鍼灸理論 2)鍼灸施術の治療的作用 (1)鍼灸施術の治療的作用 ∼生体の組織、器官の機能の異常を調節し、本来の生理的な状態に 回復させる作用 A)調整作用:身体機能の調整 (a)興奮作用:神経機能 内臓器官 機能減弱 ⇒ 興奮させる 例:知覚鈍麻、運動マヒ、老人性便秘など 醒脳開竅法(呉竹学会で講演された) (b)鎮静作用:機能亢進(疾患) ⇒ 鎮静させる 例:痙攣、疼痛など B)誘導作用:患部の血量を調整 (a)患部誘導法:患部に施術 健康部から血液を誘導 (修復に働く) 例:局所の血行障害(しもやけ) (b)健部誘導法:健部に施術 患部から健康部に血液を誘導 例:局所の充血、炎症など (関節水腫、捻挫など) (参)変形性膝関節症:血海、梁丘、足三里、陰陵泉などを用いて治療 C)鎮痛作用:鍼鎮痛、下行性抑制系の賦活(セロトニン,ノルアドレナリン作用)、 内因性オピオイドの関与 D)防衛作用:網内系機能を高め、生体の防衛能力を高める 結合組織の中に細網組織がある 細網内皮系(骨髄、リンパ節、肝臓、脾臓) 貪食細胞 ※打膿灸の治療的作用 E)免疫作用:刺鍼により血中へのT細胞、NK細胞の移行が促進される F)消炎作用:炎症を治療させる作用 含む 誘導 鎮痛 ∼白血球増加、リンパ系賦活化 病的滲出物の吸収 G)転調作用:自律神経失調症やアレルギー体質を改善 (変調作用) ※小児鍼の治療的作用 H)反射作用:反射機転により機能を調整 生体の有する反射機転 ⇒ 組織器官の亢進 または抑制 1 (2)特に灸施灸術の治療的作用 (血液) ① 増血作用 : 白血球の増加/施灸後 ∼ 2分間 100%∼34%の増加 ◎ ② 止血作用 : 血液凝固時間の短縮 血小板 ③ 強心作用 NIH(米国衛生局) 1997年 (参考) 11/3∼11/5の会議後 NIHの主導で声明を出した。 合意形式声明(この声明以降米国での鍼治療に対する評価が大幅に変化) 結論: ○ 薬物療法の吐き気、嘔吐 ○ 歯科の術後痛 補助的 有効 薬物中毒、脳卒中のリハビリ、頭痛、月経痛、 ○ 代替的治療法 テニス肘、線維性筋痛、筋筋膜性疼痛、 有用 変形性関節炎、腰痛、手根管症候群、喘息 自律神経 神経線維 節前線維 − B線維 節後線維 − C線維 交感神経 α受容体 生理 P203参照 β受容体 2.自律神経に及ぼす鍼灸刺激の影響 2)自律神経系の化学的伝達と受容器 (1)化学伝達物質 副交感N節前線維 〃 後 〃 交感N 節前 〃 〃 後 〃 例外 アセチルコリン 汗腺 骨格筋の ノルアドレナリン 一部の血管 5)鍼の血流に及ぼす影響 (1)軸索反射 (モルモット) 腓腹筋強縮によって減少した血流改善 血流減少 − 疼痛発生 軸索反射の関与 刺 鍼 血流増加 − 疼痛の解消 (元に復する) 2 カルシトニン遺伝子関連ペプチド 機序 : 鍼刺激 → 第1知覚神経終末を刺激(CGRP含有) → 軸索反射 → コリン作動性神経末端(Ach遊離) → 筋血管拡張 ⇒ 発痛物質排除(痛み解消) (血流の増加) ヒスタミン、セロトニン、 発痛物質 ブラジキニン、K+、H+ 復習 プロスタグランジン:補助物質(ブラジキニンなどの発痛増強に働く) (2)体性自律反射による鍼の効果 A.遠隔部の筋血流に対する作用(モルモット) 強縮刺激によって減少した腓腹筋の単縮高の回復作用 ○同側の脊椎傍筋(L4・5、S1)鍼刺激で回復促進(単縮高) (脊柱起立筋) 特にL5 の刺激が強く出現 機序 : 鍼刺激(傍筋) → 反対側・視床下部前部 → 交感N・コリン作動性N → 筋の血流増加 → 腓腹筋回復促進 (体性自律反射) B.