CHEMOT HERAPY 眼科領域 におけ る - 日本化学療法学会

CHEMOT
800
HERAPY
眼 科 領 域 に お け るCefpiramide
大
(SM-1652)の
新 し い 注 射 用 セ フ ェ ム 系 抗 生 剤Cefpiramide
に も 抗 菌 作 用 を 示 し た 。 臨 床 分 離 のS.
(CPM,
aureus
内 動態 を検 討
房 血 比 は10.16%で
SM-1652)の
的 に,S.aureus,
眼 科 臨 床 応 用 の た め に,基 礎 的 ・
Cefoperazoneに
し た 。 筋 注 で 注 射1時
注 時 と も 外 眼 部,眼
S.epidermidisに
epiderrrzidis, S.viridansに
間 後2.94μg/mlのpeak値
は1.56∼50μg/ml
筋 注 または静
を 示 し,
で,14.59%の
房血
内 部 組 織 へ は か な りの 高 濃 度 の 移 行 が 認 め られ た 。 臨 床
よ る 全 眼 球 炎 の 全10症
例 に,本
効6の
GNRに
よ る 角 膜 潰 瘍,S.
hemolyticusに
よる 眼 窩 蜂 窩織炎 なら
剤1回1.0g,1日1∼2回
静 注 また は点
結 果 が 得 ら れ た 。 副 作 用 と し て 特 に み とむ べ き
腎 機 能 検 査 で 異 常 値 を 示 した も の は な か っ た 。
し い注 射 用 セ フ
1/15M
phosphate
エ ム系抗 生剤 で あ る。 本 剤 の特 長 は,広 い 抗菌 ス ペ ク ト
4.
臨床治験
(CPM,SM-1652)は,新
ル を 有 し て,と
20株
よ る 外 麦 粒 風S.viridans,
滴 静 注 し て 臨 床 効 果 を 検 討 した 。 著 効3,有
液 検 査,肝
aeruginosa
感 受 性 分 布 を示 して,
間 後 に 前 房 水 内 に1.88μg/mlのpeak値
よ る 化 膿 性 虹 彩 毛 様 体 炎,S.
び にS.epidermidisに
Cefpiramide
類 似 し てP.
は0.39∼3.13μg/mlに
み られ た 。 白 色 成 熟 家 兎 に50mg/kg1回
あ っ た 。 静 注 に よ り1/2時
比 を 示 し た 。 筋 注,静
も の は な く,血
20株
夫
あ っ て 分 布 の 山 を な し た 。P.aeruginosa
に 分 布 し て,12.5μg/mlに8株(40%)が
注 し て,眼
基 礎 的 ・臨 床 的 検 討
石 正 夫 ・永 井 重
新 潟大学医学部眼科教室
臨 床 的 検 討 を 行 な っ た 。 抗 菌 ス ペ ク トル はCefazolin,
0.78μg/mlに10株(50%)が
MAY1983
くに緑 膿 菌 を含 む ブ ドウ糖 非 発 酵 グ ラ ム
症 例 は,外
buffer
麦粒腫
solution
(pH7.0)を
角 膜 潰 瘍,化
膿 性 虹 彩 毛 様体 炎,
陰 性 桿 菌 に つ よい抗 菌 力 を示 す こと,静 注 に よ り高 い 血
眼 窩 蜂 窩 織 炎 お よ び 全 眼 球 炎 の 全10症
中 濃 度 と持 続 性 の よい こ とな ど で あ る。
を1回1.0g1日1∼2回
眼 科 領 域 に お け る本 剤 の基 礎 的,臨 床 的 検 討 を行 っ た
I.
1.
実
験
方
II.
種に対す る
本化学療法学会標準法に よ
り検 査 した 。接 種菌 量 はTryptosoy
brothに
一夜培養
の原液を用いた。
20株 の 感受 性 を,接
20株
お よび
種 菌 量108お
よび
白 色成 熟 家 兎(体 重2.5∼3.0kg)を
用 い て本 剤 の眼
H.aegyptius
M.
