〒982ー8510 仙台市太白区郡山六丁目7ー1 NECト−キン 環境安全部 T e l .022-308-0022 Fax.022-308-1141 NECトーキン株式会社 〒982-8510 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 ホームページ: http://www.nec-tokin.com 発 行: 2002年8月 次回発行予定: 2003年8月 お問合せ先 発行月日:2002年8月21日 環境安全部 Tel:022-308-0022 Fax:022-308-1141 当レポートには再生紙を使用しております。 また、植物性(大豆)インクを使用しております。 CONTENTS 社長挨拶 1 会社概要 2 報告対象範囲 3 企業理念・環境理念・環境方針 4 環境管理活動計画と2001年度活動の結果 5 環境会計 6 環境マネジメントシステム 8 ISO14001認証取得状況 9 教育・啓発 11 リスク管理 13 環境負荷低減活動 15 環境配慮型製品 20 コミュニケーション 25 法遵守 27 社会貢献活動 28 環境監査 29 労働安全衛生(OH&SMS)活動の取り組み 30 海外活動状況 32 環境負荷マスバランス 36 社外表彰一覧 37 公的資格者数 37 社長挨拶 21世紀は環境の世紀とも言われています。この言葉には、地球温暖化に代表される地球環境問題 が全世界の共通の課題として取りあげられている中、その悪化をくい止めれるか否かが地球死命を制 するという意味が込められているようです。 現在この問題に対しては社会全体の責任として官民挙げて対策と活動がなされており、その中で循 環型社会形成に向けてグリーン購入法、各種リサイクル法等の新たな法律も生まれました。企業にと っても事業運営の中でますます環境を意識すべき時期に来ています。 当社はこれまでも環境保全を経営の重要な柱と位置づけ、二酸化炭素の排出量削減、廃棄物の排出 削減、リサイクルの推進及び化学物質の使用削減等の環境負荷低減並びに鉛フリー化の推進、グリー ン購入の拡大に取り組むとともに環境会計の定着化も進めてきており、これらの活動の全社への展開 を図って参りました。 そして今年の4月、当社はNECトーキンとして事業規模もほぼ倍増し、新たなスタートを切りま した。これは取りも直さず企業としての地球環境への責任も更に重くなったということです。 このような視点から、当社はこれらの考え方をより鮮明にするため、今年度新たに策定した企業理 念並びに経営方針の中に環境への考え方とその取組みを明確に打ち出し、Ecology Focus として環 境重視の事業運営を進めていくことを誓いました。 そして、それを具体的に展開するために、今年4月にNECトーキン環境保全中期計画(グリーン プログラム)を見直しし、これまでの環境負荷低減活動に加えて環境配慮型製品の提供並びにグリー ン購入の推進等を中期の重要な活動と位置づけ、全面に打ち出しました。それに加えて、従来の「環 境保全」の考え方から、「環境経営」を企図した活動に変えていく事も重点として取りあげました。 これらの活動を通して、当社は循環型社会の一員として社会に貢献していく所在ですが、どうぞ皆 様からの率直なご意見を賜わり、今後の更なる環境活動レベルの向上に繋げさせていただければ幸い です。 NECトーキン株式会社 代表取締役社長 1 会社概要 資本金推移 NECトーキン株式会社 商 号 NEC TOKIN Corporation 1938(昭和13)年4月8日 設 立 10,506 10,506 10,506 10,506 10,506 10,000 ● し、NECトーキン株式会社に社名変更) 代表取締役社長 羽田 祐一 9,487 8,000 ● 〒982-8510 6,000 ● 仙台市太白区郡山六丁目7番1号 東京事務所 12,990 12,000 ● (2002年4月 NEC・電子部品事業と統合 本 店 (単位:百万円) 14,000 ● 〒107-8620 4,000 ● 東京都港区北青山二丁目5番8号 2,000 ● ホームページ http://www.nec-tokin.com 