平成21年第5回白石町議会定例会会議録 - 白石町役場

平成21年第5回白石町議会定例会会議録
会議月日
場
所
開
会
平成21年9月9日(第3日目)
白石町役場議場
午前9時30分
1.応招議員は次のとおりである。
1番
吉 岡 英 允
2番
片 渕
彰
3番
草 場 祥 則
4番
片 渕 栄二郎
5番
白 武
悟
6番
森 口 輝 善
7番
秀 島 和 善
8番
定 松 一 生
9番
五 﨑 好 信
10番
11番
12番
13番
14番
15番
16番
17番
18番
大
古
内
西
岩
野
溝
久
西
串
賀
野
山
永
口
上
原
山
弘 昭
キヨミ
さよ子
清 則
英 毅
勝 義
良 夫
房 義
正 吉
2.不応招議員は次のとおりである。
な
し
3.出席議員は次のとおりである。
応招議員に同じ
4.欠席議員は次のとおりである。
不応招議員に同じ
5.地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者は次のとおりである。
町
長
片 渕 弘 晃
副 町 長
川 﨑 啓 義
会計管理者
森
重 海
教 育 長
小 野 虎 夫
総務部長兼
企 画 部 長
松 下 博 文
民 生 部 長
大 串 正 敏
産業部長兼
建 設 部 長
溝 上 忠 男
環 境 部 長
木 下 善 明
農業委員会事務局長
赤 坂 隆 義
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6.議会事務のため出席した事務局職員は次のとおりである。
議会事務局長
原 田 嘉 典
議 事 係 長
吉 岡 正 博
議事係書記
川 﨑
明
7.会議録署名議員の指名 会議録署名議員に次の2人を指名した。
12番
内 野 さよ子
13番
西 山 清 則
8.本日の議事日程は次のとおりである。
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 一般質問
1.西山清則議員
1.農業振興について
2.町の活性化について
2.森口輝善議員
1.特定健診、ガン検診(21年度)について
2.水道行政について
3.合併浄化槽について
4.教育行政について
3.定松一生議員
1.入札制度のあり方について
2.山林の管理状況について
4.内野さよ子議員
1.集中豪雤等での冠水被害の発生状況と排水対策は
2.白石町における特別支援教育支援員配置事業について
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9時30分 開議
○西山正吉議長
おはようございます。これより本日の会議を開きます。
日程第1
○西山正吉議長
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議規則第112条の規定により、本日の会議録署名議員として、内野さよ子議員、
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西山清則議員の両名を指名いたします。
お諮りします。町長から、平成21年度白石町一般会計補正予算(第2号)について、
訂正の申し出がありました。この件については、さきの議会運営委員会及び全員協議
会で詳細に説明がなされており、説明は省略をいたします。
お諮りします。さきの説明のとおり訂正を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○西山正吉議長
異議なしと認めます。よって、平成21年度白石町一般会計補正予算(第2号)の訂
正については、許可することに決しました。
日程第2
○西山正吉議長
日程第2、これより一般質問を行います。
本日の通告者は4名であります。通告順に従い順次発言を許可します。西山清則議
員。
○西山清則議員
今回も私がトップということで、トップはなれ切ったような感じもいたしますけれ
ども、今回、一般質問を大きく2点通告しております。
まず1点目で、農業振興についての中で、今後の農業の方向性はどう考えているの
かと通告しております。
これは先日、衆議院選挙がありまして、今後の農政が大きく変わるのではないかと
いうことで質問をしたいと思っております。
さきの衆議院選挙で大敗した自民党と、大勝利をした民为党では、農業に対する考
え方が違っていると思われます。今までの農業に対する取り組み方、また、考え方に
不満が爆発して、今回の選挙の結果が出たのではないかなと思っております。でも、
民为党のマニフェストどおりになれば、日本の農業、農村社会は壊滅状態になるので
はないかというのは目に見えているものと思います。
政府が打ち出した国内における食料供給力の強化、食料自給率向上に向けた取り組
みを総合的に支援するということで、水田等有効活用促進対策、これに526億円、産
地確立交付金1,477億円、耕作放棄地等再生利用緊急対策交付金230億円、飼料自給
率向上対策128億円、国産野菜・果実等の利用拡大対策80億円、米粉利用拡大を図る
技術開発、多収性稲種子の安全供給2億円、食料自給率向上、食品廃棄物の発生抑制
等に向けた情報発信48億円、面的集積・水田汎用化関連基盤整備534億円など、水田
等有効活用自給力強化向上総合対策として、総額3,025億円の支援をされています。
今定例会中に政権交代をいたしますが、政権交代したとしてもすぐには変わらない
とは思いますが、先のことは不透明でわからないと思いますけれども、現時点で、今
後の農業の方向性はどう考えておられるのか、伺いたいと思います。
-3-
○溝上忠男産業部長
今後の農業の方向性はどう考えているかということでございますが、販売農家を対
象といたします戸別所得補償制度創設を掲げる民为党政権の誕生によりまして、これ
までの、いわゆる補助金行政と言われているものがかなりの変化を遂げるんじゃない
かというふうに思っております。
民为党が掲げております戸別所得補償制度、これにつきましては、理論的な理由と
いたしましては、農地が持つ多面的機能、要するに、水とか、空気とか、土壌とか、
環境維持のための理論的根拠でする補償制度を1億円創設すると。農業者、林業者、
漁業者については、この多面的機能の対価を得ていないということから、戸別所得補
償制度をするということになっておりますが、これもやはりFTAとのかかわりもあ
るんじゃないかということで、非常に心配をしているところでございます。
○西山清則議員
今まで言いました支援策ですけれども、これが全部なくなるということはないとは
思いますけれども、これがなくなれば、農民にとっては大変なことになるのではない
かなと思っております。今まで言いましたように、21、22、23年度ぐらいまでにこ
の計画がなっていたと思いますけれども、この事業も、民为党は1年で国の事業は見
直すということを言っておられますし、今年度もまた、事業のほうの中で新たな米政
策対策事業がされておりますけれども、これからどうなるかはわかりませんけれども、
農地集積加速化事業が凍結されております。農民に対する支援はこれからも必要とは
思われますが、その辺はどういうふうに変わっていくのか、伺いたいと思います。
○溝上忠男産業部長
民为党の考え方でございますが、農地の出し手に反当1万5,000円という補助でご
ざいますが、考え方として、全国的に見た場合には、出し手はいっぱいいると。むし
ろ借り手がいない状況と、借りても将来展望が望めないという部分がございまして、
借り手がいないというのが現状であります。
この農地集積加速化事業につきましては、反当1万5,000円、3,000億円の事業が凍
結ということになっておりますが、現在のところ、まだこの部分についての申請受付
は開始されてはおりませんし、まだ国のほうから、ただ今のところ凍結というだけで
あって、どうなるかはっきりしない部分があるというふうに思っております。
○西山清則議員
農地集積加速化事業ですけれども、これは貸す側に1万5,000円ですけれども、そ
の分、借り手側にその分だけ差し引いてもらえば有効的なものになるのではないかな
とは思ってはおりますけれども、ちょっと私は素人的な考えでございますけれども、
その辺、国の政策ですのでどうなるかわかりませんけれども。
次に、農業者への支援はということで通告しております。
これは国政ではなく、町行政の考え方を伺いたいと思っております。
最近の農業を取り巻く環境は厳しいものがあります。食料の安全保障を初め、食品
-4-
の安全性、自然食品、命を守る食料の重要性など、消費者ニーズにこたえなければな
りません。
目まぐるしく変わる国の農業政策の中で、農家の営農意欲をいかに高めるかという
ことで、町、農協、農家が一体となって集落営農を推進し、法人化へ向けて努力して
きている中で、この政権交代となるわけです。
農業集団の育成、担い手の育成、リーダーの育成など、経営規模拡大を図り、やる
気を起こさせる支援をやってこられていますが、今後、流動化を含め、町が関係機関
とのパイプ役として連絡協調を図った上で、集落営農の法人化、個人の法人化など、
本計画の推進をどのような支援を考えておられるのかを伺いたいと思います。
○溝上忠男産業部長
農業者への支援はということで、白石町の農業につきましては、今日まで自公連立
政権のもとで国の補助制度を最大限に活用した認定農家、集落営農組織を中心に、農
地の集積や露地野菜、施設園芸、畜産経営の規模拡大を目指す皆さんの要望を取りま
とめ、各種農業機械の導入や施設の補充を推進してきたところでございます。
今後、農業者への支援ということでございますが、これまで補助制度を活用した項
目については、導入計画に沿った取り組みを継続していただく必要があるというふう
に思っております。
白石町の農政について、魅力ある農業、農村の構築のため、関係機関と十分協議を
しながら、よりよい方向性を生み出して農業者への支援をしていく所存というふうに
は思っておりますが、やはり補助金、行政からの脱却というふうな部分もございまし
て、なかなか先行き不透明というふうなことでございます。
○西山清則議員
せっかく集落営農が軌道に乗りつつある中で、また、後継者もしっかり頑張ってい
こうという気持ちの中でこういうふうな形になりますけれども、そういった面で、ま
ず、町長にも伺いたいと思いますけれども、今後の農業関係、今から若手も幾らかふ
えてきている中で、この政権交代の中で農業はどういった方向に進むものか、町長の
ほうの考えを伺いたいと思います。
○片渕弘晃町長
私たち白石町は、従来から本当に規模を拡大して、大規模経営をしていただく方々
には、それが実行できるように、そしてまた、集落営農で頑張っていただく方々には、
集落営農で地域の農業をリードしていただくように、それが実現できるようにという
ことで、機械の導入を含めていろんな面でお手伝いをさせてきていただきました。そ
れをすることによって、土地利用型の農業を守り、そして、私たちの町で特別、注目
を集めております、タマネギ、イチゴ、レタス、アスパラというようなものについて
は、個々の方々が労働集約型の、反当、労働時間が非常に長いものでもみんなで助け
合って所得を上げていただく農業が実現するようにという思いで応援をさせてきてい
ただきました。しかし、今回、戸別所得補償方式というものを掲げた政府ができ上が
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ると思います。そのとき、それがどう変わっていくのかということは非常に関心があ
るところでございますけど、私たちの町としては、今までどおりにやはりみんなで助
け合って行ってこられた農業を守っていくということは極めて大切なことだと思って
おります。
所得補償ということは、各家庭の生活できる所得を補償するということじゃなくて、
生産費と販売価格の差を補償するということのようでございます。どういう補償にな
るのか、それが農業をなさっていく方々にどういう影響をもたらすのか、非常に不透
明なところがございます。所得を補償すると、各家庭の生産費と所得の差を補てんさ
れるのかどうなのか。また、一生懸命努力している人と、言葉は悪うございますけど、
ただ植えつけてというようなやり方をやってもどういう補償になるのか、戸別所得補
償制度の実態もわかりません。これがどうなっていくのか、本当に不安な部分もござ
います。ただ、そういう仕組みを掲げられた方々に多くの方々が賛同をしておられる
ということも否めない事実もございます。私どもとしては、白石町の農業がどうやっ
て成り立っていくのか、それによって、私たちの町にお住まいの方々がどういう生活
になっていくのかということを十分見極めながら、農業の支援をしていくことが大切
だと思っているところでございます。
○西山清則議員
そのとおりであります。でも、補助政策が抑制されれば、かなり農業者にとっては
厳しいものになるのではないかなと思っています。機械等も買いたくても買えなくな
るのではないかなと思っております。それで、来年の田起こし種の配分も始まります
し、ことしから作付されております「さがびより/「佐賀日和」ですね、この食味が
よければ来年からは大幅にふえるのではないかなとは思っております。数量が余計に
とれますので。でもつくっても、アメリカとのFTAが締結されれば、アメリカから
膨大な農産物が輸入されて、米価が5,000円ぐらいになるんじゃないかと懸念されて
もいます。そのようになれば、日本の農業が立ち行かなくなり、行き詰まってしまい
ます。農家は自分たちが食べる分だけしかもうつくれなくなるし、共乾等の施設も不
必要になります。昔のように、むしろに天日干しをするようになるかもわかりません
し、米が作付されなければ、米にかわる産物を見つけなければなりません。意欲を持
って後継者になった方も、新規就農でやる気を持った方も、行政としてどのような指
導、支援を考えておられるのか。また、米が無理なら施設野菜等の集約農業経営など、
いかに経営の合理化に支援体制を取り組まれて考えておられるのか、その辺を伺いた
いと思います。
○溝上忠男産業部長
民为党政権ということになりますと、やはりまず、基本的に減反施策は将来的には
廃止をするという考え方でございまして、食料の自給率の問題も当然あります。それ
で、为食米、それから米粉米とか、飼料米とかいったもので穴埋めをいたして、将来
的にはもう減反をやめると。例えば、飼料米、米粉米は麦にかわるものと。ただ、麦
は乾生植物で米粉米は水生植物ということもありまして、そこにやはり加工技術とい
-6-
うものが出てきます。また、そこに設備投資というものも出てきます。そういったこ
とで、将来的にはまた大きな問題になろうかと思いますが、流れとしては、減反政策
を将来的にはやめていくと。急にやめれば、そこに価格の暴落が起こると。その辺も
すべてFTAが頭にあるんではないかというふうには思っております。
○西山清則議員
そういったことになれば、本当に米も安くなればつくらなくなるし、さらにまた、
野菜等をつくっても大量に輸入されれば、生活が間に合わない、生活がままならない
という状態になるのではないかなと思っております。今、自給率40%になったとこ
ろを今度10%ぐらいになるのじゃないかなと思っております。それではもう本当に
百姓自体も自分たちの食べる分だけしかつくらなくなるのじゃないかなと。そしたら、
もう荒れ地が多く出てくるのではないかなと思っております。今までの農政が変わら
ないように願いたいと思っております。
その辺で、農業問題はなかなか先が見えにくいと思いますので、次に、大きな2点
目、町の活性化について通告しておりますので、そっちのほうに移らせていただきま
す。
町の文化、農業の歴史等をCDなどに残し、継承すべきではないのかと言っており
ますけれども、今までにも町の芸能文化等の継承をある議員より質問されていたと思
いますけれども、私は別の面でお願いしたいなと思っております。
町のPR用として、合併後、CDを作成され、販売もされましたけれども、よくで
きたCDだと思っております。今回もそういったものを作成していただけないかなと
願っているわけですが、私は、小・中学校のころはすぼかきやたかんぽすけなどによ
く行っておりましたけれども、最近は潟へ行く方も尐なくなっておりますし、余り見
なくなっております。ムツゴロウとりですね、ムツゴロウ釣りはテレビ等で放映され
るときもありますけれども、ワラスボも、今は船で行って、ばっしゃと言いますけど、
とられる方が多いようになっております。有明海でとれる魚介類が尐なくなったこと
もありますけれども、昔のとり方でやっている方も尐なくなってきております。だか
ら、時代の流れは有明海にも来ているのではないかなと思っております。すいたで沖
に進みながらすぼかきをしながらする人の姿がほとんど尐なくなってきております。
たかんぽでムツゴロウを傷つけないでとる姿をCDに収めながら、昔のやり方、そう
いったことをCDにしながら、学校の教材に使っていただければと思っております。
また、本町の特産物でありますレンコンも一緒であります。
レンコン掘りも昔と変わってきましたし、くわ掘りする方も、町内には今2人ぐら
いじゃないかなと思っております。くわ掘りをする方がいなくなる前に、レンコン掘
りの歴史等もCDに収め、そのくわ掘りの姿を子供たちに見せて、郷土の歴史、農民、
漁民の歴史を子供たちに本当に継承しながら残すべきではないかなと思っております
ので、その辺の考えを伺いたいと思います。
○溝上忠男産業部長
町が合併いたしましたときに、CDをつくっております。これにつきましては、町
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の文化や歴史、それに農海産物、郷土料理等を町内外に紹介、継承するため、DVD
の作成をいたしております。
それから、有明海の漁法あたりのCDというお話がございましたが、有明海では
100種類を超える漁法があって、その中でも、干潟漁の伝統漁法は60種類ほどあると
いうふうに言われております。
2006年度、今から3年ほど前の文化庁の映画賞の大賞に選ばれました、「今、有明
海は消えゆく漁撈習俗の記録」というものがございます。その内容といたしましては、
