ただの黄笠♀ ※恋愛はロマンチックに…少女漫画… ※少女漫画に出てきそうな容姿の黄瀬に（性格はともかく）一目惚れしているけど、それをずっと押し殺していた幸緒センパイとかかわいい「なあ笠松」「あ？なんだよ」「お前、もう髪の毛伸ばさないのか？」「……森山、お前」「えっ笠松センパイ、長髪だった時代があるんスか！？」「……いや、無い」「えっ？でも今の話の流れって、そういう事っスよね」「最初から話聞いてたな」「へへっ。誤魔化しは効かねっスよ！」「さー練習に戻るか」「……おー。黄瀬、戻るぞー」「えっ！？ちょ」「森山センパーイ…」「笠松本人に聞けよ」「教えてくれるとおもいます！？」「まず無いな」「センパーイ……」「今はあの様だが、昔は大和撫子のような女の子だった。……とは言っても、性格はほとんど変わりなかったけどな」「笠松が短髪になったのは、中学二年の春ぐらいの話だ」 ※よく少女漫画にあるような展開ってどんなんだろう……。 ※少女漫画…（頭抱える）「そうか、黄瀬ももう卒業なんだな」「そーっスよ。長いようで短かったっス」「ねえ、幸緒さん。俺、１８歳です」「そうだな」「もうすぐ、高校卒業します」「……黄瀬」「今すぐとは言いません。まだ環境が整っていないから。でもね、幸緒さん。アンタはオレがいつか離れていくと思っているみたいだけど、俺はアンタから離れる気も、離す気も無ねぇよ」「ッ…」「気づいてないと思った？俺はずっと幸緒さんだけを見ていたから、すぐ解ったのに」「ねえ、幸緒さん。俺を諦めないで」「幸緒さんのいろいろ考えてる事が、もしかしたら一つくらい、この先にあるのかもしれない。それでも俺は、アンタしかいらない」「難しく考えなくて、良いんスよ」「でないと俺、何しでかすかわかんねっス。「でないと俺、何しでかすかわかんねっス。幸緒さんが俺から離れるくらいなら、なんでもやる」「なんでも、って」「幸緒さんが望むなら、なんでも。既成事実を作って、縛り付けるのだって俺は躊躇しないっスよ」「例えば、じっと火神くんを見つめるじゃな「例えば、じっと火神くんを見つめるじゃないですか」「なんだよその前提」「すると、状況がよくわかってない火神くんはボクを撫でてくれるんです」「おいテツ」「その時の表情は場合によってマチマチなんですが、火神くんって撫でるのうまいですよね」