資本金 12,990,212,211円 株 式 発行予定株式総数 200,000,000株 発行済株式総数 113,516,066株 0● 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年4月 連結売上高推移(旧トーキン) 上場取引所 東京証券取引所市場第1部 1,000 ● (単位:億円) 979 927 3月 決算期 846 単独 1,900人 従業員数 780 800 ● 704 連結関係会社:国内 1,800人 中国他海外 8,600人 ( ) 600 ● (平成14年5月31日現在) 400 ● 200 ● 0● NECトーキンの事業展開 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 従業員数推移 (単位:人) 8,000 ● 主要市場 モバイル機器 通信インフラ デジタル家電 カーエレクトロニクス 7,000 ● 新市場 6,000 ● 5,170 主要事業 エネルギーデバイス ネットワークデバイス ファンクショナル デバイス タンタルコンデンサ リチウムイオン二次電池 電気二重層コンデンサ リレー 光ネットワークデバイス ICカード&ICタグ 磁性デバイス 圧電デバイス 新機能センサ 5,000 ● 4,000 ● 2,000 ● 機能材料 活性炭 光単結晶 活物質 ルチル ガーネット セラミクス 磁性材料 フェライト マグネット 金属 1,000 ● 誘電体 圧電体 0● 2,650 2,002 767 1996年 3月 1,854 1,095 1997年 3月 1,816 1,726 1,385 1,638 1,571 1,650 1998年 3月 2000年 3月 2001年 3月 2002年 3月 1999年 3月 国内本社 海外関連会社 2 4,893 3,365 3,000 ● 主要素材技術 タンタル 導電性 ・ニオブ 高分子 1997年度 報告対象範囲 本報告書の報告対象範囲は、以下の通りです。 ■ 環境年次報告書対象範囲 ■ ISO-14001認証取得状況 ● 対象年度:2001年4月1日∼2002年3月31日 環境管理活動の一貫性と効率化を図るため、国内に ● 地域的範囲: おいては既に認証取得済みの主要事業所 (白石、 仙台、 当社の国内事業所は、 4事業所となっています。 広島) を統合し、環境管理統括部門を核とし全社シス 今回の環境年次報告書の対象は、 この4事業所の テムとして構築した後、受審し、認証されました。 (2001 中から主として仙台事業所、白石事業所、広島事業 年5月認証取得) 所の3事業所とし、一部つくば事業所の活動も紹介し ます。 海外事業所については、台湾恩益禧東金電子股 有限公司(高雄) とNEC東金電子(厦門)有限公司 の2社は、ISO認証取得後の活動を紹介します。 又、NEC TOKIN Electronics(Vietnam)Co., Ltd.(Dong Nai Province) とTokin Electronics(Malaysia)Sdn. Bhd. (Kuala Lumpur) の2社は、ISO認証取得に向け ての活動を紹介します。 国内 ●本店/仙台事業所諏訪・西浦工場 (宮城県仙台市) ●環境管理統括部門 (仙台事業所内) ●白石事業所(宮城県白石市) 広島事業所(広島県東広島市)● ●つくば事業所(茨城県つくば市) 海外 ●台湾恩益禧東金電子股 有限公司(高雄) ●NEC東金電子(厦門)有限公司 ●NEC TOKIN Electronics(Vietnam)Co., Ltd.(Dong Nai Province) Tokin Electronics(Malaysia)Sdn. Bhd.(Kuala Lumpur)● ※ ●:ISO14001認証取得済 ●:ISO14001認証取得中 3 企業理念・環境理念・環境方針 NECトーキンは今年企業理念を改定し、その中で環境への企業姿勢を明確に打ち出し、環境重視 の事業経営を進めていく事を誓いました。 企業理念 素材型電子部品企業NECトーキンは、 最先端デバイスの創造を通して、 自然環境と親和しつつ、世界の人々や社会 の繁栄に貢献してまいります。 