平成26年第5回教育委員会定例会会議録 - 江東区

平成26年第5回定例会
江東区教育委員会会議録
平成26年5月23日(金)
江 東 区 教 育 委 員 会
平 成 2 6 年 第 5 回 江 東 区 教 育 委 員 会 定 例 会 会 議 録
1 開会年月日
平成26年5月23日(金)午前10時00分
2 閉会年月日
平成26年5月23日(金)午前10時50分
3 開会場所
江東区役所
4 出席委員
八島安男(委員長)、宇佐美衛、平井康義、進藤孝
岩佐哲男(教育長)
5 出席職員
押田教育委員会事務局次長、中村庶務課長、青木学校施設課長
中野学務課長、浅岡指導室長、本多学校支援課長、原放課後支援課長
干泥江東図書館長
6 報告事項
(1)平成26年度江東区立中学校生徒海外短期留学について
(2)平成25年度教育センター事業実績報告について
(3)平成26年度教育センター事業計画について
(4)体罰調査の結果と今後の対応について
(5)第26回江東こどもまつり開催の結果について
7 審議概要
八 島 委 員 長
ただいまより、平成26年第5回江東区教育委員会定例会を開会いた
します。
本日の会議録署名委員をご指名いたします。平井委員、進藤委員にお
願いいたします。
では、教育長の報告に入ります。
報告事項1 平成26年度江東区立中学校生徒海外短期留学について
を説明願います。
浅岡指導室長
それでは、資料1をご覧いただきたいと存じます。平成26年度江東
区立中学校生徒海外短期留学についてご説明申し上げます。
今年度は、ここにございますように、7月19日から7月29日まで
10泊11日の予定で江東区立中学校の3年生、生徒39名を派遣いた
します。現地スクォミッシュ市でのステイ体験、キャピラノカレッジで
の英語の授業を受けるなど、語学力また国際感覚を身につけることを目
的として実施してまいります。
今年度も留学を希望する全ての生徒の保護者を対象に、指導室により
ます説明会を実施いたしました。当日は200名の参加がございました。
1
昨年度末からの募集では161名応募がございまして、年度明けの面接
には62名、そして、最終的に公開抽選で派遣生、生徒39名、内訳は
男子が9名、女子30名が決定いたしました。引率団でございますけれ
ども、深川第五中学校の山本校長先生をはじめ、6名でございます。教
主 副
同行いたします。
育委員会指導室のほうから登坂指導 事が 団長として
式
昨日、教育センターで中学生短期留学の結団 を実施いたしました。
以
報告は 上でございます。
八 島 委 員 長
進
藤
委
員
浅岡指導室長
八 島 委 員 長
件
質疑願います。
本 について
ホストファミリーの選考というのは、どんなふうにしてなされたんで
しょうか。
ホストファミリーにつきましては、委託します旅行会社が十分に折衝
を重ねまして、現地のコーディネーターが信頼できる、また豊かな経験
を有するホストファミリーを選定いただいております。
ろ
了
よ しいですか。では、本報告を終 いたします。
次に、報告事項2 平成25年度教育センター事業実績報告について
を説明願います。
浅岡指導室長
それでは、平成25年度教育センター事業実績報告についてご説明申
ば
し上げます。資料2をご覧いただけれ と存じます。
連携を十分に図りなが
ら、主として研修をサポートする研修・研究部、また、不登校対策・教
育相談を中心としたスクーリング・サポート・センター部の2部体制で
教育センターでは、指導室また学校支援課との
事業を進めております。
ペ
ち 研修の中でも若手
研修を中心とした状況でございます。東京都教育委員会では3年間かけ
て若手教員を育成しておりまして、とりわけこの初任者・新規採用教員
の研修は極めて重要な位置づけにございます。1ページにございますの
が、教育センターにおける年間10回の研修内容です。2ページには、
2泊3日で行います日光の宿泊研修の状況を記載してございます。
3ページをご覧ください。課題別研修でございますけれども、こちら
は教員としての幅広い視野を広げることを目的として、福祉施設、ある
いは保育園、一般企業、こういったところに出向きまして研修を行って
いる状況でございます。
4ページでございます。(6)の若手養成研修と申しますのは、教育
センター独自で立ち上げた事業でございまして、経験豊かな校長先生方、
退職された校長先生方が中心となりまして、希望する若手教員を集中的