有明海の干潟での伝統的な漁法や自然を丹念にとり、海とそこに生きる人々の姿を描
写した内容というふうになっております。
また、有明海水産振興センターが作成されたDVD、「神秘の海の生き物たち」と
いうことで、すぼかきやたかんぽ、むつかけ、四手網、それにタイラギ漁、たけはぜ
漁、それからウミタケをとるねじぼう漁、そういったのが紹介をされております。
あと、ないのが、レンコンのくわ掘りぐらいで、あとはそういったもので紹介をさ
れておりますので、新たなDVDといいますよりも、くわ掘りについては写真で残す
という方法がいいんじゃなかろうかというふうには思っております。
○西山清則議員
そういったことを学校の教材に使用しながら子供たちに継承していけば、こういっ
た農業の流れ、あるいは漁業の流れ、それを子供たちに伝えることができるのではな
いかなと思っております。
ことし、有明の小学校で、潟の生き物とかいろいろなことを、外部指導という形で
1人男の人が児童に説明をされておりましたけれども、そういったふうに、外部指導
でもいいし、こういったCDを見ながら、有明海にはどういった生物、魚介類がいる
のか、また白石平野の中にはどういった生物が生きているかと、そういうことを子供
たちにも詳しくするためには、やはり動くものを見せたほうがいいのではないかなと
思っております。くわ掘りも写真では何回でも見ることができると思いますけれども、
本当にそういったものができているのか。今現場でやっている方がおられますので、
その辺を見ながら、本当に昔はこういうふうにしてみんながやっていたよということ
を子供たちにも継承する必要があるのではないかと思っております。
次に、(2)の、行事等のPRをどう考えていくべきかと通告しております。
地域活性化といっても、それぞれ多様な意義、さまざまなイメージ等があると思い
ますけれども、本町も、春まつり、夏まつり、秋まつり、また、「れんこんの穴から
未来が見えるinしろいし」、あるいは歌垣ロードレース等、いろんな行事等も計画
され、PRもされています。行事をすることで、実行委員会の方々も大変御苦労をな
さっています。直売所のイベント等も含め、PRの仕方も、あの手この手、マスコミ
等も使ってされていますけれども、前の同じパターンではなく、尐し内容を変えなが
ら、ことし来た人が喜び、来年もまた来たいなというような企画をして、自然にPR
の輪が広がっていくような方法はないものかなと思っております。
また、白石ブランド確立対策事業などPRもされているようですけれども、現段階
で、どういう方法でPRされているのか、伺いたいと思います。
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○溝上忠男産業部長
行事等のPRはどう考えているかということですが、言われましたように、春まつ
り、夏まつり、それに、秋まつり、それから、「れんこんの穴から未来が見えるin
しろいし」、それに歌垣ロードレースと、そういったものが为な事業というふうに思
っております。
例えば、春まつりは、まつりのPRとあわせまして、歌垣公園のツツジを町外にも
PRするために、新聞社やケーブルテレビで報道をしていただいて周知をしていると
いうふうな状況でございます。
また、触れ合い交流事業につきましては、福岡県内の方の参加を募集するため、福
岡県内の大学や公共施設、観光施設等へ募集要領や参加申込書等を施設内に掲示をし
ていただいたり、新聞社にお願いし、福岡県内の新聞に掲載をしていただき、PRを
行っている状況であります。
事業実施については、テレビや新聞等で、「れんこんの穴から未来が見えるinし
ろいし」を題材的に扱ってもらえるようお願いをしているところでございます。
今後も、内容を変えて、パターンを変えてということでございますが、今後も行事
等のPRにつきましては、テレビ、新聞、マスコミ等を有効に利用し、お金がかから
ない方法で町外にも白石町を発信していくようなPRを努めていかなければならない
というふうに思っております。
○西山清則議員
金がかからないようにということですので、やはり内容も若干変えながらですね、
極端に変えなくていいですけれども、ことし来て、「ああ、よかったね、また来年も
来ようかね、今度はだれかを連れてこようかね」というような、そういった催しにな
れば自然とPRができるのではないかなと。それは金をかけなくてもできるものでは
ないかなとも思っております。
それと、ことし、白石町遊漁船組合の方々が精霊流しを開催されましたけれども、
これは、この地域の商工会の幹部の方々が中心になって指導をしながら、数年前から
話し合いを重ねてことしの開催になっているわけでございますけれども、企画がおく
れてPR不足になりまして、24戸の申し込みで行われましたけれども、このように、
町のイメージづくりを計画される方もおられますので、行政としても後押ししながら、
また、商工会ともタイアップしながら盛り上げていく必要があると思いますけれども、
いかがでしょうか。
○溝上忠男産業部長
今言われますように、8月15日に初めての試みということで、白石遊漁船会为催で
精霊流しが初めて行われました。先ほど言われましたように、24家族の方に参加が
ございました。町民へのPR、町報への掲載が確かに遅かったということもありまし
て尐なかったというふうなお話でございますが、江北町が今まで行われておりまして、
江北町は80家族ぐらいの方が毎年あっていたようでございます。そのうち白石町民
が約半数というふうなことで、今回は、江北町はちょっと中止をされましたので、1
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つは、あそこは堤防の工事の関係で船の接岸が難しくなったということもありまして、
江北町の精霊流しにつきましては、大町町のほうにお願いをされたということでござ
います。これにつきましては、一つの仏教的行事ということもございまして、为催は
商工会という形でどこもされているようでございます。
○西山清則議員
精霊流しはなじみが薄いところもありますけれども、六角川、あるいは牛津川沿い
の方はなじみがあります。さっき言われたように、取りやめたところもありますけれ
ども、うちのほうでやってもらいましたけれども、その後に、個人個人でかなり流さ
れて、有明海も汚れております。遊漁船組合は、その回収もやっておりますので、そ
の後の流されたものは回収されていないと思いますけれども、そういったふうに、や
はり長く続けてほしいものだと思っておりますし、後の処理が大変金がかかるわけで
ございます。その辺を考えながら、やはり活性化のためにも町の後押しが必要じゃな
いかなと思っております。そして、もっと多くの方々に来てもらって盛り上げていけ
ればなと思いますけれども、その辺、いかがでしょうか。
○溝上忠男産業部長
この精霊流しというものはかなりの歴史がございまして、江戸時代の享保年間ぐら
いから始まっておりまして、約290年の歴史がございます。
有名なのが、長崎の精霊流しということで、これにつきましては、もう船が3,000
隻とかいうふうなことがございまして、かなり処分に困るということで処分は行政の
ほうでしているようでございますが、この辺の精霊流しにつきましては、ほとんどが
商工会为催でやっているというふうなことで、確かにこういった先祖を大事にすると
いうことは続けていかなければならないんじゃないかというふうに思っております。
以上です。
○西山清則議員
長く続けていくためには、かなりの費用等も必要じゃないかなと思っています。こ
れは、回収されたものを分別しながら処理するわけですので、それが相当な経費がか
かるようでございまして、やはりそのまま流すわけにはいかないから、回収して、有
明海もきれいにしていかなきゃならないので、その辺の処分等もありますので、ちょ
っと町の後押しができないのかなということを言っておりますので、その辺いかがで
しょうか。
○溝上忠男産業部長
問題は処分ということになろうかと思いますが、今回された分については、金額は
恐らく提示していなかったというふうに思っています。志程度というふうに書いてあ
ります。志程度で幾らやるぎよかろうかとかなり迷われた方も多いと思いますが、江
北とか大町あたりは、もう5,000円というふうに決めてあります。したがって、今回、
志で1万円が多かったかどうかはわかりませんが、やはりどうせある程度遊漁船会の
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ほうに片づけてもらうということから考えますと、やはり家族の組数も余計にあった
がいいわけですが、基本的には、初盆を迎えた方の分がされるというふうに思ってお
りますので、そんなに多いということは死者が多いという話になりますので、余り多
くてもちょっと問題かなというふうには思っております。
○西山清則議員
多いというのは、ただ地元だけでするからそういう感じになりますけれども、今回
も、牛津、あるいは三日月、あの辺からもかなり来ておられたような感じもいたしま
すので、佐賀でも1カ所取りやめになったところもありますし、佐賀からも来る方も
おられますので、そういったように、PRの仕方も必要だと思いますけれども、ただ
単に町に後押しをお願いするというわけではございません。ただ、有明海がきれいに
なれば、そのまま流されちゃ困るので、皆さんの後押しをということで言っておりま
す。
それとまた、今、「白石元気ッズ」、あるいは「おおどぼう倶楽部」など、いろい
ろ行事等も企画されていますけれども、白石町内にも自然はいっぱい残っております
し、町内でもできるのではないのかなと思っておりますけれども、町内を散策しなが
ら、自然を見ながらできるものもあると思います。北海道へ行っても、長崎に行って
も、かなり金がかかりますし、町内であれば金もそんなにはかからないで済むと思い
ます。幸い、遊漁船組合もありますので、その方々にお知らせしながら、イカ子すく
い、あるいはハゼ釣りとかありますので、それとまた沖の島参りもいろいろあります
けれども、年々尐なくなってきております。沖の島に行くにも住ノ江漁港とか、新有
明漁港とかありますし、それのところを使って、各地区に太鼓保存会があると思いま
す。以前、福富地域でも、子ども浮立を乗せながらしたこともありますし、やはりそ
ういったときにはかなりにぎわったこともあります。そういうふうに、もっと町内を
活気づかせる行事、あるいはそういったこども浮立の子供たち、あるいは太鼓保存会
の大人たちもおられると思いますけど、そういった方々を有効に生かしながら、もっ
と祭り事を楽しみながら活気づかせてはいかがかなと思っておりますけど、その辺は
いかがでしょうか。
○小野虎夫教育長
子供たちへの祭り事の継承ということでございますけれども、先ほどお話がござい
ました「元気ッズ」におきましては、子供たちに佐賀、特に白石では体験できないも
のを体験して、いわゆる今後の参考にしていただきたいというもので、北海道並びに
夏につきましては長崎の離島体験ということで実施をいたしております。
それから、町内での体験ということでございますけれども、町内につきましても、
「おおどぼう倶楽部」では、やはりそういったハゼ釣りだとか、漁場体験とか、干潟
体験とか、そういうものを盛んに実施いたしております。
それからまた、学校におきましても、食育推進事業の中で、いわゆる地場産品の、
どうやって収穫できるのかということで、特に今実施いたしておりますのは、漁獲漁
法、いわゆる海に遊漁船の御協力をいただきまして、海での漁獲体験、それから、
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きょう実施いたしておりますけれども、福富町のレンコン、農家の方に御協力をい
ただきまして、レンコン掘り体験並びに、また今度は酪農家の御協力をいただきまし
て、いわゆる酪農体験ですね、乳搾りからえさやり、そういったものの体験を子供た
ちにいろいろ実施をいたしているところでございます。
したがいまして、祭り事にこれを使うということについては、私ども学校教育のほ
うではやってはおりませんけれども、学校のほうでは教育の中で、そういった今御紹
介を申し上げますような子供たちへの体験というのを重要視しながら実施をしてまい
っているところでございます。
○西山清則議員
町内も含めて海岸も含めて、もっと楽しく活気ある町にしなくてはいけないと思い
ますので、やはりそういった面では、スポーツ、あるいは祭り事が前に出てくるので
はないかなと思っております。それを行政としてもいろんな方面で後押しをお願いし
たいと思いつつ、私の一般質問を終わりにいたします。
○西山正吉議長
これで西山清則議員の一般質問を終わります。
暫時休憩をいたします。
10時15分 休憩
10時30分 再開
○西山正吉議長
これより会議を再開いたします。
次の通告者の発言を許可します。森口輝善議員。
○森口輝善議員
通告に従い一般質問を行います。
最初に、がん検診についてであります。
町民の命を守るべく、特定健診、胃がん、肺がんと、がん検診が7月6日から8月4
日まで、実質20日ぐらいにわたって行われました。それぞれ受診率、早期発見、早
期治療が大事になってくるわけですけれども、再検診が必要とされた方は何人ぐらい
いらっしゃるのか。また、健診に携わった医師の数、看護師、受付などスタッフは何
人ぐらいで行われたのか、また、健診の予算額、事業費は幾らぐらいなのか、お伺い
します。
次に、若い女性を中心に広がっております子宮頸がんの無料クーポン券が各地で各
自治体で発行されております。我が町の取り組みはどうなっているのか、お伺いしま
す。
今議会に提出された補正予算を見てみますと、がん検診推進事業補助金が計上され
ております。これは、無料クーポン券のことと思います。大いに評価をしたいと、そ
のように思います。
60歳前半の女性でありますけれども、一昨年19年9月の町のがん検診で乳がんが見
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つかり、19年の12月に手術をされたそうであります。今、元気にしていらっしゃる
わけですけれども、その女性が、为治医の先生からパンセプチンという抗がん剤を点
滴してはどうかというような話があったそうであります。家族とも相談し、受けるこ
とにし、9月で6回の点滴が終わり、あと6回の点滴が必要と、このように言っていら
っしゃいました。その1回の費用が5万3,230円という高額になっています。何とかこ
の5万3,230円の軽減を、行政として何らかの制度を利用してできないかという話も
ありましたし、その負担軽減はできないか、お伺いします。
次に、水道行政についてであります。
20年度水道事業会計決算書も提出されました。水道事業は、安全かつ衛生的な水
道水を町民に日夜供給されている大事な事業であります。我が町は、佐賀西部水道企
業団から白石地域、有明地域が給配水されております。福富地域は西佐賀水道企業団
から配水されているわけですけれども、両企業団の合併推進をしてはどうか、このよ
うに町のお考えをお伺いします。
また、白石、有明地区と福富地区の水道料金の格差があります。これも企業努力に
よってこの格差是正ができないかどうか、お伺いします。
次に、合併浄化槽についてであります。農集は既に4か所行われていますけれども、
公共下水道として須古地区は現在行われています。あと、秀津、廻里津地区等が、そ
の範囲に入っているわけですけれども、それ以外の地域で浄化槽を設置している家は
何戸あるのか、そして普及率は幾らなのか、お伺いします。
また、指定業者による法定点検は年に何回行われているのか、点検料など年間かか
る維持費、費用が幾らかかるのか、お伺いします。
最後に、教育行政についてでありますけれども、小・中学校の給食費の格差がある
と聞きます。その実態をお伺いします。
また、メニューは各学校で違うのか。栄養士の数とか調理員の数は、また保育園等
の給食の実態がわかればお伺いします。
最後に、町の文化財は数あると思いますけれども、現在の保存状況はどうなってい
るのか。町の歴史、生い立ちなど後世に残すためにも、歴史資料館が必要であると考
えますが、町の考えをお伺いします。
本席からはこれで終わります。
○大串正敏民生部長
森口議員の1項め、特定健診、がん検診についてということで、受診率、再検診率、
またその中では健診に携わった人、医師、看護師、受付などのスタッフ、また予算に
ついて御質問でございます。
平成21年度の特定健診につきましては、業務を武雄杵島の医師会、ここに委託を
いたしまして、議員おっしゃるように7月6日から福富のゆうあい館5日間、それから
白石の総合センター10日間、ふれあい郷の自有館で7日間、最終日の8月4日まで全日
程22日間を集団健診として実施をいたしたところでございます。
国保の得喪関係により多尐受診率等に変動は予想されますけれども、8月末日の集
団健診の受診率につきましては、まず対象者が5,387名、受診者につきましては2,118名、
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39.8%の受診率になっております。その中での再検診者数は668人ということです。
また、この中での健診に携わった従事者につきましては、武雄杵島医師会の医師2
名、それから看護師2名、保健師1名、医師会雇用の臨時の看護師8名、医師会雇用の
臨時の事務職員が7名と、武雄杵島医師会のほうで合計20名、それから、町の職員の
従事者としまして、受付担当で2名、広報活動として1名、それから総合受付に3名、
合計6名従事をいたしております。
それから、予算につきましては、3月の当初予算で御審議をいただき可決していた
だきましたように、特定健診の診査事業費として総額1,373万7,000円、この金額を
計上いたしております。
それと、もう1つ、がん検診のほうですけれども、がん検診につきましては、これ
も特定健診と同じように、7月から8月、同時開催をいたしております。特に胃検診
