青少年育成 体験記 - 東海村

 ︻俳
句︼
田植終え祖母と孫とのたわむれや
東
海
片野
紀夫
足跡の窪みに蟻の逆立てり
白方中央 柴田 一声
さまざまの旅立ちの春尽きにけり
東
海
佐藤
とよ
故郷のうすずみ桜凛と咲く
豊
白
中島エミ子
芹つみて春の香りを味わえり
外
宿
照沼あや子
したたかに生きてゆけよと春の雷
南
台
渋谷ひろし
吊るしのぶ簾にあいてさわやかに
村
松
正木
幹夫
鯉のぼり谷間に泳ぐ観光地
外
宿
西山
純一
あざみ咲く参道登り古寺へと
白方中央 根本
武
つぐみ来て控えめな客と帰りおり
白方中央 根本 怜子
花の下黄泉より来たる人に遇ふ
村
松
松本
正勝
風さわぎ思わず羽織る春ショール
舟石川
舛井
愛子
PART . 87
AED(自動体外式除
細 動 器)を 使 っ た
救命講習を受ける
今月のエッセイス
ト・田川さん
14
子ども会活動に携わって
東海村子ども会育成連合会副会長
照沼 田川 博
ひろし
わ
が
た
〝仲間集団〟と
〝異年齢集団〟が不可欠としています。
子どもが成長していく中で基本的なことは、日常
生活でいろいろな体験をしていくことです。
それは、
家の手伝いでの生活体験であったり、自然の素晴
らしさを感じる自然体験、そして異年齢社会での
社会体験です。社会的な行動を小さい時からきち
んと身に付け、 人
「間 へ
」と成長するために、家庭
ではできない体験を子ども会が大きな役割として
果たし、担っていきたいと思っています。
きました。初めに引き受けたきっかけはというと、
を引き受けて以来、育成者、指導者として活動して
も、とりわけ加入しなくても生活が成り立ってし
ども会など地域組織への加入率が低下しているの
来するだけで成り立ってしまいます。自治会や子
や活動は無くなり、日 々の生活は家庭と職場を行き
しかし、今の社会の変化は大人の生活をも大き
く変えているように思います。かつての地域生活
子どもが参加するのだから、親も一緒に楽しみ、子
まうからでしょう。子どもの成長のためには、人
そして協力もお願いしたいと思っています。
に決め、研修会当日には自ら買い物と調理を行っ
行い、子どもたちだけで飯ごう炊飯の食材を自由
主性を養ってもらうため、事前にグループ研修を
ています。特にリーダー研修会では、子どもに自
子ども会活動に貢献してくれていますので、大い
ることができますし、何よりも日夜研修に励み、
年齢的にも子どもに近い目線で耳でその心を感じ
しかし、東海村には高校生会があります。彼らは、
も一定の知識 技・術 力・量が必要とされることは確か
ですが、
それらを兼ね備えた人など多くはいません。
単位子ども会活動を活発に行うには、大人側に
て食べることを体験してもらっています。中には、
村
「 子連 で
」は、子どものたくましい成長には
地域 家・庭 学・校の一層のご支援をお願いします。
とも、子ども会活動を活発に行っていけますよう、
に活用していただきたいと思います。どうか今後
すのに苦労する子もいますが⋮。
初めて包丁を持つ子もいますし、薪から火をおこ
称 村
「 子連 ︶」があります。主な活動として、親睦
球技大会や絵画教室、リーダー研修会等を実施し
間関係なり、どんな体験が必要かを大人が認識し、
どもの活動や成長を見ていこうと思ったからです。
会長の順番が加入している子ども会に回ってきたの
子ども会活動に携わって 年になります。学区
青
少年育成
体験記
子ども会活動の基本は単位子ども会ですが、そ
の上部組織として 東
「海村子ども会育成連合会︵通
」
指導者からのメッセージ
●
12
舟石川 高橋 宏輝
き
ろ
ひ
く、一緒に 友
「 情の船 に