内臓に対する作用(ラット:麻酔) ① 胃の運動に及ぼす作用 a.四肢刺激 → 胃 運動の亢進(迷走N亢進) b.腹部刺激 → 〃 抑制(交感N亢進) ② 膀胱運動に対する作用 a.会陰部鍼刺激 ― 膀胱運動の抑制 b.仙骨部骨膜への鍼刺激 ― 膀胱運動の抑制 ③ 血圧に及ぼす影響 a.◎足三里穴刺激 → 心拍数減少、血圧下降 副:頭 仙 系 機序:とくに上脊髄反射 ※ 上脊髄反射 Ⅲ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ (ミナトク)脳N S2 − S4 交:胸 腰 系 T1∼L3 : 手足への刺激の場合、手足からの体性求心性神経が入力する頚髄や 下部腰髄には自律N節前ニューロンが介在せず、脊髄分節性の反射は おこりにくい 手足の刺激による求心性入力は上行して脳幹で統合されて自律神経を 介して全身性の内臓反射をおこすことが多い:生理学で説明している C.ヒトに対する自律神経反射 ① 仙骨部骨膜への鍼刺激 前立腺肥大における排尿障害に対して有効 相反するが次のゴールドシュタインの反応逆転現象で説明できる。 3 ゴールドシュタインの反応の逆転現象 食 欲 不 振 ― 胃の六つ灸 胃・けいれん・疼痛 ― 7 膈 8 肝 9 〃 10 脾 11 胃・噴門開口 → 閉じる 例:迷走N刺激 胃 中庸に近づく 〃 閉 12 → 開く 働き 文献参考 鍼灸最前線 ② 本態性高血圧に対する低周波通電療法 上脊髄反射 鍼灸臨床の科学(医歯薬出版) ⇒ 非薬物療法として有用性がある(72%) 陽極 陰極 方法 : ① 足三里穴 − 三陰交 1Hz 15分 対象 (前脛骨筋)(後脛骨筋:下腿の一番深い筋) 140∼184mmHg ② ハリ:50mm 18号鍼 90∼104mmHg 深度:2∼3cm 平均血圧 140∼184mmHg ドーゼ:後脛骨筋収縮(逃避反射がない位) 頻度:1回/W、5.5ヶ月 ③ 結果:有用性(23/33人) 低周波通電 その他 : ○前脛骨筋 10分間でも良い 長指屈筋、長母指屈筋 (足三里) 20分 1Hz (三陰交) ○全身治療(置鍼) 合谷、中脘、関元、足三里、三陰交、肺兪、厥陰兪、肝兪、腎兪 6)鍼灸刺激とポリモーダル受容器 皮膚・筋膜・筋・骨膜への鍼灸刺 激 「ひびき」などを考慮 ⇒ ポリモーダル受容器の関与 (古谷:東京校の施術所所長) C線維 ・痛み ○侵害受容器 ・温度覚 ○非侵害受容器 ・化学的 (・触圧覚:ごく軽い圧) ※ CGRPなどの血管作動性神経伝達物質が放出されると血管拡張、血管透過性 亢進が起こり、血管周囲に神経原性炎症が出現 刺 激 痛み 頭痛発作(三叉神経血管説) 4 3.生体防御機構に及ぼす鍼灸刺激の影響 1)施灸治療 ∼ 自律神経、内分泌系、免疫系に働きかけ ホメオスターシスの維持につながる療法 媒介物質 ∼ 神経ペプチド、脳内ホルモン、内分泌ホルモン、サイトカイン (メディエター) (エンケファリン、エンドルフィンなど) 2)炎症反応と各種メディエター (1)血管透過性亢進 第1相(即時相) : ○炎症刺激直後から始まり1∼5分でピーク 30分以内に終息 ※ ヒスタミン、セロトニン 第2相(遅延期) : ○炎症刺激後15∼30分で始まり、2∼5時間でピーク 8時間位で終息 ※ プロスタグランジン その他の血管透過性亢進に関与するメディエター a.血管作動性アミン ∼ ヒスタミン、セロトニン b.