につきましては、夏場の暑い時期ということもありまして、のどが乾いても絶飲食が
必要ということから、受診率にも影響をいたしておりますけれども、今年度、受診率
向上に努めるということで考えております。
この受診率につきましては、肺がん検診が、受診率で申しますと21.3%、胃がん検
診13%、大腸がん検診11.1%、子宮がん検診10.2%、乳がん検診9.7%というふうに
なっております。
このように、受診率につきましては、前年と比較して幾らか落ちている状況ではご
ざいます。ただ、子宮がん検診、乳がん検診率は伸びがございます。この伸びにつき
ましては、若年層の受診率、先ほど冒頭質問にございましたように、今回乳がん検診
と子宮頸がん検診が5月に新聞等で報道されましたように、無料クーポンを発行する
ということで、今回、その件についても周知をして受診をお願いしたところでござい
ます。
がん検診につきましては、以上のような受診率でございますけれども、あと、今年
度につきまして、受診率向上と、それから未受診者のために、11月にあと2日間ほど
検診を予定いたしております。若干この受診率については変動があるかと思っており
ます。
次に、2項めの子宮頸がん、それから乳がんの無料クーポンの配布の取り組みにつ
いてということでございます。
子宮頸がんと乳がんの無料クーポン配布の事業につきましては、受診の啓蒙を図る
目的で女性特有のがん検診推進事業ということで、平成21年度に限り実施をいたし
ております。
対象者につきましては、子宮頸がんが20歳、25歳、30歳、35歳、40歳、また、乳
がんにつきましては40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、こういう女性の方が対象とな
っております。ちなみに、子宮頸がんの対象者数につきましては661名、乳がんにつ
きましては884名ということになっております。
お尋ねの、町の取り組みにつきましては、集団検診の実施に先立ちまして、対象者
へ事業のお知らせを個人通知により行っております。
受診率につきましては、先ほどがん検診のほうで申し上げましたように、子宮がん
のほうは10.2%、乳がんが9.7%というふうになっております。
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検診の体制につきましては、従来集団検診のみで日程を組んでおりましたけれども、
この日程ではなかなか乳がん検診の希望者に対応できないということから、尐し日程
を追加し、医療機関での個別検診、集団検診と個別検診と、この2つの体制で整備を
進めております。
今後の予定といたしましては、今年度のがん検診の未受診者に対しまして、9月中
旬にクーポン券と検診手帳を配布いたすことにいたしております。このクーポン券を
使いまして、10月から翌年の2月末日まで、それから先ほど言いましたように、11月
の2日間の集団がん検診、これ、もしくは個別医療機関での検診ということで受診を
いただくように周知をいたしているところでございます。目標といたしましては、
40%ほどの受診率ができればと考えております。
3項めの、乳がん手術後の抗がん剤注射の負担軽減はできないかということでござ
います。
乳がんの術後の抗がん剤投与につきましては、保険診療の適用になっている場合と
なっていない場合、高額な治療費がかかることは承知いたしております。抗がん剤に
よります治療は、乳がんに限らずほかのがんにつきましても高額な治療費を要すると
いうふうに考えております。このようなことから、保険診療につきましては、高額療
養費の制度というものがございますので、この制度の御利用、御活用をお願いしたい
と思っております。
そういうことで、なかなかがんについては、多種のがんということと、抗がん剤に
ついても保険適用、それから適用外、それからその薬剤についても多種多様ございま
して、なかなかこの件については、負担軽減という部分については、現在のところな
かなかできかねないというような状況ではございます。
そういう、このがんにかからないという部分について、なるべく予防対策という部
分で、乳がん、子宮がんに限らず、こういう一次の集団検診のがん検診という部分に
受診をされますよう、啓蒙に努めたいと思っております。
以上、本席からの答弁を終わります。
○木下善明環境部長
それでは、環境部のほうから水道行政についてということで、1点目の佐賀西部水
道と西佐賀水道との合併推進を町として推し進めることはできないかという御質問で
ございます。
佐賀西部広域水道企業団と西佐賀水道企業団との合併推進についての質問であると
思っておりますが、佐賀西部広域水道企業団の構成団体といたしまして、小城市、武
雄市、嬉野市、多久市、江北町、大町町、それに白石町、西佐賀水道企業団の4市3
町1企業の合併推進として答弁をさせていただきたいと思っております。
平成20年2月の佐賀西部広域水道企業団の定例議会におきまして、今後の佐賀西部
広域水道企業団の水道事業のあり方として、財政、技術の両面にわたった運営基盤の
強化を図る必要があることから、昭和52年3月に佐賀県で作成された佐賀県水道整備
基本構想にある用水供給事業と水道事業の統合を目指すことが確認をされております。
これを受けまして、その後、平成20年の5月に、先ほど申し上げました構成団体の
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部長なり課長と、さらには企業団の職員から成る水道事業の統合検討会を立ち上げら
れておりまして、基礎調査なり検討がなされたところでございます。今後は、この結
果を踏まえまして、佐賀西部広域水道企業団の議会の了承を得ながら、本格的な事業
統合に向けた専門部会での検討が行われていくという予定でございます。
本町といたしましても、佐賀西部広域水道企業団の構成員の一員として、また、西
佐賀水道企業団の一員として、合併に向け最善の方策を模索していきたいというふう
に考えております。
同じく水道行政で、2項めの料金格差の是正に努めるべきであるが町の対応はとい
うことでございますが、質問者がおっしゃられますように、西佐賀水道と白石町との
水道料金の格差というのがあります。現在、西佐賀水道企業団の水道料金は10立方
メートルで2,050円というようになっております。白石町が2,200円で、西佐賀水道
のほうが150円安いという状況になります。
また、15立方メートルでは西佐賀が280円安い、20立方メートルでも西佐賀水道の
ほうが410円安いという状況でございます。しかし、53立方メートル以上を使用した
場合については、白石町の料金のほうが安くなる料金体系に、現在なっておるところ
でございます。
西佐賀水道企業団と白石町水道事業の経営状況につきましては、それぞれ地理的な
条件なり、経営内容により、供給単価や供給原価にも違いが出てくるのは当然ではな
いかなというふうに思っておるところでございます。したがいまして、今年から佐賀
西部広域水道企業団と構成団体との事業統合が協議されるようでございますので、当
然その中でも料金の統一化も含めたところでの協議がなされるものだというふうに考
えているところでございます。
このようなことから、先ほど質問者もおっしゃっておりましたけれども、現在のと
ころ、白石町の水道事業は、平成20年度の決算でも非常に厳しい状況であるという
ことで、水道料金の格差につきましては、若干今申し上げたようにあるところでござ
いますけれども、今のところは現状の料金体系で運営をしていきたいというふうに考
えております。
次に、合併浄化槽についてということで、1項めの公共下水道設置以外の区域での
浄化槽の普及率は、何戸設置されているのかという御質問でございますけれども、特
定公共下水道等の集合処理区域外における浄化槽の普及率及び設置基数につきまして
は、平成21年3月末現在で、設置戸数が709基となっております。整備計画戸数につ
きましては、3,620戸ほどと把握しておりますので、これを割りますと、普及率につ
きましては、約20%というところでございます。
続きまして、同じく合併浄化槽の御質疑に対しまして、業者による法定点検は年に
何回あっているのかという御質問でございますが、合併浄化槽の維持管理における法
定点検及び法定検査については、大きく3つあります。
まず、1点目の保守点検でございますけれども、保守点検は浄化槽の正常な機能を
維持するために、浄化槽内の装置や機器類の調整を行うとともに、汚泥の堆積状況に
よる清掃の時期の判断を行うこととなっております。保守点検を行うためには、浄化
槽関係法規で技術上の基準が定められており、浄化槽に関する知識及び技術が必要に
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なっております。そのために、一般的に知事の登録を受けた保守点検業者へ委託する
ことになります。保守点検の年間の回数は、浄化槽の種類によっても違いがあります
が、通常使用状況において、最低必要な回数は20人槽以下の浄化槽について年3回と
なっております。
2点目の清掃なんですけれども、汚水を処理する過程で浄化槽にたまった汚泥など
を抜き取ったり、機器類の洗浄、清掃を行うものでございます。これは、浄化槽の清
掃ということで、毎年1回行うことにより、浄化槽法で定められております。この清
掃につきましては、町の許可を受けた浄化槽清掃業者が行うようになっておるところ
でございます。
3点目でございますけれども、法定検査がございます。この法定検査につきまして
は、設置後の水質検査ということで、いわゆる7条検査というふうに言われておりま
すが、これが設置をした後、1回だけの検査が新設された段階でございます。それと、
定期検査、これは11条検査といいますが、これは水質等の検査で、毎年年に1回とい
うことで、指定機関によります水質検査が行われているところでございます。
以上でございます。この席からの答弁を終わります。
○小野虎夫教育長
森口議員の御質問に答弁申し上げます。
第1点目でございます、教育行政についての小・中学校の給食費に差があるという
ことで、その実態はどうかと。もう1つは、メニューは学校で違うのか、また、栄養
士の数と調理員の数はどうなっているかということでございます。
現在、町内の学校給食につきましては、为食、副食を共同調理場で実施いたします
センター方式、それから、各学校単独で行います副食のみを調理いたします、そして、
为食につきましては委託炊飯で実施するものでありまして、これは自校方式と申し上
げております。このセンター方式の白石地域と自校方式の福富、有明地域につきまし
ては、給食費の違いがあるところでございます。これは、合併前からの方式を継続し
てきたものでございます。
この違いにつきましては、为食、いわゆる白石地域のセンター方式におきましては、
为食の食材は精米のみを購入いたしまして、炊飯はセンターでいたしております。そ
れから、有明地域、福富地域の自校方式におきましては、週3回を米飯、2回をパン
食、この米飯、パンも実は学校給食会を通じまして業者から購入いたします委託炊飯
をいたしておりまして、この経費がかかっておるところで、給食費が若干高くなって
おるところでございます。そういったことで違いが出ておりまして、白石地域の給食
費は、有明地域、福富地域より安くなっておるのが実態でございます。
しかしながら、平成21年から福富小・中学校の为食を委託炊飯していただいてお
りました委託業者が急に辞退されたということがございまして、これは給食センター
のほうでそれだけの炊飯する余裕があったところから、センターで炊飯をいたしまし
て、完全米飯に移行しているところでございます。
そういったことで、この21年度の福富地域の給食費につきましては、現在、調整
を行っているところでございます。しかしながら、まだ有明地域との差は発生すると
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いうことになっております。
このようなことから、私ども教育委員会といたしましては、21年度の地域活性化
並びに経済危機対策事業によりまして、学校給食センターに炊飯器を設置いたしまし
て、安心安全な米飯給食を提供できるように施設を整備いたしまして、平成22年度
から町内すべての学校に白石産米を提供する完全米飯に移行するように計画を実施し
ておるところでございまして、平成22年度の給食費の統一化も現在検討を行ってい
るところでございます。この経済危機対策事業につきましては、21年度の6月補正で
御承認いただきまして、実施するようにいたしております。
給食のメニューについての質問でございますけれども、メニューにつきましては、
栄養教諭、栄養職員が児童・生徒の栄養バランス、それから食育の教材となる献立を
考えまして、各学校の給食担当職員で協議いたしまして、献立を立てておるところで
ございまして、現在、白石、有明、福富地域ごとに献立は立てられておるところでご
ざいまして、内容といたしましては若干異なっておるところでございます。
それから、栄養士の数でございますけれども、栄養士につきましては、現在白石中
学校に栄養教諭1名、栄養職員1名、福富小1名、有明東小に1名と、計4名が県費職員
として配属されているところでございます。
調理員につきましては、町費職員として給食センター12名、これは日々雇用でご
ざいます。福富小調理場には4名、これも日々雇用でございます。福富中調理場3名、
1名は正職員でございまして、2名が日々雇用職員でございます。有明東小学校が3名、
日々雇用職員でございます。有明西小学校調理場には3名、1名は正職員、2名は日々
雇用でございます。それから、有明南小学校の調理場には3名、1名は正職員で2名が
日々雇用でございます。有明中学校の調理場には4名、1名は正職員で3名が日々雇用
を配置いたしております。
先ほど申し上げますように、正職員が入っておりますが、この正職員が配属してお
る学校につきましては、栄養職員の先生方がいらっしゃらないところに町の正職員を
配置しているところでございます。栄養職員がいらっしゃるところにつきましては、
日々雇用で対応いたしておるところでございます。
第2点目の文化財の現在の保存はどうなっているのかと、それから町の歴史、生い
立ちなど、後世に残すためにも歴史資料館が必要ではないかということでございます。
現在、町の文化財の保存状況についてでございますけれども、为に圃場整備事業実
施時に伴います発掘調査によりまして、遺跡から出土いたしました遺物、これは土器、
石器、陶磁器、木器、ガラス器、金属器などがございますが、これは現在白石公民館
西側の倉庫並びに中郷の町営アパート北側の倉庫及び有明公民館北側の倉庫に保存を
いたしております。
遺物につきましては、有明ふれあい郷自有館ロビーに県史跡竜王崎古墳群から出土
いたしました県重要文化財竜王古墳群出土遺物並びに県史跡妻山古墳群第4号噴出土
の遺物を、総合センターロビーにも一部を展示公開いたしておるところでございます。
旧町それぞれで収集いたしました民具につきましては、旧白石町分が白石公民館西
側倉庫、旧有明町分が有明公民館北倉庫に保存いたしまして、その一部が有明東小学
校に展示され、授業の一環として利用されています。
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また、旧福富町の分につきましては、福富小の1階倉庫に、一部はマイランド公園
干拓館で展示をいたしておるところでございます。
歴史資料館の件でございますけれども、遺物並びに民具ともに、その数が非常に多
うございまして、すべてを一度に展示、公開するということは、現時点では非常に困
難な状況でございます
いずれにいたしましても、この歴史資料館ということは、これは非常に遺物文化財
等が多岐にわたってたくさんございます。これにつきましては、今後文化財審議委員
の皆様方とも議論しながら、現在、この白石庁舎、公民館等の倉庫等の支所廃止の問
題もございまして、現在その移転もございますので、その中でどのように整理して、
整理という言葉がいいのかどうかわかりませんが、どのように整理していくか、その
辺を議案しながら、この歴史資料館のあり方、どのようにしていくかということにつ
いて、歴史資料館と申しますか、展示の仕方についてどのようにしていくかというこ
とを検討してみたいと、このように考えているところでございます。
以上、本席からの答弁を終わらせていただきます。
○森口輝善議員
今、答弁をいただきました。最初に、がん検診についてでありますけれども、部長
の答弁の中に、21年度の受診率が平均31.8%とお聞きしたと思いますけれども、こ
れは前回よりも尐なくなっていると思います。前回は、20年度ですね、これは集団
健診で、白石総合センターには738名、有明ふれあい郷では783名、福富ゆうあい館
は668名、計の2,189名、それに個別健診で120名、全部で2,309名ということで、対
象者は5,376人に対して42.98%と、このように去年の数が出ているわけですけれど
も、それから比べれば、相当の落ち込みになっております。
海外の受診率等を見てみますと、欧米ですかね、80%から90%の受診率があるそ
うです。去年など、他町と比べてみても、ちょっとはいいと思いますけれども、今後
の受診率アップに、町としての方策はどういうものか、お伺いします。
○大串正敏民生部長
先ほど21年度の受診率に39.8%、平成20年度が42.98%ということで、落ち込みを
しているということでございます。答弁でも申しましたように、8月末現在での受診
率ということで、あと、若干変動はあるということでは申し上げております。ただ、
落ち込みについては、真摯に受けとめておるところです。
この件についての受診率のアップにつきましては、集団健診、この時期的な問題も
あるかと思います。7月、8月の暑い中での受診という問題、それから今後考えられ
るのは、その集団健診と個別健診、これを兼ね合わせて医療機関とも周知を図りなが
ら、受診率のアップをしていくということでの啓蒙が、一番受診率向上につながるん
