田植え時の注意 - NOSAI秋田

JA秋田ふるさと 営農経済部 米穀畜産販売課
5
6−4
1
1
3 ─────────────
各総合支店営農資材課
金 沢
3
7−2
1
2
4 大 雄
5
2−3
6
6
5 横 手
3
2−8
2
2
0 増 田
4
5−2
0
3
5
平 鹿
2
4−3
1
1
0 十文字
4
4−3
1
0
1 大 森
2
6−4
1
5
5 雄物川
2
2−2
2
6
6
平鹿農業共済組合
3
2−4
1
5
0──────────────────────────
事業第1課(農作・畑作・果樹・園芸・損防) 3
2−4
4
0
4・4
4
0
7
事業第2課(家畜・建物・農機具)
3
2−4
1
1
9・4
2
2
9
秋田県平鹿地域振興局 農林部 農業振興普及課
3
2−1
8
0
5─────────────
横手市産業経済部:農業政策課
3
2−2
1
1
2 農業振興課
3
2−2
1
1
3 ────────
ゆとりを持って計画的な田植作業を
3.田植・栽植密度
適正な水管理で、活着促進と初期生育の確保
安定した収量・品質を得るには、目標茎数を早期に確保することが大切です。
5月に入りいよいよ田植の時期となります。ゆとりを持って計画的な田植作業と、適正な水管
理で活着促進と初期生育の確保に努めましょう。好適な出穂日と登熟を考慮して、遅くとも6月
5日までに田植えを終わらせるようにしましょう。
*低温・強風の日に田植を行うと植え傷みを起こし、活着や初期
生育の遅れにつながります。
*田植は最高気温2
0℃前後の温暖な日に行ない、1
5℃以下の肌寒
い日や強風の日は避けて、天気の回復を待ちましょう。
*田植後の圃場を見ると、株当たり植込み本数が多めの傾向が見
られます。
1.耕 起 作 業
田植スタート時に実際に植込みされた本数を確認する。
土壌水分が多すぎると、耕起作業ができないので、適当な土壌水分になった段階で行います。
*作業能率の向上を目的に作業速度を早くする傾向がみられ、耕深が浅くなっています。耕深が
浅いと地水温が上昇しにくく、初期の稲の生育が劣ります。さらにワラや稲株が土壌面に露出
しやすくなります。
*田植の栽植密度は、坪当たり7
0株程度(㎡当たり2
1∼2
2株)
、株
当たり植込み本数3∼4本が基準となっています。
*根付の深さは2.
5㎝程度とし、初期の分げつを抑制する深植(3
㎝以上)はやめましょう。
*発根の活力を高め収量を確保するため、耕深は1
5㎝程度を目安にして下さい。
*耕盤が凹凸だと後の代かき・田植作業に影響しますので、一定の耕深作業を実施する。
4.水 管 理
苗の生育状態や気象条件を考慮し、最適な水管理を行いましょう。
2.代かき作業
*活着するまで水深4∼5㎝程度の水深を保ち、発根・活着(保温的水管理)を促進します。
代かき作業は、田植の前に耕起した水田に水を入れて行う砕土均平作業です。
*活着を確認したら、分げつを促進するため、日中浅水止め水として夜間に灌漑を行います。
*できるだけ浅水状態にして、田面に高低差が生じないように行います。
また、水の冷たいところでは、温水チューブを利用して水温の上昇に努めましょう。
*水量が多すぎる場合、圃場凹凸がわかりにくく均平作業がうまくいかず、わら・稲株等の有機
物のすき込みが難しくなります。
圃場での水量調整する。
5.苗いもち対策
田んぼに放置された補植苗は、葉いもちの伝染源となります。
《コンタミ防止》
周囲の迷惑となりますので、補植は田植後早めに行ない畦畔・本
消費地への信頼確保として、異品種の混入(コンタミ)を防止しましょう
田等の補植苗は直ちに埋没処分しましょう。
こぼれ籾・異品種作付対策として、次の作業対応を確実に行なって下さい。
①
葉いもちの発生源
前年に異種品種(めんこいな、もち、赤黒米、新規需要米、飼料稲等)を栽培した場合
には、田植4日前まで初期剤(ソルネット粒剤)を散布し出芽させないようにする。
②
複数品種を作付する場合、作業者全員が品種の位置確認を行い、苗の搬出時に絶対苗の
取り違えを行わないようにする。
6.病害虫防除
◆カメムシ類対策
雑草地はカメムシ類の生息地と繁殖地になります。畦畔・農道や
転作圃場では、5月頃から計画的に草刈りや耕転・除草剤散布等の
雑草管理を徹底し、
『地域一斉防除で密度抑制に努めましょう』
適正な水管理で活着促進をはかり、目標茎数の確保に務めましょう
◆苗箱処理防除薬剤
対
◆水稲用除草剤
象
い も ち
イネミズゾウムシ
ドロオイムシ
薬
剤
名
D r . オ リ ゼ 箱 粒 剤
デジタルコラトップ 箱 粒 剤
バ リ ア ー ド 箱 粒 剤
オ ン コ ル 粒 剤 5
ガ ゼ ッ ト 粒 剤
散布量・薬量
使 用 時 期
5
0g/箱
5
0g/箱
5
0g/箱
4
0g/箱
4
0g/箱
田植3日前∼当日
田植3日前∼当日
田植2日前∼当日
田植3日前∼当日
田植3日前∼当日
使用
回数
1回
1回
1回
1回
1回
キ ル ク サ 粒 剤
1㎏
移植前4日又は移植後∼5日 2
0日前後
1.
0葉
1.
0葉
ワンベストフロアブル
3
0
0
粒
剤
移植直後∼5日
1
5日前後
1.
0葉