アラキドン酸代謝産物 ∼ プロスタグランジン、ロイコトリエン c.補体類 ∼ C3a、C5a d.キニン類、血液凝固・線溶因子 ∼ ブラジキニン、カリクレイン × × 5 (2)疼 痛(内因性発痛物質) Kイオン ― 傷害を受けた細胞 ヒスタミン ― 肥満細胞 セロトニン ― 血小板 ⇒ ポリモーダル受容器を刺激 ブラジキニン― キニン類 H+ 水素イオン ※ プロスタグランジン ― 発痛作用を亢進させる (3)発熱 (発痛補助物質) メディエーター ① IL−2(インターロイキン1) ② 腫瘍壊死因子(TNF) ③ プロスタグランジン ※ 正常な体温調節には関与しない 中枢 ― 視床下部 (4)白血球機能への影響 炎症反応の修復 ← 白血球の働き メディエーター ○ロイコトリエン B4 ∼ 強い好中球遊走作用をもち 炎症巣への白血球浸潤に関与 3)鍼灸治療による生体防御機構に及ぼす影響 (1)透熱灸 ① 施灸局所の皮膚血管の変化 炎症と考えると解り易い a.皮膚血流の増加(刺激直後より急激に) b.局所皮膚血管拡張(一過性収縮、後拡張) c.血管透過性亢進 d.代謝亢進作用 e.マスト細胞の活性化 膏薬で膿を出す、白血球増加させる a.異物貪食作用の亢進 実験: 防衛作用 カーボン クリアランス法 カーボン:墨汁 軸索反射 ② 生体防御機構に及ぼす影響(透熱灸、打膿灸) フレア現象 マウス(20g)−尾静脈にインク+食塩水を注入 総量15mg艾 − 左右の期門相当穴−3壮づづ ⇒ 1回施灸 結果 肝経の募穴(肝臓:毒素解毒作用) ○ 初期 ∼ 5日後 − 貪食作用亢進 好中球 ↑ ○ ライソゾーム酵素活性化亢進 5日後 ∼ :マクロファージの活性化 リンパ球に情報 6 ブルーバックス 高田 病は気から ③ 1回施灸における血液凝固線溶能に及ぼす影響 a.血液凝固時間の短縮 b.プラスミノーゲン低下傾向 ⇒ 線溶能力の低下 c.血小板凝集能亢進作用 ④ 間歇的連続施灸刺激による検討 2種類のマウス(5週令)、体重(22∼25g) 左右期門相当穴に施灸(総重量 − 15mg/body) a群:隔日5回(10日間) b群:隔日15回(1ヶ月) c群:週2回 15回(2ヶ月) ア.体重減少 ア.体重減少 ア.体重変化なし イ. 〃 変化なし イ.変化なし イ. 〃 〃 14回、15回で体重減少 貪食率 − 上昇傾向 貪食率 − 上昇なし 貪食率 − あきらかに上昇 ※ 長期連続施灸の副作用の発現は極めて少なく、施灸を継続的に行うことが示唆される (2)焦灼灸 ∼ 艾のタール成分が抗酸化作用を有するカテコール作用と考えられる (3)打膿灸 ∼ 異物貪食作用活性の亢進 (大食作用) ※ 適応については条件を考慮 ニンニク (4)隔物灸 ∼ 大赫、生姜 の薬理作用が考えられる 第11章 関連学説 1.サイバネティックスの学説(1947年発表) ノーバート・ウィナー(数学者・米) 1)概要 ○ サイバネティックス ∼ ギリシャ語で「舵取り」という意味 「自動制御の数学的理論」として発表 数学のみならず生理学 病理学 心理学 社会学など応用範囲が拡大された 2)特徴 (1) 開回路(オープンサイクル)∼機械の働きは与えられたことを一方向に行う (フィードバック無) (2) 閉回路(クローズドサイクル)∼人間のように フィードバック によって (フィードバック有) (3)調整機構 自動調節されるしくみをもつ ① 神経系 ② 体液系(ホルモン系) 異常 ⇒ 疾病出現 3)本学説と鍼灸刺激 鍼灸刺激 痛 覚 フィードバック機構の 温度覚 賦活化 熱 異常(疾病)を矯正すると想定 7 2.