じゃないかというふうに考えております。
○森口輝善議員
がん予防の普及啓発、検診の受診勧奨などは行っていらっしゃると思いますけれど
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も、がん対策推進委員というような、そういうふうな委員会も啓発していく上で必要
じゃないかと、そのようにも思いますし、また、土日、休日、夜間等のがん検診も必
要になってくると思います。申込書と案内を一括して個人あてに送付することも大き
な受診率アップになってくると、このようにも聞いています。
そこで、決算書を見てみますと、役務費の中で受診券発行等をされていると、これ
は1,169万7,000円の費用がかかっているわけですけれども、そこに個人あてに、せ
っかくそういうふうな受診券を発行するにあたって、もう一歩突っ込んだ、そういう
案内書を発送していただければいいなと、そのようにも思います。
また、そういう、例えば、土日の休日のがん検診とか、あるいはさっき言ったがん
対策推進とか、そういうことについて、町はどのように考えていらっしゃるのか、お
伺いします。
○大串正敏民生部長
まず、がん対策委員会というか、そういう組織の設置ということでございます。今
のところ、そのがん対策、がんについても多種多様ということでございまして、今の
ところちょっと、委員会設置については私の中では考えておりません。
ただ、これから先、がん患者というか、こういう健診をいたしまして、再検診者数
とか、また要医療、そういう方々がこのレセプト点検等でふえてきた場合は、そうい
う部分については、委員会については考えていきたいと思っております。
また、受診のことで、土日につきましては、これにつきましては、おっしゃるとお
り、こちらのほうでも受診率向上の対策としては、土曜、日曜の開催、それから夜間
の開催という部分については、これから検討を要することだというふうに受けとめて
おります。
それとともに、受診者の通知の発送につきましても、地区の公民館に今回も住民検
診のカレンダー等張り出して、周知も行いましたし、また、それとともに今後は個人
への発送の中にも集団検診の周知、それと今、医療機関に受診をされている方につい
ては、その医療機関である程度治療ができるという部分がございますので、そういう
方たちについての周知、そういう部分、もう尐しきめ細やかな受診者への周知を図っ
て、受診率の向上に努めたいと考えております。
○森口輝善議員
費用の内訳ですけれども、大体1,000万円近くの費用がかかっております。これだ
けの大きな町民の皆さんの税金の中から負担しているわけでありますけれども、そう
したことを考えたときに、受診率が余りにも低いんじゃないかなと、そのような思い
がしております。
そこで、先ほど部長の答弁の中にも特定健診委託料、これは武雄の医師会に発注と
いうか、依頼されているわけですね。これは、多くても尐なくても、それだけの、
20年度831万8,000円ですかね、武雄医師会に支払いをしているというような形があ
りましたけれども、これは受診者が多くなれば安くなるとか、そういうものではなく
て、一定の金額を支払いしていくと、そのように考えてよろしいでしょうかね。
- 20 -
それと、特定健康診断事業は、先ほど言ったように1,000万円を超えた事業である
わけですけれども、総合計画の中で21年度実施計画では、これは新規だそうですけ
れども、30代健康健診事業で71万8,000円ですかね、それから脳ドック検診事業220
万5,000円、それから成人健診事業費2,150万円というような形で計上されているわ
けですけど、これ特定健診とそういうふうなあれでは、また別な問題なのか、別の事
業なのか、その辺をお伺いします。
それと、要望ですけれども、特定健診の場合は採血をするわけですけれども、今、
中高年の男性に急増している前立腺がんが、早期発見、早期治療がぜひ必要になって
くるわけです。その血液検査の中でPSAという検査を特定健診の中で実施できない
ものか、そういうことをお聞きします。
○大串正敏民生部長
まず、総合計画の中での21年度事業として30代の健診ということですけれども、
これにつきましては、当初予算でも御審議いただきましたように、当町単独で30代
の健診というのを今回、21年度に取り入れております。その予算額につきましては、
92万7,000円ということで取り上げております。
それから、脳ドックにつきましても、前回100名という部分を150名ということで、
21年度に取り組みをさせていただいております。
成人健診につきましては、今まで前期高齢者とか入っておりましたので、なかなか
その部分について特定ができなかった部分もございます。そういう中で、今回21年
度事業についても、2,170万円のがん検診を含めましたところの健診の予算を持って
おるわけですけれども、武雄医師会の委託料という部分につきましては、受診者の数
によって変動いたすわけでございます。
まず、契約をする段階で、例えば、乳がん検診については幾らと、それから肺がん
検査については幾らというふうなことでの契約をいたしますので、検診について幾ら
ということで、受診者によってその額が確定をしていくということでございます。
それと、もう1つ、前立腺がんのことについてお尋ねですけれども、なるほど男性
については前立腺がんという部分で、1つ出てくるわけでございます。なかなか今ふ
えているという部分もございますけれども、今、県、それから国、考えているのが、
やっと胃がん、それから肺がん、これについて治療法と、それから予防についての周
知ができた。今回、乳がん、それから子宮頸がん、そういうふうにして、罹患率が高
い部分について力を入れてきたという経緯がございます。前立腺がんについても、尐
しこちらのほうとしても考えていかなければならないという感じはいたしております。
もう尐し、これについてはがん検診の中で取り組んだほうがいいのか、研究をさせて
いただきたいと思います。
○森口輝善議員
子宮頸がんについて、対象者は661名ですかね、乳がんは884名と話聞きました。
非常に若い人がこういう病気にかかって命を、亡くなっているとも聞いていますし、
子宮頸がんで毎年7,000人の人が発症し、また、2,400人の人が亡くなっていると、
- 21 -
このようにも聞いています。このクーポン券を利用して多くの皆さんが受診をされ、
元気に過ごしていただくように町としても取り組んでいただきたいと、予防ワクチン
ですかね、これも8月末に厚生労働省において承認を受けて手続をとっているとも聞
いていますし、ぜひよろしくお願いします。
次に、水道行政についてお伺いします。
料金も白石町と白石、有明両地域と福富地域の格差というものは410円があります。
その上、市町村によって料金は決まっていくわけでありまして、それぞれの町でも違
いがあります。それはそれとして、20年度の水道会計決算報告書を見てみますと、
当年純利益700万円ちょっととも発表になり、計上されておりました。そういうこと
を考えてみれば、同じ町内におって、企業体は違うとは思います。先ほどから合併の
話も、今、進んでいるということでありますので、一年でも早く同じ料金体制で町民
へのサービスを行っていただければなと、そのような思いがしております。
そこで、佐賀市の市議会でもこの水道料金の質問があったと聞いております。最近、
2007年に合併した川副、東与賀、久保田町と佐賀市の水道の格差を解消できないか
ということで、市長は一、二年のうちに格差を解消できるように作業を進めていきた
いと前向きの答弁をしているわけです。今後、事務手続や補助方式、各企業団との協
議などを進め、具体的な内容を固めていくと、このようなことも言っていますし、佐
賀西部企業団、また西佐賀水道、いろんな面でいち早く協議を重ね、町民の要望にこ
たえるように企業団、町としても努力をしていただきたいと思います。一言お願いし
ます。
○木下善明環境部長
質問者おっしゃられますように、佐賀西部広域企業団と西佐賀水道事業団の事業統
合につきましても、現在話が、今年度から本格的に実施をされていくというふうなこ
とも聞いておりますし、そういうことで、当町といたしましてもそれに積極的に参加
をして、なるだけ一日も早く料金のこれらの改定ができるような努力も、私たちもし
ていかなければならないと、このように考えております。
○森口輝善議員
次に、合併浄化槽ですけれども、20年度の実績は86基ということを聞いておりま
す。全体で1,297基ということで、決算説明で報告なっています。我々人間が生きる
上において最も大事な水でありますし、また、それを自然の中に返していくわけです
けれども、その生活排水とか、そういうことで公共用水、堀とかに流れていくわけで
す。一日も早いきれいな水を流していくということが大事になっていきますし、公共
下水道以外の地域を、今後どんな形で何基ぐらい実施されていくのか、そのことと、
浄化槽設置して、年間8万円ぐらいかかると思います。合併浄化槽点検報告書、これ
は法定点検ですけれども、1回当たり5万7,172円というものが請求になるわけですけ
れども、非常に年金生活者、我々みたいなそういうような者には負担になっておりま
す。こういうこともそれぞれ町内には2業者いらっしゃるわけですけれども、行政当
局と話し合いをしていただいて、できるだけ低く抑えていければなと、例えば、点検
- 22 -
にしても、1時間かからないくらいで点検するわけですね。非常に考えてみれば高い
ような感じもしますし、その点も業者と話をしていただいて、町民の負担を尐なくし
ていただくようにお願いいたします。
次に、文化財の現状を話していただいたわけですけれども、それぞれ公民館とか、
あるいはそれぞれの旧地域で保存されていると、先ほど話がありましたように、遺跡
等発掘によって、カゾクのものが1カ所かどうかわかりませんけれども、そういうとこ
ろに保存されてると、これもある意味、今回白石の公民館とか、あるいは白石町の支
所跡地ですね、それとこっちの福富の支所も廃止になるということを考えたときに、
1か所に何かまとめて整理することも必要じゃないかなと、そのような思いがします。
資料館についてでもありますけれども、これ、今、マイランド公園の中にふれあい
干拓館というものがありまして、これには旧福富の物がほとんどだと思いますけれど
も、これを大きく拡大、拡張していけば、新しく資料館をつくらなくとも、あの一帯
を観光スポットにもできるんじゃないかなと、そのような思いがするわけです。幸い、
あそこは中学校の駅伝等もありますし、もっとそういうものを利用して、大きな観光
スポットにもできると思うわけです。そして、皆さんが福富小・中学校の皆さんが町
の歴史等を学んでいければいいなとも思いますし、そういう整理と今後の、先ほど教
育長は、歴史資料館は考えていないというようなことでありましたけれども、今言っ
たようなことで、教育長の考えをお伺いします。
○小野虎夫教育長
お答えいたします。
今、議員から提案ございますように、この歴史文化財遺物というものは、先ほど説
明申し上げましたように、たくさんの物があちこちに保管されております。現在、白
石支所、福富支所の廃止に伴いまして、それらの倉庫に置いております民具、遺物に
ついての対応が必要となってきております。したがいまして、現在ではそういった、
今、倉庫に保管している物につきましては、一応この本庁舎の倉庫に整理しようかと
いうような考えを持っておりますが、いずれにいたしましても、民具、そういった漁
具、それから遺物等につきましては、先ほど来から提案ございますように、整理する
必要があろうかと思っております。
したがいまして、この歴史資料館的な展示に関しましては、実は支所の廃止に伴い
まして、この本庁舎の跡地利用ということで、この庁舎建設検討委員会の中で、この
本庁舎の中で何とかできないかというような議論もいたしております。しかしながら、
やはりこれだけの多くの遺物、文化財でございますので、それだけのスペースとか、
それから改造、改築等も必要になってまいります。そういった面も考えながら、先ほ
ど申し上げますように、今後、文化財審議委員の皆さん方と議論しながら、どのよう
にして整理をしていくか、それと民具も確かにあちこちに収納しておりますけれども、
非常に数多くの民具がございます。同じ民具がたくさんございます。しかしながら、
これを粗末にすることも、寄贈していただいた方に対しては失礼でございますので、
その辺まで含めて、どのように取り扱っていくかということを、今後検討していきた
いと、かように思っているところでございます。
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○森口輝善議員
多くの文化財、民具等がありますし、これを早急にこういう庁舎建設という大きな
時の流れを迎えていますし、そのときにというわけにいかないと思いますけれども、
この白石町の歴史なり、あるいは生い立ちなり、そういうこともそのままここで放置
するということじゃなくて、一日も早く整理整頓と、要らないものはないと思います
けれども、そういうふうな処分することも一つの大きな決断になると思います、それ
も必要じゃないかなとも思いますし、ぜひお願いします。
再度ですけれども、あのマイランドに資料館をもっと大きく、町全体として活用で
きるように拡張工事等も行っていければ、本当にすばらしい、先ほど言った観光スポ
ットにもなるんじゃないかなと思います。この話はちょっとそれるかもしれませんけ
れども、観光スポットと言えるようなものが町内にどのくらいあるのかなというよう
な思いがするわけです。違うかな──じゃもう、はい。
そういうことで、自分が一番要求したいのは、我々も含めて執行部の皆さんも我々
も、こうしているのは町民の負託にこたえていくのが、公僕として奉仕するのが我々
の義務だと思います。いろんな議員からとか、町民の皆さんから要望等があると思い
ますけれども、通り一遍で、これは予算のなかもんのとか、よそと、佐賀市とは違う
ばいと、うちはうちのやり方で行くと、そういうふうなことじゃなくて、いいところ
はどんどん取っていただいて、我々も奉仕の精神をもっと持っていかねばならないと
いうことをお願いして、一般質問を終わります。
○西山正吉議長
これで森口輝善議員の一般質問を終わります。
次の通告者の発言を許可します。定松一生議員。
○定松一生議員
ただいま議長の許可を得ましたので、通告順に従い一般質問を行っていきます。
まず初めに、入札制度のあり方について、町当局にお伺いをいたしたいと思います。
農業集落排水事業や特定環境下水道事業、それから庁舎、そしてグラウンドと、そ
してそれに伴う道路工事などの発注が相次いでまいります。そういった中で、町内の
土木建設業者の最近の状況を、私ども遠目に見ておりますと、大変厳しい御時世にな
ってきたのかなと、積算の仕方も厳しくなって、余りもうけの出ない仕事、そういっ
たものが各企業を苦しめているかのように映るからであります。
そして、近隣の市町村を見ておりますと、入札に応札できるのは、例えば、武雄市
でありますとほかの市町村は入れませんよとかいう、市内だけの入札にするとか、そ
ういった当町も条件つきの一般競争入札、これもエリア限定というふうなこともあり
ますが、いろんなハードルが高いために、どうしても町内業者だけでは入札すらでき
ないということもありましょう。ですが、ベンチャーを組んだり、いろんなやり方は
あると思います。その中でも、町長の、特に町長が必要とするものとか、いろんな条
項がありますので、そういったものを活用してでも、町内業者の育成に役立ててほし
いなという気がいたします。その点についての入札の状況についてお伺いをします。
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近年落札の、過去1年間ぐらいの町内外の業者の割合、それから、入札件数に占め
る内外の割合ということと、それからもしできれば金額等の割合をお教えいただきた
いと思います。
それから、町内の土木建設業者の育成について、そういった育成に関する取り組み
というのは、町当局でなされたことがあるのか、そういったことについてもお伺いし
ます。
そして次には、山林の管理状況について、町有林、それから国有林がこの本町には
かなりの面積が存在すると思います。そういった町有林、それから国有林、これも最
終的には町が管理をしていると思いますので、そういったところの管理状況はどうで
あるのか、お教えいただきたいと思います。
次に、砂防ダム、これは防災ダム、私の認識がちょっとまだ未熟なために、防災ダ
ムというのが谷に構築物をつくって落石を防止するなどの、割と小さい仕切りといい
ますか、仕切りの構造物から、それから普賢岳のような土石流をせきとめる、そうい
った防災の大がかりなダム、そういったものすべてを含んでおりましたけれども、こ
の杵島地区にどのくらいの防護壁のたぐいのものが存在するのか、そして、その管理
はどういうふうになされているのか、お教えいただきたいと思います。
そして、3番目にはその山林の管理状況の中から、森林施業計画というのを、旧白
石町は持っておりました。旧有明町ではなかったように聞いております。それが合併
をしましてから、森林施業計画というのをつくって、そしてその森林施業計画をつく
ったことによって、補助率の引き上げ等が図られ、そして山林の所有者の方たちの手
出しが尐なくなるといったメリットが事業にはあると思います。その森林施業計画に
基づく造林事業、それから美しい森林づくり事業の基盤整備交付金事業ですか、そう
いったものの利活用は進んでおるのかどうかについて伺いたいと思います。
以上、本席から質問を終わります。
○木下善明環境部長
定松議員の入札制度のあり方についてということで、1項めの農業集落排水事業、
特定環境保全公共下水道事業の入札の状況についてということでお尋ねをいただいて
おります。
農業集落排水事業の管路工事の業者選定につきましては、町内に実績を有する建設
業者が存在することから、町内業者を中心とした指名競争入札を採用させていただい
ております。
