平成26年度 事業計画 平成26年4月 1日から 平成27年3月31日まで 我が国の経済情勢は、アベノミクスの効果により、株価の上昇、円高の解消 が見られ、景気は回復途上にあると言われていますが、実態経済は円安の影響 によるエネルギーや原材料価格の高騰等で依然厳しい状況にあるのが現状です。 また、先行きについても海外景気が想定より悪くなり、我が国景気に影響を 及ぼすリスクや株価への影響、為替への影響、そして消費税率引き上げによる 影響も懸念され経済の動向を注視する必要があります。 特に私どもの地方経済は、その効果を感じるよりも、コンビニエンスストア や大規模店舗の進出等による影響や、過疎化、高齢化が進む中で全体的に不況 感が拭えない非常に厳しい状況が続いています。 この様に、納税協会を取り巻く環境は、従来以上に厳しいものとなっており、 特に会員の減少による厳しい財政事情が続く下ではありますが、税務ご当局の ご指導、関係諸団体のご協力を得ながら、役員各位のご理解とご協力をいただ いて、各部会がそれぞれの役割を十分に認識し、効果的な事業活動の推進と会 員増強等に、誠心誠意努力を傾注していきたいと考えています。 なお、当協会は、平成23年4月1日に、公益社団法人としてスタートして 3年が経過しました。今後もより一層地域との連携を強め、税知識の更なる普 及をはじめ、申告納税の推進・納税道議の高揚等に寄与する事業等の公益目的 事業に積極的に取り組み、社会的役割を高めた公益社団法人として活動する所 存であります。 各部会の本年度の事業活動の主な目標は、次のとおりです。 (1) 総務部会では、総会等の円滑な運営を図るとともに、福利厚生の分野では、 引き続き『経営者大型保障制度』の普及拡大に努め、目標達成のために提携 関係にある大同生命を支援していく。 また、各部会活動に協力をしていただいた役員各位に感謝の意を表すると 共に広く一般の方々にも呼びかけ、『新年特別講演会』を開催していく。 (2) 法人部会では、法人会員の組織拡大に取り組むと共に、各種説明会等を実 施し、また、e-Tax の普及定着に努めるなど事業活動の活性化に取り組む。 1 (3) 個人部会では、自書申告制度の一層の定着化のためにインターネットによ る国税庁の「確定申告書作成コーナー」の利用や「 e-Tax 」の普及定着に ついて広く奨めていく。 また、簿記教室を開催し、基本的知識を得た上で「パソコン会計教室」へ 案内し、複式簿記の普及に努める。 (4) 資産税部会では、タイムリーに個別開催要望の強い資産税関係の研修会の 開催や参考となる小冊子の配布等を実施していく。 (5) 青年部会では、納税協会活動の支援を行うと共に、租税教室の実施に取り 組む。また、地域間・異業種間の交流を図るため、本年度も他協会の青年部 会との交流会を実施していく。 (6) 間税部会では、税知識習得のための研修会を実施していく。 (7) 納貯部会では、納貯連合会に協力して「e-Tax の普及定着並びに消費税完 納推進」の宣言式の開催を支援する。 また、納貯連合会の行う「中学生の税についての作文」の活動を支援する。 平成 26 年度予算は、非常に厳しい環境下にありますが、経費節減に努め、納 税者の方のニーズを理解した事業活動を展開したいと考えていますので、役員 各位並びに税務ご当局及び関係各位に置かれましては、更なるご協力とご支援 を賜りますようお願いします。 以下、本年度の事業計画は、次のとおりです。 (1)「公益目的事業1」の事業 (税務行政の円滑な執行に寄与する事業) 1.税務指導・税務相談等の実施 確定申告等に関して、会員及び非会員に対して、税理士による指導・ 相談会を開催し納税者の適正な申告納税を支援。 2.説明会や講演会等の開催 ① 改正税法等説明会 改正法人税法説明会、年末調整説明会、決算期別説明会、申告決算税 務説明会等の開催。 