説明会におけるご意見と市の応答、及び市の考え方 第2回説明会 平成 24 年 8 月 21 日(火) 出席者数 18 名 19 時 00 分~21 時 00 分 ○会議録及び市の考え方等 皆様のご意見 市の応答 市の考え方 今回の計画では秋葉山公園に上れなくなるので 詳細設計後でないと詳しい説明は出来ませんが、秋 今回の説明会は、現在の都市計画道路の位置、区域の変 すか。また、関電の鉄塔があるが、高圧線はど 葉山公園への登り口は、西側に位置を変更し、約 更(案)の説明で、公園登り口の計画や鉄塔の支障に関 うなるのですか。 8%の勾配で登れるよう計画する予定です。また、 することは詳細設計後にならないと詳しい回答が出来 鉄塔については、都市計画変更が決定した後に、事 ない。時期としては、都市計画変更の決定後に事業認可 業認可を取り詳細設計を行った時点で鉄塔が支障 を得てから詳細設計を発注するため、来春ころと思いま となれば移転となります。 す。 水軒口交差点より西側の計画はどうなるのです 計画幅員 27mで道路形態は交差点より東と同じで 国道 42 号水軒口交差点より西側の市道雑賀 12 号線まで か。またどういうイメージになりますか。 すが、市道雑賀 12 号線より西側が 2 車線道路であ は、今回都市計画変更しません。 るため、車線を絞って暫定供用となります。 なお、車道計画は東向きに1車線から3車線(左折・直 1 2 進・右折)で、西向きは2車線から1車線にそれぞれ、 区画線(ゼブラゾーン)で車両を誘導する形で暫定供用 する予定で、歩道は完成形で供用する予定です。 3 都市計画というのは、まちづくりが主ですから、 街路課では都市計画全般まではお答えできません 本市の各担当課のハード面のスタンスは左のとおりで、 道路だけでなく公園も含めた都市計画全般につ が、街路課のスタンスとしては、街路事業を施行す 住民に対するソフト面では、何らかの事業を進める際に いて(ハード面)、また、これからどういう風に ると渋滞緩和や通行の安全など市民の皆様にメリ は、出来る限り直接市民と会話していきたいと考えてい 住民と接していくのですか?住民に対するスタ ットがある一方、工事による自然破壊が伴うという ます。 ンスはどうなのか(ソフト面)についてお聞き デメリットも認識しています。そのためにも、幅員 します。 縮小、法面緑化等を考えています。 (街路課) 秋葉山公園を管理する担当課としては、少しでも多 く公園を残す検討をしたが、秋葉山公園は風致公園 であるため、別の場所に確保することは困難です。 公園緑地課としては、多くの住民の皆様が秋葉山公 園に足を運び、自然を楽しんで頂けるよう、今年度 予算で秋葉山公園山頂の整備設計に着手し、来年度 から整備工事を行う予定です。(公園緑地課) 都市計画変更による効果に“歴史的資産の保存” 歴史的資産とは、円珠院(紀州藩徳川頼宜が愛宕山 都市計画の効果「歴史的資産の保存」という表現は、都 とあるのですが、何を歴史的資産と考えている 瑞光院の塔頭として元和 8 年に建立、また、南方熊 市計画変更の理由を表現する目的で説明したものであ のですか。説明の中で墓地という話がありまし 楠が逗留したことでも知られる)が一つで、同敷地 るが、市民の指摘の通り表現が不明確であるため、「歴 たが、墓地は歴史的資産なのですか。 内の初代知事の墓も含めて歴史的資産と考えてい 史的な施設等の保存」と改め、そのほか「別紙」の通り ます。また、愛宕山にあるアパートへの進入路が現 訂正して、県の事前協議や市都市計画審議会で「別紙」 計画では復元できないので南へ寄せたという理由 の修正案を表示して、次の通り説明する予定です。 もあります。 『今回の都市計画変更の効果等理由については、先ず秋 4 葉山切り通し区間を南に位置変更した理由として、現行 の道路区域には紀州藩徳川頼宜公が愛宕山瑞光院の塔 配布した資料や説明の中でも、愛宕山アパート 本日の説明では円珠院や初代知事の墓などの歴史 への進入路のことは表現されてないので、明確 的資産の保存に続き、口頭で愛宕山アパート進入路 にしてください。 のことも触れましたが、ご指摘の通り配布資料には 全てを表現できていませんので、愛宕山アパート進 入路のことも表現した形で、原案を作成したいと思 5 います。 頭として元和 8 年に建立、また、南方熊楠が逗留したこ とでも知られる円珠院と初代和歌山県知事津田正臣の 墓石が存し、また、愛宕山の賃貸施設への進入路の確保 が技術的に困難であることから、本市としては歴史的な 施設等の保存と周辺施設の維持を目的とした位置変更 を行います。 次に幅員縮小ですが、当該地区は御坊山風致地区内の第 1種住居地域であり、自然樹木を少しでも残す目的で植 樹帯を無くし、また、沿線が住居地域であるため停車帯 を無くすなど、周辺環境の保存と周辺の土地利用状況と の整合を目的とした幅員縮小です。 