また、今後発注を計画いたしております特定環境保全公共下水道事業の管路工事の
選定業者につきましては、管路の施行方法により入札制度の活用を図ることといたし
ておりまして、管路工事につきましては大きく開削工事と推進工事に分けることがで
きますが、開削工事につきましては、農業集落排水事業と同じく町内業者を中心とし
た指名競争入札を採用いたしておるところでございます。
しかしながら、幹線管路などの下水道工事の中でも特殊工事となります推進工事に
つきましては、町内には実績を有する建設業者が存在しないということもあることか
ら、町外の実績のある建設業者との共同企業体による施行体系ができるように、条件
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つき一般競争入札ということを考えておるところでございます。
なお、工事等の指名業者につきましては、白石町入札資格及び指名基準に関する要
綱及び白石町建設工事等入札参加資格に関する規則に基づきまして、入札資格者指名
委員会に諮りまして、工事等の規模、対応に応じた指名業者を選定させていただいて
おります。
平成20年度の発注状況につきましてでございますけれども、先ほど申し上げまし
たように設計委託、これらにつきましては、特殊工事等ということもございまして、
町内にも設計業者が専門におられないというようなことから、10件でありましたけ
れども、ほとんどが町外に設計については委託をさせていただいております。工事に
つきましては、町内が18件、町外が2件ということで、金額のパーセントでいたしま
しても、92.7%という状況でございます。
1項めにつきましての本席からの答弁を終わらせていただきます。
○松下博文総務部長
定松議員の入札制度のあり方の2項目めの、近年の落札の町内外の割合はどのよう
な状況であるかということの質問に対してお答えをしたいと思います。
平成19年度と20年度分についての契約についてお知らせしますけれども、平成19
年度につきまして、町内外の割合ですが、ここでは水道事業分をちょっと除きます、
先ほど環境部のほうから説明ありましたので。委託発注分の73件のうち、町内が16
件、町外が57件、それから工事請負73件のうち、町内が57件、町外が16件、物品購
入が15件のうち、町内5件、町外10件となっております。
金額で申しますと、総額で町内が約5億9,200万円程度、町外が約3億6,600円程度
で、町内が61.8%,町外が38.2%の契約状況となっておるところでございます。
それから、平成20年度分で、水道事業分と、ちょっと庁舎建設が金額的に特出し
ておりますので、それを除いた分で申し上げますと、委託発注で93件のうち、町内
18件、町外が75件、工事請負で87件のうち、町内が72件、町外が15件、物品購入で
12件のうち、町内が3件、町外が9件となっております。
金額で申しますと、総額で町内が約7億680万円、町外が3億60万円の契約となって
おります。率で申しますと、町内が70.2%、町外が29.8%となっておるところでござ
います。
物品購入契約で町内業者が尐ないというような状況もありますけれども、入札の参
加のほうには町内業者も指名に入れておるところでございます。ただ、契約者が町外
になったという形の結果であるところでございます。
以上、私から本席からの答弁といたします。
○川﨑啓義副町長
定松議員の入札制度のあり方、3点目の町内土木建設業者の育成について、どのよ
うな対策をとってきたのかという御質問に答弁をさせていただきます。
るる担当の部長のほうからも答弁をいたしましたけれども、昨今の建設産業を取り
巻く環境は、建設投資の大幅な減尐によりまして、大変厳しい状況にあります。一方、
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建設産業は社会資本の整備や多くの就業機会の提供など、地域経済の発展に欠くこと
のできない産業だと認識をいたしております。
こういう状況を踏まえて、町では工事の発注に際し、従来から地域性に配慮した指
名競争入札の基準、これは白石町建設工事等入札参加者の資格に関する規則でござい
ます。2つ目に、条件的一般競争入札。これも白石町の入札資格及び指名基準に関す
る要綱、これらの制度の活用によりまして、町内業者の育成と受注機会の拡大に努め
てまいりました。そういう意味では、町としては町内業者の育成について、できる限
り状況、条件をつくる努力はしてきたものと思っております。
なお、ただ、地元に工事種別や格付等級に該当する業者さんがおられない場合、ま
た、その数が尐ないといった場合には、やむを得ず地元以外の業者の選定をする場合
もございます。これからも町内建設業者育成には最大限努力をしてまいりたいと思っ
ております。
以上、本席からの答弁といたします。
○溝上忠男建設部長
町有林、国有林の管理状況はという御質問でございますが、町有林の管理状況につ
いては、町有林巡視員や森林組合の指導、助言などにより、下刈り、枝打ち、間伐な
どの管理施業を計画的に行っております。
また、植林については既に完了している状況であり、伐採等が生じた場合は植林を
行うこととなります。
管理状況の内容は、为に間伐、枝打ち、下刈り、下刈りにつきましては植林してか
ら5年未満ということで、年2回実施をいたしております。
また、補助対象にならない管理施業についても、町単独事業として毎年予算の範囲
内で実施し、適切な管理に努めています。
次に、国有林の管理状況についてですが、町内の国有林面積は約180ヘクタールで、
有明地域内の塩田町との境界の一部に位置しております。国有林の管理については、
鹿島市にある佐賀森林管理署鹿島森林事務所が管理をされており、为に除伐、つる切
り、保育、間伐等を中心に事業が行われていると聞いております。
鹿島森林事務所の管轄が、近隣の鹿島市、嬉野市、武雄市、太良町、それに白石町
となっておりまして、年間を通して計画的に事業を進められているとのことです。
続きまして、防災ダム、砂防ダムの管理状況について。
施工されてから数年のうちに土砂がたまって機能しなくなるのではという御質問で
すが、砂防ダムとは土砂災害防止のための設備の一つで、砂防法に基づき整備され、
土砂災害防止に特化したものを指します。この施設についての管理は土木事務所の管
轄というふうになっております。
砂防ダムと類似の構造で目的が異なる施設として治山ダムがあります。治山ダムは
森林法に基づき設置され、名称として谷どめ工、床固め工とも呼ばれ、山腹や河川の
浸食を軽減し、河川に面する森林の維持、造成を行うために設置され、これは農林事
務所で管理をされております。
施設内に土砂等が堆積した場合に機能しなくなるのではないかという御質問ですが、
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山林所有者や地元からの要望をもとに、農林事務所で現地確認を行い、土砂のしゅん
せつ、上下流への新たな施設の設置等、現場に応じた対策はとっているというふうな
ことでございますが、これにつきましては、現在、砂防指定をされている砂防ダムと
いうものは、川津地区に1か所ございます。それから、危険渓流にある治山ダムにつ
きましては、白石地域に6か所、有明地域に11か所ということで、ただ、基本的には
この施設は危険を防止、ダム自体で危険を防止することはできないということで、安
定勾配を図るといいますか、そういった目的の部類のダムというふうに御承知願いた
いというふうに思います。
それから、森林施業計画に基づく造林事業など、各種補助金の事業の利活用は進ん
でいるかということでございます。旧白石町では、森林施業計画に入っていれば補助
率のかさ上げなどの特典があることから、平成15年度から平成19年度までの5カ年の
森林施業計画を立てて造林事業を計画的に進めていました。昨年、施業計画が更新時
期を迎えたため、新たに有明地域を含めた町内全域の山林所有者に加入の有無を確認
いたしまして、平成20年度から24年度までの5カ年の森林施業計画を策定いたしまし
た。森林施業計画に入っていれば補助率は最大で68%となります。
各種補助金の利活用の状況については、平成21年度では造林事業で行う流域育成
林整備事業、美しい森づくり基盤整備交付金事業等に補助金の活用がされております。
なお、22年度事業についても、8月上旬に白石、有明地域の山林所有者あてに事業
のPR文書を配布し、要望の取りまとめをいたしまして、現在、県に予算要望を行っ
ているところでございます。
以上、本席からの答弁を終わります。
○西山正吉議長
暫時休憩いたします。午後の部を1時15分より再開いたします。
12時00分 休憩
13時15分 再開
○西山正吉議長
ただいまより会議を再開いたします。
○定松一生議員
午前中の質問に引き続いて再質問をさせていただきます。
まず、農業集落排水事業や特定環境下水道事業の入札状況について伺いをいたしま
した。須古地区の今始まっている農集についても町内の業者が中心で工事が進められ
ているということでございます。私も現地に行ってまいりました。それで、配管工事
等の埋設がされておりました。かなり高度な接続技術、高度なといいましょうか、普
通、水道管をつなぐような感じじゃなくて、電流を流して実際にその塩ビ管を溶解し
てつなげるといった、それから、必ずしも水平じゃなくて、ずっと段をつけて水流を
起こして真空方式で引くというふうな特殊な工法がとられていていたのを拝見いたし
ました。今度はその技術を生かして特定環境保全公共下水道事業、それらの開削、そ
れから推進、そういったところにも町内業者がどんどん参加できるような、町の土木
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のほうとしても教育といいましょうか、手助け、そういったことをしていただきたい
なというふうに考えました。
それともう1点は、そのことについての建設部長の所見と、それから、例えば特殊
な技術であるからこの業者ではとれないというふうなことも起因して、町外の業者を
指名に参加させるというふうな経緯をお聞きしましたが、例えば推進工法ができなけ
れば、その推進工法のできるところを下請につけるというふうなことができないのか。
それから、共同企業体の形成によって、普通ならば7・3とかなんとかの比率で出資
割合が決められておると思うんですが、もうほぼ均衡した出資割合にしながらでも、
町内の業者さん、例えば特Aが必要な工事については特AとA、しかもそれを50対
50ぐらいの比率でもってでもできないかなというふうな考えを持っております。そ
れについての所見をお聞かせください。
それから、ここ近年、19年度、20年度の町内外の入札割合、件数、それから金額
等も詳細に調べてきていただいております。ただ、この中には庁舎建設と、それから
特環も入っていなかったんですよね。ですから、そういったところまで含めれば町外
がなおさらふえるのではないかなというふうに考えておりますので、庁舎、それから
庁舎に関連しては附帯工事等もございますので、そういったところのここ近隣の入札
状況があればお教えいただきたいと思います。グラウンドも含めてよろしくお願いし
ます。
○木下善明環境部長
質問者おっしゃられますように、基本的には私たちもなるだけ地元の業者というこ
とで指名等もさせていただいておるところでございます。これは先ほど申し上げたと
おりでございます。
今、特定環境公共下水道の発注を本年度もいたしたところでございますけれども、
今回の発注につきましては、処理場の近くで管路的にも非常に大きいといったところ
から、また深さもあるというふうなことから、泥土方式の推進工法というふうな方法
をとらせていただきました。そういうことで工事を発注いたしましたが、これらにつ
きましても管路が大きいということと、泥土方式を図りながら進めていくという工法
が非常に地元の業者におかれましてはまだ経験があられないというふうなことから、
今回の入札に至ったわけでございますけれども、今後は幹線から枝線というふうな発
注に移っていくわけでございますが、これらにつきましては、極力地元のほうの業者
の方への発注機会というのをしていきたいというふうに考えています。
あとベンチャーを組んだ場合のそれぞれの持ち分の配分ということでございますけ
れども、今現在、今回、落札をしていただいた方との比率を見ておりますと、通常は
7・3とか6・4とか、そういうふうになっておりますけれども、今回の落札について
はほぼ対に近いような形で比率がなっておるところでございます。
○溝上忠男建設部長
庁舎建設に関する附帯工事の入札状況、グラウンドも含めてということでございま
す。附帯工事につきましては、既に庁舎の前の駐車場の工事につきましては、町内業
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者の方に土木工事と舗装工事ということで発注をいたしております。グラウンドにつ
きましては、今から残土を1万7,000立米ほど入れる計画ということで21年度、22年
度の発注は考えております。
○定松一生議員
先ほど環境部長のほうから、私が思っていた以上の答弁をいただきましたけれども、
パーセントについての明細は避けられたのか、それともわからないのか、そこら辺を
ひとつ。
それから、庁舎及びグラウンドの整備についての附帯工事について、駐車場が入札
があったということで、この入札につきましても町内業者さんは恐らくといいましょ
うか、町内の庁舎を建設するんだから、必ず町内でとるというふうな心意気でとって
いただいているもんだと思っています。実際、設計どおりの舗装工事であれば、恐ら
く二千亓、六百万円ぐらいかかる工事だろうと言われておりました。それで、落札価
格は1,820万円ということでかなり安くとられたんだなと思いますけれども、そこら
辺の経緯、実際、普通の工事であれば2,000万円切るか切らんかぐらいかなと思った
んですが、かなり安くなった経緯など、もしわかれば、その駐車場の入札にですよ、
町内業者、町外、何社の比率になっているのか、お聞かせいただきたい。
○溝上忠男建設部長
まず、庁舎の附帯工事に限らず、設計というものは国土交通省の監修をもとにした
佐賀県土木工事標準積算基準書というのをもとに設計をいたしております。
ただ、今言われますように、設計に対してかなり安くとられたということから、そ
の経緯はということですが、あくまでこれは入札でございます。そういったことで、
経緯というものは知るよしもないというところでございます。
それから、業者でございますが、基本的には業者は5社以上という基準がございま
す。したがいまして、町内に営業所、もしくは町内に本社がある企業が4社、それに
町外の業者を1社指名して、5社で入札を行ったところです。
○定松一生議員
この土木工事標準積算基準書というのは、これは国交省の管轄の基準マニュアルが
あるということだと思いますが、これは一般に公表されるもんですか。
○溝上忠男建設部長
基本的にはマル秘(33ページで訂正)ということでございます。ただ、業者のほ
うもそれに近いようなものを持っておられるというのは聞いております。
○定松一生議員
この積算基準書、この積算をするガイドブックといいましょうか、材料から人件費
から、そして管理費、そういったもののすべての積算をすれば、どこの業者もこのく
らいの額にはなるというふうな計算方法があるということですね、基準があるという
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ことはですよ。それでもってかなり安く応札しなければ落ちないというのは、安くと
ってくださいというふうな何らかの力が加わるものなのか、それとももうごく自然に、
ただ、これも下限価格というのをかなり下に持ってきておられるのか、そういったこ
とについては。
○溝上忠男建設部長
今回の駐車場の件でございますが、これにつきましては、予定価格自体は2,698万
円ということで予定価格は設定をいたしております。したがいまして、あとはとられ
る方のもう意思次第ということになろうかと思います。
○定松一生議員
2,698万円というのが基準価格で、実際に落札を見たのが1,820万円と。これは幾
ら下げても契約は成立するわけですよね。もう完全に70%は切っているというふう
なことになるんですが、ほかの例えば庁舎関連グラウンド、そういったほかのアクセ
ス道路ですね、その一連の合併特例債絡みのここ10年間の土木工事はすべてそうい
うふうになってしまうのであればですよ、建設業者もかなり厳しい状況になるのでは
ないかなというふうに危惧しますが、ほかの工事もすべてそういうふうに町内業者で
とりながらも、かなり安い採算割れといいましょうかね、そういったところで落ちつ
くとなれば、それも一つ心配するところなんですが、そのことについて建設部長にお
伺いしたいのと、それからもう1つ、環境部長からお答えになった中に、こちらもで
きるだけ各工事ごとに町内業者を最優先にして考えておりますということでございま
した。そのことについて町長のお考えを改めて聞かせていただきたいと思います。で
きますればもう町内限定といいましょうかね、町内限定でできるところはもう極力町
内限定にしていただいて、例えば武雄なんかはもう既に町外を除名したとかいう話も
聞きます。それから、鹿島市あたりもかなりもう市内で守っていこうというふうな風
潮になっておりますので、白石町はその点どういうふうなお考えがあるのか、お聞か
せください。
○片渕弘晃町長
私たち公共事業を白石町として発注するときに、まず、町民の方々からいただいた
大事な金を、町民の方々にどうお使いしておこたえをするかというのがまず第一義的
にあると思います。立派な工事をして、そして言葉は悪うございますけど、安くて立
派な工事ができるということは、工事をする目的から言って第一義的だと思います。
ただ、じゃ安くて疎漏な工事をやっていただいては、その工事をして町民の方々にお
こたえしようとしていることに違反をすることに相なるということから、しっかり目
