県内採草地土壌の実態と改善方向

3
8
新潟畜試研報Nol2(1998)
県内採草地土壌の実態と改善方向
(再録)新潟アグロノミー33(1997)
小柳渉・平尾賢一・森山則男*
*新潟県農林水産部
ChemicalCharacterofMeadowSoilinNiigataPrcfecture
a
n
d
i
t
s
l
m
p
r
o
v
e
m
e
n
t
a
l
D
i
r
e
c
t
i
o
n
WataruOYANAGI,Ken−ichiHIRAOandNorioMORIYAMA*
*
N
i
i
g
a
t
a
A
g
r
i
C
a
l
I
u
皿
E
x
t
e
n
t
i
o
n
S
p
c
i
a
l
i
s
t
O
価
C
e
要 約
県内採草地土壌は全体的にCaが不足しているため、石灰質肥料を施用する必要がある。リン酸、Mg
は十分であり、節減の可能性がある。ふん尿連用土壊ではKが集積しているため、Kの施用は見直す必
要がある。
キーワード:採草地土壌、実態調査、改善方向
は
じめに
草地における牧草の生産性は草種、気象条件もさるこ
とながら土壌の化学性にも大きく左右される。この土壌
の化学性を把握することは牧草を健全に発育させるため
の土壊改良材・肥料の種類・量を決める上で重要である。
今回、県内の草地土壌の化学性の実態を調査し、問題点
を摘出したので報告する。
方 法
県内各地から転換畑を含む採草地の土壌73点を採取し
た。採取地点を図l,その地点の概要を表1に示す。1
筆の圃場から5ケ所、深さ15cmの土を混合し1点とし
た。採取した土壌は風乾後粉砕し、2mmのふるいを通
し、分析に供した。分析法は全窒素は窒素・炭素分析装
瞳(スミグラフNC−90A)で直接、腐植含量は窒素・
炭素分析装憧で測定した炭素の値に係数1.72を乗じて
算出した。有効リン酸の測定にはプレイⅡ法')を用いた。
交換性Ca、交換性Mg、交換性K、CECは1N酢酸アン
モニウム抽出法2)を用いた。その他の分析項目は定法')
に従った。これら分析値の比較となる目標値を草地管理
指標3)より引用した。リン酸については北海道農業試験
会縦4)より引用した。
結 果
表2に採取草地土壌の化学性一覧、表3に結果のまと
め、図2∼7に各成分値の分布、図8にふん尿無施用土
壌とふん尿連用土製の各成分の平均値を示す。家畜ふん
尿を更新時以来全く施用していない土壌を無施用土壌、
毎年または2年に一度程度施用している土壌をふん尿連
用土壌とした。
1全窒素・腐植
全窒素と腐植の間にR=0.968の正の相関関係
がみられた。これは全窒素と腐植は関係が深いという
ことと草地土壌のC/N比は一定であることを示す。
腐植含量は半数が目標値以上であるが、中には2%以
下といった非常に低いものもかなりある。
2有効リン酸
ほとんど(95%)の土壌が目標値を満たしている。
中には100mg以上と非常に多い土壌も数点見受けられ
図1土壌採取地点
新潟畜試研報Nol2(1998):38−43
た。このように本県の草地土壌はリン酸が富化してい
小柳渉・平尾賢一・森山則男:県内採草地土製の実態と改善方向
4
1
表3採草地土壌の実態のまとめ
平均値目標値目標内点数目標未満点数目標以上点数
項目
6.0∼6.5
8(11)
61(84)
6
.
1
4以上
36(49)
37(51)
有効リン酸唾/lOOg
60.8
20以上
69(95)
4(5)
リン酸吸収係数
1
3
0
M
1
5
.
4
P
H
全窒素%
4(5)
027
腐植%
7
.
8
10以上
交換性Mgme/lOOg
3
.
0
1.0以上
交換性Kmc/100g
0
.
9
0.4∼0.6
陽イオン世換容、me/lOOg
2
8
20以上
塩基飽和度%
4
3
60∼80
Ca/Mg(当吐比)
2
.
8
5∼10
Mg/K(当魁比)
2
.
