「授人以魚 不如授人以漁」 - 千葉市教育センター

千 葉 市 立 高 洲 第 二 中 学 校
平成26年度 第 1 号 H26. 5. 1
「授人以魚 不如授人以漁」
「飢える人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」 中国の故事(老子の言葉より)
4月25日(金)5・6時間目に「総合的な学習の時間」
(本校ではチャレンジタイムと呼んでいます)
が始まりました。チャレンジタイムのテーマは「福祉・ボランティア」ということで、第 1 回目の今回
は、青年海外協力隊(JICA)の一員としてアフリカのマラウィで2年間、現地の子どもたちへの教
育支援事業に参加した「和泉澤 浩」さんのお話を伺いました。
豊富な写真映像を織り交ぜながら、現地での体験や興味深いエピソードなどをお聞かせいただき、日
本とはまるで違う文化や習慣に驚くとともに、国際理解のためには「日本とは違う文化があることを知
り、その違いを理解し、違いを楽しむ」ことが大切だということを教えていただきました。(それにし
ても大量のネズミの串焼きは衝撃的でした!?)
ネズミの串焼きはマラウィ人の大好物です
現地での体験やボランティア活動について熱く語る「和泉澤
浩」さん
また、ボランティアに大切なことは、決して「~してあげる。」という上から目線ではなく、困ってい
る人と「一緒に悩み、一緒に解決に向けての方法を考え、一緒に行動する。
」ということが大切だという
ことも学びました。
「飢えている人に魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」まさにこれがボランティ
アの精神ということでしょうか、私はボランティアだけではなく、学校や家庭での教育にも当てはまる
のかなと考えさせられました。 以下、3年生の生徒の感想をご紹介いたします。
3年A組 女子
普段あたりまえだと思っている日本の文化も、
世界から見ると変だったり、おもしろかったりす
わかり、ボランティアをする人の気持ちだけでな
く、ボランティアを受ける側の気持ちも考えるき
っかけとなりました。ありがとうございました。
るのだなと改めて思いました。マラウィの生活を
見て、初めは変だと思いましたが、なぜそうなの
3年A組 女子
かという理由を聞いて、なるほどと納得すること
今日お話を聞いて新しいこととかにチャレン
が多くありました。そして文化はとてもおもしろ
ジするのはとても大切で、それによって自分の考
いなと思いました。またボランティアの心構えも
え方が変わったりするということを学べました。
私は新しいことにチャレンジするのは少し苦手
だけど、そういう変化が得られるように行動した
のをありがたいと思わなきゃいけないと思った。
3年B組 女子
いと思いました。またボランティアとしての心が
とてもおもしろかった!マラウィという国の
まえについても「なるほど」と思いました。ボラ
ことは普段絶対調べないと思う。そのマラウィの
ンティアというのは、ただ助けるだけでなく、そ
文化を少しでも知れてよかったなと思った、気づ
の国の人たちが発展していけるように手助けを
かされたことは、今までボランティアで「やって
することだと思い、自分も将来、誰かのために働
あげる」みたいな感覚だったけれど、その立場に
いたり行動したりできると良いなと思いました。
立って考えて、一緒に解決していくというのに納
得した。何かを生み出すのは楽しいというのは、
3年B組 男子
とても共感できた。美術部で絵をかいたりなど、
マラウィの生活が日本と真逆のような生活だ
生徒会で新しい行事を考えたりするのは楽しい
とは思わなかった。そしてマラウィの人たちがそ
から。クラスや家でもっと楽しみを、ふやせられ
こまで仕事につけないとは思わなかった。日本が
るようにしたい。またクラスで違う考えの人がい
こんなに平和な国だとは思わなかった。だから、
ても、頭からつぶさないで、聞いていきたい。も
これからは今の暮らしに感謝して、両親などが仕
っと外国のことや、世界のこと、いろんな人たち
事をしてお金をもらい、そのお金で生活している
のことがすごく知りたくなった!!