企業ステートメント 環境理念 NECトーキンは、企業活動のあらゆる領域 で環境に配慮したテクノロジーと生産の追 求をとおして地球環境保全の活動を推進し ます。 環境と人々のポテンシャル発揚のために 超素材による進化したデバイスの創造 経営指針 行動指針 “Customer Focus” 「お客様なくしてビジネスなし 顧客は最高の経営資源」 “Shareholder Focus” 「株主重視の経営思考 収益の追求と株主価値向上の推進」 “Employee Focus” 「従業員の満足度向上 世界の発展に貢献する人材の育成」 “Quality Focus” 「品質第一とした企業運営 半歩先行の新商品開発とQCDの 徹底的追及」 “Ecology Focus” 「環境重視の事業運営 グリーン技術で自然との調和を 目指し社会貢献」 1.当社製品の開発設計から製造、廃棄までの各領 域において、省エネルギー、省資源、廃棄物の 削減等を積極的に推進するとともに、環境に配 慮した製品の提供に努めます。 2.継続的なEMS改善とともに、環境汚染の予防に 努めます。 3.環境に係る法律等の規制遵守はもとより、その 他の要求事項を考慮した自主管理基準を設定し、 環境保全に努めます。 4.本方針に基づく環境活動を展開するにあたり、 環境目的及び環境目標を定め、その施策を環境 管理プログラムの中で明確にするとともにこれ を見直します。 5.本方針を文書化し、全従業員に周知するととも に環境マネジメントシステムにより実施し、維 持します。 6.本方針は外部からの要求に応じて公開します。 ※2002年改定 4 環境管理活動計画と2001年度活動の結果 NECトーキンは、豊かな地球環境を守り「環境経営」を実現するために、環境管理活動計画を定め、 その達成に向けて取り組んでいます。 具体的には、主要事業所(仙台、白石、広島)における環境負荷を把握し、これに基づいて効果的に 環境負荷を削減する環境管理活動を展開しています。環境保全コスト及び効果については、環境 会計によって算出し、情報開示しています。 ■ 環境管理活動計画と活動結果 1. 結果と評価 項 目 年度目標 活動結果(2001年度実績) 関連 評価 ページ 地球温暖化ガス排出削減 生産高原単位ベースで 前年度比2%以上削減 固定費削減並びに生産効率向上が追い付か ず、原単位ベースでは、5.0%増加となりました。 しかし、CO2排出絶対量では、前年度比27% 減と大幅に削減しました。 △ 15∼16 産業廃棄物削減 前年度比50%以上削減 マテリアルリサイクル化が進み、前年度比56 %削減と目標を達成しました。 ○ 17 一般廃棄物削減 前年度比20%以上削減 分別回収の徹底により対前年度比28%削減 と目標を達成しました。 ○ 18 環境汚染化学物質の使用量削減 前年度比1%削減 2001年度は前年度比42%削減しました。 ○ 19 環境汚染の発生ゼロ 「ゼロ件」継続 排水水質(PH)のオンラインモニターシステ ムの導入等のリスク管理強化により発生ゼロ を維持しました。 ○ 27 梱包材使用量削減 前年度比10%以上削減 前年度比49%と大幅に削減しました。 ○ 18 環境会計管理システムの運用 環境省ガイドラインに対応し集計しました。 ○ 6 グリーン調達 エコ商品のグリーン購入率で一部商品で100% に至りませんでした。 △ 23 社会貢献 各事業所にて、地域清掃を実施したり、自治 体主催のイベントに積極的に参加し、地域へ の貢献活動を実施しました。 ○ 28 評価:「○」=目標以上の成果、「△」80∼100%未満、「×」=80%未満 2.総合評価 地球温暖化ガス排出量削減項目は、急激な生産減少に対して生産効率向上活動が追い付かず、原単位ベースの目標を 達成することは出来ませんでした。 しかし、配管の保温、運転管理の強化及び運転の効率化を進めることにより絶対使用量 は大幅に削減することが出来ました。 その他の目標は、すべて目標を達成しました。 5 環境会計 NECトーキンでは主要事業所(仙台、白石、広島)及び環境管理統括部門を対象に、1999年度(試 行)より環境会計を行っております。