筋 注 お よび 静 注 して,経 時 的 に 前 房 水 を採 取 して前 房 水
内 濃 度 を 測 定 した 。 また,前 房 水 内 濃 度 のpeak時
に眼
球 を 摘 出 して,眼 組 織 内 濃 度 を 測 定 した。
NIHJを
検 定菌 とす る薄 層 平
板 カ ップ法 に よ り,標 準 曲 線 な らび に 検 体 の 希 釈 に は
成
績
(K4CH-WEEKS
lacunata
C.diphtheriae
bacillus)
(MORAX-AXENFELD
ml, S.hemolyticus 0.2μg/ml,
0.39∼0.78
diplobacillus)
S.pneumoniae
1.56μg/ml,
1.56∼12.5μg/ml,
N. gonorrhoeae<0,2μg/
S.viridans
12.5μg/ml,
S.aureus 0.39∼1.56μg/ml, P.aeruginosa
あ っ た 。S.aureus
209 Pは0.39μg/mlで
あ る。
こ れ は,並
内 移 行 の 動態 を 検 討 した 。 す な わ ち,50mg/kgを1回
験
示 す と お りで あ る 。
6.25μg/mlで
眼内移行
濃 度 測 定 に は,E.coli
Table1に
25μg/ml,
106に つ い て 検査 した。
実
抗 菌 ス ベ ク トル
0.39∼0.78μg/ml,
眼 感 染 症 患 者 よ り分 離 し たS.aureus
3.
1.
μg/ml,
臨床 分離 菌 株 に対 す る感 受 性
P.aeruginosa
溶 液 の 点 眼 を併用
した。
法
教 室保 存 の眼 感 染 症 の主 た る起 炎 菌,8菌
2.
膜 潰 瘍 に は 本 剤 の0.5%水
抗 菌 ス ペ ク トル
本 剤 の 抗菌 力(MIC)を,日
例 で あ る。 本剤
静 注 また は 点 滴 静 注 して,臨
床 効 果 を検 討 した。
な お,角
の で,以 下 に そ の成 績 を報 告 す る。
用 いた。
(CEZ)2)お
記 のCefoperazone
よ びCephaloridine
トル に 類 似 し て い る 。P.
(CPZ)1),
(CER)3)の
aeruginosaに
に優 れ た抗 菌 力 を示 した。
2.
臨床 分 離 菌株 に 対 す る 感受 性
1)S.aureus感
受性
Cefazolin
抗菌 スベ ク
はCPZと
同様
VOL.31
CHEMOT
S-1
Table
1
HERAPY
Antimicrobial
801
spectrum
(μg/ml)
Table
Fig. 1 Sensitivity distribution
(20 strains)
2
Sensitivity
distribution
of clinical
Fig. 2
of S. aureus
isolates
Sensitivity distribution
(20 strains)
of P. aerztginosa
(μg/ml)
(μg/ml)
Fig.1に
示 す とお りで あ る。
2)
108菌 量 接 種 に お け る 成 績 で ,CPMで
μg/mlに 分 布 し て,0.78μg/mlに10株(50%)が
あ
り分布 の 山 を な し て い る 。 同 様 に し て 検 査 し たCEZ,
CERの
感 受 性 分 布 よ り低 感 受 性 側 に あ り
,CPZに
種 の 比 較 はTable2に
分 布 し て お り,108接
に比べて 約1段
示 した
階 低 いMICを
。
種 で は1.56∼50μg/ml
と,多
占 め て い た 。 同 時 に 検 査 したCPZと
あ っ て8
比べ る
少 と も本 剤 が 優 れ た 抗 菌 力 を 示 す 傾 向 が み ら れ
た。
示 す と お りで あ る 。
106で は ≦0 .2∼1.56μg/mlに
受性
示 す と お りで,108接
に 感 受 性 分 布 を 示 し,12.5μg/mlにpeakが
株,40%が
類似
した感 受性 分 布 を 示 す こ と が わ か っ た 。
108,106接
P.aeruginosa感
Fig.2に
は0.39∼3.13
種
106接
種 で は108に
示 した(Table2)。
3.
