公 共 事 業 再 評 価 調 書 平成20年4月1日 現在 1.事業概要及び事業の必要性 事業を必要とする地域の課題・事業目的 事 業 名 都市計画道路 飛行場南線(中曽根工区) 街路事業 事 業 箇 所 北九州市小倉南区中曽根東三丁目 1508 番∼中曽根五丁目 3486 番 2 事業化年度 平成 11 年度 事 業 期 間 平成 11 年度∼平成 25 年度 全体事業費 6,500百万円 補 助 区 分 街路事業 住宅市街地基盤整備 関 係 事 業 (他団体含む) 事業担当課 建設局道路部自動車専用道路対策室 本路線は、旧北九州空港から国道 10 号を経由し、都市計画道路南方朽網線までを結ぶ 主要な幹線道路である。 本路線の終点部では、西鉄曽根団地の大規模な宅地開発により現在まで約 540 戸が供 給され交通需要が高まっている。 事業実施地区周辺においては、小規模宅地開発により市街化が進んだことにより骨格と なる幹線道路がなく、地区内道路も不連続なうえに歩車道が分離されておらず、幅員も狭 隘なため歩行者の安全が脅かされるとともに、緊急車両の進入、通行に支障を来している。 また、曽根地域は JR 日豊本線により地域が東西に分断されているため、両地域を連絡 する唯一の幹線道路である都市計画道路 5 号線に交通が集中し、5号線と国道10号との 交差部(津田西交差点)が渋滞ポイントとなっており、特に朝夕のピーク時は著しい渋滞 が発生している。 さらに、下曽根地区の空港跡地においては、九州労災病院をはじめとする医療・福祉施 設等の立地を推進するとともに、臨空産業団地に次ぐ新たな産業団地として活用すること となっており自動車関連産業を中心とした新産業拠点の形成を進めているところである が、企業の誘致にはアクセス道路の整備が必要不可欠である。 このようなことから (1) 中曽根地区内の自動車交通を適切に幹線道路に誘導し、歩行者の安全を確保すると ともに、緊急車両の通行性を向上させ、地区内市街地環境を改善する。 (2) JR 日豊本線で分断された両地区を幹線道路で連絡することにより、都市計画道路 5 号線の負荷を軽減し、渋滞を緩和する。 (3) 空港跡地から国道 10 号、九州縦貫自動車道小倉東 I.C、北九州都市高速道路長野 出入口へのアクセス道路を整備することにより、企業立地を促進させる。 以上の目的で、整備を進めるものである。 【全体計画】 ○ 事業区間 小倉南区中曽根東三丁目 1508 番∼中曽根五丁目 3486 番 2 ○ 事業延長 L=800m ○ 計画幅員 W=16.2m∼29m (標準幅員 22m) ○ 幅員構成(標準部) 車道:3.25m*4 車線、歩道:3.5m 両側、路肩:0.5m 両側、 中央分離帯:1.0m ○ 用地買収 土地:約 16,400 ㎡、移転補償物件:55 件 ※ 鉄道(JR日豊本線)及び主要地方道門司行橋線との交差部は立体交差形式(オーバ ーパス) 事 業 内 容 2.事業費用内訳 事業費 工 事 費 用地・補償費 調 査 費 等 財 源 内 訳 計 一 般 財 国 庫 支 出 県 支 出 地 方 そ の 源 金 金 債 他 (単位:百万円) H21以降 H20 (計画) (予算額) 0 2,742 375 2,044 60 210 総事業費 (計画) 2,762 3,350 388 ∼H18 (決算額) 20 713 101 H19 (決算見込) 0 218 17 6,500 1,950 3,250 834 250 417 235 70 118 435 130 218 4,996 1,499 2,498 1,300 167 47 87 999 3.事業進捗状況 ∼H18 H19 H20 H21 H22 内 計 画 進 捗 率 12% 16% 26% 42% 60% 終了予定25年度 実 績 進 捗 率 13% 16% 23% 30% 37% 終了予定25年度 工 事 1% 1% 1% 1% 3% 用 地 買 収 21% 28% 39% 51% 62% 調 査 26% 30% 46% 53% 61% 【用地買収】 用地買収は、平成19 年度末現在において事業費ベースでは 28%が完了しており、面積 ベースでは 47%が買収済である。残る未買収用地は、工事工程に合わせ計画的な用地買収 を行うべく現在鋭意交渉中である。 