1 ージをご覧いただきたいと存じます。こ らは
2
研修を行い、授業力の向上を図る取り組みでございます。
5ページをご覧ください。2年次研修、3年次研修。冒頭申し上げま
したように、3年間をかけて若手教員を育成する上での、2年目、3年
目の研修の内容となってございます。
6ページのほうは、10年次研修と申しまして、教員経験10年目を
迎えた教員が悉皆研修として受講するものでございます。
続きまして、7ページでございます。こちらはスクーリング・サポー
ト・センター部の実績でございます。
まず適応支援班の状況でございますが、面接相談、医学相談、こども
の教育なやみ電話相談といった状況でございます。右側の表につきまし
ては、「こどもの教育なやみ電話相談」の年度末の集計状況となってご
ざいます。電話相談主訴別件数につきましては、表のとおりとなってご
に
ざいます。
ペ
く さ ち 適
わゆる不登校対策を
中心とした取り組みでございます。要請があった不登校児童生徒の相談、
あるいは保護者への助言、また、各小・中学校を巡回しまして、不登校
に関わる調査・分析を行っております。
右側は、「教育相談研修」の状況でございます。受講者毎年30名前
後を推移しておりますけれども、こういった研修を受けて、児童理解・
生徒理解を高めるといったことについて取り組んでいる状況でございま
9 ージをご覧 だ い。こ らは 応支援、い
す。
少しページを進みまして、13ページでございます。こちらはブリッ
ジスクールの活動結果の状況でございます。平成25年度は、47名の
児童生徒がブリッジスクールに在籍いたしました。現在ブリッジスクー
ルでは、個別支援に加えまして、コミュニケーション能力を図る遠足あ
るいは校外学習等を積極的に展開しているところでございます。また、
保護者との連携も十分に行いまして、特に中学校3年生に対する進路相
談、説明等もよく行っている状況でございます。
14ページにつきましては、教育センターの施設利用状況となってお
ります。
以
説明は 上でございます。
八 島 委 員 長
宇 佐 美 委 員
件
質疑願います。
本 について
初任者から3年目までの数字も書いてあるんですけれども、幼稚
園、小学校、中学校で初任から3年目までの研修を受けている方という
のは、全体のどれぐらいのパーセンテージになるのか教えていただきた
いのと、江東区で初任者研修を3年間やる上で、何か江東区として特徴
的なものがあれば教えていただきたいと思います。
それと、仕組み自体はわかりませんけれども、初任者でそれぞれの採
3
この
用された年齢によってもあるんでしょうけれども、江東区で初任から3
年やって、それで、その次はどこかの区に行くとか、そういうローテー
ションがあるのであれば、その辺の仕組みみたいなものを教えていただ
きたいと思います。
浅岡指導室長
八 島 委 員 長
平
井
委
員
ず初任者・若手研修の占める割合でございますが、今、江東区にお
おむね1,600名ほど教職員がおりますので、そうしますと、2割ぐ
らいの教員が何らかの形でこういった研修に関わっていると私どもは認
識しておるところでございます。
特徴でございますけれども、特に昨年度は、4ページにございますグ
ループ研究授業というのをご覧いただきたいと存じます。これまでは座
学というところがセンター研修で多かったんですが、今年度は授業力を
高めようということで、初任者をグループ化いたしまして、そこで授業
をつくっていく、授業を研究していく、授業づくりについてかなり集中
的に取り組んだといった経緯がございます。これはある意味、私どもの
教育センターを中心に工夫した一つの手法でございまして、特徴的なも
のかなと言えるかと思っております。
また、3点目のローテーションということでございますけれども、江
東区で学んだ教員が他区に動いたときに、初任者研修・若手研修等で受
けた内容をもとに、その後、例えば東京都の東京教師道場ですとか、教
育研究員ですとか、初任者研修・若手研修が一つのベースになりまして、
より専門性を高めていくような各区あるいは東京都の研修を受けていく
といった仕組みがございます。
ま
意見はございますか。
ほかにご
ん
各種の
研修が行われて、非常にきめ細かくて、すばらしいものだと思うんです。
教育というのは一朝一夕にすぐなるものではないけれども、間断なる努
力によって生まれてくるものだと思いますが、その中で、今宇佐美先生
