飯能市における地域公共交通 の現状把握

第1回飯能市地域公共交通対策協議会資料
資料6
飯能市における地域公共交通
の現状把握
~路線バスの利用状況~
平成24年10月9日
飯能市地域公共交通対策協議会
1
目 次
1.飯能市の地域特性
1)基礎的指標
2)市内及び周辺における人々の日常移動
2.公共交通の現状
1)路線別運転本数等サービスの現状
2)路線別バスの利用実態調査結果のまとめ
3)公共交通不便地区、空白地区の分布
2
1.飯能市の地域特性
1)基礎的指標
■人口推移
平成24年9月1日現在の人口・世帯数は82,030人・33,039世帯(住民基本台帳による)。
平成12年をピークに減少に転じ現在に至っているが、昭和30年代から進められた市街地開発事業の進展
とともに、人口が増加した。その際移り住んで来られた方が高齢期にさしかかり、今後、高齢者人口の更なる
増加が見込まれる。
65歳以上人口の割合は23.2%(埼玉県20.7%、全国23.0%)/平成22年国勢調査
(千人・千世帯)
世帯数
100
80
48.2 49.9
54.1
58.4
63.1
20
5.1
4.5
18
16
68.6
14
12
10
40
30
20
74.5
70
50
(人/世帯)
世帯人員
85.7 85.0 84.5 84.0 83.9
83.4 83.2 83.0 82.4
82.6
90
60
人口
31.7 32.2 32.5 32.7 32.9 33.1
29.3 31.1 31.4
4.1
3.8
3.7
3.6
3.3
3.1
2.9
2.7
2.7
2.6
2.6
2.6
2.5
2.5
2.5
8
6
4
10
2
0
0
S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2
H7 H12 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
人口・世帯数の推移
3
■地区別に見た人口推移、高齢化
飯能市の最近10年間の人口の推移は0.96と減少している。これを地区別にみると、飯能地区は現状維
持、住宅開発が行われた美杉台地区は1.21と増加、精明地区、加治地区は減少しているものの市域全
域の減少率と比べ、小さなものとなっている。概して、市域中西部が大きく減少している。
65歳以上の人口の割合を見ると古くから市街地が形成された飯能地区を始め、南高麗地区、吾野地区、
原市場地区、名栗地区で高齢者の割合が高い。
人口の伸びと65歳以上人口の割合
(地区区分図)
伸び
2002年 2007年 2012年
年 次 (H14) (H19) (H23) 2012/
2002
飯 能
21,712 21,689 21,812
1.00
精 明
16,929 16,823 16,513
0.98
加 治
20,330 19,971 19,846
0.98
美杉台
4,851
5,020
5,875
1.21
南高麗
2,762
2,870
2,392
0.87
吾 野
3,122
2,763
2,406
0.77
東吾野
2,702
2,441
2,176
0.81
原市場
9,915
9,161
8,385
0.85
名 栗
2,724
2,487
2,209
0.81
飯能市
85,047 83,225 81,614
0.96
全域
65歳以上
人口割合
(2012)
23.7%
21.9%
21.8%
15.9%
29.5%
31.2%
21.3%
36.7%
36.0%
23.2%
資料:H23年度飯能市統計書、埼玉県市町村町字別年齢階層別人口より作成
4
2)市内及び周辺における人々の移動
資料:H20 東京都市圏パーソントリップ調査より集計
飯能市域を発着する交通量(発生集中量)は、約336,000トリップエンド。このうち、飯能市域で完
結する交通量は、 約190,000トリップエンド(56.6%)。東西方向の人の流れが顕著である。
飯能市を発着するトリップの相手先
は、飯能市及び隣接する市町等(多
摩地域を含める)で約262,500トリッ
プエンドであり、発生集中量全体の
78.0%を占める。
飯能市を発着するトリップの
相手先(全目的・全手段)
飯能市域からの発生集中量
336,213トリップエンド
510
その他ゾーンとの発生集中量
653
飯能市を発着するトリップ
の代表交通手段は、全目
的では自動車が56.8%と最
も大きい。路線バスは1.2%
である。
飯能市域で完結する発生集中量
190,268トリップエンド(56.6%)
東京区部
15,733 トリップエンド
埼玉県(左対象区域以外)
33,221 トリップエンド
その他
4,298 トリップエンド
3,267
17,685
代表交通手段:
出発地から目的地まで主に、
最も長く利用すると考えられる
交通手段を表す。
10,328
目的別にみた人々の移動(交通手段)
自宅-勤務
自宅-通学
自宅-業務
自宅-私事
帰宅
勤務・業務
私事