2 ② 講演会・セミナー 税務行政についての講演会、資産税関係等に関する研修会の開催、外部 講師による「税」等に関する講演会を適宜開催し納税道義の高揚を図る。 ③ e‐Tax研修会、簿記教室等の開催 ・ e-Tax研修会 e‐Taxを積極的に推進するため、税務署担当官によるe‐Tax 研修会を開催。 ・ 簿記教室の開催 記帳慣行の定着と青色申告の普及拡大に向けて、会員だけでなく、 非会員も対象として税理士を講師とした簿記教室を開催。 ・ パソコン教室の開催 パソコンによる会計事務の簡略化、記帳慣行の定着と青色申告の普 及拡大に向けて、会員だけでなく非会員も対象として(株)NKサポ ート担当者を講師としたパソコン教室を開催。 ④ 租税教室 租税教育推進協議会と協議して、小学生、中学生を対象とした租税教 室の開催。 3.会報誌・機関紙・小冊子等の配布 ① 会報誌(納税だより)の発行・配布 年に2回会報を発行して、本会、税務当局(国税・地方税)並びに税 務関連団体主催の研修会や行事、申告に当たっての注意事項など広く 一般に広報。特に、税を考える週間では、税の役割や意義について正 しく理解していただけるような記事や納税表彰式の内容を記載し、確 定申告期は、相談会場の案内や申告期限、e‐Taxやダイレクト納 付を周知。 ② 機関誌・小冊子等の配布 納税月報、納税協会ニュース、税等に関する小冊子、税金ア・ラ・カ ルトを会員及びその従業員への配布だけでなく、各種説明会等での配 布、本会事務所、税務署、市役所、商工会議所等への備え置き等広く 一般にも配布。 3 4.税務広報の実施 ① 税務当局と連携したPR e‐Taxを周知するため、機関紙及び会報における広報のほか、本 会ホームページ等により、国税庁のe‐Taxホームページを周知。 また、管内に設置している広告塔について、e‐Taxの利用推進に 関する内容に書換えを行い、e‐Taxを広く一般にPR。 次に、行政当局(国税・地方税)や納税協力団体、各種団体と共催し 「e‐Tax普及定着並びに消費税完納推進宣言式」の開催に際し会 場費の負担他支援を行うことにより、e‐Taxの普及拡大等を通じ て適正な申告納税を推進。 さらに、e‐TaxのTシャツ着用による地域イベント等への参加に より、e‐Taxを広く一般にPR。 ② ポスターの掲示等 税の役割や納税協会の事業目的を周知するポスターを青年部会や役員 等の協力を得て、会員事業所や掲示板などに広く掲示。 確定申告期における税務指導・税務相談会の開設日や会場、サラリーマ ンの確定申告、医療費控除等、それぞれの案内に対応した内容のポスタ ーを本会の掲示板や医療機関など公衆の目に付きやすい場所に掲示。 また、無料税務指導・税務相談会の広告を地元新聞2紙に掲載し周知。 ③ PR用品 ティッシュペーパー、イータくんスポンジ、クリアファイル、ボールペ ン等のPR用品を説明会・相談会や各種イベント等で配布。 ④ 地域のイベントへの参画 地域の祭りやマラソン大会、駅伝大会等のイベントにおいて、e‐Ta xのPRを行うなど、積極的に税のPRを実施。 ⑤ 税の作品への表彰 新宮納税貯蓄組合連合会・新宮税務署主催の「中学生の税についての作 文」及び国税庁主催の「高校生の作文」において、「納税協会長賞」を 選考して、賞状・副賞を贈呈し、会報で表彰者を公開して納税道義の高 揚を図る。 4 5.税制改正要望に関する意見聴取 ホームページへの掲載や会員に送付する「納税月報」の中に「税制アン ケート」を同封する他、協会事務所、市役所、商工会議所、商工会等備 え置きを行い、広く一般に意見提出を呼びかける体制とし、当協会に提 出されたものは、集約の上、連合会の税制委員会に送付する。その結果 で作成された税制改正要望書PR版を協会事務所、市役所、商工会議所、 商工会等に備え置き広く配布する。 (2)「収益事業1」の事業 (図書の販売あっせん及び不動産賃貸事業等) 1.