寄付者の皆さんへのお便り【第 2 号】 少しずつ寒さもやわらぎ、春の訪れを感じる季 節となりました。皆さん、いかがお過ごしですか? 平成 20 年 4 月より「根室市ふるさと応援寄付 制度」をスタートし、2 年が経過しようとして おります。 この間、たくさんのご 芳志をお寄せいただき、 誠にありがとうござい ます。 根室市では、寄付者の 皆さんへ、寄付受納状 況と根室市の近況をお 知らせしたく、このお便り「ふるさと根室」を 作成しました。ご一読いただければ幸いです。 根室市長 長谷川俊輔 ●雪にうんざり・・・この冬の根室 この冬根室は、近年にない降雪量に見舞われま した。昨年 12 月 28 日から翌日にかけては記 録的な大雪で、根室測候所の観測によると、最 深積雪が 42cm を記録し、12 月としては昭和 28 年以来 56 年ぶり、過去最多タイのドカ雪 となりました。 本年 3 月 10 日から翌日にかけても暴風雪により市内の いたるところに吹き溜まりが・・・。 近年雪の少ない冬に慣れていた根室市民の皆さんにと っては、雪かきや、ツルツル路面での通行など、ご苦労 が多かったことと思います。 いつにも増して、春が待ち遠しい根室の冬でした。 1 ●誠にありがとうございます! 『根室市ふるさと応援寄付金』受納状況 ※H20年4月1日~H22年3月31日受納分 単位:円 寄付メニュー 件数 根室市 市立根室 風蓮湖・ 北方領土 人づくり・ 病院の 春国岱の 返還運動 まちづくり 新築・改修 保護・保全 補助事業 52 19 28 19 備考 (寄付者数) 合計 118 63名 H20年度 寄付金額 件数 9,685,000 55 230,000 1,135,000 10 20 565,000 11,615,000 11 96 内訳 市内17名 市外46名 66名 H21年度 寄付金額 件数 20,526,000 238,716 107 29 435,000 1,270,000 22,469,716 48 30 214 内訳 市内34名 市外32名 129名 累計 寄付金額 30,211,000 468,716 1,570,000 1,835,000 34,084,716 内訳 市内51名 市外78名 平成21年度の寄付者66名の居住地内訳 ●北海道内37名【根室市内27個人、1企業6団体、札幌市1企業1個人、鹿部町1人】 ●北海道外29名【首都圏26人、栃木県1人、愛知県2人】 ※件数と寄付者数が一致していないのは、一度に複数の寄付メニューへ寄付いただいた 方がいることによるものです。 2 地域別寄付者の割合 根室市内 道内の他市町村 首都圏 首都圏を除く道外 首都圏を除く 道外 5% 根室市内 51% 首都圏 39% 道内の 他市町村 5% ※いただいた寄付金は、「根室市ふるさと応援基金」に積立いたしました。 今後、寄付メニューに掲げる各事業の目的達成のため、必要に応じて処分し、 有効に活用させていただきます。 ●平成21年度寄付者数は前年度より3名増加しました。 ●前年度は根室市内の寄付者が27%、市外の寄付者が73%。 平成21年度は根室市内の寄付者が51%、市外の寄付者が49%でした。 ●前年度に引き続き、2年連続でご芳志をお寄せくださった方が、21名いらっしゃい ます。2年分を合わせた寄付金総額は9,430,000円です。 ●定額給付金本人(または家族)受給分相当額を寄付された方が7名いらっしゃい ます。寄付金総額は156,000円です。 3 平成21年度『根室市ふるさと応援寄付金』受納状況 番号 受納日 氏名 1 4月9日 伊東英明 様 2 4月15日 袴谷良憲 様 3 4月17日 匿名 4 4月20日 根室民謡協会 旭声会 様 5 4月28日 高橋正弘 様 寄付金額 4月計 6 5月1日 松橋初江 様 7 〃 匿名 8 5月19日 匿名 9 5月22日 佐野ちよ(故人)・下出カヨ・川原勝三・石井ユキ 様 10 5月29日 匿名 5,056,000 6月計 1,263,716 7月計 190,000 8月計 400,000 9月計 220,000 10月計 530,000 6月9日 関谷秀雄 様 12 〃 兼古良一 様 13 6月11日 第一光洋町会 14 6月16日 岡部昭生 様 15 6月24日 根室ロータリークラブ 様 16 6月30日 イオン北海道株式会社 様 17 〃 匿名 7月7日 塚田 光 様 19 〃 匿名 20 〃 匿名 21 8月11日 匿名 22 