的の工事を履行できる能力と技術をお持ちの方ということを選ぶことが第一義的だと
思います。しかし、町内にそれだけの能力と技術をお持ちの会社がおありになるなら、
今度は第一義的には町内の方にやっていただくこととしてやっていくことがまだある
面では本当だと思っております。しかし、町内にそれだけの能力と経験をお持ちの方
がおられない場合には、技術、経験をお持ちの方に入っていただいて、立派な工事を
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していただくように努めるのも私どもの仕事だと思っております。
また、工事というものは発注される時期がございます。たくさん仕事があるときに、
リスクを負ってまで受注されるのかということもありますし、一番端境期の仕事がな
いときに、仕事がないままで社員の方々に給与を払わなければならないときに受注さ
れる受注の環境と、たくさん仕事が発注がある時期にリスクを負って仕事をとるべき
かということは、おのおのの会社の方々の経営の状況、その時期の環境でお変わりに
なると思います。
大体積算の基準というものは、ほとんどの方が私どもが積算している基準と同じよ
うなもの、それに類するものをお持ちでございますので、積算をなさると、本当によ
く積算されているなというぐらいの内訳書をいただくときには積算されております。
そういう中で、企業同士に入札という中に参加をされて、今の時期、この仕事という
意味で落札をされるわけでございますので、これが私どもが適当であったとか云々じ
ゃなくて、やれる仕事の人、能力のある方を指名して落札して、一番安い価格で落札
をされたということは、きちんと仕事をやっていっていただける方だと思っておりま
す。そういう意味で、白石町の仕事は白石町の人にしかさせないということは断言で
きませんけど、能力があってやっていただける、技術もおありの方が十分そろうとき
には、町内の方でやっていただくように指名をするというのが第一義的だと考えてお
ります。
○定松一生議員
庁舎の駐車場について、1,820万円で旧福富の業者さんが落札されたというふうに
聞きましたが、今、5社以上の入札ということで、1社が入ってこられたということ
から、何といいましょうか、刺激になって安く応札をされたんだろうというふうに考
えます。
ただ、そこのもう1社入れる段階で、例えばもう1つランクを下げてCランクの方、
級外の方も、そういった合併を協力しながら、共同体の中でもそういった資格を得ら
れなかったのかをちょっとお聞きしたいと思います。
○溝上忠男建設部長
今回、指名をいたしましたのはすべてA業者ということでございます。もともと町
内には舗装B業者が1社ございまして、町内業者といいますか、町内に営業所のある
方と町内業者、それにB級を入れて5社でずっとここ数年やってきたところでござい
ます。
ただ、指名基準にもありますように、5社以上という基準がございますので、ただ、
町内にはほかにBとか級外とかいった業者は舗装関係ではおられませんので、Aの仕
事に対して町外からAの1社を入れたという経緯で、この1社につきましては白石町
の出身者ということもございまして入れた、5社にしたところです。
○定松一生議員
よくわかりました。今後もそういった町内業者優先という形、スタンスを崩さずに
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いっていただきたいなというふうに考えます。
また、何かをつくれば、そのつくったものに対しての管理やメンテナンス、そうい
ったものがずっとつくわけですから、そういったところについても町内の、例えば造
園業の業者さんなり、そういったところも雇用機会の場をつくっていただくように当
局にもお願いをするところでございます。
○溝上忠男建設部長
先ほど私が基準書はマル秘というふうに申し上げましたが、基準書は公表をされて
おりまして、単価がマル秘ということでございます。
○定松一生議員
今御答弁をいただきましたが、基準書は公表をして、単価がマル秘ということであ
れば、数字は書いていないということなんですか。
○溝上忠男建設部長
基準書といいますのは、例えば一つの事業をしますと、人間が何人要りますと。そ
の人間の単価についてはマル秘ということです。
○片渕弘晃町長
工事を発注するときに、どれぐらいの人がかかって、どういうことが必要かという
基準がございます。例えば人力でやるとき、床掘りをするのには、1立米の土だった
ら、1メートルはね上げるのには0.1人かかりますよという基準は示されているという
ことです。じゃ、その人間の労賃はというのは公表されておりません。それは、労賃
はその会社の方が1万円の賃金の人をお雇いになっているのか、9,800円の方をなさ
っているのかは自分の会社で入れて積算をされるという意味ですので、材料費とか単
価というのは自分の会社が取引、しかも、例えば自分のところに在庫があるからとか、
いろんな条件が異なっていると思いますので、その会社その会社でなさります。我が
ほうで積算するのには、今の時価はこれこれですよというのを示されておりますので、
その中に標準的な単価を入れて積算をする。受注される方は、自分のところの状況、
労務の方々の遊んでいる状況、材料をお持ちの実態、そういうものを入れて値段を積
算されるということになっているわけでございます。
○定松一生議員
よくわかりました。
町が町単で発注する場合もこの積算基準書を遵守されると。ただ、先ほど言われた
人件費なんかでも公表はしていないけれども、同じ規定の単価表というのは町である
わけでしょう。
○溝上忠男建設部長
先ほど申しましたように、国土交通省の監修をもとにした佐賀県土木工事標準積算
- 33 -
基準書、これをもとに積算をいたしているところです。補助事業につきましては、こ
の基準書どおりという設計の仕方でやっております。ただ、先ほど言われますように、
町単独工事の場合は、町の財政力等も考慮しながら積算をしているというふうな状況
です。
○定松一生議員
わかりました。町単事業の場合はそれよりもちょっと下がる可能性が大ということ
で私も理解しました。
それでは、山林の管理状況の部分で再度質問をさせていただきます。
森林施業計画というのが平成20年度からの計画で、旧有明地区、これは旧白石地
区のまた新しく施業計画をつくると。それに準じた形で有明地区もつくり、そして有
明、白石ともに杵島山系はその計画にのっているところの所有者であれば、その事業
にのせた取り組みができるというのを、これは申込期限8月2日で、森林所有者各位
ということで町から配られております。この事業の御案内ということで配られておる
かと思いますが、現在の山の状況、それから、所有者の年齢と申しましょうかね、今
までは一生懸命自分の資産として守ってきた山林が、もう仕事ができないような高齢
者になったときに、できればもう今の時期にこういったいい事業がありますので、今
のうちにお手入れをしてはどうですかという呼びかけだと思うんですね。これを呼び
かけして、詳しい内容をお知りになりたい方も御連絡をお願いしますというチラシで
ございますので、何人の方から問い合わせがあったのか、お伺いします。
○溝上忠男産業部長
まず、現在の山の状況ということでございますが、現在の山の状況につきましては、
木材価格の低迷等によりまして、かなり荒れている状況じゃないかというふうに思っ
ております。年齢ももうかなり高齢化をしているということで、この森林作業計画の
加入の有無について取りまとめた数字といたしましては、白石地域が189人、有明地
域が206人、計の395人で、面積といたしまして396ヘクタールというふうになって
いるところでございます。
○定松一生議員
それで、8月20日に申込締め切りということでされておりますよね。それで、この
395人、396ヘクタールのうち、この事業にのせて、ことし、来年、21年度ぐらいま
でに下刈り、もしくは伐採、そういった事業に取り組むという所有者が何人ぐらいい
らっしゃいますか。
○溝上忠男産業部長
この加入の有無を確認いたしてはおりますが、その後の今の段階では何人するかと
いうのはちょっとわかっていないという状況です。
○定松一生議員
- 34 -
この森林整備関係の補助事業、これは今までの既存の事業が幾つかございますです
ね。造林事業と、それから、もう尐し小規模の作業までとなりますと、美しい森林づ
くり基盤整備交付金事業、その2つの事業で当町は整備をしていこうというふうに考
えていらっしゃると思います。森林施業計画を作成することによって積算の1点、こ
れは2分の1以内の補助に対して、美しい森林づくりについては2分の1以内、それか
ら、造林事業については10分の4掛けるの1.7倍で、最大68%まで補助率が高まると
いうことでかなりのメリットがあります。そしてこの森林施業計画、これを作成する
のに委託料としてですよ、これは去年、平成20年度か予算化されていたと思います。
100万円近くの予算をかけて森林の計画をつくって、そして御案内を申し上げた。し
かし、まだ所有者からはその事業にのせてというところがないというのであれば大変
難しいですね。どうですか、そこら辺は。
○溝上忠男産業部長
先ほど今の段階で数字はわからないというふうに申し上げましたが、問い合わせ等
は10件ほどあっております。したいという要望が8件、ほかに問い合わせが10件、今
の段階であっているところです。
○定松一生議員
きょうの最初の質問者からも申されましたが、政権が変わりましたね。そして事業
の見直し、それから公共事業、補助事業の見直しというのもあります。そういったこ
とも含めれば、もう早い段階でこういった要望も出していく必要があるのではないか
というふうに考えます。それについて、この8件、そのほかに問い合わせが10件あっ
たということでございますが、森林施業計画の中には何年度に下刈りをしたいですよ
というふうな項目があったですね。そういったのをずっとたどっていけば、おたくは
21年度に下刈り、伐採をして、そして造林事業にする計画ですが、どうですかとい
うふうな、こちらからの呼びかけというのはないわけですか。
○溝上忠男産業部長
こちらからの呼びかけといいますか、先ほど取りまとめしました平成22年度の森
林整備関係補助事業の御案内というチラシでの呼びかけにとどまっているものと思っ
ております。
○定松一生議員
これは8月の初めに配られたものですよね。(「はい」と呼ぶ者あり)そして申込
期限が8月20日ということですから、手元に届いてから一応は目を通されたんでしょ
うが、例えば地区の集落座談会だとか、そういった折にでもですよ、皆さんに周知徹
底をすれば、まだ応じていただく、もしくはこの事業を利用して山の保全、自分の財
産の保全に、木材の高くなるのを夢見ながら手を入れるというふうな方も多く出てく
るんではないかなというふうに考えます。この件について、100万円からの事業予算
で計画もつくり、そして御案内、チラシをやりましたから、8件の要望と10件の問い
- 35 -
合わせがありましたというのでは、ちょっと費用対効果にしても手薄いのかなという
ふうな感じがいたします。何かもう一つ深く踏み込んだ説明会あたりも開催されて、
山林の保全に努めていただきたいというふうに強く要望いたしまして、私の一般質問
を終了します。
○西山正吉議長
これで定松一生議員の一般質問を終わります。
次の通告者の発言を許可します。内野さよ子議員。
○内野さよ子議員
本日、4人目ということで、私の質問は2点行いたいと思います。よろしくお願い
します。
まず1点目、集中豪雤で冠水被害の発生、排水対策についてということでお伺いを
いたします。
本年7月24日から26日の集中豪雤によって家屋の浸水、道路冠水など生活に甚大な
る支障を来しました。町内2カ所において長時間の通行どめとなり、交通の麻痺とな
りました。
その前に、この際、交通麻痺となったような状況、あるいは町内各地に町職員の皆
様、あるいは関係者の皆様方がたくさん巡回に来てくださいました。お礼を申し上げ
たいと思います。
まず1点目、町内の被害状況はどうなっているのかということと、それから2点目
に、県道武雄福富線の馬田交差点の県道冠水により長時間の通行不能となりました。
この要因をどのように考えているのか。
3点目、今後の対策として早急な須古川下流ポンプの増設が必要であると思ってい
ます。そして須古川にかかわる排水樋門操作の調整、これは町为催による綿密にした
調整会議を行っていただきたいというふうなことで今回質問をしております。
この集中豪雤における、特に須古川の排水対策については平成19年9月の一般質問
でも行っています。今回、馬田地区、神辺地区が大変被害を受けましたけれども、今
回、5月と6月において区長、それから、地域の有志の方々と一緒に町、それから議
長に対して、それから県の土木事務所、それから農林事務所、そして県の県土づくり
部長のほうへもお会いすることができました。そして要望をいたしています。地域住
民にとって安心・安全に生活をするためには早期の解決が緊急の課題と私たちは思っ
ています。
まず初めに、白石町は北は六角川、南は塩田川、そして東においては有明海に囲ま
れた低平地帯となっています。短時間に雤が降って100ミリ近い集中豪雤があります
が、家屋の浸水や県道、町道の冠水被害や田んぼの湛水被害などが発生し、安全・安
心な生活に著しく支障を来しています。こういうような状況の中で、今回の被害がど
のような状況であったか、まずお尋ねをしたいと思います。
○溝上忠男建設部長
- 36 -
まず、1点目の町内の被害状況はどうなっているのかという御質問ですが、7月24
日から26日にかけての梅雤前線豪雤ということで、白石町は約333ミリというふうな
雤量でございまして、武雄の上流部で444ミリというふうな雤量でございました。そ
ういったことで、住宅関係では家屋の床上浸水が2戸、床下浸水が106戸というふう
になっておりまして、また農作物関係では大豆の被害が約1,000ヘクタール、施設園
芸関係の被害が約17.8ヘクタールで、農作物関係被害額は約5,200万円というふうに
なっているところでございます。道路関係でございますが、県道の冠水は武雄福富線、
久間白石線、白石大町線など3カ所、町道の冠水が12カ所というふうになっていると
ころでございます。
2点目の県道武雄福富線の馬田交差点付近の道路冠水により長時間通行不能となっ
た……(「済みません。状況だけとりあえず。要因まだ聞いていません」と呼ぶ者あ
り)はい。
○内野さよ子議員
道路の冠水と、それから、農作物の被害については大変大きな状況であったと思い
ます。農作物の被害については、今回、回ったところ、大豆等についてまき直しが行
われたり、いろんな被害があったところでありますが、その点については今回は別の
議員がされていますので、私は排水のことについて伺いたいと思います。
まず、議長、この写真をちょっと上げますので、よろしくお願いします。
この写真は、今回、私の地区の道路、県道ですが、道路の冠水した状況の地図を今
回上げたものです。それから、先ほど一般質問を19年度も行ったというときのこの
写真の状況です。これを見ると、人がいるとちょっと違いますが、同じ場所ですが、
同じように深さ約40センチから50センチぐらいの冠水がありました。こういう状況
です。それから、大豆については今ちょっとありましたのですが、私の地域も100ヘ
クタール、前回説明がちょっとあったときに、100ヘクタールのうち、90ヘクタール
がまき直しがされたということでしたが、私の地域もやはりほとんどのところがまき
直しが行われたという地図で、これは大分枯れている状況です。この3枚をちょっと
あげさせていただきました。
この写真等を見てもわかるように、7月25日の午前11時ごろから県道武雄福富線、
馬田交差点のあたりが大変冠水をいたしました。先ほども答弁がありましたように、
床上浸水、それから床下浸水、いろいろあったところです。六角川沿線に係る为な洪
水記録を今回見てみましたところ、前回も見てみましたけれども、昭和28年と、そ
れから昭和55年と昭和57年と平成2年と平成7年、計6回洪水記録がホームページに載
っていました。私は白石に住んで約三十数年がたちましたけれども、一番最初の昭和
28年のときはいませんが、55年、57年、平成2年、そのようなときには床上浸水で約
40センチほどつかりました。そういう経緯もあって、今回のこういう状況について
は地域の皆さん方も大変敏感になっておられます。
こういうふうな状況の中で、馬田地区、神辺地区の間には毎秒5トンの排水ポンプ
が設置をされています。そういう経過の後の平成5年であったと思いますが、尐し鎮
静化をしていた後に、今回、約4年ぐらい前から県道沿いがだんだん冠水をするよう
- 37 -
になってきています。これはいろんな要因があると思いますが、ここで要因等につい
てお願いします。
○溝上忠男建設部長
この水害の要因ということでございますが、1つは梅雤、通常言われております6
月末から7月10日ぐらいより完全に外れて梅雤明け、例年ですと梅雤明け後の大雤と
いうことから、河川自体は空になしても、その枝の危険水路等が満水に近い状況であ
ったということが1つと、それから、永池の防災ダム48万トンございますが、今回の
雤が160ミリぐらいが1回目に来て、間隔をあけてまた160ミリぐらい降っております。
したがって、永池の分が1回目でほぼ満水状態になって、2回目の水がこちらのほう
にやってきたという部分もございます。それから、年々上流部のポンプの能力アップ
ということから、自然排水がきかないような状況が続いております。六角川の水位が
下がらないというふうなのが要因だというふうに思っております。
○内野さよ子議員
今回、前回の19年のときの答弁とは若干違っていて、永池ダムの梅雤明けの満水
状態のときであったので、2回目のときには水が流れ込んだという状況が発生したと
いうことで、前回は流域外からの流れ、それもあるかと思いますが、それが多く来た
のではないかというような答弁でした。けれども、今回、ちょっと違うということで、
こういういろんな要件が重なって地区の冠水状態が続いているんだと思います。