9
2以上
1
岨1
ね1
妬1
氾1
巧1
皿j
弱
く
I
く
く
く
く
く
脚謁旧師皿皿偲
交換性Came/100g
59(81)
15(21)
1
8
(
2
5
)
36(49)
1
6
(
2
2
)
58(79)
4(5)
58(79)
5(7)
30(41)
()内は出現割合%
2500
2000
知1
皿
1
類嘩喜曹謡八﹃
誤堤建
6
21
086420
14
11
る傾向にある。また、有効リン酸とリン酸吸収係数に
は一定の傾向は認められなかった。
500
0
050100150200
250
有効リン酸、g/1009
00.20.40.60.811.21.4
図2全窒素、腐食の分布
3交換性Ca
るpH、塩基飽和度の低さとも関連する。
4交換性Mg
79%と比較的大多数の土壌が目標値を満たしている。
ふん尿連用土壌では特に集積の傾向にある。また、Ca
とMgの間には正の相関に近いものがあった。
5交換性K
目標値内には26%の土壌が該当している。目標値未
満の土壌(25%)より過剰の土壌(49%)が多く、特
にふん尿連用土壌では過剰の傾向にあった(図8)。ま
た、他の項目に比べ目標値からの差異が大きいのが特
徴であった。
函g[、⑪E函室
目標値を満たしている土壌は19%に過ぎず、残りの
81%の土壌はCaが不足している。このことは後述す
8
61
41
21
086420
11
全窒素%
図3有効リン酸、リン吸の分布
05101520253035
came/lOOg
図4交換性Ca、Mgの分布
4
2
新潟畜試研報Nol2(1998)
7pH
目標値内には11%しかなく、全体的に低い傾向にあ
る。中には5.0を切るものもかなりある。このような
土壌では牧草の生産性が低いと考えられる。
8塩基飽和度
本県の草地土壌は目標値には15%しか達していない
6
0
5
0
四つ三、⑲EU四。
4
0
が、これはCa不足が大きな原因である。さらにpHと
正の関係にあり、Ca不足による塩基飽和度の不足がpH
3
0
の低下を招いている。
2
0
9Ca/Mg比
目標値の5.0を切る土壌が多い。これはCa不足が原
1
0
因である。
10Mg/K比
目標は2.0以上であるが、これより低い土壊が41%
0 1 2 3 4 5 6
ある。これはMg不足よりK過剰が原因である。特に
ふん尿連用土壌はこのような傾向にある。また、この
Kme/1009
ようなK過剰の草地で放牧を行うと牧草のMg不足に
よるグラステタニー症5)の心配がある。
図5交換性K、CECの分布
11その他
6CEC
上記の傾向は下越、佐渡といった地域による差異は
78%の土壌が目標値以上であり、中には50me/1009
04.555.566.5
7
妬釦躯鋤巧皿50
出、函毘
設題碍彊潮騨
釦
鋤1
㈹釦印㈹釦0
1如
11
と非常に大きな土壌もいくつかあった。このように本
県の草地土壌はCECが大きい。
なかった。
02
468101214
Ca/Mg
p
H
図6pH、塩基飽和度の分布
図7
Ca/Mg比、Mg/K比の分布
--■…目標値
有効
態リ
ン酸
.
・
・
・
・
議
施
用
ふん
塩基飽和度CEC
図8ふん尿施用の有無と各成分
一尿連用土壌
1
6
新潟商試研報Nol2(1998)
4
0
014
B2
。’
0
3
1
B3
0
.
1
4
B4
0
.
0
9
B5
0
.
3
1
C】
0
.
1
6
B6
0
.
4
0
C2
0
.
l
4
El
q32
E2
q25
E3
q10
Fl
0
.
0
5
F2
O
L
1
3
F3
un
F4
O
L
l
4
G2
u20
G3
O
L
2
0
G4
u
2
6
C5
uM
G6
O
L
2
4
G7
u
l
6
Hl
ul6
H2
ul6
H3
O
L
1
6
I
l
015
13
ul9
I2
q46
q
l
l
j
l
J
2
q30
I4
Q30
011
J3
j
4
009
0
.
l
5
j
5
J
6
qO4
J7
0
.
5
3
K1
0.漣
K2
0
.
1
8
L1
0
.
2
0
L2
0
.
7
0
L3
0
.
1
5
L4
0
.
1
2
L5
0
.
1
6
L6
050
Ml
0
.
9
Z
M3
0
1
6
M2
O
9
2
M4
u30
M5
O23
M6
q
l
3
M7
q
5
4
Nl
q
2
1
N2
q
2
5
01
qM
02
O
L
別
03
0,
04
1
0
.