8月17日 石黒一男 様 23 9月14日 宮野洋志 様 24 9月16日 増田澄子 様 25 10月1日 野田智子 様 26 10月27日 須藤公夫 様 27 〃 中村玄二郎 様 28 〃 中村周子 様 4 1,445,000 5月計 11 18 単位:円 平成21年度『根室市ふるさと応援寄付金』受納状況 番号 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 受納日 11月5日 11月9日 11月10日 〃 11月16日 11月24日 〃 12月2日 〃 12月8日 〃 12月15日 〃 〃 12月16日 12月18日 〃 12月22日 12月29日 〃 〃 〃 〃 〃 〃 1月6日 1月8日 1月15日 1月19日 〃 2月8日 3月23日 3月31日 〃 〃 氏名 小松孝司 様 水越昭男 様 佐々木栄三 様 磴 正雄 様 匿名 田塚弘行 様 匿名 単位:円 寄付金額 11月計 1,275,000 12月計 4,605,000 1月計 1,585,000 2月計 200,000 匿名 加藤栄子 様 野田 忠 様 高瀬留三郎 様 伊藤靖宏 様 加藤一郎 様 加藤美咲 様 佐藤 正 様 藤根元吉 様 小林正輔 様 森 結喜雄 様 歯舞漁業協同組合 様 匿名 木村九三 様 倉本輝男 様 倉本ひろ子 様 大村賢治 様 匿名 望月 勲 様 野村イヨ 様 飯作鶴幸 様 匿名 増田澄子 様 花園町会 様 株式会社シバノデンキ 様 昭和第三町会 様 匿名 ビック・リバー(株)代表取締役 大川正義 様 3月計 合計 5 5,700,000 22,469,716 ●4つの寄付メニューに関連する情報をお届けします。 市立根室病院の『訪問診療』 市民ニーズに応えるための新たな取り組み 市立根室病院(東浦勝浩院長)では、 「身体的な 理由や社会的な要因で通院困難な患者さんが、在 宅で快適な療養生活を送れるように。」また、「超 高齢者などが、人生最後の時を自宅で家族と一緒 に過ごせるように。」などの目的・願いのもと、昨 年 10 月より「訪問診療」をスタートしました。 【東浦勝浩院長】 当初は、月に 2 日、3 名の患者さんを対象に開始しましたが、徐々に 受診希望者が増加し、現在は月に 8 日、20 名近くまで増加しています。 予想以上の反響の大きさに、担当医師 3 名、看護師 5 名へとスタッフ も拡充し対応しております。 訪問診療は、患者さん本人はもとより、 家族の負担軽減にもつながることから、 大変喜ばれています。 市民ニーズを反映したより良い医療環 境づくりに、市立根室病院スタッフ一丸 となって取り組んでいます。 【院長自ら訪問診療を担当。 (患者さんのお宅の前で) 】 新市立根室病院建設に向けて 根室市では、新市立根室病院建設の財源を確保するため、あらゆる可能 性を模索しておりますが、昨年 11 月、国に申請していた「医療施設耐震 化臨時特例交付金」約 11 億 9 千万円(補助上限額)について、満額配 分の決定通知を受けました。 平成 12 年度より皆さんからお寄せいただいております新病院建設へ の寄付金も、累計で 9 千万円近くに達しており、こうしたことは、新病 院建設の着実な推進に向け、大きな弾みとなっております。 平成 22 年度は実施設計に着手してまいりますが、できるかぎり総事業 費を圧縮するとともに、財源対策にも引き続き取り組み、後年度負担の軽 減に努力してまいります。 6 ラムサール条約登録湿地「風蓮湖・春国岱」の 貴重な自然を再認識! 2 月 13、14 日の 2 日間、 「風蓮湖・春国岱」 を舞台に開催された「ねむろバードランドフェ スティバル 2010(碓氷ミナ子実行委員長)」 に合わせ、世界最大の野鳥保護団体「英国王立 鳥類保護協会」のバリー・クーパー国際環境教 育担当部長が根室を訪れました。 日本野鳥の会が所有する根室市内の鳥獣保護区な どを視察したクーパー氏は、次のように感想を述べて います。 『根室には、海・森林・湿原など多彩な自然環境があ り、とても美しい。様々な生き物が生息し、大きな可能性を秘めています。 オオワシとオジロワシが 2 種類同 時に見られる場所は、世界的にも貴重 であり、根室市民の皆さんは、素晴ら しい環境の中で生活されていること を誇りとすべきです。 将来に向けては、「来訪者のための 案内表示」や「子どもたちが自然の素晴らしさに触れる機会」を拡充する ことが大切です。 