横地申第 9 号 「ダイヤ改正検証」交渉 労使間で真摯に議論を展開する!!

ジェイアール労働組合
横浜地方本部
業務部情報
2010.10.28
№62 発行責任者
米沢光一
横地申第 9 号
「ダイヤ改正検証」交渉
労使間で真摯に議論を展開する!!
2010年3月ダイヤ改正の検証を行った結果、改正直前になっての行路見直し等の問題
点・改善点が報告されました。
地本は「横地申第9号」を申し入れ、9月 27 日各分会代表者と共に労使間で真摯な交渉を
行いました。以下、議論要旨です。
「2010年3月ダイヤ改正検証に基づく」申し入れ
【共通事項】
1.ICカード導入に伴い、運転準備に時間がかかるため、安全の観点からも乗務交代時の時
間を確保すること。
【回答及び見解】現状で対応されたい。
【議論要旨】
(組)ICカード設定時に時間がかかり遅れが発生する。どのように考えているのか。
(会) ダイヤ作成時に乗務員交代駅では極力時間を持つようにしているが、交代時のすべて
に時間を取るのは難しい。
(組)発車後のカード設定で解消出来ないか。
(会)車両及びカードの改修が必要となるため現状での対応をお願いしたい。
【中原電車区】
1.平日、下り631F・711F∼810F・715Fは毎日のように遅延が発生すること
から、遅延の発生しないよう登戸折り返し、稲城長沼折り返しを見直し改善をすること。
【回答及び見解】朝通勤時間帯は、車両を最大限活用しており、上り列車の現在の輸送力を確
保出来なくなることから困難である。
【議論要旨】
(組)下りの遅れが解消されていないようだがどうか。
(会)9月も遅れはあるが改正直後と比べて落ち着いてきた。
(組)715Fは立川駅で段下げを行っているが折り返し時から遅れて発車している。
(会)715Fの遅れは把握している。ダイ改で見直しを検討したいが、715F∼814F間に貨物
が走っているため解消が厳しい。
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(組)最近、武蔵小杉駅でのお客さまが、登戸行き・長沼行きに乗らないで立川行きまで待っ
ている。朝の上・下出区を見直す必要があるのではないか。
(会)川崎地区のお客さまが多いため、上りを優先している。
(矢向車掌区共通)
2.平日 619F∼621Fの連続した下りへの出区は「発車3分前に、発車方向に出場し、出区運
転士が機器整備終了後、引き継ぎを受ける」とある中原電車区「線区別取扱い標準」が守れ
るように出区時間を 10 分以上確保すること。
【回答及び見解】現状で対応されたい。
【議論要旨】
(組)改正後、構内運転士から「時間がない」と申告があり3点ブザー方式としたが、この取
扱は「線区別標準」にない取り扱いである。
(会)下り・下りの連続出区が出来てしまった。
(組)実施する際は「線区別標準」を訂正する必要があったのではないか。
(会)区で対応してもらった。連続下り出区の6分30秒は検討したい。
3.48 行路、10 行路、15 行路、40 行路の関係する稲城長沼駅での特殊な入換え作業を解消
すること。
【回答及び見解】現状で対応されたい。
【議論要旨】
(組)改正直前に気付いた状況である。気づかず改正を向かえていたら大変な状況であった。
(会)大変な状況になっていたであろうと理解している。
(組)現在でも乗務員は「入換えマニュアル」を見ながら仕事をしている。
(会)3月ダイヤ改正には解消を検討したい。
4.川崎駅着発 10 秒は信号の時差、発車ベル鳴動時分等により定時発車が出来ないため、着
発 10 秒を解消すること。
【回答及び見解】 必要な時間は確保している。
【議論要旨】
(組)平日6本10秒の時差で発車している。20秒・30秒へ発車間合いを取れないか。
(会)3月ダイヤ改正で努力したい。
【矢向車掌区】
1.平日7行路∼10 行路は単独の日勤にも関わらず、前ダイヤよりも出勤が早くなったため居