1
4
05
0
.
4
2
06
0L40
0L28
O7
Pl
0
L
1
6
P3
CL3a
P2
0Ll7
0L17
Q1
Q2
0
L
l
9
P4
0
L
絶
Z2
1
.
2
8
Z3
0L40
Z4
1
1
0L訂
1
.
2
8
¥均仇
股火仙
股小仙
0
L
2
1
Z5
7
.
1
細“細細、醒郡剛醸郎口唖画唾函阿睡”岡“いい唖“唖町恥恥皿皿咽恥皿肥”皿脂””町睡皿哩皿酎唖唖剛岬砿岬砿姉町、脈伽蛇侭“鴨鮪碗副””岡、“亜”酎潅
皿 哩 郵 鰯 頚 幅 郵鯛率諏加Ⅳ哩咽鋼哩⑬錘副鋼鯉弧顕鋼晒迦哩哩鴫哩釧如顕洲哩唱澗u型”、咽咽MMm郡咽即掴型”鵬伽加捌狸畑鯉皿哩咽鋤哩妬妬娼叩四四哩哩“四麺“
11
l
94jJJ5949
2415631020 廻諏率邸鴻塑型頚諏狐顕刻加噸唖弧鳩型率釧如哩刻溺鵬蛎l頑鵡茄咽鯉卵哩l迩調理加鋼叩l如郷副l鯛訓那加蛎叩l銅型率咽叩“M”配哩麺哩燕型昭幽塑邸咽釧
1
脚理輔輔認鱒1“5訓机輔弼棚的溺れ剥認判醐創陀諏認錫鱒測濁郵、調銘測定脚禰傭測別別塑詑銘Ⅳ泌肌偲剛錫9塑鍋2舵銘鱒拓謁側肥銘副泌剥側劉仙釦旧“胴釦8個栃2別
岬幽魂皿班郡麹諏郡蝿郷郵唖如郵郵血球率郵郵郵獅郵班脚皿叩麹蝿副皿蝿郡獅唖皿琢皿岬那諏騨慨叩獅郷皿郷郷麹郷郵郷班郵郵郵邪”卸迦郵加””哩郡加班煙郡、理趣皿岬
咽““““““””哩型鵬叫”“M“叩鵬哩叫皿師哩皿叩賑噸岨即叩叩妬“叩““肌叩恥伽“叩頭咽蛎哩“””“““”凶”M劉叫““”四則”“““哩哩”M晒四凱叫叩
01
1
姻皿釧率暇印加邸Mm”、仙如州釧岨叩叩砿配諏配犯茄姻“”哩哩諏噛皿、叩畑咽“”暇劉師鵬溺叫塑郡如如”””“鯉郡“M鳩叩配型沌皿割咽如酒伽期
0師︽IQ︾449幻↑幻再到へJ
⑥。︽U”fl0lワ﹄70
014
Bl
452
5092
別3脇7 郎 郵 晦 叩 嘩 樫 顕 函 仙 劉 幅 狐 狸 咽 溺 帥 卯 爾 師 卿 鯉 率 加 脆 姻 釧 副 漏 叩 鋼 洞 顕 緬 州 顕 躯 師 “ “ 妬 邸 ” 泥 如 湖 郡 禰 即 叩 幽 躯 掘 郷 睡 即 叩 幽 即 鴻 鯛 皿 個 姻 酒 頚 鄭 麺 鵡 、 祁 迦 “ 鋤
A4
&7
謡、
叩1
郵、
祇1
卿、
瞬1
噸畑
蝿1
麺加
噸知廠廼稲幽副地伽獅鯉小哩噸幽燕郷””畑”唾睡卿蜘”細細唾型”叫皿皿叫卿蛎唾皿脚蜘蜘所祁皿叩睡、”却幽麺哩
1
1姉1
1唖
1畑1
1狸1
1噸1
1噸那”漉
1111
004
“姉恋剛皿麺皿唾煙獅悲卸麺迦躯獅麺郷睡“哩即獅諏叩理郵趣唖岬郡郷郵岬麹唖耶蝿叫岬加岬加地剛御w皿郡師剛坤岬“”嘩郵叩却郵獅州岬仰咽池加那郵蜘麺麺郵鯉郵““
0
4
5
叩い“
邸鯛廼邸釧鋤迦師躯調邸如鋼叩狐率顕抑知副型“狐狐狸”幅釧剛1
妬即
1
1叩如””叩頭1“捌幅帥1期邸鋼卯溺蜘郷姻翻釧皿仰諏狸郷叫溺禰馳“鯉”期、姻唾”酒仙印加咽
0
.