建物等移転補償物件については、全 55 件のうち 19 件を完了している。 訳 事業進捗状況及び見込み 【工 事】 平成 22 年度より工事に着手する予定。 (飛行場南線他工区の整備に伴い平成 16 年度に一 部工事(水路工事)を行っている。 ) 4.事業を巡る社会経済情勢等の変化 下曽根地区の空港跡地では、現在建築中の九州労災病院をはじめとする医療・福祉施設等の立 地を推進するとともに、臨空産業団地に次ぐ新たな産業団地として活用することとなっており、 自動車関連産業を中心とした新産業拠点の形成を進めているところであるが、本路線は空港跡地 から国道 10 号、九州縦貫自動車道小倉東 I.C 及び北九州都市高速道路長野出入口へのアクセ ス道路として重要な路線であるため、空港跡地の企業誘致には必要不可欠である。 本路線の整備によって空港跡地への企業進出が活発化され、小倉南区ならびに本市全体の雇用 の増大や経済発展へとつながると期待される。 5.地元住民、受益対象者及び関係機関の意向 現在、用地交渉を進めているところであるが、自治区会等、地元住民から本路線の早期供用開 始を強く要望されている。 6.事業の投資効果やその変化 ○JR 日豊本線により分断された両地区の連絡の強化や地区内の安全度の向上が図られる。 ○空港跡地へのアクセス向上による、産業振興や地域開発の誘導が図られる。 ○市内の渋滞ポイントの一つである都市計画道路 5 号線津田西交差点に集中する交通が分散し、 周辺道路の渋滞が緩和され、NOx、CO2 の排出も削減される。 ○費用対効果(B/C)=2.4 7.コスト縮減又は代替案の可能性 ○都市計画道路飛行場南線は、本事業区間を除いて、4車線で既に整備が完了しており、事業 目的を達成するためには、本路線の整備が最も効率的である。 ○本路線は、都市計画道路であるため、事業用地内の土地利用は制限されており、本路線に合わ せて周辺の土地利用がなされているため、本路線の位置、ルートの変更は、合理的ではない。 ○道路法では、道路と鉄道の交差は、原則として立体交差でなければならないとしており、平面 交差とした場合、道路交通の円滑化に大きな支障をきたすため、鉄道との交差形式は立体交差 が適切である。 以上のことから、代替案の可能性はない。 ○工事においては、建設発生土を現場内において有効活用するなど、できる限りのコスト縮減に 努める。 8.見直し(縮小・休止・廃止・事業期間の延長等)した場合の影響 ○国道10号、小倉東I.C等から空港跡地へのアクセス道路として重要な路線であるため、進 出する企業に対する即時対応が困難となる。 ○本路線と接続する飛行場南線の前後工区の整備は既に完了しており、本工区を整備すれば幹線 ネットワークが完結するが、本事業を見直した場合、幹線ネットワークが分断されたままの状 態となってしまう。 ○飛行場南線と主要地方道門司行橋線とが接続する交差点部において、空港跡地の企業立地に伴 う交通量増加により、交通混雑の増大が予想され、北九州空港へのアクセスに支障をきたす。 9.事業担当部局の考え方 ○都市内交通の円滑化を図るとともに、中曽根地区内の安全・安心度を向上させる。 ○JR 日豊本線で分断された曽根地区を幹線道路で連絡することにより、都市計画道路 5 号線の 負荷を軽減し、渋滞を緩和させる。 ○本路線を整備することにより、空港跡地への企業立地を促進させる。 以上のことから、事業を継続し、早期完成を目指す。 飛行場南線(中曽根工区)と周辺道路 北九州高速 長野出入口 (都)黒原飛行場線 旧北九州空港 九州自動車道 小倉東I.C 津田西交差点 飛行場南線整備完了工区 (都)5号線 国道10号 (都)飛行場南線(中曽根工区) (主)門司行橋線 飛行場南線整備完了工区 JR日豊本線 (都)南方朽網線 西鉄曽根団地 苅田北九州空港I.C 都市計画道路 飛行場南線(中曽根工区) 平面図 整備区間 L=800m 事業期間 平成11年度∼平成25年度 事業費 6,500百万円 終点:小倉南区中曽根五丁目3486番2 起点:小倉南区中曽根東三丁目1508番 曽根中学校 曽根小学校 JR日豊本線 (主)門司行橋線
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