そういうことがあるかと思いますが、先ほどちょっとおっしゃいました。排水機が
たくさん設置をされているために、ポンプがなかなかきかないというふうなことがあ
りましたが、前回もこのことは申し上げました。例えば、六角川の沿線には31基の
排水機のポンプがあると載っていました。その中で、その排水容量が合計が208トン、
大きいところでは武雄の高橋のポンプ場が毎秒50トン、それから、北方のほうが23
トン、それから、江北が19.5トンというふうに明記をされていました。これからいう
と、私の地域は毎秒5トンですので、はるかに小さい数字であると言えます。それか
らすると、自然排水やこういうポンプの小さい状況では水位もどんどん高くなる上に、
どんどん水が流れ込んでくるという状況が続きます。こういう状況のようなときのこ
とについてはどうでしょうか。排水機がどんどん大きなポンプがつけられている。そ
ういう状況で、小さなところが押し込まれたような状況になることについて、部長は
どうでしょうか。
○溝上忠男建設部長
このような状況についても、8月に県の河川砂防課と私のほうで武雄の河川事務所
に、県河川ではありますが、国として対策ができないかという要望を昨年とことしに
かけてやっております。確かに武雄あたりは50トンとか大きいダムがございます。
ただ、武雄は武雄でやはり、白石町の場合は床上が尐ないわけですね。武雄の場合は
もう床上がかなり多いということから、能力アップをされているというふうな状況で、
対岸の江北あたりにつきましても山が近いということから能力が上がっております。
- 38 -
そういったことで、国土交通省にも、白石町にも直轄事業でつけていただけないかと
いう要望は今のところしているところでございます。
○内野さよ子議員
今のお答えの分については、6月に県のほうへ要望に行った際に、部長等からも話
し合いの中で、19年の7月の冠水被害を事例にして、国と県と町でよく話し合いをし
ていますというような答弁でした。部長の今のお話ですと、こちらからの要望をして
いるというふうな状況でしたので、県からの答弁としてはどうでしたか。
○溝上忠男建設部長
まず、町としてはあくまで須古川は県管理河川でございます。そういったことで、
大体通常ですと、あそこは計画では毎秒22トン流すというふうな計画になっており
ます。その22トンのうちの5トンがポンプで、あと17トンは自然排水と。したがって、
その自然排水の17トン分がきかないから、ポンプの能力を上げてくれというふうに
県のほうに今までもう数年かかって要望をいたしてきましたが、県のほうもなかなか
財政難ということから難しい状況でございましたので、県と町で国にお願いできない
かということで、今、国と交渉をしているところでございます。
○内野さよ子議員
国土交通省の武雄河川事務所のホームページを見ますと、その中には六角川水系河
川整備計画というのが載っています。これは2月に出されているもののようでしたけ
れども、これは県に要望に行くときに見ましたので、4月には見ていました。それを
見ますと、「地元の意見を聞きながら検討するようになっているが」というような言
葉があります。「地元の意見を聞きながら」というような項目があっていました。こ
の河川整備計画の中にですね。私たちの地域はこれだけ甚大な被害を受けていますが、
地域住民の声を上げてくれとか、そういうふうなことは1回もあっていません。こう
いうときの言葉書きというのはどういうふうにとらえたらいいんでしょうか。地元の
声を聞きながらやっていくというふうな言葉がついています。町のほうには具体的に
は話があっているんでしょうか。
○溝上忠男建設部長
県の六角川水系の河川整備基本方針というのが策定をされております。それで、国
土交通省に今まで自然排水がきかないと、そういう話をずっとしてきました。河川水
位が上がって。したがいまして、ただ、国土交通省は、いや、そんなはずはないとい
うふうな言い方でしたので、そこをまず、自然排水がきかないから、須古川、白石川
一帯が冠水するんだというふうな説明をしてきたところでございます。
そういった中で、今出てきておりますのが、やはり六角川の水位を基本的にはもう
下げる方策をとるしかないということから、この六角川水系河川整備基本方針の中に、
上流部に300万トン級の一時的に水を引くダムの話が出てまいってきております。こ
れにつきましても、六角川改修期成会で要望等も出しているところでございます。そ
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こで一時的に水を蓄えて六角川の水位を落とすと。そうしないと根本的な解決にはな
らないということに。
それとあと、筑水の水が来ますと、当然やはりもう水をそんなにためておかなくて
もいいというふうな状況になりますと、かなり違ってくるんじゃないかというふうに
思っております。
○内野さよ子議員
上流部にダムの計画の話と、それから、町長も前回のとき答弁をくださいました、
筑水の水が来ればクリークの水のかさが下がるので、随分いいのではないかというふ
うな答弁をくださっていたことを今思い出しました。町長のその意味は確かに本当だ
と思います。
私が今回、須古の地域を回ってみたときに、皆さん方も見られたことがあると思い
ますが、どうしても地面の水位の高さが違いますと、水は上からしか下へ流れません。
その状況は、今回、水の流れによってよくわかりました。三町のあたりに行きますと、
須古のちょうど中央部になりますが、そのあたりに行きますと、水がほとんどもう下
流部の六角川に向かってどんどんどんどん流れています。水というのは、そこで上か
ら下にしか流れませんが、あのあたりから比べると、私たちの地域は約1.5メートル
ぐらいの高さの差があるというふうに聞いています。
その計算からいくと、その筑水の水が来ても、どうしても高さがあるということは
水の流れはよくなりますが、逆に言うと、その高さがゆえに、違う高さがゆえに、計
算どおりはうまくいかないというのは今回よく見てわかりましたので、同じ高さで考
えた場合は、筑水の水が来たときにクリークの流れもいいかもわかりませんが、どう
しても高さが違う場合は若干違ってくるかと思います。そういう意味でも、やはりダ
ムの建設、あるいはもう尐し違った方向での検討をすることが大切なことだと思って
います。
今の話では、多分ダムは10年、20年後の先のことになります。筑水は24年ですの
で、流れてくると尐しは解決はするかもわかりませんけれども、私は、これだけ六角
川の水が満水状態になった状況では、幾らポンプ能力のアップをしたと仮にしても、
やはり地域住民がそのことについて一体にならないと解決はしないというふうに思い
ます。そういう意味で3番目に質問しています。やはりそういう調整会議のようなも
のをもっとしないといけないのではないかなというふうにつくづく感じているところ
です。
1つの例を挙げますと、今回、ちょうど馬田と隣の伊ケ代の境のところには夫婦堀
という川が流れています。その夫婦堀は、要するに、焼米と杵島土地改良の水が、夫
婦ですので2つになって流れてきています。もう約10メートル以上ぐらいの幅の広さ
があって、5メートルぐらいずつで仕切ってある夫婦堀です。この夫婦堀を伊ケ代の
あたりでは、もう10人ぐらいで見たんですが、その境は慣例的に昔から水をとめて
あります。とめてあるがゆえに、そこで水がいつもとまります。その差を見ると、大
変差がありました。1メートル近い差がですね。例えば、そういうふうなときでも、
お互いの話し合いがうまくできれば、10センチでも下がれば、その水は散漫するの
- 40 -
ではないかなというふうなことも思いました。それは今回、職員の皆さんがずっと回
ってこられましたので、お二人の方にはお話をしましたが、よく通じていないかもわ
かりません。そういうふうなときにも、やはり話し合いをもっとすれば、今の状況で
ももっと綿密な話し合いをすれば、ひょっとしたら毎秒5トンでもいいのかもしれま
せんが、なかなかその状況がうまくいっていないのではないかなというふうに思って
います。その夫婦堀のことについては部長は聞かれましたでしょうか。
○溝上忠男建設部長
夫婦堀のことについては全く聞いてはおりませんが、恐らくあそこの場所と思いま
すが、須古川よりも亓、六百メートル東の地沈9号の分岐というふうに思っておりま
す。ただ、その場所で落差があるからもう下は大丈夫という問題でもございません。
地形というものは一定勾配でずうっとなっておりません。したがって、夫婦堀は焼米
水路もございます。焼米水路は江越を通過しております。そういったところで、その
場所で落差があるから上げていいという問題でもないということから、その辺は排水
調整委員会の中で話し合いをしていただきたいというふうに思っているところです。
○内野さよ子議員
これはそこをとめてあるというのには理由もありますし、とめてあるという何がし
のきちっとした話し合いがあっていると思います。それは慣例的になっています。そ
れをもし上げれば白石平野が満水状態になって、ひょっとしたらもっと広がる可能性
はあるかもわかりませんが、部長が今言われたような、私が落差があるから下げても
いいというふうな、そんな単純なものではなくて、仮に10センチでも下げたらとい
うような表現ですので、それがあけたらいいというもんじゃないですよという、その
くらいのことで私はありません。あけたらいいというものでもありませんが、そうい
うふうな思いが私たちにはすると。水がその夫婦堀からはとめてあるがゆえに、三町
の方向と馬田の方向に水がどんどんどんどん満水状態でしたので流れ込んでいる状況
が、今回、ずっと見て回りましたが、川の流れがそのように見受けられましたので、
一応報告もあっているのかなと思って申し上げました。この次──この次あってほし
くないのですが、ぜひそういうふうな状況も見てほしいと思います。
そういうふうなこともありますので、そういう調整会議というようなものを、前回
の19年のときにはそういうふうなものも、あのときにはそういう会議が須古のほう
にも白石のほうにもできましたので、かなりよくなると思いますというふうな表現で
おっしゃったように思いますが、会議の中身が私もわかりませんし、もう尐し調整が
できればなというふうに思います。ただ、昔からの流れとか慣例があるので難しい問
題かもわかりませんが、中立的な立場で役場が入ってもらったらなという思いがして
いるところです。どうでしょうか。
○溝上忠男建設部長
排水調整委員会というものは旧町のときにはございませんでした。それだけ地域地
域の方が話し合って排水をされておりました。ただ、そういった場合に、場所によっ
- 41 -
てはあの五堰はだれが管理しているのか全くわからんとか、いざというときに連絡先
もわからんというふうなことで、行政はお願いするのみの会議みたいな形にはなりま
すが、こういったメンバーでこの五堰は管理をされておりますので、連絡を密にして、
大雤のときは調整をお願いしますと、そういった会議です。
ただ、やはり一つの部落の中でも高いところに住んでいる方と低いところに住んで
ある方もございますので、その辺がなかなかやっぱり排水というものは難しいという
ところがあるようでございます。
○内野さよ子議員
もう幾ら中立的な立場でも、町側としても大変難しい状況であるというのはよくわ
かります。しかし、冠水が起きている現場を見ると、あそこは県道です。県にもう尐
し強く言ってもよいのではないかなというふうに思いますので、ぜひともお願いをし
たいと思います。
前回もちょっと申し上げたんですが、例えば、テレビ等で洪水が起きたときのシミ
ュレーションの場面がよく出るときがあります。この長さでこのくらい起きると、こ
れくらいの洪水が起きるというふうなシミュレーションがよくテレビ等であることが
ありますが、こういうふうな状況のときにも、これだけ世の中進歩した中で科学的に
もう尐し解決できないのかなと。例えば、山の高さから下までが1.5メートルあるな
らば、ずうっと流形的に水の流れとか、この時間に大体の水の流速をはかったら、こ
れくらいになったら、このくらいで下に到達する、そういうシミュレーション的なも
のができないのかなというふうに前回も申し上げましたが、きっぱりそんなことはで
きませんというふうな表現で言われたんですが、そういうふうなこともこれからはど
こかに頼めばできるんじゃないかなというふうに思います。それくらいやっていただ
きたいような思いで今回も質問をしているところです。
先ほど六角川の水が満水をするので、別の方向で考えるというようなこともありま
したけれども、やはりダムをつくったり、いろんな方法で、例えばもう六角川が無理
なら、もうこの流域の分をまた別の方向で別のところに流すとか、そういうふうな大
きな視点をとらえて考えてほしいなということをもう常々思っているところでござい
ます。ポンプはとまることなく、どこのポンプも稼働をしています。もう六角川は満
水状態で、これ以上はもう無理と言っても過言でないくらい、今のポンプの能力では
そう感じています。ぜひともよろしくお願いをしたいと思いますので、町長最後にお
願いします。
○片渕弘晃町長
お答えさせていただきます。
排水の形態をシミュレーションして出せないか。技術的に時間と金をかければでき
ないことはないと思いますけど、その前に議員がおっしゃいますように、流してくれ
るのを、流させないのという地域地域の排水慣行を無にして計算するのか、慣行を守
るのかで計算が随分違うと思います。今、夫婦堀とおっしゃいましたけど、杵島の用
水路と焼米の用水路が並行して走っております。例えば焼米の用水路で申しますと、
- 42 -
旧北有明村に届く用水路です。只江にも排水を通ずる川でございます。それだけのこ
とで旧錦江村、有明町の久治地区と北有明の部分は焼米流域と焼米がかりと須古がか
りのところは道路1本あって、すぐ横には排水路ですけど、排水の管1本その道路に
は布設することができません。そこで、久治地区はいつも冠水して、下流側は冠水し
ていないからあけてくれというのが随分長く続きましたけど、あけることはできませ
んでした。これは無理して廻里江川に小さいポンプを据えさせてもらって、廻里江に
引くようにして、只江には入らないようにしてございます。こういう慣行がございま
す。
そういうことで守られているところに、杵島の用水路に悪水をどんと入れると、今
度は只江の水位が上がって湛水をする。今度は只江の水路がずうっと行きますと、江
口金属のところに、444のところの堤防に立っていただくとわかりますけど、いつも
海みたいになります。もう一面あぜもわからん。ところが、上流側は海みたいになっ
ていますけど、下流側の堤防の下は青々としています。皆さんあそこに樋管がござい
ますけど、これをあけてくれって上流の方は言われます。本当にあけてやれば、上の
満々とたまった水は下に落ちるけどなと思うぐらいに高いんですけど、これをあける
と新拓の方々の住宅がつかるようになります。そういうことで1つずつあるので、シ
ミュレーションで計算をすればというのは、自分たちの思うとおりに動くことを前提
だったらできるかもしれませんけど、いかほどのことがあるということと、今までの
慣行と違ったように水を流すということにはかなりの労力と時間がかかると思います。
そういうことを考えますと、例えば新拓でいいますと、新拓に排水機場ができたら、
江口金属の横の水路のゲートを上げられるとか、そういうことを1つずつ追っかけて
いかなければなかなか容易じゃないなという思いです。
全然違った方向でというお話もございました。私もこの災害のときに申し上げまし
た。六角川という川をせきとめて、昔は、言葉は悪うございますけど、高橋から上、
武雄は浸水地帯でございました。あそこで水がつかるから水位が高くならなかったん
です。だけど、あそこにおられる方々は早く浸水がないようにと思われるから、堤防
を築いてポンプでそれを六角川にどんどんかい出すことになりました。そうすると、
六角川の容積というのは限られておりますので、満潮になると樋管とどんどん水位が
高くなって、議員おっしゃいますように、須古川の水は六角川に出る時間がなくなっ
ていく。そういうことを考えて、そんなら、六角川の河口堰の横に1,000トンぐらい
のポンプばつくってくれんねて、六角川の水ば海にかい出したら、上のたくさんある
ポンプも六角川の水位さえ下がれれば、みんな六角川に引くじゃないですかて。近ご
ろある国会議員の先生方にも、六角川に1,000トンぐらいのポンプば河口堰のところ
につくって、河口堰の上の水ば海に流してくるっぎ湛水なかよと、こう申し上げたこ
ともございましたけど、やはり1つずつ解決してやっていかないと、いきなり私のと
ころがつかっているから、あなたのところにという話をすることが極めて難しゅうご
ざいまして、下流の人が受けやすい環境を1つずつくっていくということは大切なこ
とだと思っております。
それから、部長が申し上げておりました、六角川上流に300万トンの洪水調節の池
をつくる。今、300万トンたまる採石場の穴がございます。そこに六角川の上流で洪
- 43 -
水を調節、雤が降ったときは入れ込んで六角川に入らないようにすることはいかがか
ということも含めて検討していただくようにお願いをしております。六角川、牛津川
河口堰で締められて、プラス0.2まで湛水する容量が360万トンとか言われている容
量ですから、それぐらいに匹敵する採石場の穴を活用する方法はないかということも
含めて、国土交通省で検討をお願いしているところでございます。本当に私も25日
だったですか、お伺いしました。県道が中央線が見えるから大丈夫かと思って行った
ら、長靴の上から水が入るぐらいの深さもございました。ただ、本当に自然排水がき
き出したら、30分ぐらいですっと。だから、自然排水てすごいなというのも実感し
ましたけど、だから、六角川の水位をどうすれば一番低く保てるかというのが一番大
切だと実感をしたところです。毎年つかるじゃないかとお思いでしょうけど、みんな
で1つずつ解決することに頑張っていくことが大切だと思っております。
○内野さよ子議員
