フラットクリンチ・ホッチキス フ 故障かな?とおもったら、この部分を確認して下さい。 症状)針がコの字のまま立っている。(裏側が曲がらない) 正常な綴じ裏 不完全な綴じ裏 原因①)リンク(銀色の金属)とスライダガイド(プラスチック)の噛み合わせが正常になっていない。 ※針を交換する時に本体後ろのボタンを押さないで、上部カバーを開けてしまい、 組み直す時に噛み合わせが逆になってしまった為。(HD−10DFの場合) 正常な状態 リンク 『正常な状態』とは、本体の正面から、「リンクが 前、スライダガイドの爪が後」になっている状態 スプリング スライダガイド 不完全な噛み合わせ① 不完全な噛み合わせ② リンクとスライダガイドの爪が ぶつかっている リンクとスライダガイドの爪の 噛み合わせが逆 直す方法)上部カバーを持ち上げながら、リンクとスライダガイドの爪の噛み合わせが正常な 状態になるようにして下さい。 原因②)最後までホッチキスを押していない。(特に枚数が少ない時/初めて使われる時に多い。) 解説)フラットクリンチ(綴じ裏を平らにする)機構では、最初に針がコの字のまま紙を貫通した後で、 クリンチャガイド(グレー色の受け台)の中に針足の先端が入り込み、クリンチャガイドが下 がると同時に針足の先端を曲げています。 そのため、紙を貫通した時にホッチキスを押す事を止めてしまうと、綴じ裏が曲がらずに、まっ すぐ立ったままになります。 直す方法)クリンチャガイド(グレーの受け台)が、綴じた時に下がった事を確認して綴じて下さい。 〈貫通初期状態〉 〈貫通完了状態〉 〈クリンチ完了〉 この状態で押す事を止める と、針が立った状態になる。 押し続けるとクリンチャガイド が下がり、針が曲がる。 クリンチャ クリンチャガイド クリンチャガイドが下がる 症状)針を平らに綴じる事が出来ない。(不揃いになる。) 原因)クリンチャガイド (グレイの受け台)とクリンチャ(銀色の針を曲げる溝)の間に折れた針が挟まっている。 解説)綴じる時にクリンチャガイドが下がることによって綴じ裏を平らにしていますが、この場合はクリンチャガ イドが下がりっぱなしになっている状態です。何もしていない状態でクリンチャガイドとクリンチャに5㍉程の段 差が出来ているものが正常です。 直す方法)クリンチャガイドを爪などで上に持ち上げてあげれば、折れた針を取り除く事が出来ます。 正常(クリンチャガイドが上がっている) クリンチャガイドが下がったままの状態 クリンチャガイドとクリンチャに 5ミリ程の段差がある クリンチャガイドとクリンチャ の間に針が挟まっている クリンチャガイド クリンチャ部正面図 この部分を爪などで引っ掛けて クリンチャガイドを持ち上げる クリンチャガイド タック打ちが原因の場合 フラットクリンチ・ホッチキスHD−10DFⅡをタック(平打ち)に絶対に 使わないで下さい。(部品破壊で故障につながります) 故障症状: 針が“コ”の字のまま立っている(裏側に曲らない) 正常な綴り “コ”の字綴り 針が“コ”の字の まま 使い方の問題: 下図のように、タック(平打ち)されて、リンクレバーに無理な力が掛かり、支点部を変形させ、その後 に使用するとリンクレバーが外れてしまい、クリンチスライダを内側に移動できなくなり、フラットクリン チ(正常な綴り)が出来なくなって、針が“コ”のままに立ってくる。 リンクレバーの 支点 タック打ちの力 リンクレバーに 無理な力が掛か る所 リンクレバー支点の変形 *.穴がつぶれて います。 対処方法: タック打ちが必要な場合は、マックス(株)のHD−10N(定価350円)、HD−10D (定価500円)又はHD−10(オープン定価)の商品をお使い下さい。 機械に針をセットしたままでの空打ちは避けて下さい。 通常は クリンチャガイドが 上っています。 クリンチャガイドが 下ったままでした。 原因:針より狭い隙間に、何かの拍子で刺さってしまい、クリンチャガイドが 動かなくなったようです。 この隙間に針が1本刺さっていました。 クリンチャ(金属) クリンチャガイド(プラスチック) この部品を指で持上げて下さい。 針を入れたままの空打ちにご注意下さい。
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