ホメオスターシス A.内部環境の恒常性(1865年に発表) クロード・ベルナール(仏) 内部環境 ∼ 細胞直接の生活環境 ・組織液 一定に保たれることで ・リンパ液 生命維持 ・血漿など ⇒ 細胞外液 内部環境の恒常性 B.緊急反応の概略 1929年 ウォルター・B・キャノン ○ ホメオスターシス(生体恒常性) 内部環境の変化に対応して変動し、生体内の制御機構により ほぼ一定の範囲内に維持される ※ 交感神経 − アドレナリン系 の 緊急反応 (暗闇で目をあけるとドキッとして瞳孔が開き、冷汗がでる:全て交感神経の働き) 外胚葉由来(特殊) 外界の変化刺激→交感神経亢進→副腎・アドレナリン分泌亢進 ⇒ 防衛行動を取る C.恒常性保持機能と鍼灸治療 疾 病 ∼ 恒常性保持機能の失調により発現 鍼 灸 ∼ 物理療法 失調の回復・生体の平衡状態を取り戻す 3.汎適応症候群の学説(ストレス学説) General Adaptation Syndrome : GASの学説ともいう (広く一般に)(適応する) どんな物でもストレスに成り得る ハンス・セリエ(モントリオール大学 1)本学説の概要 カナダ) 特別なものじゃない 生体が非特異的な刺激(ストレス)に当面すると、その刺激に無関係な 一連 の 個体防衛反応が出現する。 これは内分泌系(下垂体前葉 − 副腎皮質系)が その役割の主たる部分に関わるという学説 8 糖質コルチコイド(ストレスに関係) (1)ストレスとストレッサー ① ストレス − ストレッサーが作り出す生体の歪み ② ストレッサー − 生体に刺激となる全てのもの (今あまり使われない) (2)3つの様相の反応 ① 副腎皮質の肥大 ・・・ホルモンを出すため ② 胸腺・リンパ系の萎縮 ③ 胃・十二指腸潰瘍・・・副腎皮質から分泌された糖質コルチコイドが粘液溶かす (3)3つの時期の症候群 a.第1期 : 警告反応期 ① ショック相 ∼ ストレスを受けた直後、抵抗力がなく全て (期) 無防備の状態 (体温低下、血圧低下、毛細血管透過性亢進) 数時間∼1日続く 筋緊張低下 ② 反ショック相(交絡抵抗期)・・・実質抵抗が始まる ショックに対して防衛反応を呈する時期 全てのストレスに対して抵抗を示す。 (副腎皮質肥大−副腎皮質Hの分泌増加) 糖質コルチコイド分泌 体温・血圧上昇、血糖量増加、筋緊張亢進 b.第2期 : 抵抗期(交絡感作期) 本質的には反ショック期の延長と考える (体温、血圧、筋緊張亢進したまま) ただし、最初に受けたストレッサーのみに抵抗性を示し それ以外の刺激に対しては抵抗力は低下 抵抗期 反ショック相 ひ は い c.第3期 : 疲憊期 刺激反応の消失(適応力の限界)⇒ 死 死 ショック相に似た状態(体温・血圧 ↓、筋緊張 ↓) ショック相 9 疲憊相 (4)ストレス反応の機構 肉体的・精神的ストレス 交感神経の緊張・アドレナリン分泌 ⇒ これだけを言う場合 キャノンの緊急反応と言う 視床下部 下垂体前葉 下垂体−副腎皮質系 副腎皮質刺激H 副腎皮質 (リンパ節、胸腺) 糖質コルチコイド 腎臓 (血圧上昇因子) 抵抗 キャノンの緊急反応とセリエの 汎適応症候群は、相互に関連し合う 糖質コルチコイド ∼粘膜を攻撃⇒ 胃・十二指腸潰瘍 (5)適応病 ① 一次疾病 − 下垂体、副腎皮質そのものの内分泌疾患 アジソン病、クッシング症候群、シモンズ病 ② 二次疾病 − 高血圧症、心臓病、腎臓病 胃・十二指腸潰瘍、リウマチ、マネージャー病、夜勤病 (高血圧、心臓病、 糖尿病をひっくるめたもの) 3)本学説と鍼灸施術 ① 田多井 吉之助・・・ストレス学説を日本に紹介した 物理療法はストレス学説の交絡抵抗期を利用 ハリ、灸 反ショック相 鍼で ② 芹沢勝助 − a.