使用ポイント
★
剤
イノーバDXアップ粒剤
1㎏
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
イネキング粒剤
1㎏
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
0葉
エ ー ワ ン 粒 剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分 クサネム
ゲットスター粒剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分 クサネム
ボデーガード粒剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分 クサネム
クサトリーDX粒剤
1㎏
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
スパークスター粒剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
シリウスターボ粒剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
ホームランキング粒剤
1㎏
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
ボ
剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
ポッシブル粒剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分
イ ッ テ ツ 粒 剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
バ ッ チ リ 粒 剤
1㎏
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
ヤイバ豆つぶ剤
2
5
0g
移植後3日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
剤
1㎏
移植時∼1
5日
4
0日前後
3.
0葉
★
ジョイスターA粒剤
1㎏
移植後5日∼2
0日
4
0日前後
3.
0葉
★クリンチャー入
トップガンGT粒剤
1㎏
移植時∼1
5日
4
0日前後
3.
0葉
★ヒエクリーン入
トップガン豆つぶ剤
2
5
0g
移植直後∼1
5日
4
0日前後
3.
0葉
★ヒエクリーン入
トレデイワイド粒剤
1㎏
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
3.
0葉
★クリンチャー入
クサトリーDXジャンボH
4
0
0g
移植後3日∼1
5日
4
0日前後
2.
0葉
★
ホームランキングジャンボ
5
0
0g
移植後1日∼1
5日
4
0日前後
2.
0葉
★
エーワンジャンボ
3
0
0g
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分 クサネム
ゲットスタージャンボ
3
0
0g
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分 クサネム
イッテツジャンボ
4
0
0g
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
イネキングジャンボ
5
0
0g
移植後1日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
トップガンジャンボ
2
5
0g
移植後3日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
ポッシブルジャンボ
5
0
0g
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分
エーワンフロアブル
5
0
0
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分 クサネム
ゲットスターフロアブル
5
0
0
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
2成分 クサネム
イッテツフロアブル
5
0
0
移植後5日∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
クサトリーDXフロアブル
5
0
0
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
ホームランキングフロアブル
5
0
0
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
イネキングフロアブル
5
0
0
移植時∼1
5日
4
0日前後
2.
5葉
★
ボデーガードフロアブル
5
0
0
移植後5日∼2
0日
4
0日前後
3.
0葉
★2成分 クサネム
トップガンフロアブル
5
0
0
移植時∼1
5日
4
0日前後
3.