からもお話があったグループ研究授業、これも特徴的なものだと思いま
すし、この日光宿泊研修、泊まり込みでやるというのは、もう逃げられ
ませんからね。だから、徹底的にできるものだと思うんですね。こうい
うのがあると、また一段と、一般的な研修もさることながら、すばらし
いかなと。非常にきめ細かい各事業の内容だと思います。
それから、1点だけ私が申し上げたいのは、1年、3年、10年、こ
ういう研修を重ねることによっての成果、どこら辺でくくりをして、そ
の成果を見ているのか。そこら辺、ちょっとお聞きしたい。
それから、こどもについては、適応問題とか、SSCの問題とか、そ
れぞれ本当にきめ細かい教育相談研修、適応支援事業、様々な事業は本
4
1つは、学校の先生のことについてな ですけど、このように
ば
輩
ち
うのはものすごいものだと私は思いますけれども、このSSC、それか
ら、こどもの教育なやみ相談、適応支援、近年におけるこどもたちのこ
うした悩み事についての今の傾向性、不登校・いじめも引っくるめて、
総括的で結構ですから、傾向性を感じられるものがあったら、ちょっと
教えていただきたいと思います。少しずつ増えているというような感じ
なのか、また、悩みの内容も変わってきているのではないかなと思うん
ですね。悩みの内容も、時代によって変わってくるものだと思います。
そこら辺の特徴的なものといいますか、変化の著しいものがあればお伺
いしたいと思います。
それから、3点目は、教育センターでおやりになっている事業、教育
センターのみならず、それぞれの学校で校長先生を中心にして、教職員
の皆さんがかなり努力をされて頑張っていらっしゃると思いますが、特
に教育センターについて申し上げると、今の担当人員で足りるのかと。
ここら辺をもっと充実していきたいということがあれば、私、この間申
し上げたように、卒業した校長先生や副校長先生や主幹・主任等、すば
らしい人が多くいらっしゃいますよね。そういう人たちの出番というこ
とで、いろんなことで工夫をされているということはよく分かりました
けれど、このSSCとか、適応支援事業とか、教育相談研修、ブリッジ
スクール、ここら辺の人員の配置というのは、より充実をしていきたい
ということ――私、前にブリッジスクールをもっと充実・強化していた
だきたいなという声、お話を聞いたことがありますが、今ので十分であ
るとすれば、それはそれでよろしいんですが、もし今後ともこれを拡大
していくべきなのか。それはこどもの内容によるわけですから、別に拡
大すればいいというものではありませんから。これで大体フォローでき
るという形のものであるのかどうか、そこら辺をちょっと教えていただ
当にす らしい、また、教育センターの先 の校長先生た のお力とい
きたい。
浅岡指導室長
点 質問にお答えさせていただきます。
まず1点目の、1年目、2年目、3年目、また10年目の研修を終え
た教員のその後の成果といったお尋ねでございますけれども、ちょうど
10年目を迎えますと、今、現状で教員経験8年目から、いわゆる主任
教諭選考が受験できる状況にございまして、ちょうどその10年目と申
しますと、主任教諭として各学校のある程度中核をなすような存在にな
ってまいります。私ども、様々な研修を通しまして若手の主任教諭に大
変着目しているわけですけれども、大変情緒的な言い方で申しわけあり
ませんが、その10年目あたりの脂がのった教員の動き、あるいは、学
校の中での働きぶりを見ますと、私どもとしては、こういった研修を通
じての成果が出ているのではないかなと思っています。
また、10年目と言いますと、ちょうど他区での経験を終えて、江東
5
では、3 のご
経 有
ん
区2校目ということで、2地区 験を した者がほと どでございます
っ 意味では、授業での指導、あるいは保護者対応、そう
いったものがちょうど伸びていく時期だと思っております。
こういった東京都の研修制度は手厚く、他県に比べて充実しているわ
けでございますけれども、逆に、3年目から10年目の間の中間の研修
も、やはりしっかりと校長のマネジメントのもとに構築していくことが
必要だと思っておりますので、平井委員ご指摘のとおり、やはり確実に
こういった研修を積み重ねて教員の資質を高めていくことにつきまして
は、さらに私どもも努力を重ねていきたいと思っております。
2点目の、こどもたちの傾向ということなんですけれども、教育セン
