特定内国法人等の付加価値額の算定 - 東京都主税局

法人事業税に係る外形標準課税の概要
特定内国法人等の付加価値額の算定
1 特定内国法人
国内に主たる事務所又は事業所を有する法人(内国法人)で、国外にその事業が行われる場所(令7条の3の5に規定する恒久
的施設)を有する法人をいう。
(法72条の19、令20条の2の12)
全世界付加価値額(-)外国の恒久的施設(PE)に帰属する付加価値額 =付加価値割の課税標準
原則:区分計算(法72条の19)
従業者数による按分計算(令20条の2の13)
全世界に係る報酬給与額・純支払利子・純支払賃借
<国内・国外に区分計算>
売上・収入、売上原価、販売費・一般管理費、営業
外損益等に含まれる報酬給与額・純支払利子・純支払
賃借料に該当するものを、国内に帰属するものと国外
PEに帰属するものとに区分して計算する。なお,単
年度損益は現行の国外所得計算の例に準ずる。
区分計算が
困難な場合
料・単年度損益に、それぞれ外国の従業者数を乗じて
得た額を全世界の従業者数で除して、外国の事業に係
る付加価値額とみなす額を算定する。
※算定には、期末現在の従業者数を用いる。
<合理的かつ妥当な按分基準による区分計算>
国内・国外に区分することが困難又は性質上そぐわ
ないものは「共通分」とし、妥当な按分基準により配
賦。(役員や管理部門の給与、利子など)
※妥当な按分基準:売上高、売上原価、売上総利益、従業者数等
※なお、特定内国法人が雇用安定控除の適用を受ける際は、収益配分額・報酬給与
額とも、国外分の収益配分額・報酬給与額を控除した後の金額により算定する。
(区分計算による場合、従業者按分による場合とも同じ。)
(法72条の20、令20条の2の14)
2 外国法人
国内に事業が行われる場所(恒久的施設)を有する外国法人は、法人税法第141条による国内源泉所得に基づき算定する国
内に帰属する報酬給与額・純支払利子・純支払賃借料・単年度損益により付加価値割の課税標準となる付加価値額を算定する。
*図中「法」は地方税法の条項を、「令」は地方税法施行令を略して表示しています。
平成22年3月 東京都主税局
法人事業税に係る外形標準課税の概要
平成22年3月 東京都主税局