』 根室市では、風蓮湖・春国岱の自然環境の保護・保全につなげるために、 こうした専門家の意見を参考に、来訪者に対する啓発のための表示設置や、 子どもたちが地域の貴重な自然とふれあい、理解を深める上で必要となる 備品の購入などに充てるため、 皆さんからお寄せいただいた 「ふるさと応援寄付金」を活用 させていただきたいと考えて おります。 7 北方領土返還運動の世論高揚に 高校生のキャラバン隊を広島市へ派遣 昨年 11 月 12 日から 15 日にかけ て、根室の高校生 4 名が「北方領土返 還要求キャラバン隊」として広島市を 訪れ、北方領土問題の啓発活動を展開 しました。 この事業は、北方領土返還要求運動 原点の地根室から、返還運動関係者を 「キャラバン隊」として全国各地へ派遣し、北方領土問題の啓発を図ると ともに、署名運動を行うことにより、根室市の熱意を道外各地の方々に強 く訴え、より一層強固な運動の展開と世論の喚起高揚を図ることを目的と して、平成 18 年度より実施しています。 今回、広島市を訪れたのは、根 室高校の「北方領土根室研究会同 好会」に所属する石井裕太君(2 年)と木村智美さん(1 年) 、根 室西高校「北方領土研究会」に所 属する牧野裕樹君と松崎あすか さん(ともに 1 年)です。 4 人は、 (社)北方領土復帰期 成同盟 主催 による 「第 46 回 2009 ひろしま北方領土展」の会場において、自分たちが体験した北方 四島ビザ無し交流の様子や、地元での返還要求運動をパネルで紹介すると ともに、北方領土問題が「全国民の問題」であることを、高校生の視点で しっかりと訴えていました。 【積極的に活動に参加・協力くださっている 地元高校生の願い・想い】 『私たちの「願い」は、北方領土が早期に返 還され、ふるさと根室が活気を取り戻し、豊 かに生活できるまちになることです。 私たちの「想い」は、北方領土に、祖父母 が生きているうちに自由に行き来できるよう になることです。そのために日々頑張っています。』 8 人づくり・まちづくり補助事業 根室の漁業・酪農を体験『わくわく子供キャンプ』 昨年 8 月 15・16 日の 2 日間、根室青年 会議所のメンバーが中心となって組織する 「未来のひとづくりプロジェクト実行委員 会(実行委員長:荒木英和根室青年会議所理 事長)が、市内の小学校 3 年生以上を対象 に、根室の基幹産業である漁業・酪農業を体 験しながら、協力しあえる仲間づくりと、さ らなる根室の魅力発見を目的とした「このまち大好き!体験ぼくのまち わたしのまち・ワクワク子供キャンプ」を開催しました。 40 名の児童が参加し、1 日目は落石の浦浜で 「地引き網」などの漁業体験と「タコザンギづく り」などの料理体験、2 日目は明郷伊藤牧場で「乳 搾り」などの酪農体験と「地元食材を使ったピザ づくり」を行いました。 学校も学年も違う子供たちが、みんなで協力する 楽しさや喜びを分かち合い、自らの手で料理するこ とや地元食材を使うことで、「食育」の意識も高ま ったそうです。 荒木実行委員長は、「今回の体験を通じて、参加 した児童たちに新たなつながりが生まれるとともに、根室の魅力を肌で感 じ、郷土愛を育んでいく一翼を担うことができた。」と、その成果を話し てくれました。 人づくり・まちづくり補助事業は、人材育成や まちの活性化に取り組む市民団体を支援するため 平成 2 年にスタートし、これまで延べ 185 団体 に総額 5 千 8 百万円あまりの補助金を交付してき ました。 1 億 140 万円を原資とする基金を積み立て、そ こから生じる利息を補助事業費に充ててきました が、近年の利率の低下にともない、利息分だけで は補助要望額全てに対応することが難しい状況と なっています。 9 ふるさとの風景『根室港』 本年は「根室開港 100 周年」の記念すべき年です! 海に育まれ、海とともに生きてきた根室。現在にいたる発展の礎(いしず え)となったのが「根室開港」です。その歴史の一端をお伝えします。 根室開港からの歴史(昭和初期までを中心に) 明治 43 年 5 月、根室港は日本北東端の要港とし て特別輸出港の指定を受け開港しました。 【大正期の根室港】 当時、北海道庁による千島航路の確保や、根室汽 船株式会社による定期航路の開始など、根室港を拠点とした海上交通は利 用船舶も増加し、充実した時代を迎えていました。 国は、北海道における重要な港湾 7 港の整備計画「第 1 期拓殖計画」 の一つとして、根室港の修築工事を位置づけましたが、その後、鉄道建設 を優先すべきとの見解などから、長年にわたり着工が見送られます。 