4
9
A3
顕姻偲弱““”姻姻麺麺麺掴即砺釦剥釦訓顕馳師釧副諏廼理、師印弱“”錨誕副銅邸師麺銅““粟卵錘、”邸馳師廼即顕幅”“鯉期切麺訓邸睡釦副邸婚姻顕狸⑬郷諏函哩“
0
.
2
4
Al
022
腫麺極塗
0
1
8
A2
恥
打幼リン般 リン限吸収 交換性Ca交換性Mg交換性KCEC塩居飽和度Ca/MgMg/K
唾/l00R
応/lOOR歴/lOORmc/1009mg/l00R%当賎比
係政
腐仙%
pH(H20)全詞踊%
N
C
草地土壊の化学性一覧
表2
小柳渉・平尾賢
森山則男:県内採草地土壌の実態と改善方向
採取草地の概要
表1
滝
場
所
草 樋
T下.0G.IR・etg
RCG
6
1
RCC
6
1
RCG
6
0
Bl厨発Ⅲ、槙lll
OG,IR
6
1
B2資Ⅲ、jW水
B3水原、111本所
B4脚11、飴内スキー場
B5卿11、然佃坂、村川敏
RCC,OG
6
1
RCQoGom
銘飼弱“伽伽弱輔2艶健3艶闘
RCqOG
F3三川、輔木
RCC
F4鹿瀬、天荊
G2FⅢ、OIO野蝋
G3見附、六本木
G4三条、柳場
G5栄、凡喰断III
G6見附、六本木
G7儲陥、10ヶ島
RCU
O0.1R
H1広川
OGOIR
H2丸11I越路
H3近塵
Il小胸町、斬町、大木人島場
12小In町、法填、八Ⅱ町
13小川、八11町
14小ロ、法坂、二1.I1IIl
jlおじや、蝋llI
OG0lR
RCC
RCU
RCU
S
U
RCC
RCC
RDC
RCG
OG,RCC・efc
RCG,OC
RCC,OG
OG.RC
OG,RCC
ALF
OGoA1矛
OC,RCG
M7110郷
OC,RCC
Nl糸魚川、大和III
N2糸魚川、高朴機
O1jmI噸、杉坪
02後代、価4
IRCCoTM
TYM
RCU
Au計
RCGpOG
ALF
RCG、OG
RCG・OC
RCG・OG
RCC
RCG.OC
RCU
IRoRCCDOC
OG0RCC
RCGoOC
OGoRCG。IR
RCG,OC
I
R
?
ウ
19.19,10,60
10,11,17,40
12016,12
1500.0
13,6,9
10,6,6.80
Z2葡研センター
Z3fW研センター
Z4fi研センター
Z5ドⅢ、囲揖
OG.RCG,HR
I
R
RCC
OG0WC
適成時のみ6
ギシギシ、イナゴ
ギシギシ、タニウツギ
宅地の横なので堆肥が撒けない、排水不良
ギシギシ、傾斜地で唯ガムラある
+
7.5.735.7.5
l
島
6,6,6
3,3,3
12,6,12?
6,6,6
15.15.15
15,15.15
0.5
17.22.17.50
賊'51
13.13.13
19.19.10
4.10,10,30
8.4.8,30
+
0
.
0
%
7
5
700
ギシギシ
450ギシギシ
ギ、ヒメスイバ、ワルナス
ギシギシ
通成時のみ
迩成時のみ
適皮時のみ3
4
17.13.9.60
前作ALF
再川蚊、犀が多い
雑草多い
枚になると雄草が混入
200年1回刈り
150年1回刈り
500裸地が目立つ
57更斬
500
14,0.14
不定
やや排水不良
H3に5
5
7
)
61)20.】0.20
64,0,0
錘,錨04』
ワルナス
12,6.12
18,0,0
12.6,0.0
2
6
DMl54
DM鯉8
排水不良、イナゴ
・部排水不良、ワルナス
−
6.6,6
8.15.5.66
2,4
4
5
7
+
狐、
11
OG
?
?
