日本磁気共鳴専門技術者認定機構認定研究会

第 2 回MRI advanced technology seminar
(日本磁気共鳴専門技術者認定機構認定研究会)
開催報告
代表幹事:東京大学医学部附属病院 放射線部
後藤 政実
第 2 回開催内容
症例などについて尾崎先生より講演していただきまし
た.
2009年11月14日
(土)
10時00分 ∼17時00分,エ ーザ イ
12:30∼13:20 お昼休憩
株式会社本社 5 階ホールにて,150名の先生方にご参加
13:20∼13:50 2008RSNA,2009ISMRM参加報告
いただき盛況な開催となりました.あらためまして,お
演者:東京大学医学部附属病院 後藤政実
忙しいなか,ご参加いただいた先生方に感謝申し上げま
座長:日本医科大学付属病院 小川匡史先生
す.研究会の内容は下記に示す通り,基礎から臨床,
2008 RSNA
(北米放射線学会)
,2009 ISMRM
(国際MR
研究から最先端技術まで,幅広い講演が行われました.
学会)
での発表内容,会場の風景,渡航費用,それぞれ
10:00∼10:20 MRI関連薬剤に関する情報提供
の学会におけるトピックス,学会登録費で損をしない
演者:エーザイ株式会社
方法などについて,筆者が講演いたしました.
ESUR
(ヨーロッパ泌尿生殖器放射線学会)造影剤安
13:50∼14:50 論文調査報告
全委員会によるガイドラインの紹介が行われました.
(拡散強調画像・脂肪抑制)
とくに,最近臨床でも話題となっているNSF
(腎性全身
演者:東京大学医学部附属病院 鈴木雄一先生
性線維症)
に対して,国内外のガイドラインに基づいた
:東海大学医学部付属病院 堀江朋彦先生
「腎障害患者におけるガドリニウム造影剤使用時の注意
座長:日本医科大学付属病院 小川匡史先生
点」
を含めた情報提供が行われました.
脳神経領域を中心とした近年の拡散強調画像の研究
10:20∼11:20 MRI撮像技術の基礎
と臨床応用について鈴木先生より,文献に見る脂肪抑
演者:日本医科大学付属病院 土橋俊男先生
(利点と欠点)
,体幹部拡散強調画像への応
制法の整理
座長:さいたま市立病院 藤田 功先生
用について堀江先生より講演していただきました.
sampling bandwidth
(BW)は, 画 質, ア ーチ フ ァク
13:45∼15:15 先端撮像技術の紹介
ト,および設定するパラメータに大きく影響します.
演者:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
BWの基本的な考え方,BWと傾斜磁場強度の関係,メ
松田豪先生
ーカーによるBWの 表 示 方 法 の 違 い,BWとSNRの 関
:株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン
係,BWとFOV matrixの関係,BWと磁化率アーチファ
諏訪亨先生
クト・ケミカルシフトアーチファクトの関係,臨床にお
:シーメンス旭メディテック株式会社
けるBWの設定方法について講演していただきました.
岩波寛人先生
11:30∼12:30 MRI臨床
(上腹部領域)
:東芝メディカルシステムズ株式会社
演者:虎の門病院 濱田祐介先生
淀 健治先生
:北里大学医療衛生学部 尾崎正則先生
座長:東京大学医学部附属病院 後藤政実
座長:東京大学医学部附属病院 佐竹芳朗先生
臨床現場経験を経てメーカーへ移籍した,MRI担当技
脂肪や鉄の沈着,肝機能によってさまざまな画像を
呈する肝臓領域にお
師が知りたい内容を熟知している方々に御講演をお願い
いて,とくに非造影
肝臓検査に着目した
テクニックなどにつ
いて濱田先生より,
MRCPに代表される
胆嚢・胆管・膵臓領
域の前処置,使用す
る パ ル ス シ ーケ ン
ス,撮像技術,臨床
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MRI撮像技術の基礎
演者:土橋俊男先生
座長:藤田 功先生
2008RSNA,2009ISMRM参加報告
演者:後藤政実
座長:小川匡史先生
演者:松田 豪先生
演者:諏訪 亨先生
演者:濱田祐介先生
MRI臨床
(上腹部領域)
演者:尾崎正則先生
座長:佐竹芳朗先生
論文調査報告
(拡散強調画像・脂肪抑制)
演者:鈴木雄一先生
演者:堀江朋彦先生
座長:小川匡史先生
先端撮像技術の紹介
演者:岩波寛人先生
いたしました.それぞれ,
「MR信号の収集とraw data」
,
「マルチトランスミット」
,
「MRの受信コイル」
,
「New CSF
演者:淀 健治先生
座長:後藤政実
より参加が難しくなってしまう先生もいらっしゃるかも
しれませんが,ご了承いただければ幸いです.
Flow Imaging」
の技術的な話題を中心に,より深い専門技
開催案内をメールにてご希望
(以前メール登録して頂
術的な内容について講演していただきました.
いた先生を除く)
の先生は,タイトルを
「MRI-ATS案内
第 1 回開催時アンケート報告
今後の研究会内容の充実を図るため,当日にご協力
をお願いいたしましたアンケートの結果
(回収 率46.7
%:70人/150人)をご 報 告 いたします.あらためまし
希望」
とし,内容を
「所属施設・氏名」
としたメールを[email protected]までいただければ、次回開催時
にメールにてお知らせいたします。
研究会立ち上げ趣旨
て,ご協力くださいました先生方に感謝申し上げます.
本会は,MRIを用いた臨床撮像技術を主眼とする研
1.MRI advanced technology seminarを次回も開催する
究会で,相互の忌憚ない意見交換を通じた臨床貢献,
価値はありますか?
医療技術の向上を目的とし,年1回開催する予定です.
ある:100% ない:0%
また,この研究会の特徴として継続していきたいキー
2.研究会全体の構成を変更する必要はありますか?
ワードとして,「臨床と研究の融合」,「若い診療放射線
このままで良い:78.6% 変更すべき:17.1%
技師のモチベーションアップ」を掲げ,それにそったプ
「変更すべき」
とお答えいただいた先生方からは,
「撮
ログラムを作成していきたいと考えております.
像技術の基礎・臨床領域」
に関連した分野を増やすべき
とのご意見が多く拝見されました.論文調査報告など
は上記との関連性が少し低いかもしれませんが,この
研究会概略
共催 MRI advanced technology seminar
会の特徴として興味を持っていただける先生方がいら
エーザイ株式会社
っしゃることと,この会の立ち上げ趣旨とを考慮し,引
顧問 東京大学医学部附属病院 美馬和男
き続き行わせていただきたいと思います.
顧問 日本医科大学付属病院 土橋俊男
また,
「ほ か の 研 究 会との日程 重 複 を 避 け てほし
代表幹事 東京大学医学部附属病院 後藤政実
い」
,
「RSNA開催後の最新技術を聞きたい」
,
「午後か
幹事 日本医科大学付属病院 小川匡史
らの開催にしてほしい」
という,アンケートでの多いご
幹事 北里大学医学部附属病院 尾崎正則
意見に対応するべく,第 3 回開催は 1 月開催
(1 月下旬
幹事 東海大学医学部附属病院 堀江朋彦
予定)
,13時30分開始とさせていただきました.これに
幹事 虎の門病院 濱田祐介
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