ターでは、年間数回、スクールカウンセラー等も交えて情報交換をして
おります。その中で最近特に話が出ますのは、いわゆる発達に偏りがあ
るお子さんによる不登校というのがございます。学力不振であったり人
間関係といったその根っこには、お子さんが持っているいわゆる発達の
偏りが原因になって、社会性が築けずに不登校に陥るケースがあるので
はないかといったご指摘をいただきました。そういう点から考えますと、
やはり学校の教員が発達障害に関わる理解を深め、そういったお子さん
にどうアプローチしていくかということについては、もう少し深くセン
ターの専門家とも十分意見交換をしながら、各学校に様々な対応を求め
ていくことが必要であろうと思っています。
増減につきましては、そう大きく増えた減ったということはないと思
いますけれども、より詳細を分析していけばいくほど、その根幹にある
難しさを痛感しているといった状況にございます。
それから、悩みの相談でございます。例えば、先ほどご説明いたしま
した8ページのセンターで受けている「なやみ電話相談」、これを見ま
すと、不登校の件数、あるいは学校不信、あるいは子育ての悩み、こう
いったものは大きく動きはないものと思っております。大きな変化はな
いと思っておりますけれども、やはり電話をしてきた方が、何度か繰り
返し繰り返し相談する方が非常に多いということも伺っておりますので、
特にこの中で学校不信ですとか担任不信の問題につきましては、センタ
ーのほうから指導室にそういったケースをいただく状況もございますの
で、全体的な内容の変化はございませんけれども、一件一件丁寧に対応
しているといったところでございます。
最後、3点目でございますけれども、担当人員ということでございま
すが、どうしても教育センターの人員につきましては、退職した校長先
生が東京都の非常勤教員として勤務しておりますので、年度によって退
職する校長先生の数がどうしても増減がございます。また、昨今、再任
用制度の改定に伴い、平井委員がご心配していただいているように、こ
の退職された校長先生方の確保ということも、今、大きな課題になって
おります。江東区教育委員会では、非常勤として12人確保できる予算
6
ので、そうい た
っ 算 活用しながら、教育セン
ター、学校支援課、指導室にそういったノウハウのある先生方を今置い
ている状況にございます。
ただ、過不足で申し上げますと、どうしても若手研修を担っている研
修・研究部は、もう少し人員が欲しいといった声もありますし、平井委
員がおっしゃったブリッジスクールにつきましても、今後人口の増えて
いる南部地区を中心に、ブリッジを増やすといった構想も私どもあるん
ですけれども、やはりもう少し人手が欲しいなといったところが正直な
思いでございます。
をいただいておりますので、そうい た予 も
平
井
委
員
本多学校支援課長
くわかりました。
最後に、もう1点だけ。発達障害のこどもたち、一人一人に寄り添わ
なければいけないと思いますが、先日、中学校の特別支援学級の運動会
がありまして、もう本当にすばらしい運動会だったですよね。あのこど
もたちは様々な障害をお持ちで、一人一人違いますから、担当する方た
ちは心身共に疲労が蓄積するのではないかと思います。体を愛おしんで
やっていただきたいと思いますが、担当する先生は、新任で、直ちに発
達障害の学級支援を担当する先生もいるし、2、3年経ってからなると
いう先生もいらっしゃいますね。ずっと変わらず担当されている先生も。
担当の先生というのは、必要性を感じて手を挙げてくれる人が増えてい
るんでしょうか。障害のあるこどもたちを担当をするには、教師として
高い能力が必要だと思います。私の友達もやっぱりどうしようかと悩ん
で、学校を卒業してすぐやるかやらないか悩んだことがあるんですけど
ね。私はそれは専門家ではないから、専門家の方によく聞きなさいとい
うことを申し上げました。いろいろとご苦労があるかと思いますけれど
も、先生方の研修等についてはいかがでしょうかね。
よ
話 あ
特別支援学級に関わる教員のことで
ございますけれども、委員からお話があったように、特別支援学級が長
い教員、それから、採用になってすぐ特別支援学級を担当する教員とが
ございます。当然、若手の教員ばかりではなかなか難しいところがござ
いますので、ベテランの教員と若手の教員がうまく融合するような形で、
配置を考えております。
委員ご指摘のように、特別支援学級では、特別な知識等も必要でござ