眼 内移 行
比 べ て 約1段
階 低 いMIC分
布を
CHEMOT
802
Fig. 3
Aqueous and serum level of CPM
(Rabbit eye, 50mg/kg, i. m)
HERAPY
MAY
1983
成 績 は す べ て2眼 の平 均 値 で 表 わ した。
1)
前 房 水 内移 行
(1)筋
peak値
注(Fig.3):注
射1時 間後 に1.88μg/mlの
に達 し,以 後 は 漸 減 して6時 間 には0.48μg/ml
の移 行 濃 度 で あ った 。 血 中濃 度 は112時 間に20 .5μg/ml
のpeak値
が 得 られ,6時
間 後 は4.4μg/mlで
房 水 血 清 比(房 血 比)は1時
(2)静
間 で10.16%を
注(Fig.4):1/2時
あった
。
示 した。
間 に2.94μg/mlのpeak
値 を 示 し,以 後 比 較 的 す み やか に減 少 して,6時 間後は
0.08μg/mlで
あ った。 血 中濃 度 は1/2時
μg/mlのpeakに
達 し,6時
あ った。 房血 比 は1/2時
2)
間後 に20 .15
間後0.25μg/mlの 濃度で
間 で14.59%で
あ った。
眼 組 織 内濃 度
(1)筋
注(Fig.5):筋
筋,球 結 膜,眼
注1時 間後 の 成績 で,外 眼
瞼 に は30μg/gか
ら50μg/gの 高い移行
濃 度 が 認 め られ た。 眼 内部 では 虹 彩毛様 体お よび網脈絡
膜 に30∼50μg/gの
高 濃 度 が 証 明 され た。強膜,角 膜,
視 神 経 に も それ ぞれ 移 行 濃 度 が 認 め られ たが,硝 子体,
水 晶 体 へ の移 行 は 僅 少 で あ った。
(2)静
注(Fig.6):注
膜,眼 瞼 に は40∼60μg/g,強
射1/2時 間 で,外 眼筋,球 結
膜12.84μg/gの
順に高い
移 行 濃 度 が 証 明 され た 。 角 膜 に は4.01μg/gで あった。
Fig. 4
Fig. 5
Ocular tissue concentration of CPM
(Rabbit eye, 50mg/kg, i. m.)
Fig. 6
Ocular tissue concentration of CPM
(Rabbit eye, 50mg/kg, i. v.)
Aqueous and serum level of CPM
(Rabbit eye, 50mg/kg, i. v)
VOL.31
CHEMOT
S-1
Table
眼 内部 では,虹 彩 毛 様 体 に28.27μg/g,網
3
HERAPY
Clinical
result
4.
or ml以
CPM
膿 の 培 養 でS.heinolyticusが
脈 絡 膜 に20.99
1日2回
μg/gと か な りの 高 濃 度 が 認 め られ て い る 。 水 晶 体,硝
子体 に は1μg/g
of
803
軽 減 した 。 の ち1日1回
下 の移 行 で あ った 。
検 出 され た 。 本 剤1.0g
点 滴 静 注 を 行 な い,眼 痛,眼 瞼 の発 赤,腫
点 滴 静 注 して7日 間 に計11.0g
を 投 与 し,自 他 覚 症 状 は 消 失 して 有 効 で あ った 。
臨床成 績
臨 床成 績 はTable3に
症 例10の 全 眼 球 炎 は,水 晶 体 融 解 性 緑 内障 に続 発 した
示 す とお り で あ る 。
症 例1,2はS.attreus,S.epidermidisに
粒腫 で あ る 。 本 剤1.0g1日1回
よる外 麦
静 注 に よ り3日
も の で あ る。 前 房 は 膿 性 分 泌 物 で充 満 し,前 房切 開,排
膿 して前 房 洗 浄 を 行 な った 。 膿 性 分 泌 物 か らS.epider-
間3.0g
を注射 して,化
膿 巣 は 吸 収,治
癒 して い る。
midisが
症 例3∼5は
角 膜 潰 瘍 で,潰
瘍 部 か らS.Tiridans,
を 開 始 し,症 状 の軽 減 が み られ た の ち,1日1回
GNR,S.epidermidisな
Atropine点
ど が 検 出 さ れ た 。 眼 局 所 に1%
眼 に 本 剤 の0.5%水
を行な い,全
脹は
溶 液 の1日4回
身 に1.0g1日1回
日間で5.09∼6.09を
注 射 して12日
点眼
点 滴 静 注 し た 。5∼6
投 与 し て,潰
培 養 検 出 され た 。 本 剤1.091日2回
とな り,潰 瘍 は 比 較 的 す み や か に 消 失 し て 有 効 に 作 用 し
例 に ア レル ギ ー反 応 な どは み られ ず,注 射 前
後 に 行 なわ れ た 検血,肝
III.
