北野小だより 平成23年度 2月号(PDF:436KB) - 三鷹市の学校

北野小だより
No.11
2月号
東三鷹学園三鷹市立北野小学校
校長
丸 節子
平成24年2月1日
東三鷹学園挨拶標語
〒181-0003 東京都三鷹市北野 3-1-5
E-mail 1 [email protected]
HP http://www.education.ne.jp/mitaka/kitano-es/
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臨機応変
校
長
丸
節
子
今年度、実施した避難訓練のときのことです。この日の設定は不審者対応。南門から刃物を持った
男性が校庭に侵入してきたという想定で訓練を行いました。休み時間だったので校庭でたくさんの児
童が遊んでいましたが、ある教員の危険を知らせる大声で、一斉に昇降口に向かって走り出しました。
その時、半数近くの子どもたちが昇降口までの直線コースを選ばず、大きく遠回りをして走っていき
ました。中には、途中で方向を変えて不審者に近付いてしまう子もいました。なぜ、こうなってしま
ったのかというと、芝生の養生期間だったため、入ることを禁止されていた場所が校庭の中にあった
からです。子どもたちには、危機的状況の中でもこのきまりを破ってはならないという意識があった
のでしょう。そういう行動をとった子どもは低学年に限らず、高学年の中にも多くいました。わたし
たちは、予想もしなかった子どもたちの動きに正直驚くと同時に、避難訓練の指導の在り方や安全指
導について考えることとなりました。
しかし、よく考えてみると、身の危険につながるほどのことでなければ、予期せぬことや些細なト
ラブルは日常生活の中でよく起きています。では、そのとき、その場面で、適切に判断したり行動し
たりする力を、わたしたちは子どもたちにどのくらい身に付けさせているのだろうかと思ったのです。
傍にいて聞かれたことについて全て教えたり、「こういう場合は~する」と前もって説明しすぎたり
を繰り返していれば、自分で状況を見て判断し、よりよいと思う行動をとれるようにはならないでし
ょう。
先日行われたお楽しみ集会「北野フェスタ」では、あちらこちらに子どもたちの「臨機応変」が見
られました。学年も反応も違うお客さん一人ひとりに、お店を運営する子どもたちは実によく考えて
対応していたのです。また、計画にないことでもその場できまりを作ったり、壊れたものの応急処置
を自分たちでしたりしていて、「先生、どうすればいいですか?」という声はどこからも聞こえてき
ませんでした。ある学年では、この集会におけるテーマを「臨機応変」にし、あえて教師が「こんな
ことが想定されるよ」と言いませんでした。「何かが起きた時はその場その場で一番いいと思う方法
で動く。それまでのきまりにこだわる必要はない」と指導していました。そして、集会終了後には、
しっかりと活動の振り返りを行い、次につなげる学習をさせていました。
こうした自主的・実践的な活動の場面は子どもを大きく成長させる機会です。しかし、日常の教育
活動においても、子どもへのかかわり方を見直し、意図的に教師が「臨機応変」の機会と場をつくり、
適切に評価していく必要があると考えます。その積み重ねが、子どもの自立につながり、よりよい判
断のできる大人になっていくと思うからです。
健康教育部
2学期末に、「平成 23 年度 東京都児童・生徒体力・運動能力、生活・運動習慣等調査」の個人票と認証
票の2枚を「あゆみ」と共に返却しました。
東京都教育委員会では、過去の体力調査結果から、体格については中学校以降において男女とも全国平均
と同程度か上回る傾向を示しているものの、体力・運動能力に関しては全般的に全国平均を下回る傾向にあ
ると発表しました。
北野小の平均と全国平均をくらべると、次のような
結果となりました。
○
全国平均を上回っている種目
・握力(筋力)
・長座体前屈(柔軟性)
・50m走(筋瞬発力)
○
全国平均を下回っている種目
・反復横とび(敏捷性)
・20mシャトルラン(全身持久力)
・ソフトボール投げ(筋力、投力)
<北野RUN
RUN
RUN>
北野小では、昨年度から「一校一取組」の取組として、全学年「柔軟ストレッチカード」を活用して、毎
日の柔軟ストレッチを励行してきました。柔軟性のポイントが上がったのは、取組の成果だと考えます。
全身持久力を高めるために、先週から「マラソン週間
北野RUN
RUN
RUN」を行っています。
中休みになると子どもたちが校庭に集まり、準備運動が始まります。音楽に合わせてまず歩き、そして5分
間自分のペースで走り続けます。最初のころは、途中で歩いてしまう子もいましたが徐々に自分のペースで
最後まで走りきれるようになっています。また、今後の体育の授業で、敏捷性を高める準備運動や、投力を
高めるベースボール型、ハンドボール型のゲームを引き続き指導していきます。
体力向上は、学校だけではなかなか進みません。御家庭でもぜひ、今回の体力テストの結果をご覧いただ
き、お子さんに合った運動に挑戦してください。
2 月 の 行 事 予 定
1日(水)
安全指導
13日(月)
クラブ活動(3年見学)
6日(月)
委員会活動
14日(火)
新1年生保護者会
8日(水)
避難訓練
16日(木)
学校健康委員会
18日(土)
学校公開日(3時間授業)
音楽訪問授業(5年)
20日(月)
クラブ活動(クラブ発表)
たてわり班遊び
23日(木)
たてわり班遊び
スポーツ講演会(6年)
※場所:六中
10日(金)
芝レンジャー(時間は午前9時から午前10時)