開港から 10 年を経た大正 9 年 10 月、ようやく根室港修築工事が着 工されました。 当時、根室本線(鉄道)の市街地延伸の開 通と根室港築港の起工をあわせた式典が開催 され、長年の念願がかなったことで、人々は 夢と希望に あふれ、根室 の街はお祭 りムードに包まれたことが、写真や記念 絵葉書から見て取ることができます。 修築工事は約 5 年に及び、大正 14 年 竣工しました。 【式典の様子】 この頃から、大型貨物船や潜水艦の停泊など、根室港はますます重要性 を増していきました。 当時の根室をふりかえる上で欠かせないの が、昭和 6 年、 「リンドバーグの操縦するシリ ウス号の飛来と根室港着水」です。 米国の飛行士リンドバーグが、アン夫人とと 10 もに北太平洋航空路開拓のため水上飛行機シリウ ス号に乗ってニューヨークを出発、途中カナダ、 アラスカ、カムチャツカ半島を経由し千島列島を 南下、8 月 24 日早朝根室港に着水しました。リ ンドバーグの飛行に世界中の注目が集まっていた 中、根室では盛大な歓迎式が催されました。 根室に 2 日間滞在した二人は、茨城県の霞ヶ 浦をめざして飛び立ち、東京、大阪、福岡を 経て中国へ到達、長い飛行の旅を終えました。 リンドバーグの日本への飛来が、まず根室 からだったという史実からも、当時の根室が、 すぐれた通信施設「落石無線電信局」を有し、 多様な物資補給にも対応できるまちであったこと、さらに、根室港がいか に重要な港であったかを伺い知ることができます。 その後、二つの世界大戦による国策の影響を大きく受けながらも、「根 室港」のみならず、北方漁業の新拠点「花咲港」についても、多彩な北方 航路を支えるための整備が進められました。 昭和 53 年、二つの港は一体となった「重 要港湾根室港」として指定を受け、 「根室港区」 「花咲港区」と呼称を変更、昭和 62 年には、 関税法 に基づ く 「開港(貿易港) 」 が根室 港区か ら 花咲港区に指定 【現在の根室港区】 変更され、現在に 至るまで、北方圏との交流機能を備えた重要 港湾としての整備が進められています。 【現在の花咲港区】 根室開港 100 周年記念事業 昨年 12 月に、官民一体となった「根室開港 100 周年記念事業実行委 員会(実行委員長:田中猛根室漁業協同組合参事) 」が組織されました。 三方を海に囲まれ、海とともに生きてきた先人の努力に感謝するととも に、あらためて海の恵みと港の持つ価値を地域の大切な資源として確認し、 地域発展の核として位置づける契機として、さまざまな記念事業の準備が 進められています。 「記念式典開催」のほか、 「大型客船『にっぽん丸』の 寄港」や「海上自衛隊大湊音楽隊の記念コンサート」など、本年 4 月か ら 12 月にかけて 13 件の記念事業が計画されています。 11 確定申告は済みましたか? 平成 21 年中に根室市など地方自治体に対し、5,000 円を超える寄付 をされた個人の方は、確定申告をすると住民税の税額控除などを受けるこ とができます。【いわゆる「ふるさと納税」手続きです。】 このような「還付申告」については、随時税務署において受付けており ますので、まだ済んでいない方はお近くの税務署へ問合せください。 「ふるさと再生・再興・前進」をテーマに頑張ります! 「根室市ふるさと応援寄付制 度」のPRにあたりましては、 「東京根室会」 「札幌ねむろ会」 の役員皆様の深いご理解のも と、積極的にご協力いただき、 多くの方々よりご芳志を賜り ましたこと、厚くお礼申し上げ ます。 また、根室市民の皆様からも、 「市立根室病院の新築・改修」を中心にたくさんのご芳志と、まちづくり への励ましの言葉をいただきました。 根室市では、皆様の想いに応えるべく、新年度を 「ふるさと再生・再興・前進の年」と位置づけ、 市政の推進に全力を尽くしてまいります。 ご意見・お問合せなどありましたら、気軽にご連絡ください。 発行日:平成 22 年 4 月 1 日 発行者:根室市総合政策部総合政策室 〒087-8711 北海道根室市常盤町2丁目 27 番地 Tel:0153‐23‐6111 Fax:0153‐24‐8692 E メール sog [email protected] 12
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