不明
全目的発生集中量
(トリップエンド)
飯能市域内で完結
する発生集中量
飯能市域で発生集中するトリップの交通手段構成
鉄道・ 路線バ
自動車 2輪車 自転車 徒歩
その他
地下鉄
ス
22.9%
0.7%
58.6%
3.1%
5.6%
7.4%
0.0%
30.1%
1.6%
13.8%
1.4%
7.3%
43.9%
0.0%
17.9%
0.0%
64.3%
0.0%
7.9%
8.7%
0.0%
5.1%
1.2%
65.8%
0.4%
8.9%
18.2%
0.0%
16.3%
1.6%
53.6%
1.5%
7.4%
18.4%
0.0%
7.5%
0.0%
82.5%
3.1%
2.1%
1.2%
0.0%
7.0%
0.7%
70.9%
0.5%
5.5%
14.5%
0.3%
8.8%
0.0%
55.5%
0.0%
10.0%
10.9%
0.0%
不明
計
1.7%
1.9%
1.2%
0.2%
1.2%
3.6%
0.5%
14.8%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
15.0%
1.2%
56.8%
1.5%
7.0%
17.1%
0.0%
1.3%
100.0%
1.8%
1.6%
55.6%
0.8%
10.5%
28.2%
0.0%
1.5%
100.0%
28,345
11,483
20,472
注)図中数値は発生集中量(トリップエンド)を示す。
5
■交通手段
飯能市域を発地着地とするトリップの代表
交通手段のうち路線バスの利用率は発
生、集中ともに1.2%。
路線バス利用が相対的に多いゾーン
33106ゾーン(名栗地区)
発生3.7%集中4.8%
→路線バスの重要性
クルマ利用が相対的に多いゾーン
33101、33104ゾーン
飯能市域PT小ゾーン発生交通量代表交通手段構成
鉄道
0%
路線バス
10%
33100
20%
18.2%
10.4%
33102
10.6% 0.2%
2輪車
40%
15.3%
33105
15.7%
60%
49.8%
1.1%
徒歩
70%
その他
80%
1.0% 7.7%
1.4%
9.5%
1.8% 4.2%
75.7%
0.9%
15.1%
90%
100%
20.2%
17.6%
16.9%
5.3%
57.2%
1.5% 4.5%
68.5%
1.2%
不明
3.3% 4.9% 12.8%
50.5%
10.0% 3.7%
3310合計
50%
59.6%
22.9%
ゾーン位置図
自転車
68.6%
33104
33106
30%
2.7%
33101
33103
自動車
17.8%
0.7% 7.2% 8.8%
56.6%
1.5% 7.0%
17.2%
飯能市域PT小ゾーン集中交通量代表交通手段構成
鉄道
0%
33100
33100:東町、稲荷町、本町、飯能、南町他
33101:宮沢、下加治、下川﨑、芦苅場他
33102:岩沢、笠縫、双柳、新光他
33103:阿須、美杉台1~5、落合他
33104:大河原、上畑、下畑、苅生、下直竹
33105:原市場、永田、下赤工、久須美、中藤上郷、吾野他
33106:下名栗、上名栗
路線バス
10%
20%
17.2%
9.3%
33102
11.1% 0.4%
23.4%
15.3%
33105
15.1%
3310合計
2輪車
40%
自転車
50%
51.0%
80%
1.4% 9.4%
49.1%
1.6% 4.2%
75.7%
0.6%
11.0% 4.8%
15.0%
70%
その他
1.2%
57.8%
67.4%
57.0%
不明
90%
100%
20.4%
1.5% 5.0% 13.1%
59.4%
1.8%
60%
徒歩
1.1% 7.8%
71.1%
33104
33106
30%
2.1%
33101
33103
自動車
17.6%
17.2%
5.3%
1.8% 4.9%
17.5%
0.7% 6.1% 8.8%
1.4% 7.0%
17.1%
6
鉄道利用
■路線バス利用者について
路線バスの利用は市域西側33105 (原市
場など)と、33106ゾーン(名栗地区)と南側
33103ゾーン(美杉台を含む)と33100(飯
能駅を含む)との移動が顕著である。
鉄道駅までの移動手段は駅によって異なる
が、飯能駅へはバスが約20%を占めている。
なお、この路線バス利用は前述路線バス利
用率1.2%には含まれていない。
駅乗降客数(H23飯能市統計書及びH20東京PT調査による。)
東飯能駅:16,500人/人
飯能駅:33,000人/日
元加治駅:6,900人/日
0%
1.1%
東飯能
飯能
20%
8.0% 7.9%
21.1%
40%
60%
80%
23.2%
13.1% 5.8%
路線バス利用
100%
52.0%
10.8%
44.1%
2.9%
元加治 0.9% 21.2%
11.6%
路線バス
自家用バス・貸切りバス
自動二輪車
63.4%
乗用車
タクシー
自転車
駅端末交通手段構成
7