鍼施術 − 交絡抵抗を人為的に作り出し、生体の防御反応力を 体の抵抗を利用 利用(急性期(病)) して体を治す b.灸施術 − 交絡感作を利用(慢性期(病)) 10 4.過剰刺激症候群の学説(レイリー現象) J・Reilly(仏) 自律神経が第一義の役割を受けもち内分泌系は レイリー 第二義的な働きを受けもつ 1)概要 自律神経系の直接または間接の刺激によって純粋に 自律神経のみを介して起こされたと考えられる生体の非特異的症候群をいう。 2)四大特性 (1)血管運動性の障害 交感神経系に加えられた過剰刺激により、主として血管運動の障害を 起こし、二次的に臓器又は遠隔臓器に障害を生じる。 (充血、浮腫、出血、壊死) (2)加えられる刺激は非特異性である・・・何の刺激でも良い 加えられる刺激は過剰刺激であれば 化学的物質でも物理的刺激でもよい (3)その結果の病変は非恒常性である 生体の感受性や反応形式により異なる 反応が起こり、常に等しいものではない (4)結果的に出現する障害は拡散する 刺激部位と反応部位との間には一定の相関がなく 思いがけぬ所に刺激効果が拡散する。 3)本学説と鍼灸施術 四大特性1−1.切皮時の刺痛 過剰刺激ではなく 施灸時の熱痛 → 一過性に交感神経亢進→ 皮膚血管運動の変化 適度な刺激でやる 2−2.鍼刺激 灸刺激 の刺激でもよい 3−3.鍼灸刺激を一定量にしても個々の患者の 生体に出現する反応は異なる 4−4.反応は局所にとどまらず、遠隔部までに及ぶ (治癒に向かう) 11 中央公論新書 高木健太郎 「生体の調節機能」 副題「ハリの原理をさぐる」 5.圧発汗反射の学説(皮膚圧・半側発汗現象) やすし 高木健太郎による研究(1954年発表)−久野 寧 (元の論文作成) 1)概要 ① 皮膚圧迫により交叉性の反射として半側に発汗現象が出現 ② 圧迫側 − 交感神経抑制 非圧迫側 − 交感神経興奮 ③ 表11−5−1 圧迫による変化 圧 迫 側 非 圧 迫 側 減少 増加 低下 上昇 降下 上昇 毛細血管拡張 毛細血管縮小 発汗 皮膚温 (腋窩温) 血圧 鼻粘膜 毛細血管 発汗例 ○ 右腋窩圧迫 − 左上半身 右下半身 ○ の発汗増加 両腋窩圧迫 − 両下半身の発汗増加 上半身の発汗減少 ※ 発汗の感度 ∼ 腋窩 側殿部(大転子の上あたり) ④ ○ 圧迫の強さが同じであれば圧迫面積が広い方が有効 ○ 鍼・鉛筆などでも出現するが、その場合は絶えず動かす必要がある 2)本学説と鍼灸刺激 皮膚鍼 ○ 鍉鍼、円鍼などの作用機転を説明する上で鍼灸治療に広く応用できる ○ 毫鍼・・・刺入時皮膚を圧迫 ○ 反射を起こすもの 圧迫、鍼の刺入、切創 縫合、瘢痕など ○ 施灸による火傷、瘢痕も応用できる 12 ストレスと免疫反応 ストレス 国家試験はこれを 最近解ってきた 憶えていれば良い 視床下部 自律神経 下垂体前葉 副腎髄質 ATCH(副腎皮質刺激ホルモン) アドレナリン 副腎皮質 胸腺萎縮(−) 免疫増強 コルチコイド 胸腺萎縮(+) 単独隔離 免疫抑制 疼痛刺激 心理的ストレス ストレス ストレッサー ストレス 胸腺萎縮(−) (見られない) 13
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