」 参加する周りの
人たちすべてが充実した時間を過ごせる
分の中でさまざまな気持ちが入り混じって
か? と
」 いう不安。すべてをやり遂げたと
き の 達 成 感 や 喜 び を 得 る と い う 希 望。 自
います。もちろん、今は不安の方が大きい
のですが⋮事前研修にしっかり参加し、自
分がするべき仕事をしっかり把握すること
で、希望の方が大きくなるように今後につ
なげていきたいと思っています。
三、自分の私生活でも言えることなのです
し て い き た い で す。﹁ い つ も 本 当 に あ り が
の中でしっかり消化し、今後のために生か
が、 感
「 謝の気持ちを持つ と
」 いうことで
す。自分に対し、今までゲームやダンスの
度の目標を次のように決めました。
とうございます。これからもまだまだ未熟
高校生会に入会して、早くも2年目にな
りました。前期は会長となり、気持ちをあ
一、多くの派遣に参加し、多くの人とふれ
な自分をよろしくお願いします﹂
を
」 しっかりするというこ
年度は、学校の都合上、参加する機会があ
四、﹁ あ い さ つ
り派遣に参加していきたいです。
二、今年度一番大きな行事であり、メーン
であると思っています。そこをしっかり自
うなしっかりした先輩になりたいと思って
以上、4つのことを実践し、充実した素
晴らしい時間にし、後輩の模範となれるよ
分の中に留めて実行していきたいです。
直なところ、自分にとって 友
「 情の船 は
」
不 安 で も あ り、 希 望 で も あ り ま す。 小
「
います。
中
・ 学 生 を ま と め ら れ る か? と
」 か、 自
「
分だけが充実した時間を過ごすのではな
である 友
「 情の船 が
」 あります。これに向
けて着実に準備を進めていきたいです。正
と で す。
﹁あいさつ は
」 、人と人とのコミ
ュニケーションを取る上での基本中の基本
りませんでした。しかし、今年度はしっか
あい、自分自身を高めていくことです。昨
指導、そして人との接し方を指導して下さ
水城高等学校2年 東海村高校生会前期会長
らためて、昨年度よりも気合を入れて取り
高校生会に入って
った先生や先輩に感謝するとともに、自分
今どきの
青少年
組んでいきたいと思います。そこで、今年
た か は し
97
VOL .
︻短
歌︼
つれづれの朝の散歩に鶯の初音聞きたる藪かげ
の道
村
松
高橋
正弘
春の日を夫と一緒に花見して虚空蔵尊の堂に参
りぬ
船
場
村上より子
東風受けて夏の収穫楽しみに鍬振り上げる小さ
き菜園
外
宿
小林美代子
水温るみ風にさそわれ里山に草摘める人今年は
孫と
内
宿
村上
文江
暗 雲 の に わ か に 流 れ 葉 桜 の 木 々を 揺 ら し て
八十八夜過ぐ
船
場
舛井庫之助
たよりなき手足となりし身なれども強く生きん
とマッサージ受く
外
宿
髙槌
すみ
見わたせばひかり輝く新緑に五月風吹き山は笑
へり
南 台 根本内俊男
緑の日ひさしぶりにと行楽地人波をみて早 々帰
る
照
沼
佐藤
昇
愛犬の毛を集めおり巣づくりに懸命な鳥おだや
かな朝
東
海
片野
紀夫
様 々な緑の色が織なして春のいろ徐徐に広がり
を見せ
緑ヶ丘
佐藤
正
病みながら尽力し人佐太郎の歌碑建立を待たず
して逝く
舟石川
小川志つ江
み仏の御指ふれみし安らぎに己が煩悩抜けゆく
ごとし
須和間
柴山
靖子
目に見えぬ風になびける雪柳春告ぐるごと枝 々
青し 村松北
黒澤
孝子
︻川 柳︼
アメリカはなんで米なの飴がいい
関口
満
白方中央
13
●
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