いますので、研修については力を入れているところでございます。特に
先日運動会に来ていただきました知的の特別支援学級の先生方につきま
しては、本区は、江東特別支援学校と墨東特別支援学校がございますの
で、その2校にセンター的な役割を担っていただきまして、そちらの施
設に行き研修に参加したり、一緒に研修をしたりしております。また、
区では独自に研修会を開催するなど、研修には力を入れているところで
7
今、委員からお が りました、
ございます。
情緒障害通級指導学級につきましては、指導室の教育課題
研究校の指定を連続して受けていただいて、連携して研究を進めており
ます。このような形で教員の資質・能力を高めていく部分については努
力をしているところでございます。
それから、
八 島 委 員 長
ろ
了
よ しいですか。では、本報告を終 いたします。
次に、報告事項3 平成26年度教育センター事業計画についてを説
明願います。
浅岡指導室長
それでは、平成26年度教育センター事業計画につきましてご説明申
し上げます。
ペ
研修・研究部の事業計画となっておりま
す。先ほど申し上げました平成25年度の実績と重なりますけれども、
大きく変更はございませんけれども、今年度も同様に、若手教員育成研
修を中心に計画をしてございます。
2ページ以降につきましては、スクーリング・サポート・センター部
1 ージ目につきましては、
の事業計画でございます。
ペ
適
関わる事業でございまして、面接、要請訪問
等の内容を記載してございます。
3ページにつきましては、不登校対策ということで、スクーリング・
サポート・センターの中核になりますけれども、こちらの事業計画とな
ってございます。
4ページにつきましては、先ほどご案内申し上げました教育相談研修
の計画となっております。全20回の計画を組んでいまして、今年度も
多くの先生方に受講していただくよう働きかけてまいります。
5ページが、ブリッジスクールの計画となっております。先ほど申し
上げましたように、こどもたちの個別支援のほか、今年度も体験活動を
中心に、「ふれあいタイム」、「校外学習」、こういったものを特色と
2 ージが、 応支援に
しながら進めてまいります。
ペ
く さ
番 ろ 大
連携がござ
います。実は、これまで東陽町にございます教育センターのブリッジス
クールと東大島の教室、やや十分な連携が図られておりませんでした。
今年度は担当者を刷新いたしまして、東大島、教育センター共に同一歩
調で、同じカリキュラムで展開していこうということで、今年度は大き
く改善を図った点でございます。
今年度も教育センターにつきましては、研修・研究、また不登校対策
ということで力を入れてまいります。以上でございます。
6 ージをご覧 だ い。6 のとこ に、東 島教室の
八 島 委 員 長
件
質疑願います。
8
本 について
ろ
了
よ しいですか。では、本報告を終 いたします。
次に、報告事項4 体罰調査の結果と今後の対応についてを説明願い
ます。
浅岡指導室長
それでは、平成25年度の体罰調査の結果につきましてご報告申し上
げます。資料4をご覧いただきたいと存じます。
京都教育委員会で公表がございました。本区の状況でござい
ますけれども、記載のとおり、小学校1校、中学校3校で体罰が行われ
た状況にございます。
昨年1年間の体罰の状況につきましては、児童生徒へのアンケート、
各教職員へのヒアリングを行っておりまして、この4件につきましては、
学校のほうから報告のあった案件でございまして、体罰調査によって新
たに発覚した体罰はございませんでした。
したがいまして、こちらについては、区教育委員会の事情聴取を終え、
現在、東京都教育委員会のほうで事情聴取を進めているところでござい
ます。まだ措置・処分については確定してございません。
うち、(2)にございますけれども、体罰の程度が著しい事案という
ことで、第二亀戸中学校の概要が記載されております。
今後の対応でございますけれども、7点ございますが、1点目として、
処分量定の改正がございました。これにつきましては、東京都教育委員
会のほうで、より厳格な対応を図っていくということで、まず1点目に、
体罰を行った教員は、原則として、障害の有無を問わず懲戒処分、いわ
ゆる戒告以上とするということになりました。これまでは障害があった
場合の懲戒処分はあったんですが、障害の有無にかかわらずということ