ことに感謝したいと思う。そして、学校に行ける
たくさんの保護者の方にご参加いただきました
4月26日(土)今年度最初の授業参観が行われました。当日は好天にも恵まれたこともあって
か、1年生は約9割、全校でも8割近くの保護者の皆様にご参加いただきました。また、授業参観後
に行われた学年保護者会、学級懇談会、そしてお昼を挟んで午後から行われた部活動保護者会にも多
数のご参加をいただきました。紙面を借りて御礼申し上げます。今年度1年、どうぞよろしくお願い
いたします。
さて懇談会等で、ご質問や貴重なご意見もいただきました。その中で全体に関わる内容につきまし
ては、以下のように確認させていただきます。ご理解、ご協力をお願いいたします。
3年A組
授業風景(特別活動)
2年A組 授業風景(理科)
Q:学校の危機管理について(AEDを職員は使えるのか?)
A: 防犯や総合防災については、今年度学校経営の重点項目の一つとして「安心・安全な学校づ
くり」をめざし、全校をあげて取り組みます。特に避難訓練、ネットモラル安全教室など、生
徒にも自らの安全を自らが守る力や態度を身につけさせたいと考えます。また、台風や地震な
どの自然災害については過日、対応緒マニュアルをお配りいたしましたが、緊急メール等も活
用し必要な情報が素早く届くようにしたいと思います。一方、体育の授業や部活動中の不慮の
事故、食物アレルギー等への対応など、緊急時における職員の動きや役割分担も職員内で十分
確認いたします。
なおご質問のAED(自動体外式除細動器:心室細動を起こした人に電気ショックを与える
ことで、正常なリズムに戻すための医療機器、本校では体育館に設置してあります。
)の使い方
については、全職員が研修を受けておりますが、受講からかなり時間が経っている場合もあり
ますので、再度確認したいと思います。
(AEDは状況を機械が判断し、音声ガイドにより必要
な指示を出してくれるようになっているので、取り扱い自体は難しいものではありません。ま
た操作上危険なこともありません。
)
Q:体育館耐震工事中の体育の授業や百人一首大会はどうなるのか?
:耐震工事中も落ち着いて学習できるようにお願いしたい。
A: 安心・安全な学校づくりのために、耐震工事は千葉市の優先事業として、平成26年度まで
に全公立小中学校の耐震工事を完了することになっています。工事中は様々な場面で生徒のみ
なさんに不便をおかけしますが、安心して学校生活が送れるためにご理解とご協力をお願いし
ます。なるべく影響が少なくなるように現在、教育・行政機関、および工事業者と調整を進め
ているところです。
特に保健体育の授業については体育館が使用できなくなるため、9月からの4~5ヶ月は、
グランドおよび武道場等を中心に種目や学習内容を工夫して実施することになります。また本
校恒例になっております「百人一首大会」は保護者会の皆様と相談の上、近隣施設をお借りし
て実施するなどの方法を検討していきたいと思います。工事の騒音がなるべく授業の妨げにな
らないよう、休日や長期休業時に工事を集中させるなど、調整をいたしますが、限られた工期
内に完了するために、どうしても授業中に作業せざるを得ない場面も考えられます。ご協力を
お願いいたします。
(工事予定の詳細につきましては、後日保護者会だより等でもお知らせいたします。
)
Q:メールやホームページでもっと情報を得たい。
A: 学校の様子や生徒の活動などは、学年だより、学級通信、保健だより等の各種通信に加え
て、今年度は校報(潮香だより)を発行し、情報提供に心がけていきたいと考えております。
また、ホームページも4月25日に新年度のものをアップロードいたしました。学校行事の後
など、必要に応じて随時更新してまいります。ただしメールにつきましては、「緊急連絡メー
ル」という性質上、不審者や自然災害、大きな学校行事の中止や変更など緊急の場合に限らせ
ていただきます。ご理解をお願いいたします。
校報「潮香だより」発行によせて
今年度、校報「潮香だより」を発行いたします。これは、保護者のみなさんに学校や生徒の様子を
お知らせするとともに、生徒のみなさんにも自分たちの活動を振り返える機会になればと考えており
ます。
不定期の発行となりますが、よろしくお願いいたします。なお、先の授業参観後の学年保護者会で
お知らせしたとおり、子どもたちの活動を知っていただくために、活動中の写真を掲載させていただ
きます。何卒ご理解いただきたいと思います。なお、この件につきましてご質問、ご要望等ありまし
たら、学校(教頭)までご連絡ください。
藤
晋一)
(文責
佐