2000年度までは、当社独自の集計方法により行ってきまし たが、2001年度は環境省ガイドラインに対応して結果をまとめました。 当社の環境会計においては、見なし効果はカウントしておりません。今後、定義が明確になった時 点で集計する予定です。 ■ 年度別推移 (単位:百万円) 項目 実施部門 環境保全コスト 統 仙 白 広 環境保全効果 統 仙 白 広 括 部 台事業 石事業 島事業 計 括 部 台事業 石事業 島事業 計 2000年度 門 所 所 所 28 192 228 7 455 0 38 90 5 133 門 所 所 所 ■ 2001年度環境会計実績 環境保全コスト 大分類 中分類 小分類 大気汚染防止費 地球環境保全コスト 温暖化防止費 管理活動コスト 節水、雨水利用等 0.4 300 ● 260 200 ● 133 100 ● 0● 2000年度 2001年度 環境保全コスト 環境保全効果 一般廃棄物の減量化、削減、 リサイクル等 2.6 産業廃棄物の処理・処分 42.2 一般廃棄物の処理・処分 20.8 環境保全コスト比率(サイト別) ● 広島事業所 1.0% ● 統括部門 5.0% 221.2 23.8 90.2 0.0 グリーン調達 0.1 製品等のリサイクル、回収、再資源化、処理 0.0 容器包装等のリサイクル、回収、再資源化、処理 3.5 その他 0.0 社員への環境教育等 4.9 EMSの構築、運用、認証取得 6.1 環境負荷の監視・測定 5.8 ● 白石事業所 39.0% ● 仙台事業所 環境保全に資する製品等、製造段階等、物流、販売 118.9 55.0% 3.6 69.5 環境保全コスト比率(分類別) ● 研究開発コスト 52.7 25.0% ● 社会活動コスト 12.0% 118.9 58.3 自然保護、緑化、美化、景観保持の環境改善対策 環境損傷コスト 455 400 ● 1.0 段階の研究開発、企画開発、並びに負荷低減 社会活動コスト 473 130.0 環境保全対策組織の人件費、上記3項目の人件費 研究開発コスト (単位:百万円) 500 ● 発生費用 0.4 その他 上・下流コスト 25 255 186 7 473 0 125 134 1 260 資源の効率的利用 産業廃棄物の減量化、削減、 リサイクル等 資源循環コスト 年度別推移 (単位:百万円) 公害防止コスト 事業エリア内コスト 2001年度 地域活動支援等 0.1 環境保全を行う団体等への寄付等 0.0 環境情報の公開、環境公告 1.4 土壌汚染、自然破壊等の修復 0.0 環境損傷に対応する引当金繰入額、保険料 0.0 環境保全に関わる和解金、補償金、罰金、訴訟費用 0.0 59.8 ● 事業エリア内コスト ● 上・下流コスト ● 管理活動コスト 0.0 473.0 合計 6 15.0% 1.0% 47.0% 環境保全効果 (単位:百万円) 大分類 中分類 事業エリア内効果 エネルギー使用量の削減 217.8 用水量の削減、 リサイクル 11.6 紙購入量の削減 0.6 プラスチック購入量の削減 9.6 その他原材料の消費率減 0.6 廃棄物処理量の削減 7.1 その他の環境保全効果 (見なし効果) 259.7 ● 白石事業所 12.4 化学物資の削減 0.2 半田購入量の削減 0.1 グリーン購入量増 0.0 その他の対策によって得られた効果 0.0 リスク削減による見なし益 0.0 教育効果 0.0 環境配慮による信用度向上 0.0 その他 0.0 51.5% 48.1% ● 仙台事業所 環境保全効果比率(分類別) 0.3 0.0 100.0% エネルギー使用量の削減 資源活用率の向上 再資源化率の向上 ● 事業エリア内効果 260.0 合 計 0.4% ● 広島事業所 効 果 再資源化率の向上 上・下流効果 環境保全効果比率(サイト別) ■ 比較のために昨年度の集計方法に合わせてまとめたものは以下の通りとなります。 2001年度環境項目別環境保全コスト 2001年度管理項目別環境保全効果 12. ● 緑化等維持費 0% ● 環境管理統括部門・担当部門費用 ● その他 0% ● 再資源化率の向上 10.0% 6. 