PwC J HR News

www.pwclegal.co.uk
www.pwc.co.uk
PwC J HR News
英国で日本人駐在員業務をご担当されている皆様へ
24 April 2014
2014年4月以降の英国雇用法改正点のサマリー
2014 年 4 月以降、英国雇用法に関する数々
の改正が実施されますが、英国で事業活動に
携わっておられる日系企業の皆様に影響のあ
るものを以下にまとめましたのでご活用下さい。
共有育児休暇
2015 年 4 月 5 日以降の出産、あるいは新生
児の養子縁組を対象とした新たな共有育児休
暇制度が導入されます。この制度の下では、
母親が自らの出産育児休暇(maternity leave)
の内 50 週間、法定出産手当の 39 週間分を
上限としてパートナーと共有できるようになりま
す。これは新生児を持つ世帯にとって非常に
革新的な措置です。例えば、近い将来、両親
が同時に 25 週間の育児休暇を取ることが可
能となります。また共有育児休暇は、分割して
ブロック単位でも取得できることが従来の育児
休暇と大きく異なる点の一つです。一方、この
法改正によっていくつかの興味深い疑問も浮
上してきます。例えば、1)共有育児休暇手当
についても、出産手当に準じて法定金額以上
を支給するのか、2)共有育児休暇の申請が
競合した場合の対処方法、3)ブロック単位の
共有育児休暇が申請された場合の対処方法、
などが考えられます。
これらの法改正が貴社の従業員にどのような
影響を与えるのか、そして従業員の家族に関
する社内ポリシーをどのように修正すればよい
のかについて、今から検討を始めることが必
要です。PwC リーガルではこうした法改正が
実務面に与える影響に関するトレーニング、
新たなポリシーや手続きの策定にあたっての
サポートを提供しております。
平等賃金の強制監査
今年の 10 月以降、企業に対して平等賃金監
査の実施と監査結果の従業員への開示を求
める権限が雇用審判所に与えられます。賃金
のいかなる面においても、雇用主が従業員を
性別によって差別したと判定された場合、雇
用審判所は平等賃金の強制監査を命じること
ができます。これにより、賃金に関する社外秘
データ開示の可能性など、雇用主には多大な
影響が及ぶことになります。こうした強制措置
を排除し、平等賃金に関する自社のガバナン
ス能力を維持するためには、今から積極的に
対策を講じることが必要です。雇用主が過去3
年間に賃金監査を自主的に実施していれば、
雇用審判所から強制監査を命じられることは
ありません。PwC リーガルの専門チームが、法
律事務所が持つ秘匿特権の下で賃金レビュ
ーを実施し、貴社の社外秘データ管理能力を
お守りするお手伝いをさせていただけます。
上記以外にも、2014 年 4 月には英国雇用法
関連の改正が多数、実施されています。
-雇用審判所に申立てを起こす前に、ACAS
(Advisory Conciliation and Arbitration
Service:助言斡旋仲裁局)による訴訟前調停
(ACAS conciliation)を行うことが義務付けら
れました。
-雇用審判所に訴えられた企業が敗訴した場
合、今後、最高 5,000 ポンドの罰金が課され
る可能性があります。罰金が課されるのは、雇
用主である企業側に「刑罰加重要因
(aggravating factors)」があったと見なされた
場合です。刑罰加重要因の厳密な定義はあり
ませんが、雇用法違反にあたって、企業側に
同要因があったと審判所が判断する可能性が
高いのは、1)行動が意図的あるいは悪意を伴
ったものであった場合、2)専用の人事部門を
保有していた場合、3)争われている従業員の
権利を繰り返し侵害した場合のいずれかに該
当するケースと考えられます。
-差別および平等賃金に関する法定質問票の
廃止
-英国の就労資格を持たない労働者を違法に
雇用した場合の民事罰金の最高額が1万ポン
ドから 2 万ポンドに引き上げられる予定です
(2014 年 5 月 1 日より発効予定)。
www.pwclegal.co.uk
www.pwc.co.uk
-税引前週給(解雇手当および不当解雇の補
償額の算出に使用)の上限額が、450 ポンド
から 464 ポンドに上昇します。
法定出産手当、法定父親育児休暇手当、法
定養子縁組手当が週 136.78 ポンドから週
138.18 ポンドに引き上げられます。
-法定病欠手当が週 86.7 ポンドから 87.55
ポンドに増額されます。
上記についてさらに詳しい情報をお求めの方は以下の 2 名までご連絡ください。
福田 有紀子 (+44 (0)20 7804 9207)
北牧 はるみ (+44 (0)20 7213 1739)
PwC Japan Tax Team - HRS
PwC | Japanese Tax Team
Direct: +44 (0)20 7212 7299
Email: [email protected]
PricewaterhouseCoopers LLP
Hays Galleria, Hays Lane, SE1 2RD
<個人情報の取り扱いについて>私どものクライアントの方々、過去にセミナーにお越し頂いた方々、または名刺交換をさせて頂いた方々に対して、皆様に有益と思われる情
報(会計、税務、法務、人事関連トピックス ニュースやセミナーのご案内等)をお送りさせて頂いております。皆様の個人情報は、業務上のご連絡のほか、こうした情報をお知ら
せする際に使用いたします。また、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のグローバルネットワークに属するPwC各メンバーファーム、あるいはPwC以外の第三者とセミナ
ーを共催した場合は共催者と皆様の個人情報を共有させて頂く場合がございます。今後、私どもからのニュースレターやセミナーのご案内等をご希望されない場合は、お手数
ですが件名に「J HRニュース登録解除希望」とご記入の上、[email protected] までご連絡頂きますようお願い申し上げます。配信を停止し、また配信リストから削
除いたします。
本ニュースレターは概略的な内容を説明したものに過ぎず、日本語訳は英文の理解の一助として翻訳されたものに過ぎません。また、これらは信頼できる情報源から入手して
おりますが、法令、規則、規制は随時変更される可能性があるため、これらがそのままの形で個々のケースに適用可能であるとは限りません。従って意思決定を行う、あるいは
何らかの行動を起こされる場合には事前に弊事務所の各分野の専門家にご相談下さい。
This publication has been prepared for general guidance on matters of interest only, and does not constitute professional
advice. You should not act upon the information contained in this publication without obtaining specific professional
advice. No representation or warranty (express or implied) is given as to the accuracy or completeness of the information
contained in this publication, and, to the extent permitted by law, PricewaterhouseCoopers LLP, its members, employees
and agents do not accept or assume any liability, responsibility or duty of care for any consequences of you or anyone else
acting, or refraining to act, in reliance on the information contained in this publication or for any decision based on it.
© 2014 PricewaterhouseCoopers LLP. All rights reserved. In this document, 'PwC' refers to the UK member firm, and may
sometimes refer to the PwC network. Each member firm is a separate legal entity. Please see www.pwc.com/structure for
further details
© 2014 PricewaterhouseCoopers Legal LLP. All rights reserved. In this document, “PwC” refers to
PricewaterhouseCoopers Legal LLP, which is a member firm of PricewaterhouseCoopers International Limited, each
member firm of which is a separate legal entity.