で、処分が重くなったということでございます。
それから、体罰の行為類型を細分化いたしまして、標準的な処分量定
も明確化してございます。
3点目に、今回の特徴的なことは、体罰関連行為と申しまして、教師
の暴言あるいは威嚇、こういったものも体罰関連行為として新たに設け
られた点でございます。
2点目の体罰根絶映像資料のDVDでございます。こちらは東京都教
育委員会で作成したDVDでございますけれども、体罰がどういうもの
か、あるいは、適切な行為は何かということを映像をもって作成したD
VDでございまして、全小中学校の服務事故防止研修で活用するという
ことで現在取り組んでいるところでございます。
3点目が、各職層での服務事故防止研修ということで、若手研修ある
いは主幹研修、そういったもので、私どものほうから服務事故防止につ
いての研修を実施してございます。
4点目として、部活動顧問、あるいは外部指導員を対象とした「部活
動指導者講習会」、こちらは去る5月15日に実施いたしました。こち
9
昨日、東
あ
手 能
者のあり方ということで、メンタルトレーナーを講師といたしまして、
約3時間の研修を行ったところでございます。
5点目でございます。月1回、各学校園におきまして服務事故防止研
修を実施しております。東京都のほうでは年間2回の服務事故防止研修
の義務づけがありますが、江東区では年間11回、月1回ということで、
この研修を展開しているところでございます。
6点目が、服務に関する自己点検の実施ということで、全教職員に服
務に関するセルフチェックシートを配布いたしました。年間2回、自分
の服務の状況はどうかということをチェックすることによって、服務意
識を高めているところでございます。
最後に、学校支援課のほうでございますけれども、部活動外部指導員
に対しまして誓約書を提出させております。これは、いわゆる体罰を行
わないといったことが書いてございまして、そこに署名するような形で
誓約を取っているというところでございます。
今後も服務事故の防止につきましては、教育委員会を挙げて対応して
まいります。以上でございます。
らにつきましては、生徒の、 るいは、選 の 力をより引き出す指導
八 島 委 員 長
平
井
委
員
浅岡指導室長
件
質疑願います。
本 について
二亀小の事故の件ですけど、頸部捻挫について支障のない限り
内容をおっしゃっていただけますか。これは保険がかかっているんでし
ょう。そこら辺も含めて教えていただきたいということと、それから、
こうした体罰をした教師に対する処分についての内容ですけれども、こ
の処分については、いろいろ段階がありますよね。一番厳しいのは免職
だと思いますが、免職以外に、こういう処分を受けた場合の具体的な処
分内容というのをちょっと教えていただきたいんですけれども。
今回の
ず 点
二亀戸小学校の案件でございますけれども、こちらは
今年の2月に発生しておりまして、男子児童が、教員が黒板に板書して
いるときに、紙を丸めて先生に向かって投げたんですね。後頭部に当た
りまして、そこでちょっと感情的になった教員が当該生徒をロッカーに
押し付けて、肘の部分で児童の胸のあたりをぐっと押したということで、
頸部の捻挫とありますが、具体としては極めて軽傷でございました。そ
の後、後遺症等の報告は、全くございません。今はお子さんは元気で、
学校に通っていることを確認できておるところでございます。
それから、処分の点でございますけれども、これまで体罰等の状況に
つきましては、その発生した経緯ですとか、発生した場所、児童の状況、
様々なものを勘案いたしまして、措置あるいは処分ということで、その
適用があるわけでございますけれども、軽微なものでありますと、例え
10
ま 1 目の第
ば、口頭注意という措置であったり、文書訓告といった措置。ただ、障
害を伴いますと、当然、これは懲戒処分ということで、履歴にも当然載
るものでございます。また、さらに重たい案件になってきますと、減給、
あるいは停職、こういったものが適用されます。さらに上になりますと、
懲戒処分ということで、免職ということで処分がありますけれども、今
回の処分量定の改定の中では、体罰を行った場合には、障害の有無にか
かわらず戒告という処分の範囲になりますので、大変重くなったという
ことでございます。状況によっては、例えば、体罰により児童生徒を死