11.10.6
艶訂3
lR0OG
Ql赤泊、25“
Q2赤泊、2176-l
2
15,5.4.4
H6IR迅播
イネ科雑草多い
ギシギシ、当初混播したOG,TF, RCがinえつつある
+
IRoRCC
RCqOG,WC
ギシギシ
3
u
5
1
RCG
裸地、株立、石が多い
H8石が多いため蒋土、哩所
正確な肥料成分は不珊
河川戯
鰯胞十
OGoRcG
MOO
2一4
WM+ALF
+
2
Iく
RCC,OC
LliItlW,天上風
L2WRIW,犬上風
L3十日町伊迩mi
L4中Ⅲ、鳳町
L5fII町、鹿野
L6中里、原町
M1榎命、光がmi
M2上岨、.Ⅷl
M3中郷、中郷草地
M4妙師、大荊甑
M5三和、未f
M6上越、平111
0.艶.0,1000
訂刷⑱
K2?下田、熱切
ギシギシ
5
如加皿皿
OG,C
陵牡薗数が少なく縫持が棚佳
+
7226拓飢幅7別333444記815釣岨鋤⑲将鴨鋤仙銘54別148㈹3弱
l
R
釦
蝿騎時5
3年に】側2
8.10.10
RCG
OO0lR
18‘0.0
13.2.4
16.8.16
11.11.’1
12,7.6
19.5.10
迦瓢知
F1抑川、餅命
F2上川、九島
IRqRCn
そ の 他
堆肥、限)雌/10a
3000ギ、ヒエ、一侭裸地
噸噸、蝿恋噸皿皿蜘如
OG
lROOGORC
4
E3新源、渦馴寺、刈川蚊
SU
1
征年
1
RCG
0
ふんlfigjIlhg/lOa牧草収量
ギシギシ
ヒエ、eに
RCGOIR
03牧、柵神
O4加川蝋、衿jf
O5松代、伽k
O6牧、桜滝
07牧、胤神
P1斬徳、武ル
P2斬種、脚lt
P3佐和HI
P4佐和II1
1
1 .0.
IRC,OC
B6II'条、大川町
ClHl岨、沢海
C2横凶、Uug
El厭漁IIj、脚間野川糾川敷
E2蹄Mj、六郷、河川蚊
J21Il【1,相lII
J3ui神、上蹴
J4堀之内、供小蹟
J5おじや、高梨
J6喚神、上蹴
J7個之IAI
K1六ロ町、余川、宇野掴蹴
2
K
・
C
8
)
麺知、知
Al神林、耐火f
A2側Ⅱ付、淵lH
A3閲IIH、小鋤冒i
A4関川、勝ぶな高蝋
1
9
/
l
0
a
謹
狸十
適成(処断)
年度
3
9
脈舎の排水を漣している
2回刈り
小柳渉・平尾賢一・森山則男:県内採草地土壌の実態と改善方向
問題点と改善方向
以上のことから県内の草地土壌の特徴としては①Ca不
足による塩基飽和度及びpHの低下、②リン酸の富化、③
Mgは十分、④特にふん尿連用土壌ではKが過剰、⑤地
域による一定の傾向はない、ということがあげられる。
改善方向としては第一に炭カル等石灰質資材を投入し
て塩基飽和度・pHを上げることであるが、土壌によって
は目標値のpH6.0まで上げるためには大逓の石灰質資材
を必要とする○このような場合にはイネ科牧草である程
4
3
謝 辞
草地土壌の採取にご協力いただきました改良普及員の
方々に厚くお礼申し上げます。
文 献
1)土壌標準分析・測定法、土壌標準分析・測定法委員
会絹、1986
2)土壌及び植物分析法の手引き、新潟県農林水産部、
1
9
9
0
度の収量が得られるpH5.56)を目標とすべきであろう。第
3)草地管理指標、日本草地協会、1981
二にリン酸は窟化しているので高価なリン肥の節減は可
能であろう。第三にふん尿連用土壌はKが過剰である。
ふん尿連用土壌のK施肥については見直す必要がある。
4)土壌および作物栄養の診断基準、北海道農業試験会
議、1983
5
)
K
e
m
p
,
A
,
a
n
d
M
・
L
m
a
r
t
,
N
e
l
h
e
r
I
a
n
d
s
J
・
A
g
r
i
c
、
S
c
i
.
、
5
,
4,1967
6)小柳渉ら、日本畜産学会北陸支部会新潟県分会報、
31,26-30,1996
Bull・NiigalaAnim・Husb・Exp・Sm・Nol21998