木 曽 根 の弓 ぶち - 八潮市

き
ぞ
ね
ゆ み
木曽根の弓ぶち
平成 8 年 3 月 9 日 八潮市指定民俗文化財(無形民俗文化財) 平成 9 年 3 月 18 日 埼玉県選択無形民俗文化財
●八潮市大字木曽根 1092 番地(木曽根氷川神社)
木曽根氷川神社は、永禄年中 (1558 ~ 1570)
かん じょう
の勧 請 といわれる。ここで行われる木曽根の弓
つ的を射る。矢が的の上を通れば大風、下を通れ
ば長雨の凶作、
「鬼」の字の「 」に当たれば水田、
ぶちは、
八潮地方を代表するオビシャ行事である。
「 」に当たれば畑が豊作とされる。最後に矢を
的神事としての弓ぶちは、現在毎年1月の成人
2 本ずつ揃えて、東・西それぞれの的を 3 回繰り
の日に近い日曜日 ( かつては 1 月 15 日、それ以
返して矢を通し、的の紙を破る通し矢 ( 厄落し )
かみしゅう じ
前は 1 月 16 日 ) に 4 つの祭り組 ( 上 集 地・中集地・
うたい
しんでんちょう
なおらい
「弓ぶち」終了後 謡 を伴った直会となる。昭和
下集地・新田 丁 ) によって行われる。
とり い
神主による神事の後、鳥居と社殿を結ぶ敷石に
し ゆ う いっつい
をして「弓ぶち」が終わる。
まと
初期の頃までは、その間に飲み回される酒の勢い
ば とう
鬼 ( 雄 )・ ( 雌 ) と墨書した雌雄一対の的を並べ
もあり、即興で謡の詩を作り互いに相手を罵倒し
て固定し、各組 2 名ずつ計 8 名の射手が 2 本ず
あったので「木曽根の喧嘩祭り」とも呼ばれた。
けん か