暖かな冬です。 - 磐田市

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暖かな冬です。しかし、これが自然にとって良いことなのか、また良くないことなのか?
桶ケ谷沼の自然でも例年とは違った現れが見られています。
◎ 行事報告:野鳥観察会
1月28日は、1月にしてはあまり風も無く大変暖かな日でした。
にぎ
参加者は56名(おとな37人、子ども19人)で、磐田のボーイスカウトの参加もあり、賑やかな
観察会でした。去年の観察会では小鳥が非常に少なかったのですが、今年はいろいろな小鳥が観察で
きました。
まず、講師の北川さんのお話では「日本だけでなく世界的にも小鳥
いじょう
が少なくなった。その原因は、異常な気
象で植物の成長する時期が変わり、それ
を食べる虫の発生と小鳥のひなが育つ
時期のずれから、育ったひなが少なく、
へ
小鳥の数が減ったと思われる」という外
国の研究結果が報告されています。
小鳥の減少の理由を説明する講師
人には暖かくて過ごしやすい冬でしたが、野生の動物、植物にとっては
上空を飛ぶノスリの観察
えいきょう
成長する時期や大切な花・実などが出来る時期が変化して、昆虫や鳥やけものまでも、その 影 響 を受
けて悪い状況になってしまうのです。
がいらい しゅ
外来種で今,問題になっているのがソウシチョウで、富士山ろくで最も数
ふ
が多いと言われるまで増えているそうです。「ビジターセンターだより 32
しょうかい
号」でも 紹 介 しましたが、桶ケ谷沼にも今年は20羽前後がいるようです。
ソウシチョウは.もともと日本にいるウグイスなどと生活する場所が同じ
えさ
うば
あ
じょうきょう
で、巣づくりや餌の奪い合いで、ウグイスなどが増えられない 状 況 にもな
しげ
ってしまうと言うことです。暗い茂みが好きで、この日は見られません
でした。
きれいな色でかわいい
ソウシチョウですが・・・。
しま も よ う
きれいなヤマガラや美しい青色のルリビタキ、縞模様のコゲラ、クロジ、アオジ、
あざ
メジロ、シジュウカラ、黄色が鮮やかなキセキレイなどが近くで観察できました。
観察小屋Aからは、今年 桶ケ谷沼で越
冬したと思われたオシドリが観察されま
るり色のルリビタキ
* (3枚の写真は西貝塚の融さんの提供)
ヤマガラ
した。オシドリは数年前から越冬するようになり、その
ぬま へ り
理由は、えさになるドングリがあり、人が沼縁に近づく
ことが無くなったからだと言われています。
ヤマガラを見つけて・・・
◎ 冬枯れのビオトープ
→
これから春の姿に変わります
植物も動物も動きだしますよ。
せ
か
ビジターセンター前のビオトープは、作って 2 年目の冬を過ごしました。中の背の高い枯れ草では、
ジュズダマやマコモ、イ、セイタカアワダチソウ、ギシギシ、ヨモ
ギ、エノコログサなどが目に付きます。
こ
ヨモギのように根が残って冬を越す草は、上は枯れていますが根
やわ
の
元には柔らかな葉が伸びています。これから暖かな日には、この根
元で冬を過ごしたかわいいテントウムシ(ナナホシテン
ふち
トウ)がたくさん出てきて、縁の丸太の上に並んでいる
のが観察できます。
黄色いきれいな花と赤い実をつけたヘビイチゴも緑の葉やつるを
枯れ葉の下では春の準備が・・・
伸ばしています。
メダカは、池の水温が上がってきたので元気に泳ぎだしました。去年9月頃までいた
ち い き しゅうへん
ドジョウはどこにいるのか分かりません。この地域 周 辺 でも少
なくなったマルタニシは、沢山いて底をはっています。
クロメダカ
マルタニシ
今年は、この草むらからイナゴやバッタが生まれるだろうと思います。ビジターセンターに来た時
には、この小さな自然のビオトープをのぞいて見てください。
◎
早くも今年は、冬鳥(カモなど)は北へ帰ったのか、急に沼のカモな
どの数が少なくなりました。これも「暖かな冬」のせいでしょうか。
2 羽のコハクチョウはまだいます(2 月10日現在)が、羽ばたきする
ことが多くなり、近日に飛び立つと思われます。
(去年は 2 月7日に北の
国へ帰りました)
北へ帰るのも間近な 2 羽
つ
来年にはこの 2 羽が子どもたちを連れてくるといいですね。
桶ケ谷沼や周辺の森は、静岡県の自然環境保全地域に指定されていますので
動物・植物の全ての採集や持ち出し、持ち込みは禁止されています。
* 参加はすべて無料です。
参加申し込みはビジターセンターへ
3月の行事
◎「いきもの研究発表会」
・3月25日(日) 受付 9:00
・場
所
・内 容
9:30 ∼11:30
、
13:00∼16:00
桶ケ谷沼ビジターセンター視聴覚室
磐田市内の高校生と研究者の発表です。
・持ち物など
特にありません。
4 月の行事予定
◎「春の自然観察と山菜を味わう会」
・4月15日(日) 受付 9:00
・場
所
9:30 ∼11:00
桶ケ谷沼ビジターセンター視聴覚室及び野外(桶ケ谷沼周辺)
・内 容
春の動・植物の観察と食べられる野草の料理の仕方を学び味わいます。
・講 師
山本大樹さん(洋風ダイニング「ゼフィーロ」)
・持ち物など 筆記用具、長ズボンなど野外観察の出来る服装できてください。