4日(土) 6年2組
校庭開放日
25日(土) 5年1組
月・金(午後3時15分から午後4時45分まで)
水
2月開放日:
11日(土) 6年3組
(午後2時45分から午後3時45分まで)
1日(水)、3日(金)、6日(月)、10日(金)、13日(月)、17日(金)
20日(月)、24日(金)、29日(水)
※
給食費に関するお願い
2月分が2月1日(水)に引き落としになります。
今回が今年度最後の引き落としになります。
教室の窓
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キャリア教育部
「エコでわいわい楽しむ
榎本
雄太
お楽しみ集会」というキャッチフレーズのもと、1月27日に北野フェスタを
開催しました。
「2学期から準備してきたお店がついに開店できる!」子どもたちは朝からやる気十分、元気
に登校してきました。
今年のお楽しみ集会は1年生から6年生まで全学年が出店しまし
た。1年生は昨年のお楽しみ集会の様子が分からず、どんなお店を
出せばよいか苦労したことと思います。しかし、当日は、上手に役
割を分担し、自分たちが考えた遊びやおもちゃでお客をもてなして
いました。今回取り組んでみて分かったこと、上級生のお店で遊ん
で学んだことを2年生になって生かしてくれることでしょう。
※ プライバシー保護のため、画像に加工を施しております。
どの学年のお店も工夫を凝らしていました。芝生の校庭全面に
遊びのコーナーを設けた学年や、教室の中に様々なテーマのクイ
ズコーナーを設けた学年もありました。屋上や多目的室、理科室
をお店に一変させた学級もありました。お客さんが自分でコース
を選べたり、短い時間でたくさんチャレンジできるようにしたり
するなど、楽しんでもらえるような工夫があちらこちらに見られ
ました。
そして、最も人気があったのが6年生の「おばけ屋しき」です。体
育館全体を使ったスケールの大きさに、列に並んだ子どもたちも大興
奮でした。さすが6年生ともいえる、おばけ屋しきのコンセプトと会
場のセットに、体育館からは悲鳴が鳴り響いていました。そんな中、
これ以上先に進めなくなり泣き出した子に対して、6年生は優しい言
葉をかけ、出口まで案内していました。その他にも、様々な場面で下
級生を気遣う6年生に、北野小学校のリーダーとして成長した姿を見
ることができました。
※ プライバシー保護のため、画像に加工を施しております。
今回の北野フェスタは全校児童が楽しむ集会となりました。その背景
には、計画委員会の5,6年生が2学期から計画、準備、運営までを話
し合い、全校をリードしたことがあります。キャッチフレーズも計画委
員で考案し、エコを意識して、ゴミが出ないように呼びかけました。
北野フェスタ1週間前の全校朝会で、
「協力とは一人ひとりが自分の役
割をもち、その役割を全力で果たすこと」という校長先生がされたお話
はじめの会は放送で行いました。計
画委員の6年生がはじめの言葉を
発表し、開店スタートの合図を送り
ました。
のとおり、当日は一人ひとりが自分の役目を果たしていたと思います。
3学期も残りわずか、各学級、各学年がより協力し合うとともに、北
野小学校の縦のつながりを一層深めてほしいです。
5年
齋藤
信之
5年生は、あと2か月で6年生になります。これまで6年生とのかかわりの中で学んだことを生かし、こ
れからは自分たちが学校のリーダーとして活動していく気持ちをもつ時期です。一人ひとりが最高学年にな
る自覚をもち、どんなときでも責任ある行動がとれるようになってほしいと思っています。
これまで5年生が全校のために進んで取り組んできたものとして、
「日常生活におけるボランティア活動」、
「幼稚園・保育園との交流」、「グリーンキーパー」、「あいさつ運動」などがあります。
2学期に、第二小羊チャイルドセンターとのぞみ幼稚園の子どもたちを迎え、給食体験のお世話をしまし
た。始めと終わりのあいさつ、献立の説明、配膳やおかわりのお世話などを、自分たちで考え判断しながら、
生き生きと行いました。これから下級生のために動くことが多くなる5年生にとって、とても良い機会とな
りました。また、グリーンキーパーとして芝生の清掃活動にも取り組んでいます。朝の10分間、校庭に危
険なものが落ちていないかを確認しながら、ゴミ拾いを行っています。寒いこの時期に毎朝取り組み、自分
たちが使う校庭の管理は自分たちで行うという意識が高まってきています。
こうした活動を通じて子どもたちは多くのことを学んでいます。これから北野小のリーダーとして下級生
を引っ張っていく時、どのような心構えや準備が必要か、実行する時には、どんな配慮が必要なのかを全員
が考えられるようになっていってほしいと思います。明るく、元気で、決してくじけない今の5年生がます
ます大きく成長する2か月間となるよう、5年生の担任一同、頑張っていることは認め、自主的・自発的に
行動できるよう支援していきます。
3月に行われる「6年生を送る会」は、まさに学校の次のリーダーとして、会の企画・運営をしていく機
会となるでしょう。
【グリーンキーパーの様子】
【のぞみ幼稚園給食体験の様子】
2月の生活目標
あいさつを
しっかりしよう
1年間を振り返ると、学校では、「自分からすすんで」「相
手に応じた」
「はっきりとした」あいさつができる子が多くな
りました。あいさつは、人と人の心を繋げる大切なコミュニ
ケーションの方法です。そのことを子どもたちに実感させな
がら、学校だけではなく、家庭・地域でも気持ちの良いあい
さつができるよう指導していきます。ご協力よろしくお願い
します。