化 膿 性 虹 彩 毛 様 体 炎 で あ る。 い ず れ も 基
礎疾患 が あ り,症 例6は
角 膜 ヘ ル ペ ス の 混 合 感 染,症
例
腎 機能 検 査 で,異 常 値 を 示 した
も の は な か った 。
た。
症例6∼8は
に 減量
投 与 した 。 全 眼 球 炎 は 消 失
して有 効 に作 用 した。
以上,全
瘍 部 か らの菌 は 陰性
間 に17.09を
点滴 静 注
CPMの
考
按
基 礎 的 ・臨床 的 検討 を 行 な って 得 られ た 成 績
を,先 に 私 共 が 報 告 したcephem系
薬 剤 と比 較 検 討 して
7,8は 緑 内 障 手 術 後 の 晩 期 感 染 例 で あ る 。 結 膜 嚢 内 お よ
みたい。
び手術 炉 過 瘢 痕 部 の 培 養 で ,S,epidermidis,S.viridansが 検 出 さ れ た
。 眼 痛,充
血 が 強 く,前 房 水 瀾 沈 が
CER3)に
あ って,特 に 症 例8で
に は よ り強 い抗 菌 作 用 を示 した 。 臨 床 分 離 のS.aureus
ある。1%
は 前 房 蓄 膿 が 認 め られ た 重 篤例 で
Atropine点
眼,本
剤0.5%水
.0gを
点 滴 静 注 し て,前
すみや か に 減 少 ,症
例8の
前 房 蓄 膿 は5日
溶 液 を1日6
回点 眼 して,1日1
6∼13日 間 に6
.0g∼13.0gを
投 与 して,い
房水溷沈は
目 に 消 失 した 。
ず れ に も著
しい臨 床 症 状 の 改 善 が 認 め ら れ た 。
症例9の
眼 窩 蜂 窩 織 炎 は,眼
窩 切 開,排
抗 菌 スペ ク トル に お い て,グ ラム 陽性 球 菌 で はCEZ2),
では0.39∼3.13μg/mlに
類 似 した分 布 で
劣 る も の で あ っ た。P.aeruginosaで
1.56∼50μg/mlに
った 。
にP.aeruginosa
感 受 性 分 布 を 示 し,0.78μg/ml
に分 布 の 山が あ った 。 こ れ はCPZ1)に
CEZ,CERに
り,CPZに
膿 を 行 な い,
劣 る よ うで あ るが,GNR特
分 布 して,12.5μg/mlにPeakが
は
あ
比 べ て多 少 優 れ た 抗菌 作 用 を 示 す もの で あ
CHEMO2
804
本 剤 の 抗 菌 作用 に つ い て,第29回
HERAPY
日本 化 学 療 法 学 会
MAY
生 剤 よ り広 範 囲 の 抗 菌 ス ペ ク トル を 示 し,特
1983
に グ ラム陰
西 日本 支 部総 会 に お け る新 薬 シ ンポ ジ ウム4)で は,本 剤
性 桿 菌 に 優 れ た 抗 菌 力 を 現 わ す 特 長 が 示 され た。 眼 内移