流しをする人が多くなった。出勤時間を6時以降とすること。
【回答及び見解】出勤時刻については、列車ダイヤ設定に大きく左右されるため、単独日勤時
刻を6時以降にすることは困難である。
【議論要旨】
(組)単独日勤にも関わらず、出勤が初電で間に合わないというのはおかしくないか。
(会)朝にどうしても人を入れなくてはならない。
(組)7・8・9行路は出勤時間に間に合わないため自分の時間ではあるが、居流しする事が
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当然のようになっている。
(会)どうしても、朝を厚くしたい。
(組)ダイヤ改正の度に日勤の出勤時間が早くなっている。解消したい。
(社)会社としても課題である。
2.40 行路は立川入区後、稲城長沼への便乗となる。立川車掌区に宿泊場所を確保し、立川宿
泊とすること。
【回答及び見解】 関係支社に要請していく。
【議論要旨】
(組)立川車掌区休養室に空き部屋はないのか。
(会)立川車掌区に空き部屋は無い。中央の 12 月ダイヤ改正以降の回答になるが、南武線の
3月ダイヤ改正では八王子支社に要請はしていきたい。
3.前ダイヤでは休日の欠行路が 2 行路であったが、今改正から 3 行路となったため休日 53
行路及び 54 行路の退区時間が 12 時を過ぎてしまう。欠行路を2行路とし、明けの時間を
11 時台に改善すること。
【回答及び見解】乗務割交番作成規定に基づき行路作成を行っている。
【議論要旨】
(組)欠行路を2行路に戻せば解消出来ると思うがどうか。
(会)休日に年休入る事を考慮した結果である。
(組)休日の多くは臨時があり、特に馬臨は3本。年休が取得しやすくなったかは疑問である。
(会)現場で意見が多くあれば変更は可能であり、3月改正に 12 時過ぎを無くすのは可能。
【国府津運輸区】
(車掌)
1.18 行路(平休共通)の便 331M を構内歩行の安全を考慮し便 861M にすること。
【回答及び見解】全体の行路を見ながら検討していく。
【議論要旨】
(組)変更して問題はあるのか。
(会)改善します。
【大船運輸区】
(運転士)平休共通
1.1 行路の出勤時間を大船駅初電到着(東海道・横須賀・根岸各線)時刻から30分以降と
すること。又は 19 行路と1行路の居流しを泊行路とすること。
2.2行路の出勤時間を大船駅初電到着(東海道・横須賀・根岸各線)時刻から30分以降と
すること。又は 352 行路と 2 行路の居流しを泊行路とすること。
【回答及び見解】出勤時刻については、線区のダイヤ構成や区所の設置場所の条件によって左
右されるため、すべてを解消することは困難である。泊行路とすることは、拘束時間に影
響することから困難である。
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【議論要旨】
(組)以前にはない勤務形態である。
(会)武蔵小杉駅開業でホーム出区が1本増えた。早朝の増発で早い出勤になっている。泊り
だと拘束20時間、居流しはめいっぱい使える。居流しが泊りになると、泊り前、昼前
にしわ寄せがきて、昼間がきつくなる。
(組)初電が走っていない中で「おかしい」という声がある。近くの人以外は泊まらなくては
ならない。改善できないのか。
(会)E電 20 時間のしばりがあるので、今の段階では「勉強します」しか言えない。無くす
のは難しい。
(組)武蔵小杉駅開業だけが問題か。
(会)武蔵小杉駅とNEXがからみでこうなった。今後も両方がからんでおり難しい。
(組)NEXをホームに停めてあるが鎌倉車両センターへ入区できないのか。
(会)NEXの両数が3両から6両になったため入区する場所がない。新しい転削機を作って
いる関係もある。
(組)なぜ本線なのか。本線に停める必要があるのか。
(会)京浜とのからみがあるので、安全面で8番線にした。
(組)居流しは生活面で使いがっての悪い制度で不便である。年休取得した当日に、次の仕事