全社 473 ● 廃棄物処理費 ● 緑化等維持費 ● その他 4.0% 27.0% ● 資源活用率の向上 2.0% 9.0% ・機器運用管理費 9.0% 4.0% 白石 134 ● エネルギー使用量の削減 ● 環境施設・設備 ● 廃棄物処理費 ● その他 ● 廃棄物処理費 7.0% ● 廃棄物処理量の削減 (単位:百万円) 49.0% 23.0% 1.0% 84.0% 8.0% ● 再資源化率の向上 仙台 125 (単位:百万円) ● 環境改善促進費 3.0% ● 廃棄物処理量の削減 11.0% 白石 186 ● 環境施設・設備 ● 資源活用率の向上 ● 再資源化率の向上 6.0% ● 環境改善促進費 仙台 255 ● エネルギー使用量の削減 26.0% ● 環境管理担当部門 9.0% 9.0% ● 資源活用率の向上 ・機器運用管理費 11.0% 4.0% ● その他 32.0% ● 環境施設・設備 13.0% ● 緑化等維持費 ● 環境管理担当部門 2.0% 全社 260 ● 環境改善促進費 ● 廃棄物処理費 5.0% ● 廃棄物処理量の削減 87.0% ● エネルギー使用量の削減 ・機器運用管理費 36.0% 19.0% ● 廃棄物処理量の削減 7.0% ● 環境改善促進費 23.0% 25.0% ● エネルギー使用量の削減 広島 7 24.0% 広島 1 ● 資源活用率の向上 ● 環境施設・設備 ・機器運用管理費 61.0% ● 再資源化率の向上 7 28.0% 23.0% 81.0% 環境マネジメントシステム 国際標準規格 ISO14001に適合したシステムを効率的に運用します。 ■ 環境管理推進 (組織) 体制 NECトーキングループでは、以下の組織体制のもとでグループ全体の環境活動を推進しています。 中央環境管理委員会にて方向付け承認された環境管理活動計画をもとに各実施部門に対して実施を指示し、 その達 成状況は、各事業所の環境管理委員会にて確認しています。 また、化学物質管理、省エネ省資源、 グリーン調達等の各委員会も随時開催され全社的取り組みにより環境負荷低減 を推進しています。 環境管理統括責任者 社 長 環境管理統括部門 環境管理統括 責任者代理 仙台事業所 環境管理責任者 中央環境管理委員会 白石事業所 地区環境管理統括責任者 環境管理全社推進責任者会議 化学物質管理委員会 広島事業所 製品アセスメント委員会 製法アセスメント委員会 地区環境管理責任者 部門環境管理推進責任者 つくば事業所*1 省エネ省資源委員会 グリーン調達委員会 海外関係会社 地区環境管理委員会 台湾恩益禧東金股 有限公司 NEC 東金電子(厦門) トーキンエレクトロニクスマレーシア*1 NEC トーキンエレクトロニクスベトナム*1 *1 環境マネジメントシステム構築中 8 部門環境管理推進者 認証取得状況 NECトーキングループでは、ISO14001に対応した環境マネジメントシステム(EMS)を、環境 管理活動推進のための需要なツールとして捉え、このシステムを各事業所並びに各部門毎に構築 しています。 また、このシステムに基づいたPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回すことで継続的 改善を図り、環境負荷低減を推進しています。 ■ 事業所のEMS NECトーキングループの環境マネジメントシステムは、各生産事業所単位での導入を先行させ、白石事業所、仙台 事業所、広島事業所の順に取得・構築してきました。 ■ NECトーキングループの事業所別ISO14001認証取得状況 事業所名 所在地 審査登録期間 認証登録月 白石事業所 宮城県白石市 JQA 1998. 9 仙台事業所 宮城県仙台市 JQA 1999. 3 広島事業所 広島県東広島市 JQA 1999.10 NEC東金電子(厦門) 中国(厦門) XECC 2001. 5 台湾恩益禧東金電子股 有限公司 台湾(高雄) SGS 2001. 5 今後も、認証取得を拡大加速させ、全世界の生産拠点での取得を目指します。 その他、NECトーキンのオフィス系事業所をはじめとする非生産系拠点においても認証取得を推進していきます。 ■ グループ全体のEMS これまでEMSに関しては、生産事業所単位での先 行取得を推進してまいりましたが、 「環境経営」の実現 並びにEMSの一元化管理と一層の効率化を図るため に、全社一丸となってEMSに取り組む必要性が認識さ れました。 そのため2000年度は、全社環境マネジメントシス テムを構築すると共に、白石・仙台・広島各事業所の 統合化を目指しました。 その結果、2001年5月11日に全社システムとして 認証取得を受けました。 今後も認証取得範囲を拡大させ、 グループ一体と なった環境管理活動を展開してまいります。 社 名 株式会社トーキン 環境管理統括部門所在地 宮城県仙台市 9 審査登録期間 認証登録月 JQA 2001. 5 ■ ISO14001 認証展開図 1)国内事業所等の展開図 白石事業所 1998.9 仙台事業所 広島事業所 1999.3 3事業所統合 統 合 統 合 2001.5 2002.9 2004.上旬 本社統括部門 つくば事業所 1999.10 新子会社 ●NECトーキン岩手※ 東京事務所営業拠点 ●NECトーキン栃木※ ●NECトーキン富山※ 点線枠内は、今後の予定 2)海外関係会社の展開図 認証取得 認証取得 認証取得 2001.5 2002.6 2003.3 トーキンエレクトロニクス マレーシア NECトーキンエレクトロニクス ベトナム NEC東金電子 (厦門) 台湾恩益禧電子股 有限公司(高雄) 点線枠内は、今後の予定 ※2002年、NECトーキン誕生にともない、新たに子会社として加わったNECトーキン岩手、NECトーキン栃木、NECトーキン 富山の3社は、NECより分離したことにより環境マネジメントシステムの再構築が必要となり新会社の体制に基づく環境 マネジメントシステムの構築を目指しています。 10 教育・啓発 環境経営は、社員一人ひとりの環境に対する深い認識と行動によって実現されるものであり、その ための手段として環境教育は非常に重要で有るとNECトーキンは考えています。 また、社員自らが環境問題を認識し、考え、問題点を抽出し、解決策の提案そしてそれに沿った行動 が出来るような人材を育成したいと考えています。 1. 環境教育 NECトーキンでは、社員全員の環境に対する理解促進と啓発を深めるための階層別教育と、環境に大きな影響を与 える設備や施設の運転などに従事する社員に対する専門別教育、 さらに資格取得を奨励・支援することにより環境に 対する自己啓発を通し、社員の意識改革を促す活動を実施しています。 また、環境マネジメントシステムの改善を進めるための内部監査員の養成並びにスキルアップの講座も開講してい ます。 ■ 訓練計画(全社計画) 区 分 階 層 別 基 本 教 育 専 門 分 野 別 教 育 対象・内訳 1.新入社員 2.環境管理推進者 3.経営層・幹部 1.内部環境監査員 教育 2.公的資格者の充足 (※ 事業所計画は、個別に作成し実施しています。) 内容/項目 目的:環境意識の高揚、 トーキンEMSの理解 ISOの要求事項の理解 内容:以下からの適宜選択実施 ①地球、地域環境問題 ②ISO14001規格の概要 ③外部からの要請 ④トーキンの環境管理活動(グリーン プログラム) ⑤個別関連テーマ教育 時間:1.5H/回 2001年/上 2001年/下 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 ○ 5日(28名) ○ 21,22日(仙台・白石:20名) ○ 7日(広島:4名) 環境管理推進委員を内部監査員 ○ 11日 養成に組み込み実施 ○ 19日(28名) ○ 21,22日(全社:24名) ○ 15日(仙台:21名) 目的:内部環境監査員有資格者の拡充と フォローアップ 内容:ISO14012指針に準ずる。 対象:内部環境監査員候補者(約20名) 新環境管理委員 時間:養成コース2日間、 フォローアップ0.5日 間 目的:法対応及び法遵守リスク対応 内容:資格試験受験、専門教育受講 対象:資格取得候補者 (つくば:11名) 内部監査員 養成セミナー フォローアップ研修 ○ 22日(白石:17名) フォローアップ研修 別途取得計画による 内部監査員養成セミナー 内部監査員フォローアップ研修 11 2. 