町長の答弁を聞いたらいつも納得させられるんです。ごもっともなことだと思いま
す。急には解決しない問題だと思います。もうここ20年ぐらいの間に山の荒れ方と
か、それから、圃場整備後の確かに水の保水力とか、クリークの水の流れとかという
のはずっと、地形もそうですけど、地盤もそうですけど、水のたまり方、それから水
のたまる場所とか、いろんな面で変わってきているというのをつくづく感じています。
こういう状況も見ながら、後々の子供たちのために、未来の子供たちのためにではあ
りませんが、先ほどダムが20年後になるだろうとは申し上げましたが、本当にいい
方法でやっていただければいいなというふうに思ったところです。この問題について
はこれで終わりたいと思います。
2点目になりますが、白石町における特別支援教育の配置についてということで今
質問をしています。
この質問については平成18年に、支援法が17年にできた直後ぐらいに1回質問をし
ています。そのときも支援員の配置についてもう既に教育長のほうではやっていただ
いていたところです。
この1点目ですが、LD(学習障害)、ADHD(注意欠如、多動性障害)、高機
能障害などの発達障害児に対して、適切な教育や指導を通じて行う特別支援教育が今
どういうふうになっているのかということが1点目。
それから、2点目に就学前乳幼児の早期発見、園児、児童・生徒のパニック等の未
然防止など、今現在どうなっているのかというようなことを民生部長に。それから、
小学校卒業後の中学校での支援は今はどうなっているのか。その3年前に質問をした
ときには、中学校のことは考えていないというようなことでおっしゃいました。
まず1点目ですけれども、2005年に、これ平成17年ですが、発達障害者支援法が施
行されました。それまで福祉制度の谷間にあって、行政施策の対象とならなかった発
達障害者とその家族にとって、障害を通じて公的な支援が受けられるように定められ
た意義は大変大きいものと思いました。私自身、17年に施行されるまでに発達障害
というその意味がよく最初はわかりませんでした。ああ、そうなんだなと、この法律
ができて認知をしたところです。
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発達障害は、他の人と意思の疎通がスムーズにいかない、知的には問題がないのに、
社会のルールが理解できないなど、生きにくさを抱えた人たちが多い。そういう問題
が一種の障害によるものだというふうな概念だと言われています。外見はほとんど変
わらない。障害の程度も症状も個人差が大きいので、多くの課題を抱えているんでは
ないかなというので、学校現場でも大変苦慮されているのではないかなというふうに
思います。
そこで、今回資料をいただきましたけれども、その資料も含めて取り組み状況をお
願いいたします。
○小野虎夫教育長
支援を要する子供たちへの取り組み状況ということでございますけれども、今、全
国的に、先ほど御紹介ございましたように、小・中学校等に在籍いたします教育上特
別な支援を要する児童・生徒に対しましては、障害による困難を克服するための教育
を行うということは非常に重要視されてまいりました。これは、特別支援学級や通級
指導対象者の増加、先ほどございますように、LD、ADHDとか、そういった方々
の増加と、またそういったLD、ADHD、それから、高機能自閉症などの発達障害
などの児童・生徒への対応の必要性、そしてまた、さらには児童・生徒の障害の重度、
それから重複化というのが原因となっております。こういった傾向は本町におきまし
ても同様でございまして、議員から資料要求ありますように、特別支援学級数、それ
から、特別支援の児童・生徒数ということで資料要求があっておりますけれども、こ
のような状況でございます。
そうしたところで、こういった子供たちに対しては、いわゆる母親的な立場での対
応が必要な児童・生徒は年々増加しております。そのため、今年度は私ども、昨年度
までもずっと学校に対する児童・生徒への支援員ということで配置をいたしておりま
した。昨年までは6名でございましたけれども、今年度からは8名の支援員を配置し
まして、発達障害の児童に対する支援を行っているところでございます。
その支援員の配置された学校は、特別支援学級の担当者や、それから特別支援コー
ディネーター、これは各学校に各1名は必ずコーディネーターというものを設置して
おりまして、この方たちは特別にそういった支援に対する研修を行いまして、専門的
に携わっていただく先生方でございます。この特別支援コーディネーターとの連携、
さらには、全職員が職員同士で共同理解を図りまして、適切な支援が行われるように
行っているところでございます。個々の児童の症状に応じた支援がなされることで、
特に新入児童に対しましては、4月当初と比べますと学校生活、生活態度に落ちつき
が見られるようでございます。それから、通常学級の担任にとっても授業が中断され
たり、教室外に飛び出したときに捜したりするようなことはないということを伺って
おるところでございます。気持ちが落ちつくまでにゆっくりと話を聞いてあげたりす
ることなどの対応によりまして、児童にも安心感があるようでございます。こういっ
たことから、保護者からも個々に応じたきめ細かな支援が行われることに対しまして
評価をいただいているところでございます。
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○内野さよ子議員
今、教育長の答弁の中に支援コーディネーターというふうな言葉がありましたが、
実は今回、支援コーディネーターの配置があっているはずなので、ぜひとも我が町で
もということを申し上げようと思っていました。この配置があっているということを
聞いて安心しましたけれども、このコーディネーターの方は、要するに国、県のでし
ょうか、町単独でやられているのでしょうか。
あと介助員の方は単独だと思いますが、この方についての配置はどのようになって
いるのでしょうか。
○小野虎夫教育長
この特別支援コーディネーターといいますのは、各学校で校長が指定をいたしてお
りまして、この方々に対しましては、年数回のこの支援についての研修を受けられま
して、支援に対応していただいている状況でございます。
○内野さよ子議員
ということは、学校の教諭の皆さんの中から、その学校の中でお一人というのは、
どこの学校でもということでしょうか。──はい、わかりました。
当初3年前に質問をしたときには、教育補助員というふうな言葉をたしか教育長お
っしゃられたと思います。その後、児童介助員賃金というふうに今年度の20年度決
算にはついていました。今聞いてみますと支援員というふうな言葉でありました。名
称が毎年毎年変わるというのはどうしてでしょうか。
○小野虎夫教育長
確かに予算上も当時は障害者介助員ということで計上いたしております。これは、
まだまだ支援法等が設置する前の件でございまして、特に学校に通学する子供たちで
特に介助が必要な方、身体的な介助、それから、日常のしつけ等、身の回り等の介助
が必要な方に介助員というものを配置しておりました。しかし、この支援法の発足と
同時に、国のほうでもそういった予算、交付税措置等もされるということで名称も変
えてまいりましたけど、また私が最初申しましたように、介助だけじゃなくて、いわ
ゆる教育に対する教室での学習支援というものも含めながら、特別な学習に対する支
援はできませんけれども、手助けといいますか、そういった形で支援員というものを
配置しているところでございます。
○内野さよ子議員
前回質問をしましたときに、皆さん方の研修はどうなっていますかと教育長にお尋
ねしたところ、全然今のところ考えていないというような答弁をされたことを記憶し
ています。それからすると、今回はそういう介助員の皆さん方とかの研修が必要では
ないかということを申し上げようと思っていましたが、今回、そういう支援コーディ
ネーターという方が中心になって、その支援員の方も含めて研修会等もされていると
思いますが、学校間でさまざまな事例とか、いろんなことがあると思いますが、学校
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間で、町内ですけれども、学校一緒に寄って研修をされたりすることはあるんでしょ
うか。
○小野虎夫教育長
研修と申しますか、コーディネーターも含めまして、各学校ではやはり全職員がそ
の子供子供、それぞれに対する認識を共通理解のもとに対応する必要があるというこ
とで、みんなの職員でもって見守るというのがまず第一。それで、その教室等におき
ます、またそれから休み時間も含めてでございますけれども、そういった支援が必要
な子供に対しては支援員というもので対応をしていただいているということでござい
ます。
したがいまして、私ども今支援員という配置しておりますけれども、これは日々雇
用の一般の方でございます。したがいまして、確かにその研修というものが必要かと
いうふうに感じられますけれども、その辺は学校全体の中でその支援員の方とともに
勉強しながら実施をしていただいているという状況でございます。
○内野さよ子議員
教育長が特別支援の教育に対して熱心に行われているというのをつくづく感じたと
ころです。よかったと思います。
それを思ったのは、実は、これは須古小学校に学校訪問に行ったときにいただいた
資料ですが、この中に今回の支援についてのことの項目が載っているかというのを見
ましたところ、これはこの前、4月にも見ていたんですが、通級指導教室まなびの教
室というふうなことで、福富小学校のほうで通級教室等も行われています。これは特
別支援の教育の方法のあり方で、学校全体、町全体でこういう取り組みをされている
んだなということをこれから見受けられます。
ところが、平成17年に支援法ができましたが、19年の3月に障害者福祉計画という
のがこれはできていますが、この中には特別支援教育とか、そういうふうな言葉が全
然出てきません。そういう点については民生部長どうでしょうか。今、取り組みの段
階途中であるかもしれませんが、それらも含めてのことと、それから、就学前の未就
学児に対する判断基準といいますか、そういうふうなことも含めてどのようになって
おられるのか、お願いします。
○大串正敏民生部長
就学前のこの取り組みにつきましては、乳幼児健診、特にまず乳児健診ですね。そ
れから、1歳半健診、3歳児健診、最終的には就学前の健診というふうに、健診時に
おきまして発達障害児のスクリーニング問診、それから、保護者からの相談というこ
とでの早期発見に努めております。その際、経過を見ていく必要のある方につきまし
ては、保健師、それから心理療法士、それから言語聴覚士、療育指導士、こういう人
で構成をいたしております子育て相談室、これにつきましては毎月最終の月曜日、福
富の健康センターで開催をいたしておりますけども、ここの中で親子で参加をしても
らい、必要に応じて病院、あるいは療育機関という部分についてつなげていっており
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ます。またできるだけ早期に発見をし、適切な支援につなげるためにも、保育園と連
絡を取り合って、また学校就学がスムーズにいくように、教育委員会との連携も図っ
ております。
また障害者福祉計画ということでございますけれども、この中ではやはり障害者全
体の計画もさることながら、こういう乳幼児ですね、その中での障害者と分け隔てを
するんじゃなくて、当園でも7園ございますけれども、この中でも発達障害の方がい
らっしゃいます。そういうことで、小さいときから園の中で健常者と言ったらちょっ
とおかしいですけれども、地域の中で一緒になって生活をしていくという基礎訓練と
いうか、そういう認識を持ってこれから大人になったときの社会づくり、一緒になっ
た社会づくりというのを肌で感じていただいて、この障害者福祉という部分について
大きく前進ができたらと考えております。
○内野さよ子議員
法律的には障害者基本法、障害者自立支援法とか、今回の特別支援のこの教育の発
達障害者支援法というふうなものがありますので、法律的には別々になっているので、
本来ならば福祉計画の中にもそういう発達障害者というふうな分け隔てというのでは
なくて、そういう観点からも今後考えていくというので、予算づけはないかもわかり
ませんが、そういう計画の中には今後のせていく必要があるのではないかなと思って
いるんですが、その点についてはどうですか。
○大串正敏民生部長
障害者福祉計画、プランを、昨年でしたかね、(「19年」と呼ぶ者あり)19年で
すね、障害者福祉計画をつくっております。その中でもこの障害者に対する地域社会
への取り組みという部分でも大きく目を開いてとらえておりますので、また個々にこ
ういう部分についてという部分はこれから先、このプランの見直しという部分もあり
ますので、今後考えていきたいと思っています。
○内野さよ子議員
今回、3点目に中学生に対する支援についてはどうなっているかということを質問
しています。前回は中学生については考えていないというようなことでしたけれども、
この発達障害者支援法の中身を見ますと、地域での生活支援という項目があります。
小さいときからの保育園のときとか、あるいは母子保健法との関連とか、そのことが
書いてありまして、地域での生活支援というふうなことを書いてあるということは、
大人になっても発達障害というのはよくなるものではなく、ある程度はずうっとそう
いうものを残しながら社会生活を続けていくということですので、本当は中学生の時
期も義務教育ですので、今回、この表を見てみますと、9名の子供さんがいらっしゃ
います。そういう意味で、本当何か私はあったほうがいいのではないかなと思います
が、この点について教育長の御意見をお願いします。
○小野虎夫教育長
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町内の中学校での特別支援教育に対する取り組みは、現在のところ大体大きく2つ
に分かれております。1つは特別支援委員会、これ仮称、学校によっても異なります
けれども、この委員会を定期的に開きまして、発達障害の児童の情報交換や適切な支
援のあり方についての検討を行うということで、これは先ほど申しました小学校でも
やっておりますけれども、特に中学校でやっております。この検討を行うことにより
まして、全職員でそれぞれの個々の子供たちにどのように対応するかということを共
通理解のもとに、生徒に対して個々に応じた支援が行われているところでございます。
と申しますのは、中学校はやはり1つの教室だけじゃございません。全職員が対応す
るということが多うございます。したがいまして、もう全職員がA児、B児、C児、
それぞれがどういう状況であるかということをみんなが共通理解を図って対応しよう
ということでございます。
2つ目は、スクールカウンセラーの先生方との連携を図ることです。本町では定期
的に学校にスクールカウンセラーに訪れていただきまして、支援が必要な生徒や、そ
れから、保護者へのカウンセリング、さらには支援法に対しての専門的な立場からの
的確なアドバイスをいただいているところでございます。このことによりまして、子
に応じた学習形態を仕組むことによりまして、パニック等の未然防止とか、発症後の
対応に努めているところでございます。また、そしてこの子供たち、卒業後の進路と
いうことも考慮する必要がございます。そういった学習状況に応じた個別指導も行っ
ているということでございます。このように、学校独自の取り組みがなされまして、
教育上特別な支援を必要とする生徒に対する教育の充実が白石町の中学校では図られ
ているということで認識いたしております。
ただいま中学校で支援員はどうかと、支援員が必要じゃないかという御質問でござ
います。前回のときにはないというような答弁もいたしておりました。現在、そうい
ったことで、中学校の先生たちに対してもいろいろお尋ねをしております。現在のと
ころ大体落ちついていると、支援が必要なということまではいっていません。しかし
ながら、今後、こういった小学校の状況でもございますし、今後の状況を見ながら対
応することが必要だろうというふうに思っております。まだまだ現在中学校での支援
員が必要かどうかということは、学校でもいろいろ協議しながら、今後対応について
考えていきたいというふうに考えております。
○内野さよ子議員
わかりました。様子を見ながら、今後また検討することもあるというような意味合
いにとりました。
最初にも申し上げましたが、この子供たちは低学年であれば、病状ではないですが、
案外大きく見えるかもわかりませんが、発達障害者支援法によると、大人になっても
そういう方たちは温かい目で地域社会が見ていくというふうなことが大切であるとい
うふうなことを書いてありました。そういうことからすると、今の教育長の答弁を聞
きますと、中学生の段階でも全職員が一丸となってそういう子供たちを見守っていく
というふうな対応の仕方で、今後ともぜひ子供たちが仲よく学校生活が送れるように
見守ってほしいと思います。
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以上で終わります。
○西山正吉議長
これで内野さよ子議員の一般質問を終わります。
以上で本日の議事日程は終了いたしました。
あすも一般質問となっております。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでございました。
14時53分 散会
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上記、会議の経過を記載し、その相違ないことを証するため、地方自治法第123条
第2項の規定によりここに署名する。
平成21年9月9日
白石町議会議長
西 山 正 吉
署 名 議 員
内 野 さよ子
署 名 議 員
西 山 清 則
事 務 局 長
原 田 嘉 典
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