図書の販売あっせん 税務専門書、税に関する実務書等の販売をあっせんし、その販売手数料 を得る。販売に当たっては、会報やホームページ、各種説明会でPR。 2.その他税にかかわる物品等の販売あっせん等 本会事業の目的を達成する上でふさわしい内容の物品(税務・経理・経 営等に関する研修ビデオ、会計ソフト、ICカードリーダライタ、帳簿 用紙類、コピーサービス等)の販売をあっせんし、その販売手数料等を 得る。販売に当たっては、会報やホームページ、各種説明会でPR。 3.事務受託 本会事業の目的を達成する上でふさわしい団体の活動を支援するため、 次の団体の事務を受託する。なお、事務手数料は、人件費見合いの適正 な金額を設定。 (事務受託団体の名称) ・新宮納税貯蓄組合連合会 ・模範法人新優会 ・新宮青友会 ・新宮納税貯蓄組合連合会女性部 4.不動産の賃貸 本会所有の不動産を次の団体等に賃貸し、収入を得る。なお、賃貸に当 たっては、周辺の市場価格を参考にして賃貸料を設定。 ・賃貸する団体の名称 ・近畿税理士会新宮支部 5 5.融資のあっせん 日本政策金融公庫のリ―フレットを配布し、同公庫への融資のあっせん を実施。 (3)「収益事業2」の事業 (福祉制度のあっせん) 1.大型総合保障制度等のあっせん 納税協会会員である経営者が安心して事業に全力を注げるよう、受託会 社との協働体制を強化し一体となって、 「経営者大型保障制度」の普及・ 推進に取り組み、この制度のあっせんを行うことにより収入を得る。ま た、「ビックハート・ネットワーク」(紹介運動)に積極的に取り組むこ とで社会貢献活動を行う。 なお、受託会社からの団体事務費は、連合会経由で受け取る。また、他 に経営者退職年金、経営保全プラン等のあっせんを行うことにより収入 を得る。 (4) 「その他の事業(相互扶助等事業)1」の事業 (納税協会の組織強化に 資する事業) 1.納税表彰 税務署、納税貯蓄組合連合会との共催で、納税道義の高揚や納税環境の 整備に尽力した者を表彰する。表彰状及び感謝状贈呈式は、納税道義の 高揚、会員の健全な発展、本会の組織の強化につながる。 2.会員に対するサービスの向上 ① メールマガジンの発行 会員に税や経営に役立つ情報を届ける媒体として、会員に転送する方式 のメールマガジンを毎月1回発行する。 ② 納税協会統一会員章の配布 納税協会会員として自覚を持っていただくため、会員章としてのワッペ ンを配布し、会員の意識向上を図る。 3.納税協会会員相互の交流 ① 各種研修会・意見交換会等の開催 会員のニーズに応えたテーマを設定し、各種研修会・意見交換会を適宜 開催し、当事業を通じて本会への参画意識の向上と活性化を図り、研鑽 と会員相互の交流を進める。 6 ②「企業経営税務研修ツアー」のあっせん 83納税協会の統一事業として、税務やその折々のテーマを研修しなが ら、参加者相互の親睦を深める「企業経営研修ツアー」の案内を行い、 参加をあっせんする。 (5)「会議等の開催」 1.会議等 ① 総会 ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 理事会 常任理事会 監事会 正副会長会議 各部会別会議 名刺交換会 (6)「納税協会連合会並びに税務関係諸団体との連絡協調」 1.会議、研修会、講演会等への出席。 ① 納税協会連合会主催の会議への出席。 ② 納税協会連合会主催の研修会、講演会等の行事への出席。 ③ 三県ブロック会議、研修会への出席。 ④ 和歌山県下納税協会役職員研修会への出席。 (7)「平成26年度理事との取引に係る契約に関する件」 (1件20万円超の理事との予定取引) 理事氏名 理事事業所名称 取引の次期 田邊毅一 (株)ユーアイホテル 平成27年1月 ・理事事業所であり、利益相反取引に該当する。 7 取引の内容等 新年意見交換会 開催費 支出見込額 22 万円
© Copyright 2024 ExpyDoc