亡させ、又は児童生徒に重篤な後遺症を負わせた場合につきましては、
処分は免職という規定になっております。また、常習的に体罰を行った
悪質危険な場合、体罰を隠蔽した場合、これにつきましては、停職ある
いは減給ということで、処分がある程度細分化されております。こちら
は、今年度からの発生した体罰について適用するということで、東京都
教育委員会のほうから説明を受けておるところでございます。
平
井
委
員
浅岡指導室長
くわかりますけれども、この間、性格は違うけれども、日の丸、君
が代を歌わなかったということで停職された、あるいは減給された教職
員がいますよね。江東区はそういうことは一切ありませんが。今の戒告
処分というのは、仮に戒告処分ということになった場合は、これは戒告
のみで終わると。月給を減らされるとか。月給が減っちゃったら大変な
ことになるからね。停職なんていったら、もう非常に重いわけですよね。
減給だって軽いとは言えないものね。戒告というのは、いわゆる永久注
意という受け止めでよろしいですか。
よ
わゆる措置と処分に分かれますので、やはり戒告になりますと、処
分ということになります。措置ですと、口頭注意、あるいは文書訓告と
なりますので、やはり戒告となりますと処分になります。そういった意
味で、非常に重たい対応になるのかなと思っております。
委員お話しのとおり、減給ですとか停職とか、そういった外形的な部
分ではございませんが、やはり戒告を受けるということは、教員にとっ
ては非常に大きなペナルティーと私どもも認識しておるところでござい
い
ます。
平
井
委
員
岩 佐 教 育 長
ちょっとしつこくて申しわけないんですが、今の戒告処分については、
履歴書に傷つくということになる可能性が強いかどうかということ。そ
れから、戒告処分というのは、もうちょっと具体的に言うと、例えば、
国会ではないけど登院停止とか、そんなことがあるのかどうかね。
措置というのは、文書訓告、厳重注意、こういうたぐいが相当するん
ですけど、履歴書に残らないんですね。したがって、履歴を見たときに、
11
過去にそういう措置を受けたかどうかというのは残りません
けれども、戒告を受けると履歴書に記載されますので、例えば、管理職
試験を受けていて、実際に戒告をその前にやっていると、任用が一般の
人よりも遅くなるとか、あるいは、昇級の面でも差が出てくるとか、そ
ういうことは、履歴に載っていますから、それに基づいた様々な不利益
は当然出てくることになりますけれども、それがもともと処分という性
質ですので。
今回、体罰というのを本当に何とか根絶したいという思いのもとに、
今まで措置であったものを基本的には戒告以上ということで、シフトを
変えてきたということで、これを機会に、うちの教育委員会も、室長か
ら説明ありましたように、今後の対応のところにありますように、かな
り重点的に様々な取り組みをしているところであります。
この教員が
八 島 委 員 長
宇 佐 美 委 員
浅岡指導室長
意見はございますか。
ほかにご
研修の件をちょっとお伺いしたいんですけれども、年2回が都の義務
であって、それを11回やっていますよと。各学校で、あるいは各園で
やっていますよということなんですけれども、その内容をちょっとお伺
いしたいと思います。
先ほどの議題にありました、教育センターの初任から3年目までが1
0~20%研修を受けていますよという、そういう教員になって間もな
い人もいれば、授業も上手だし、保護者対応も見事だし、こどもたちの
心を完全にグリップして、授業も上手で全くそんな問題もない先生も大
勢いらっしゃるんだと思います。3年目までの人や、問題が起きる可能
性があるかもしれない、あるいは、そういうクラスにたまたま当たった
先生もあると思うんですけれども、その辺はどういうふうに研修をされ
ているのか、その辺を教えていただきたいと思います。
各学校での研修についてのお尋ねでございますけれども、年間11回
のこの研修につきましては、全校園から計画書を出していただいており
ます。服務事故防止研修と称してございますので、今日ご説明申し上げ
た体罰に関わる研修もございますし、あるいは、USB等の紛失にあり
ます個人情報の漏洩に特化した研修内容、あるいは、交通事故、セクハ
ラ・わいせつ行為、様々な想定されます服務事故がございますので、東
京都のほうから、服務事故防止に関わる指導資料集を各学校に配ってお
りますので、その題材をもとに、校長のほうから講義をしたり、学校に
