PwC J HR News -Budget 2013

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J HR News -Budget 2013
英国で日本人駐在員業務をご担当されている皆様へ
各位
オズボーン財務相が20日午後、2013年予算演説を行いました。失業率、インフレ、財政赤字といった経
済指標が悪化する中、景気の回復と経済成長を取り巻く厳しい状況について数多くの発表がありました。
その中から雇用、駐在員税務およびその他の報酬・年金関連の改正点の概要をお送りいたします。
また、発表直後に行われました弊事務所のウェブキャストでは予算案が英国の企業に与える影響につ
いてのディスカッションが行われましたが、その録画をウェブサイトよりご覧いただけます。 この他、同ウ
ェブサイトからはデータカードとサマリーレポート(英語のみ)もご覧いただけます。
貴社の事業計画にお役立て頂ければ幸いです。
年金関連:
企業年金控除: 2014年4月6日以降、企業年金控除が生涯、年間拠出、それぞれ125万ポンドと4万ポ
ンドに削減される以外に変更はありませんでした。政府は生涯年金限度額削減に対する保護策としても
う一段の保障を取り入れることとし、(諮問の結果次第で)新たな形態の個人への保障も2014年財政法
に盛り込まれることを明言しました。対象となる納税者は、保障への登録など、2014年4月5日までに必
要な措置を講じておかなければなりません。
駐在員関連:
居住判定テスト: 居住判定テスト(SRT)導入法案が来週ようやく発表されます。SRTは雇用主と駐在員
の双方にとってあらゆる点を考慮する必要のある内容となります。英国人従業員ならびに英国居住者が
英国外で就労する場合、多くが非居住者とならず、英国での納税義務を避けにくくなります。一方、就
労目的で英国に入国する外国人にとっては、Overseas Workday Relief (英国外勤務日数による所得税
の優遇措置)が適用されるため、現行制度よりも税務面で有利になります。
非永住者: 英国の非永住者に対しては、予定通り、これまでの予算案で発表されたもの以外に控除等
の制限が追加されることはありません。相続税については、英国非永住者である配偶者への資産譲渡
を促すため、幾分緩和されます。
適格認定海外年金スキーム: これらのスキーム(通常、恒久的に英国を離れる個人が対象)に対しては
より厳しい規定が適用されます。これらのスキームは、適格条件を満たしていることを、歳入関税庁
(HMRC)に対し5年毎に報告するが義務付けられます。
リアルタイムインフォメーション(RTI): PAYEとNICへのRTI導入支援の一環として新たな罰金制度が導
入されます。駐在員を抱える雇用主にとっては、その報酬体系をめぐる給与計算を一層複雑にするRTI
について、さらに注意喚起されることになります。
その他の雇用関連税務:
融資: 2014年より、無利子あるいは低利による従業員への融資(通勤費援助としてよく利用されている)
の非課税上限が5,000ポンドから1万ポンドに引き上げられます。
疾病控除: 治療やリハビリなど健康関連の費用の雇用主負担は、500ポンドを上限として、非課税とする
特別控除ついて今年中に諮問が行われます。
本件に関するご質問がございましたら小坂淳子 (+44(0)20 7804 3700) または プレスマン彩 (+44(0)207
212 6059) までお問い合わせ下さい。
敬具
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本ニュースレターは概略的な内容を説明したものに過ぎず、日本語訳は英文の理解の一助として翻訳されたものに過ぎません。ま
た、これらは信頼できる情報源から入手しておりますが、法令、規則、規制は随時変更される可能性があるため、これらがそのま
まの形で個々のケースに適用可能であるとは限りません。従って意思決定を行う、あるいは何らかの行動を起こされる場合には事
前に弊事務所の各分野の専門家にご相談下さい。
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