さらに、国道42号水軒口交差点付近は、交差点より西 側が27m幅員の計画であることから、交差点間の整合 を図るための幅員縮小です。これらの幅員縮小により事 業費の大部分を占める用地補償費の削減=事業コスト の削減となり、事業の進捗が図られ早期完成につながる と考えています。 完成後の成果としては、自転車、歩行者の安全確保、水 軒口交差点の渋滞緩和、災害時の緊急輸送路の補強、延 焼遮断空間の確保などが考えられます。 6 7 事業コストの削減とあるのですが、400mの区間 位置が南によることにより秋葉山を削る部分の工 現段階では詳細設計、用地測量、補償算定など詳しいデ を変更してどのくらいの費用が削減できるので 事費は増大しますが、用地補償費は工事費に比べ莫 ータがないため具体的なコスト削減費を公表すること すか。法線を南に寄せた分、山を削る工事費が 大な費用がかかりますので、用地買収面積が約 はできませんが、用地補償費と工事費の割合が9:1程 増大するのではないですか。 1400 ㎡減るという事は、かなりのコスト削減に繋 度であることと、用地補償面積が約 1,400 ㎡の削減、工 がると考えています。 事の増額は大部分が掘削土量によることから、削減され 具体的に工事費がいくら増えて、用地補償費が 費用の詳細は試算はしていませんが、全体の総事業 る用地補償費は億単位、増額する工事費は数千万単位と いくら減るから、全体でいくらのコスト削減に 費に対して工事費の占める割合は 10%程度、用地 考えられます。 なるという説明があるべきではないですか。 補償費が 90%程度ですから、用地買収の面積が減 るという事は、工事費が増える事以上の効果がある と考えています。 8 用地補償費がかかるという事ですが、秋葉山公 今回の都市計画変更案は、秋葉山付近で南方向に法 ご意見の通り市道の南に法線を全部寄せた場合、国道4 園付近で法線を南側へ寄せている訳ですから、 線を変更し、水軒口交差点から西側の従前から計画 2号交差点が変則交差点になり、国土交通省や警察協議 そのまま真っすぐ国道まで直線で延ばせば、用 されていた位置に法線を戻す計画ですので、ご意見 において承諾が得られないため、国道42号を挟んで十 地買収が現市道の南側だけで済むし、コストも のような法線変更は考えていません。 字路交差点になる計画となるよう、市道を挟んだ計画と 安くなるのではないですか。 今の変更(案)では、市道を挟んで北側も南側も 中途半端に土地が取られてしまいます。住民の 事を何も考えずに線を入れているように思いま す。 しました。 9 立ち退くのであれば、全部の土地を買い上げて 今回の変更(案)により区域内、区域外になった両方の もらって全て立ち退くのがいいです。残された 住民の皆様方にご迷惑をおかけするとは存じますが、市 土地で住む事になるのは困ります。 の考え方(4、5、8)で述べている通り、今回の都市 道路を通るのも和歌山市民かも知れませんが、 計画変更(案)の理由、目的などをご理解いただき、街 住んでいるのも和歌山市民です。 路事業の進捗が図れるようご協力をお願いいたします。 昭和 40 年に元々の計画が決定されたと説明さ れましたが、今回、変更を行う訳ですから、変 更なんかどうにでもなるんじゃないですか。わ ざわざカーブをつけて無理に元の水軒口交差点 の位置に戻し、結果として現市道の両サイドを 削って行くという計画はおかしいと思います。 10 家が半分削られれば、全部補償してくれると認 条件により異なります。 専門コンサルタントに依頼するのは、都市計画変更が決 識していますが。 基本的に専門のコンサルタントが一軒一軒調査に 定した後に詳細設計して、用地買収面積が確定してから 入り、国の基準に基づき補償額の算定をします。 になりますので、現時点では具体的に皆様に回答は出来 ません。 補償の件は理解したが、先程も話しましたが、 皆様方から頂いたご意見は都市計画審議会の場で 交差点付近の計画はおかしいように思います。 報告させていただきます。 交差点付近の計画は、8の市の考え方と同じです。 今は都市計画変更の素案を公表して、皆様の意見を 11 頂戴している段階です。皆様の意見を参考にして原 案を作成し、その原案で知事と事前協議します。 12 住民の意見がとおった変更というのは、今まで 秋葉山公園付近で南側へ寄せた法線でそのまま真 皆様のご意見を参考に原案を作成しますが、皆様方に説 にありますか。今ここで発言した意見が通ると っすぐ国道 42 号までつなぐという意見についてで 明した素案から変更しない原案で知事協議や都市計画 は思わないのですが。 すが、そのように変更した場合、国道 42 号の交差 審議会に諮る場合は、ご意見の報告と、ご意見に対する 点が愚位置になったり、国道 42 号から西浜までの 市の考え方を述べて、原案としての説明をいたします。 間の都市計画も全て変更しなければいけないため、 非常に困難であると考えています。 