で地域交流 ~小学校総合学習と協働して~ (PDF形式:約404KB)

松ケ江北市民センター
住
電話番
F A
館 長
★ 地域の概要
所
号
X
名
門司区大字畑903番地
481-5725
481-5726
佐々木 直子
★ 事業の実際、内容
からなり、人口3,849人、1,869世
初に野菜のこと、土のことを指導者から学習
帯、高齢化率30.1%、14歳以下10.
しました。今までは、何も考えずに食べてい
1%(平成 19 年 9 月 30 日現在)です。周囲
た野菜にも「命」があり、
「命」の豊かさは土
は山と海に囲まれ豊かな自然と歴史、文化が
からもらい、その栄養を自分達がもらってい
残る地域で、古くからの住民が多く、自治会
ることを改めて感じました。
活動も盛んです。最近は、トヨタ自動車、動
物検疫所等のフェリー発着場があり、九州の
海の玄関口として賑わっていますが、減反政
策の影響で休耕田が多く見られるようになり
!(^^)!
ました。
★ 事業のねらい
校区まちづくり<実践>事業の一環として、
①地域の財産である農業再生
地消
②食育と地産
③子ども達への農業伝承を目的に掲げ、
「ふれあい農園」をオープンし、子ども達に
農業の基本から学んでもらうことにしました。
★ 事業の概要
まち協会長さんも先頭にたって指
夏野菜を植えるにあたって、児童たちは最
導して くれ ました
松ケ江北校区は、畑、今津、猿喰の3地区
(野菜を育てる)
ボランティアの指導で、馬鈴薯
トマト、胡瓜、なすび、かぼちゃ
等を植え、水遣りと、草抜きは
平成 18 年度 1 年間をかけて、「ふれあい農
学校の帰りに「ふれあい農園」に
園」の選定、土作り、植え付ける野菜や時季
に寄り野菜を育てていきました。
を決めること、指導にあたるボランティア募
(収穫の喜び)
集、小学校への協力要請など企画実行しまし
水やりも
た。19 年 4 月 1 日に「ふれあい農園」をオー
大切!
プンすることができ、松ケ江北小学校3、4
年の総合学習の時間に合わせて夏野菜をボラ
ンティアと一緒に植え、本格的な活動が始ま
馬鈴薯も
りました。土作りの作業には
職場体験で参加していた中学
新鮮なきゅうり
生の協力もありました。
が採れました!
豊作です。
(夏野菜を使っての料理体験)
★ 成果と課題
松ケ江北小学校3、4年の児童と保護者 30
小学校児童は「ふれあい農園」事業のほか
名が、夏休みに入って間もない日、ふれあい
田植え、稲刈り、収穫したもち米を使っての
農園で収穫できた野菜を使って、ヘルスメイ
餅つきを、地域の指導で毎年行っています。
トのみなさんと料理作りを体験しました。
今回の取り組みで改めて農業の基本、植物等
メニューは夏野菜カレーとサラダでしたが、 について教えてもらい、自分達の「食育」に
児童達が悪戦苦闘して育てた野菜だけに、お
いしさもひとしおで、お世話になった地域の
ついても考える良い機会になりました。
また、1年間を通して
ボランティアの方と一緒に楽しく食べました。 継続的に行う活動は小学
児童達は地域でお世話になった方たちへ、
校、地域ともに初めての
それぞれの思いをつづったお手紙を持参して
ことでしたが、良い成果
おり、一人一人に手渡しました。
があったと思います。
「ふれあい農園」の事業は、1 年や 2 年で
終わるものではありません。大人から子ども
へ、子どもからまたその次の世代へと受け継
がれることが期待されます。近年、日本の農
お世話になった方への
感謝の手紙 m(__)m
産物をはじめ私達の口に入る物の自給率は低
下してきており、輸入に頼らざるを得なくな
っています。こんな時にこそ、地域の農業を
見直し、大切さを知って欲しいと願っていま
す。また、安心で安全な「食」についても考
えて行きたいと思います。まず、そのための
第一歩が始まったばかりです。継続は力にな
スープカレー
とサラダです。
みんなで「ハイポーズ!」
りますが、続けることが一番難しいことです。
地域みんなで協力して続けていきたいと思い
ます。
(秋冬野菜)
夏野菜が終わると、また、土をきれいにし
て、次は秋、冬の野菜を植えました。
青少年育成協議会長が実行委員長となり、
メンバーはまちづくり協議会の役員を中心に
小・中学校長、PTA会長、民生委員、主任
大根、カブ、白菜、キャベツ、ブロッコリ
児童委員、門警補導員、町内会長、ヘルスメ
ー等、大人も子ども一緒になっての作業は続
イト、生涯学習コーディネーターなど 16 名で
きました。
構成しました。また他に地域のボランティア
(地域へお返し)
などが加わり毎月 1、2 回
小学校は毎年、日頃お世話になっている地
の共同作業を行いました。
域の役員、スクールヘルパーのみなさんを学
地域が一丸となって取り
校に招待して交流会をしています。今年は野
組んで行きたいと思いま
菜作りボランティアのみなさんにも収穫した
す。
大根を漬物にしたものと炭で焼いたお餅を食
みなさん、お世話にな
べてもらって感謝の気持ちを表しました。招
りました。これからもよろしく
待状も感謝状も手作りでした。
お願いいたします。