自分で学習して理解することが大事 公文式+SRSは、後になって

S.R.S.「併設グッドニュース」2009年9月号
インタビュー
人から教わるのではなく、自分で学習して理解することが大事
公文式+S.R.S.は、後になって「やってよかった!」と思えます!
樋口
嵩さん(東京大学
教養学部 理科I類 1年)
泉大津事務局/泉佐野駅前教室(田端 英子先生)OB
公文式数学・英語・国語・S.R.S.修了生
樋口 嵩さんは、2歳の頃に公文式の学習をはじめ、数学、英語、国語、S.R.S.
と学習したすべての教科を修了。今年の春、東京大学教養学部理科Ⅰ類に
見事合格されました。
「公文との出会いは、あまりにも小さな頃で記憶がな
いぐらいです(笑)
」とお話しされる樋口さんに、公文式学習の16年間を
振り返っていただきました!
細かいところまで読
み込まなくても、高いW
PMをキープすること、
そして全部通して読み
きって大意をつかむこ
とを、自分に課して学習していました。
Q:公文式の学習を始めたキッカケや、学習してよかったことを教えてください。
Q:プリワークはどのように学習されていましたか?
A:公文の学習を始めたのは、2歳の頃です。田端先生の教室で学習を始
A:プリワークは、教材が上がってくると少し大変でした。量も多く感じ
めました。小さい頃から本が好きで、母がよく本を読んでくれていました。
ますし。アイエクササイズの「類義語・反意語」のところも、難しいとき
それから、学ぶことも好きで、苦にならなかったんです。その後、父の仕
もありました。
事の関係で、マレーシアに引っ越しましたが、現地の教室で公文式を続け
プリワークの単語は、何度も見て覚えたように記憶しています。僕は「多
ました。ちょうどマレーシアで学習している頃、分数を学習していて、E,
く見ることで覚える」というタイプかもしれません。それに、よく使われ
F教材がなかなか進まずに困ったこともありましたね。マレーシアの公文
る重要な単語は、S.R.S.の教材でも、教科書で読むものでも、入試の問題で
は、採点の仕方が日本と違ったりしましたが、教室の雰囲気は日本の教室
あっても、何度も出会えるものですよね。その繰り返しを多くして、見て
とよく似ていました。学校は日本人学校に通っていました。
いるうちに覚えられます。
帰国してから、また田端先生の教室に通うようになりました。田端先生
受験に限らず、英語はこれからの大学生活でも、とても大切です。理系
は、先の教材のことも話してくれて、理解の度合いを見ながらどんどん進
だとなおさら、英語でまとめたり、スピーチをしたりということが増えて
めてくださるので、とても楽しく学習できました。教材内容一覧表を見て、
いきます。英語力は鈍らないようにキープしておきたいです。
どんな教材があるかな?と想像するのが好きでした。関数のグラフのとこ
ろを見て「いつかこんなのができるようになるのかな?」と楽しみにした
Q:高校生活って、公文+S.R.S.の勉強はもちろんクラブ活動、そして受験
りしていました。
勉強と、忙しいですよね。どのように時間をやりくりされていましたか?
中学生の間に、公文式の英語・国語を修了したので、高校生の間は数学
A:高校が進学校だったので、 高校3年の授業は入試問題の演習になって
と、S.R.S.を学習しました。数学は、もともと苦手意識があったんです。け
いるんです。だから、授業の内容を大事にして、学校で使っていた問題集
れども、学年を越えて学習するようになると、自分で解いて、理解して、
の予習・復習をしっかりするようにしていました。
新しい発見が出来る、という数学の面白さを感じるようになりました。自
受験体制に入った高3になると、公文+S.R.S.と、自宅ではZ会をやって
分で学習して理解していく方が、教えてもらうよりも、効率がいいんです
いて、週1回予備校に通っていました。予備校では色々な情報が得られま
ね。
すが、勉強については自分でする方が効率いいので週1回行っていました。
高校の頃にはどの教科も公文で先を学習していたので、授業を聴くだけ
いつも、帰りの電車の中で「今日は、これとこれをしよう」と自分で計
で理解できる、ということが多かったです。それから国語教材のGⅡ以降
画を立てていました。でも、疲れて、そのとおりにならないこともあるん
にでてくる「縮約」を学習したのは、とても役に立ちました。国語でも、
です。そんな時はいつもより早めの朝の4時、5時に起きて学習して、挽
他のものでも「要はなにがいいたいのか?」ということがつかめて、まと
回するようにしていました。
められることがとても大事。「縮約」の学習で、その「何がいいたいか?」
そうしてがんばって学習していても、入試って、いろんなことがありま
をつかめて、まとめられるようになったのもよかったです。学習している
す。僕はセンター入試の初日に、地理の試験で、思わぬミスをしてしまい、
時は、その良さに気付かなかったものですが、あとから考えると「あれは
いまひとつの点数になるハプニングもあったんです。けれど、学校の先生
よかったな」と思えますね。
に応援してもらったり、大学を選んでいく際には、田端先生にも東大の教
公文式英語教材ではN教材のキング牧師の演説のところで、オリジナル
授をされている大先輩を紹介していただいて、学内を案内してもらったり。
の音源の演説が聴けたのがとてもよかったです。CDから雰囲気が伝わっ
家族をはじめ、いろいろな方に応援してもらったこと、そして、最後まで
てきて、感動しました。
努力を続けたこと、それが結果につながったと思っています。
今公文や S.R.S.を学習している人は、その時は大変でも、公文や S.R.S.
Q:S.R.S.を学習されていかがでしたか?
って、あとで必ず役に立ってくるものだと思うので、大変なときがあって
A:S.R.S.は高校2年の4月に学習を始めました。公文の英語を修了したと
もあきらめずに、継続して学習してほしいと思います。
きは、あまり読むのが速くなかったのですが、S.R.S.を始めてから、読むス
ピードが上がるのを感じました。学習し始めの頃は120~130WPM
それから、S.R.S.や英語は文章そのものがとても面白いものが多いです。
その文章を楽しんで学習するとといいと思いますよ。
ぐらいだったのですが、学習していくと、180~200WPMで読める
ようになっていきました。
指導された田端先生は、「樋口君は、本当にコツコツと自学自習ができる生
S.R.S.の一回目を終了し、高3の入試前に再開したら、読むのが遅くなっ
徒さん。S.R.S.を学習している時も自分で『間が開くと、感覚が鈍るんです』と話
ているんです。目の動くスピードが遅い、と自分で感じるんですよ。学校
してくれていました。修了してからも納得いくまで復習をしていましたね。公文や
の都合で、週 1 回教室に行って学習していたんですが、1週間あけて、次
S.R.S.の学習も、学校の環境なども、一つ一つを大事に、しっかりと吸収して、
の週に行くと、学習し始めは、感覚が鈍っているんです。学習している間
自分の力にしていける生徒さんでした。そんな樋口君を目標にまた後輩たちが、
に段々感覚が戻ってくる。やはり継続学習は大事だと感じました。
がんばってくれているんですよ。」とお話いただきました。
S.R.S.の教材で思い出深いのは、D教材の手品の説明をするところです。
読んだだけで、状況を思い浮かべて理解するのはなかなか難しかったです
ね。修了した後も、自分で「もう一度学習しておこう」とC,D教材を復
習しました。
「複数の分野にまたがった学際的な研究に興味があります。」と夢を語る
樋口さん。言葉を大切に、とてもていねいにインタビューに答えていただ
いたのが印象的でした。これからも公文式+S.R.S.で身につけた力をフルに
発揮してがんばってくださいね!(文責:赤司・黒田・大野)