13 14 今回予定している事業区間の予算はどれくらい 概算で、総事業費で 56 億くらいです。そして現時 ですか。 点で移転対象の家屋は 66 軒と把握しております。 広い道路ができるわけですけど、水はけ等は変 道路は透水性(排水性)舗装ですので、雨は道路内 わったりしますか。 に浸透していき排水される事になります。下水につ いても道路と一緒に施工すると考えています。 現状とあまり変わらないという事ですか。 路面排水は道路内で処理する計画ですので、住宅に 溢れるようなことはないと思います。 15 今までより道路が高くなったりしますか。 16 全部の宅地に合わすということは無理です。ただ、 縦断計画は概ね現道の高さに沿って計画していますが、 交差点付近であれば、現道とあまり高さは変わらな 秋葉山の峠付近は、道路構造令に規定した勾配を遵守す いと思います。 るため、少し切り下がる予定です。なお、詳細設計後に は具体的な高低差をお答えできると思います。 17 植樹帯をなくすという事ですが、東から西へ行 植樹帯を無くすことは、周辺が風致地区で緑も多 当該区間は朝夕のピーク時の自転車通行が 1 時間当た くほど、自転車の交通量が増えて行くように思 く、コスト削減目的もあり、幅員縮小して事業進捗 り 250 台に迫る通行量であり、車と自転車・歩行者の接 うのですが、歩道はどうなるという事ですか。 を図る計画であり、和歌山市の政策調整会議に諮っ 触事故防止のため、南港山東線の秋葉町工区から西浜交 た結果ですが、歩道(自転車歩行者道)については 差点までは、4m幅の歩道(自転車歩行者道)を確保し 今回の変更区間も、この先西浜までの区間も4m幅 たいと考えています。 で変更ありません。 18 水軒口の交差点から西側は、すごく渋滞してい 今回の事業計画にはありませんが、順番に整備して 今回の事業認可予定区間を整備することにより、国道 ます。秋葉町よりも国道西側の道路整備を急い いきたいと考えています。 42 号水軒口交差点での渋滞はかなり緩和されると思い だ方がいいと思いますが。 ますが、南港山東線の西浜交差点までの区間は市内幹線 道路(外環状道路)の一部をなし、本市の重点的に整備 する路線ですので、順次整備していく考えです。 19 都市計画道路を計画するのはいいですけど、立 わかりました。 ち退かなければいけない人達の移転先も計画す 今の意見は、他の路線でも出ています。 るべきではないですか。こういう意見があった という事も報告しておいて下さい。 国体に伴う道路整備ではないのですか。 松島本渡線が国体関連と言われています。 南港山東線は、秋葉山公園が水泳競技の国体会場と 20 なりますので、国体に向け最大限努力するよう事業 を進めています。 21 今日の私達の意見がどうなったか?という事を 都市計画変更に係る意見についてのみ、採用するか 説明会では、左記のように回答しましたが、多くの皆さ 私達が知る機会は、いつになるのですか。 採用しないかを理由を付けて、書面で回覧させてい まから多数のご意見を頂戴しましたので、皆さまのご意 今日の意見が原案作成にどう反映されたかとい ただきます。ホームページにも載せたいと思いま 見を尊重し、全意見を公表します。 うことが一番意義深い事だと思うのですが。 す。 なお、都市計画変更に関係する意見については、今回の 都市計画変更に係る参考意見として、県知事事前協議や 都市計画審議会で、ご意見、市の回答、市の考え方を報 告したいと考えています。 ○第2回説明会におけるご意見について【市の取り扱い等】 18名の皆様からのご意見が21件、そのうち都市計画変更(案)に係るご意見は「3、4、5、6、7、8、9、11、12、17、21」の11件と考えて います。これらのご意見につきましては、市の回答や市の考え方を付けて報告し、知事協議や都市計画審議会で審議して頂きます。なお、その他のご意見につきま しては、説明会でのご意見として、口頭で報告いたします。 今回の説明会において、ご意見4、5に対しては「別紙」に示すように変更して報告しますが、その他のご意見につきましては、各意見に対する市の考え方を報 告し、素案から「名称、位置、区域」変更なしの原案として申請したいと考えています。 別 説明会の配布資料 修正後の説明資料 都市計画変更の効果(理由) 都市計画変更による効果 ① 位置変更による歴史的資産の保存 ② 幅員変更による事業コストの削減 位置変更:歴史的な施設等の保存 周辺施設の維持 幅員変更:周辺環境の保存 土地利用計画との整合 国道交差点の整合 事業コストの削減 ・ 自転車、歩行者通行の安全確保 ・ ・ ・ ・ 水軒口交差点の渋滞緩和 災害時の緊急輸送路の補強 延焼遮断空間の確保 その他 ・ ・ ・ ・ ・ 自転車、歩行者通行の安全確保 水軒口交差点の渋滞緩和 災害時の緊急輸送路の補強 延焼遮断空間の確保 その他 紙
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