は グ ラ ム陽 性菌 に はCEZよ
行 に つ い て はCPZに
り劣 り,CPZと
菌 力 を 示 し,グ ラ ム陰 性 菌 で はCEZよ
特 にPseudomonas属
類 似 してCEZに
P.aeruginosaで
りや や 優 れ て,
全 国 集 計 の 成 績4)で
劣 る感 受 性 分 布 を示 し,
はCPZよ
り優 れ た感 受 性 を 示 した 。
私 共 が 検 討 した 本 剤 の 抗 菌 作用 の成 績 も,ほ ぼ これ ら
投 与 して,臨
内 部 感 染 症 に本 剤 を全 身
床 効 果 を 期 待 で き る こ と が 予 想 され た。
臨 床 的 に は,本
剤 を1回1.0g,1日1∼2回
静 注 また
は 点 滴 静 注 し て,S.aureus,S.epidermidis,S.hemolyticusお
よ びS.viridansな
る 外 麦 粒 腫,角
織 炎,全
に 類 似 の傾 向 を 示 す もの で あ った。
膜 潰 瘍,化
ど グ ラ ム陽 性 球 菌 に よ
膿 性 虹 彩 毛 様 体 炎,眼
眼 球 炎 の 各 症 例,な
ら び にGNRの
角 膜 潰瘍 に
兎 に50mg/kg
1
副 作 用 と し て ア レ ル ギ ー 反 応 は1例
も認 め られ ず,注
回筋 注 に よ り1時 間 に 前 房 水 内 に1.88μg/mlのpeak値
射 前 後 に 行 な わ れ た 血 液(RBC,Ht,Hb,WBC,Plat,
で 移行 がみ ら れ,房 血 比 は10.16%で
Eosin.),肝(GOT,GPT,Al-P),腎(BUN,Cr.)
静 注 時 で は1/2時
て,14.59%の
あ った 。 同量 の
間 後 に2.94μg/mlのpeak値
に達 し
房 血 比 を 示 した 。
先 に私 共 が 検 討 したCPZ1)の
は1時 間後 に2.8μg/mlの
房血 比 は7.0%で
機 能 検 査 で 異 常 を 示 した も の は な か っ た 。
本 剤 は グ ラ ム 陽 性,陰
成 績 で は,筋 注 でCPZ
前 房 水 内peak値
りや や 低 濃
1)
移 行濃 度 を示 し
て い るか ら,持 続 性 の よい こ とが 知 ら れ た 。 静 注 で は
CPZは1/2時
間後3.2μg/mlのpeak値
2)
で6,57%の
3)
897∼904,
1980
大 石 正 夫,
周 田 茂 雄,
元:
Cefazolinの
三 国 政 吉,
大 石 正 夫,
抗
小川
4)
第29回
武, 永
今 井 正 雄, 高橋
眼 科 的 応 用― 基礎
林 日出 人,
合 成Cephalosporin
Cに
18: 805
周 田 茂 雄, 今井
つ い て, 眼科 領域
Ser.
B.