啓 発 ①環境レター 経営層及び幹部層を対象とした環境レターを環境管理統括部門より定期的に発信しています。 このレターに は環境に関する社会情勢や顧客情報、そして当社の取り組み状況等について掲載しています。 ②環境ニュース 仙台・白石両事業所には、 それぞれ社員の環境意識啓蒙・啓発のための環境ニュースがあります。 この環境ニュースは、事業所環境管理担当部門が編集・発行し、掲示等の方法で社員に知らせています。 このニュースには、環境に関する社会動向やトピックス並びに各事業所内で行われている活動の紹介と、その 活動に対して得られた表彰などの情報を社員へ伝えています。 ③内部監査員レベルの向上 ISO14001では、環境マネジメントシステムの継続的改善を要求しています。 システムの継続的改善を前進さ せるために内部監査があります。NECトーキンでは、 この内部監査制度の重要性を認識し、それを担う内部監査 員の拡充と監査レベルの向上を積極的に進めてきました。 また、内部監査員の資格取得後も継続的にフォローア ップ研修を行い監査員のレベルアップを図っています。 審査員並びに内部監査員の資格取得者数は、2002年3月31日現在、以下の人数になっています。 [環境レター] 名 称 人 数 CEAR 主任審査員 1名 CEAR 審査員 1名 CEAR 審査員補 7名 NEC関係会社登録審査員 4名 内部監査員 102名 [環境ニュース] [教育テキスト] ーテキスト 環境ISOセミナ 修) (新入社員研 [2]企業を取り巻く環境 1)外部の関与と要請 ○環境管理活動の実施 ○ISO14001の認証取得(NEC関係会社21社全社取得) (H12.2時点) ○鉛半田、PVCの使用制限 ○グリーン調達 環境ISO 『ISO14001と は』 親会社 グループ会社 地域社会 日 平成13年4月5 トーキン (株) 環境安全部 ○環境情報の公開 (環境報告書、環境会計) ○環境クレームの撲滅) 業界団体 当社 海 外 ○WEEE指令 (廃製品回収法令化) ○製品への有害物質 含有排除 ○業界独自の目的の達成 ・省エネ ・資源の節減 ・リスク管理 顧 客 行 政 ○自社の環境管理活動への参画 ○ISO14001の認証取得 ○有害物質の使用制限・禁止 ○グリーン調達 ○改正省エネ法(H11. 4) ○ダイオキシン法(H12. 1) ○容器包装リサイクル法(H12. 4) ○家電リサイクル法(H13. 4) ○PRTR法(H13. 4) 12 リスク管理 NECトーキンは、ISO14001認証を取得し、これに基づいたリスク管理を展開しています。 万が一事故が発生した場合は、直ちに経営トップに報告されるとともに、緊急事態への対応に基づ き適切な処置がとられます。 ■ リスク管理事例 NECトーキンでは、汚染・災害予防のためのさまざまな設備の導入 や、 訓練を実施しています。 1. 溶剤ガス脱臭燃焼装置設置 仙台・白石両事業所では、製品製造工程で発生する有機溶剤ガ スを排出する際、燃焼装置で燃焼させると共に脱臭効果も持たせ 適正に処理しています。 溶 剤 ガ ス 脱 臭 燃 焼 装 置 2. 排水水質オンラインモニターシステム つくば事業所では、排水のPH測定値を、オンラインでモニター 上に表示させ、 自主管理値基準を超えた場合、 アラームが発報する システムを構築しました。 このシステムは、社内LANにより仙台をは じめ全事業所内でも確認する事が出来ます。 このシステムにより、緊急事態などへの即応体制が整備されまし た。 3. 排水異常時一時回収タンクの設置 白石事業所では、最終排水の水質が自主管理基準を超えた場合、 排水を一時回収タンクに回収し、 その間に原因究明と対策を実施し、 異常な排水を一滴も構外に出さない万全の体制を取っています。 4. ベント式灯油配管 白石事業所において灯油タンク、送液ポンプ、配管は、 これまで フレキシブル配管で配管されていましたが、送液ポンプの振動によ り亀裂が入り、継ぎ手部分から漏液することがありました。 