0葉
★ヒエクリーン入
ス
ヤ イ
ジ ャ ン ボ 剤
発
フ ロ ア ブ ル 剤
水深をたっぷり(1
0㎝程度)にして散布し、減水しても2日間はさし水をしないで散布3
日後以降ゆっくりさし水をするようにしてください。(除草剤の処理層が作られるのに2日
かかるため)
1.
0葉
移植前4日又は移植後∼5日 1
5日前後
一
水持ちの悪い田んぼでは…
移植前4日又は移植後∼5日 2
0日前後
5
0
0
期
前年にアゼナ類やホタルイ類が残った圃場では、SU抵抗性雑草(イヌホタルイ・アゼナ
類等)の発生が疑われます。また、最近難防除雑草(クログワイ・シズイ・オモダカ等)の
発生も多くなっています。
抵抗性雑草に効果がある成分を含んだ除草剤を使用する。
(右記の除草剤資料参照)
1㎏
1.
0葉
★除草剤使用ポイント
効率的な除草を行うためには、適切な除草剤の作用性を正しく理解し使用して下さい。
【1㎏粒剤】
散布量が少ないので、湛水状態にて均一散布になるように散布する。
【フロアブル剤・ジャンボ剤・豆つぶ剤】
水の出入りを止め、水深5∼6㎝の湛水状態で散布する。しかし、散布後に多量の降雨が予
想される場合には、除草効果が低下する恐れがあるので使用しないようにする。また、藻類や
浮き草が多発している場合は、拡散が不十分となり効果が劣るので、発生前に散布するように
します。
マーシェット粒剤
移植前4日又は移植後∼5日 1
5日前後
中
除草剤の効果を高めるためには、散布時期、散布後の水管理が重要となります。
*ノビエ等の雑草発生状況をみて、散布時期が遅れないよう散布する。
*除草剤効果を維持するため、水持ちを良くするため事前の畦塗りや畦マルチを使用し、田面の
露出を防ぐこと。
*均一散布を心がけ、散布ムラや重複散布がないようにする。
ノビエ
効 果
1.
0葉
1
0
0
・
7.雑 草 防 除
散布量・薬量
使 用 時 期
抑制期間
(1
0a)
ソルネット粒剤
1㎏
移植前4日又は移植後∼5日 2
0日前後
除 草 剤 名
初期剤 エリジャンEW乳剤
ユニハーブフロアブル
初
イネミズゾウムシ・ドロオイ
プ リ ン ス 粒 剤
5
0g/箱
田植3日前∼当日 1回
ムシ・イナゴ・ニカメイガ
播種
(覆土前)
∼
フタオビコヤガ
0g/箱
1回
フ ェ ル テ ラ 箱 粒 剤※2 5
移植当日
(イネアオムシ)
デジタルコラトップアクタラ箱粒剤
5
0g/箱
田植3日前∼当日 1回
※1
デジタルメガフレア箱粒剤
5
0
g/箱
田植3日前∼当日 1回
いもち・イネミズゾウムシ・
5
0g/箱
田植3日前∼当日 1回
ドロオイムシ・イナゴ・ニカ Dr.オリゼプリンス箱粒剤
メイガ
ブイゲットプリンス粒剤
5
0g/箱
緑化期∼田植当日 1回
ジ ャ ッ ジ 箱 粒 剤
5
0g/箱
田植3日前∼当日 1回
いもち・イネミズゾウムシ・
オリゼフェルテラ箱粒剤※2 5
0g/箱
緑化期∼田植当日 1回
ドロオイムシ・フタオビコヤ Dr.
ガ(イネアオムシ)
※1:殺虫成分(アクタラ)の溶出コントロールにより、出穂後のカメムシ対策としての効果も期待
できます。
※2:フタオビコヤガ(イネアオムシ)対策
区分
SU抵抗性雑草・難防除雑草に効果がある成分を含んだ除草剤には、使用ポイント欄に★印を明記しております。
粒
バ
粒
★
農薬散布にあたっては、周辺の農作物に飛散しないよう十分注意しましょう