18: 298
日本 化 学 療 法 学 会 西 目本 支 部 総 会, 新薬
シ ン ポ ジ ウ ムII。SM-1652,
成 績 に類 似す る も の で あ った 。
従 来 のcephem系
滝沢
に お け る 応 用 。J. Antibiotics,
∼301,
1965
眼組 織 内 濃度 につ い て は,筋 注,静 注 時 と も外 眼 部,
以 上 の 基礎 的 検 討か ら,CPMは
本 山 ま り子,
的 並 び に 臨 床 的 検 討― 。Chemetherapy
∼811,
1970
様 の 傾 向 を 示 した。
は,CPZ1)の
西 塚 憲 次,
眼 科 領 域 に お け るCefoperazone(T基 礎 的, 臨 床 的 検 討 。Chemotherapy
三 国 政 吉,
正 雄:
眼 内 部 組 織 にか な り高 濃 度 が 移行 して 認 め られ た 。 これ
献
28(S-6):
篁 子,
房血 比 で あ るか ら,本 剤 の房 水 移 行 濃 度 は これ よ り低 値
で あ る が,房 血 比 は約2倍 た か く,筋 注 時 に お け る と同
大 石 正 夫,
井 重 夫:
1551)の
注 で は6時 間 後 に は 房 水 濃 度 は0で あ っ た
が,本 剤 で は6時 間 後 も0.48μg/mlの
で あ る と考 え られ た。
文
度 で あ るが,房 血 比 で は 高 値 を 示 す もの で あ った。 そ し
て,CPZ筋
性 菌 に よ る 眼 感 染 症 に対 して,
有 用 性 の た か い 注 射 用cephem剤
が得 られ て
あ る か ら,本 剤 はCPZよ
窩 蜂窩
そ れ ぞ れ 有 効 に作 用 して い る。
本 剤 の眼 内 移 行 に 関 す る報 告 は ま だ み られ な い。
私 共 の検 討 した と ころ に よれ ば,家
類 似 して 良 好 な 移 行 濃 度 を示す こ
と が 知 ら れ た 。 ま た 外 眼 部,眼
に は優 れ た抗 菌 力 を示 す こ とが 報
告 され た 。 臨 床 分 離 のS.azcreusの
は,CPZに
同 程 度 の抗
1981
VOL.31
CHEMOT
S-1
EXPERIMENTAL
HERAPY
AND CLINICAL
IN THE FIELD
STUDIES
OF CEFPIRAMIDE
OF OPHTHALMOLOGY
MASAO OOISHI and
Department
Experimental
were
and
performed
spectrum
of
was
Cefpiramide
The
the
mature
aqueous
level
ratio
of
In
the
of
that
the
of
sensitivity
peak
peak
SM-1652),
a new
following
CEZ
or
School of Medicine
results
parenteral
were
the
cephem
obtained.
CPZ
and
of
clinical
isolates;
(50%),
1.56•`50ƒÊg/ml
antibiotic,
The
antibacterial
antibacterial
activity
against
of
of
12.
distribution
0. 78ƒÊg/ml
5ƒÊg/ml
examined
by
in
in
10
strains
9 strains
0.39•`3.13 ƒÊg/ml
for
for
20
20
strains
of
(45%).
intramuscular
or
intravenous
injection
of
50 ƒÊg/kg
of
cefpira-
rabbits.
after
aqueous/serum
case
(CPM,
and
to
following
was
white
cefpiramide
similar
the
the
penetration
in
of
SHIGEO NAGAI
Niigata University,
ophthalmology
(SM-1652)
strong.
with
with
of
was
also
S. aureus
P. aeruginosa
Ocular
studies
field
showed
of
mide
the
cefpiramide
P. aeruginosa
strains
of Ophthalmology,
clinical
in
805
intramuscular
was
injection
reached
the
peak
of
1. 88
pg/ml
at
1
hour
and
the
10.16%.
intravenous
injection,
the
peak
level
high
by
was
2.94 ƒÊg/ml
at
1/2
hour
and
and
inner
the
ratio
was
14.59%.
The
ocular
tissue
levels
showed
relatively
these
injections
in
outer
parts
of
the
eye.
In
the
aureus
or
clinical
or
S.viridans,
therapy
was
cefpiramide.
and
no
study,
cefpiramide
S. epidermidis,
by
once
clinical
findings
was
ulcer
orbitalphlegmone
performed
The
abnormal
corneal
or
results
in
S.
in
viridans
10
patients
or
S. hemolyticus,
twice
obtained
hematological,
used
by
a
day
and
by
were
hepatic
with
GNR,
and
hordeolum
by
injection
in
renal
3
caused
purulenta
panophthalmitis
intravenous
excellent
external
iridocyclitis
or
cases
and
tests
were
by
S. epidermidis.
drip
good
by
infusion
in
observed.
6.
S.
S. epidermidis
No
The
of
side
1g
effects
of