のために泊りに行く矛盾がある。勤務作成時に考慮する必要を感じるがどうか。
(会)意見を現場に伝えることは出来るが、考慮するよう支社から強制は出来ない。
3.359 行路の 2009M(東京駅 7:25 発車)∼終了点呼(12:04)まで長時間となるため行
路を改善すること。
【回答及び見解】乗務割交番作成規定に基づき行路作成を行っている。
【議論要旨】
(組)朝起きてから長い乗務となる。東京駅で時間が多少あるが、朝食を取れないのが現状で
ある。
(会)構内運転士による入区も考えているが、鎌倉車両センターも人がいない。検討はしてい
るが、かなり厳しく 359 行路は残りそうである。
(組)構内の要員問題のために、影響が出ているのか。であるならば、人を増やすしかい。
(会)そうではない。
(組)この仕事は洗車も行っているが、本線運転士がやることなのか。
(会)以前からやっていた。本線運転士が洗車をやってはいけないということはない。
(組)入区後、便乗まで3分程度しかなくギリギリの現状である。
(会)昼間の時間、入出区は厳しい現状であると認識している。
(組)入出区が多い NEX は特に入換作業ばかりである。次期改正での変更はあるか。
(会)努力している。
(組)359 行路だけに集中して不満がある。
(会)359 行路は長いという認識はある。勤務的に「はまってしまう」申し訳ないと言
うしかない。
(組)次期改正に期待する。
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(車掌)
1.横須賀A線、西大井駅到着前車内自動放送の「湘南新宿ラインへの乗換放送」は高崎線通
過のため無意味である。従って、これを削除すること。
【回答及び見解】西大井駅での湘南新宿ラインへの乗換案内放送については、湘南新宿ライン
の宇都宮線直通列車が停車するため必要である。
【議論要旨】
(組)お客さまから苦情・質問が集中するため、車掌は案内放送をあえて消している。「宇都
宮線直通」と入れるべきだ。
(会)改修時間のかかる作業であり、検討していきたい。自動放送については今後の経過を見
て考えていきたい。
(組)武蔵小杉駅乗り換えに合わせて、次回自動放送の変更・削除を検討すべきである。
(会)検討してみる。
2.横須賀A線、武蔵小杉駅到着前車内自動放送に「湘南新宿ラインへの乗換放送」は高崎線
を利用するお客様へ必要である。従って、これを追加すること。
【回答及び見解】武蔵小杉駅での湘南新宿ラインへの乗換案内放送については、順次車両改修
を実施している。
(2項の問題解消)
3.平日 1330Yはお客様混雑及びお客様さまからの苦情多数のため編成両数 10 両から 15 両
編成とすること。
【回答及び見解】E231 系車両は、基本編成数に比べ付属編成が少ないため、15 車両編成とす
ることは困難である。
【議論要旨】
(組)付属編成が少ない。小山編成 1330Y はまだ 10 両である。乗降の多い所に付属編成を付
けるべきであり、運用の問題である。
(会)乗降の多い所に付属編成付けるよう努力している。
(組)昼間の運用を見る限りでは、1130Y に付属を付けるべきである。夕方から夜の運用で
り 10 両編成は不便である。直接苦情も受けている。また、湘南新宿ラインは会社の目玉
商品である。目玉商品なら全編成を 15 両編成にすべきである。
(会)本社には 15 両編成を上申している。
(組)上申して本社の反応はどうか。
(会)足の長い列車であり新宿駅まで混んでいる。その他は混雑が少ないと本社は見ている。
支社は 15 両編成にしたい方向であり、その努力はしている。
(組)支社の努力は理解する。地本も 15 両編成になるように、本部へ上申し本部―本社間で
議論できるようにしていきたい。
以 上
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