よってはロールプレイを取り入れて、主幹・主任がリーダーになりまし
て、チームになって研修をしている学校も聞いております。いずれにし
ても、様々な過去の事例がございますので、それをもとに、教員が主体
的に考えるような研修については、このような計画を拝見していますと、
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増えてきたかなと思っております。
確かに、委員ご指摘のとおり、教員の経験とか、また年齢が異なりま
すけれども、服務事故に関しましては、いつどこで自分がということが
全く予想されない面がありますので、そこは緊張感を持って、経験とか
年齢にとらわれずに、やるべきことを全教員が研修するということで、
全学校園にお願いしている状況にございます。
八 島 委 員 長
ろ
了
よ しいですか。では、本報告を終 いたします。
次に、報告事項5 第26回江東こどもまつり開催の結果についてを
説明願います。
原放課後支援課長
それでは、第26回江東こどもまつり開催の結果についてご報告いた
く さ
します。資料5をご覧 だ い。
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5月1 日に第26回江東こどもまつりを開催いたしました。八島委
方
忙
来
員長をはじめ、教育委員の先生 には、お しい中ご 場いただきまし
あ
今年は天候に恵まれまして、たくさんこどもたちや保護者の方々がご
来場いただき、例年以上にこどもまつりを盛大に開催することができま
て、まことに りがとうございました。
した。
曜
準備を始めまして、土曜、日曜、そして、後片づけの月曜
日までの4日間とも雨が降らずに天気に恵まれた開催はここ数年間なく、
今年のこどもまつりは、職員、スタッフにとっても非常にありがたい環
境の中で円滑に運営ができたものと思っております。
当日は、明治小学校マーチングバンドによるファンファーレを皮切り
に、オープニングセレモニーが行われ、こどもたちの代表による宣誓の
後、本多実行委員長の開催宣言により、江東こどもまつりがスタートい
金 日から
たしました。
恒例のパレードでは、小学校4校のこどもたちにも参加していただき
ました。臨海小、辰巳小、毛利小、七砂小のこどもたちが、パレードで
演奏、行進をしていただきました。
青空ステージでは、幼稚園園児たちがかわいい歌とダンスを披露して
くれたほか、公募した13の団体のこどもたちによるワンパク夢ステー
ジも、多くのご来場者にご覧をいただいたところでございます。
また、協力団体・区民参加団体や児童館による各コーナーの催しにも
たくさんのこどもたちが参加してくれたほか、ティアラこうとうで行っ
た「忍たま乱太郎」のキャラクターショーには、800名を超えるこど
もたちや保護者の方のご来場をいただきました。
そして、新たな取り組みとして実施いたしました「岩手県の雪で遊ぼ
う」コーナーでは、北上市のスタッフあるいはボランティアの方々のご
協力もいただきながら、約8トンの雪を運び入れ、高さ1メートルのす
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べり台と自由に遊べる雪山をつくり、たくさんのこどもたちが雪遊びを
楽しんでくれました。夏を思わせる日差しの中、真っ白な雪を見たこど
もたちの笑顔は輝いて見えました。初めての試みであり、試行錯誤の中
で企画したイベントでございましたが、こどもたちがとても楽しんでく
れたこと、そして、北上市との交流を深めるきっかけとなり、大きな成
果を得た企画だったと思っています。
今年の参加者数は約12万5,000人で、平成17年と平成23年
に並び、過去最高の参加者となりました。主なプログラムごとの参加者
数は、資料下段の表に記載したとおりでございますので、ご参照いただ
きたいと思います。
今後、7月に第3回の実行委員会を開催し、決算報告を行うとともに、
来年の第27回の開催に向けた準備に取り組んでまいります。
報告は以上でございます。
八 島 委 員 長
件
質疑願います。
よろしいですか。では、本報告を終了いたします。
それでは、以上をもって平成26年第5回江東区教育委員会定例会を
本 について
閉会いたします。
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