2013 年 11 月 06 日 <少人数私募債の利子の課税方式の税制改正> 今日のメールマガジン担当は林達也です。今回と次回で少人数私募債 の利子の課税方式の税制改正についてご案内します。 少人数私募債とは、法人が発行する社債で、社債の購入対象者が 50 人 未満、発行総額が 1 億円未満などの要件を満たしたものをいいます。 所得税の原則は「総合課税」で、所得が多くなればなるほど税率が高 くなる累進課税方式がとられています。 しかし少人数私募債の利子は例外として、利子から所得税が源泉徴収 された時点で課税関係が完了する「源泉分離課税」の対象とされていま す。 したがって、源泉分離課税の税率よりも総合課税の税率が高い納税者 は源泉分離課税の方が納税額が少なくなるというメリットがあります。 この差を節税対策として活用するために、役員を引受人とした少人数私 募債を発行する同族会社があります。 この節税対策の封じ込めとして、平成 28 年 1 月 1 日以降に発行する 少人数私募債に係る利子、同日以降に支払いを受ける利子についてはそ の課税方式が改正されました。次回はその改正内容についてご説明いた します。
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