伝言板8月号を掲載しました。

ていませんので復旧に時間がかかります。遅れが大きくなる理由
です。�これに対し、京急では普段から主要駅の列車の誘導は敢
えて手動で行っているそうです。そのため、突発事故が起きても、
もともとが手動ですから、手作業での修正には慣れています。�短
平成28年8月1日発行�
時間で復旧させることが出来る理由です。もちろん普段はコンピ
ューターを使って制御する方が簡単に安全な運行ができると思
�� �
88月。大雨の梅雨が開けて、酷暑の夏。い
います。手動での運行を残すと言うことは、担当者の能力と集中
きなり暑さが続きます。まだ暑さに慣れてい
ません。人も植物も脱水・水涸れでぐったり。 力に頼ることになります。負担は大変です。それでも敢えて手作
業を残すことで遅れを減らす。まだまだ「臨機応変」�の対応力は
水分補給、水やりをよろしくお願いします。 人間が上と言う事でしょう。
���しかし、限界もあります。京急の路線は87Kmにすぎません。こ
れに対しJRは19,826.3km。230倍。人手では出来ません。やはり
組織が大きくなるとコンピューター制御が欠かせなくなります。コ
���最近では羽田空港から都心へ移動する時、京急電鉄を利用す
���
�ることが多くなりました。羽田空港ー品川間、所用時間23分。便利
�
ンピューターもどんどん賢くなっていきます。しかし、コンピュータ
です。私は気付きませんでしたが、京急電鉄では列車のドアを閉 ーも所詮は機械。想定外の事態が起こった場合の「臨機応変」は
めるとき、車掌さんがホームを確認しながらマイクを持って「ドアを 不得意です。また、コンピューターの処理過程は普通の人には分
かりません。不安もあります。そこで「人」の関与が大切です。
�閉めます」と肉声でアナウンスしているそうです。一方、�山の手
線などのJRやその他の私鉄では、車掌さんの声ではなく「ドアが ���医療の世界でも、コンピューターや機械の応用範
閉まります」という自動音声が流れます。どちらも扉が閉まる事を 囲はどんどん広がっています。利用しないとやってい
伝える意味では同じです。しかし、そこに込められた思いは違い
けません。しかし、機械やコンピューターも間違うかも
しれない、壊れるかもしれない。その時、すぐにおかしい
ます。「ドアが閉まります」の場合は注意を促し、扉に挟まれた場
と気付く、対応・修正出来る事が必要です。�そのためには機械や
合は「客」の側の自己責任も感じます。
���「ドアを閉めます」の場合は、車掌さんが確認して自分が扉を閉 コンピューターがしている事でも、常に観察する、考える、判断す
じます、これは自分の仕事、責任ですと言う意志を感じます。
る作業を怠らない。普段との違いに気付く「観察眼」と「感性」。そ
���この京急電鉄は東京近郊に87Kmの路線しかありませんが、最 して機械やコンピューターがなくてもいつでも自分で出来る「訓
近空港線を含めお客さんが増えているそうです。理由の一つが、 練」と「能力」が求められます。機械が行う事でも�最終判断と責
任は「人」。扉は閉まるのではなく「私が閉める」のです。(A.S.)
他の会社に比べて圧倒的に「遅れや運休が少ない」との事。
���京急以外のほとんどの会社ではコンピューター管理で運行して
お知らせ�
国民健康保険、および後期高齢者の方へ�
います。普段は正確でスムーズに運行できます。しかし、事故な
今月(8月)より保険証が新しくなりました。
どでダイヤが乱れると修正は大変な作業となります。実際には手
動で運行する事になりますが、普段はコンピューター任せで慣れ
診察時には新しい保険証をご提示下さい。
脳・神経センター������リハビリテーションセンター�
伝言板� 8月号�
ド ア を 閉 め ま す