コースの概要 (1)コースの全体像 専門として眼科を選択し、名古屋大学附属病院で眼科研修を開始した医師を、質の高い 眼科医療を担うことができる医師に成長するように養成するプログラムである。参加者は、 名古屋大学附属病院および他の大学病院(主として浜松医科大学)、複数の関連病院を循環 しながら、眼科疾患に関して幅広い修練と経験を積む。本コースに参加する医療機関は、 緊密に連携・協力して、それぞれの得意分野による相互補完を図る。具体的には、名古屋 大学で本コースを開始した場合、原則として最初の1年間は名古屋大学眼科にて眼科の基 本的な知識と手技を学ぶ。その後は名古屋大学眼科および他の大学病院または関連病院の 眼科を循環し、当該施設においてそれぞれ得意とする分野を習得することにより、眼科内 の各分野に習熟できるようにする。眼科を選択してから5年目以降に受験する眼科専門医 試験に対しては、十分な知識と経験を持って臨むことができる。 日本眼科学会専門医習得申請 臨床初期研修︵ 卒後 年︶ 2 眼科専門研修(4年) 眼科専門研修(4年) 関連病院を主たる研修施設、大学病院を 従たる研修施設とする(3年) 関連病院赴任コース 主たる病院・施設 名古屋大 学附属病 院を主た る 研修施設 とする(1 年) 愛知県 愛知県心身障害者コロニー あいち小児保健医療総合センター 愛北病院 安城更生病院 一宮市立市民病院 稲沢市民病院 犬山中央病院 名古屋掖済会病院 岡崎市民病院 春日井市民病院 海南病院 刈谷豊田総合病院 蒲郡市民病院 協立総合病院 小牧市民病院 独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター 済生会病院 昭和病院 名古屋セントラル病院 聖霊病院 名古屋第一赤十字病院 知多市民病院 中部労災病院 中日病院 東海中央病院 豊橋市民病院 トヨタ記念病院 東海市民病院 公立陶生病院 名古屋記念病院 西尾市民病院 市立半田病院 碧南市民病院 三菱名古屋病院 南生協病院 名鉄病院 臨港病院 尾西市民病院 静岡県 静岡済生会病院 岐阜県 県立多治見病院 久美愛厚生病院 三重県 市立四日市病院 など 大学院コース 大学病院を主たる研修施設、関連病院を 従たる研修施設とする(3? 4年) 主たる病院・施設 愛知県 あいち小児保健医療総合センター 碧南市民病院 南生協病院 三好病院 知多市民病院 さくら病院 おりど病院 協立総合病院 東海中央病院 西尾市民病院 安城更生病院 名古屋記念病院 トヨタ記念病院 名古屋第一赤十字病院 名古屋セントラル病院 尾西市民病院 小牧市民病院 聖霊病院 済生会病院 静岡県 静岡済生会病院 三重県 青木記念病院 など 他大学コース 習得プログラム 主として関連病院赴任コースや大学院コースで研修中でも、 希望に応じて随時希望する期間、浜松医科大学にて斜視弱視、小 児眼科を学ぶことができる 4年間で日本眼科学会専門医習得に必要な必要最低の症例数を経験 基礎的治療手技(点眼、結膜下注射、球後注射、ブジー、涙嚢洗浄等)、眼鏡とコンタクトレンズの処 方および装用指導、視能矯正訓練、ロービジョンケア、伝染性疾患の治療および予防、眼外傷の救急 処置、急性眼疾患の救急処置、眼科手術、手術患者の術前および術後処置等。 手術については、執刀者、助手を合わせて総数100例以上。そのうち、外眼手術、内眼手術、および レーザー手術が、それぞれ執刀者として20例以上。 (2)コースの概要 コース名: 眼 科専門 医コ ース 大学病院・ 診療科名 専門分野名 指 導 者 医療機関名 名古屋大学 数 眼科 眼科 10人 目 的 養成(受 期 入)人数 網膜硝子体疾患・眼 10人 3年 間 科手術 浜松医科大 眼科 眼科 10人 小児眼科・斜視 1人 1∼2年 眼科 眼科 5人 眼科腫瘍・眼科形成 1人 1∼2年 学 名古屋医療 センター 受入人数 10人 (3)コースの実績 現在も、眼科を選択して名古屋大学附属病院で眼科研修を開始した医師は、基本的に1 年間大学病院で研修した後、各関連病院または大学を 2∼3年毎に勤務場所を変えて循環 しており、各種の専門分野の知識と技術を習得している。専門医認定試験を受験するまで に十分な知識と臨床経験を積んでいる。 (4)コースの指導状況 名古屋大学附属病院眼科では、屈折異常、白内障、緑内障、網膜硝子体疾患、視神経疾 患、角膜疾患、小児眼科疾患の各専門分野に関して、豊富や知識と経験を有した指導者が 在籍しており、それぞれの分野についての指導を行っている。手術手技に関しては、大学 病院で実地指導できる数に限りがあるため、主に関連病院にて、緊密な連携をとりつつ、 当該施設の指導医師により指導している。 (5)専門医の取得等 学会等名 日本眼科学会 資格名 日本眼科学会専門医 資格要件 以下の3要件をみたす必要がある。 ①日本眼科学会および日本眼科医会の会員であること。 ②規定された施設において、細則で定められた眼科臨床研修内容を 5年以上研修した者。あるいは厚生労働省の定める卒後臨床研修(2 年間)終了後、規定された施設において定められた眼科臨床研修内 容を4年以上研修した者。 ③委員会が行う専門医認定試験に合格した者。 学会の連携等の概要 名 古 屋 大 学 眼 科 教 室 お よ び 関 連 病 院 の ほ と ん ど は日本眼科学会の指定施設とし て登録されており、日 本 眼 科 学 会 と 密 接 な 連 携 に あ る 。
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