これを防 ぐために、配管の途中にベント管を設け振動を緩和し、漏液を起こ さないよう対策を打ちました。 一時回収タンク このような対策は、構内随所で取られています。 ベント式灯油配管 13 5. 緊急時対応訓練 万一の災害に備えて、被害を最小限にくい止める訓練を緊急事 態訓練として各事業所、各部門にて定期的に実施しています。 また、土嚢袋、オイルマット、 スコップ等の災害時に使用する備品 は防災用品置場に常備され、訓練の際に数量・内容確認、補充を行 っており抜けのない体制を敷いています。 写真①は、仙台事業所にて排水中の重金属イオン濃度が自主管 理基準値を超えた場合を想定し、排水経路中の直近排水マスを土 嚢等を使用して堰き止めている訓練風景です。 ①仙台事業所 訓練状況 写真②は、白石事業所において、 タンクローリ車から有機溶剤が 漏洩した場合を想定し、雨水溝への流出防止のため土嚢で堰き止 めた上で、オイルマットにて有機溶剤を吸収・回収している訓練風 景です。 写真#は、広島事業所において、廃有機溶剤の回収作業中に漏 液が発生した場合を想定した訓練風景です。 訓練内容は、白石事業所と同様の方法で実施しました。 ②白石事業所 訓練状況 ■ 緊急時対応訓練・テスト計画と実施状況 訓練項目 実施部門 実施状況 灯油流出 仙台・白石(事) 7・8月実施 溶剤流出 仙台・白石・広島(事) 8・9月実施 排水・排ガス処理装置故障 仙台・白石(事) 5・7・8・9・10・3月実施 ガスタンクガス漏れ 白石(事) 8月実施 地下貯蔵タンク漏洩 白石(事) 5・12・2月実施 ボイラー黒煙発生 仙台(事) 7・11月実施 ③広島事業所 訓練状況 ■ 監視測定実施例 これらリスク対策及び緊急時対応訓練に加え、仙台・白石両事業 所では24時間の監視体制を敷いています。 中央監視装置 1.仙台事業所では、工場の各所に設置された各種検出装置のデ ータを中央監視装置に集め、24時間体制で監視しています。 異常が発生した場合は、警報が発報し、監視員が現場に急行 して対応する手筈になっています。 2.白石事業所には、安全環境監視員制度があり異常の早期発見 による緊急事態の未然防止を最大の任務としています。 安全環境監視員は、24時間体制で、安全及び環境に関して監 視活動を行っています。 14 安全環境監視員による定期点検 環境負荷低減活動 1. 地球温暖化ガスの削減 NECトーキンでは、地球温暖化ガスであるCO2の排出量を削減するためにさまざまな取り組みを実施しています。 一例としては、主要事業所(仙台、白石、広島) での省エネ事例を環境管理委員会または省エネ省資源委員会などで 取り上げ、水平展開させる全社的取り組みをしています。 このような取り組みにより2001年度は排出量を絶対量で前年度比27%削減することが出来ました。 電力使用量 (単位:Mwh) 70,000 ● 60,000 ● 59,359 49,383 50,000 ● 51,412 46,325 43,827 40,000 ● 30,000 ● NECトーキン主要事業所のCO2排出量 20,000 ● 10,000 ● 0● (単位:t) 70,000 ● 60,000 ● 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 50,000 ● A重油使用量 14,000 ● 13,066 12,833 18,354.1 30,000 ● 20,000 ● 8,775 8,000 ● 40,177.4 39,817.6 41,563.1 34,950.3 25,375.4 10,000 ● 6,000 ● 0● 4,000 ● 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 電力CO2重量 2,000 ● 0● 16,537.9 15,646.1 12,144 10,000 ● 17,629.9 40,000 ● (単位:kl) 13,116 12,000 ● 21,191.3 燃料等CO2重量 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 灯油使用量 (単位:kl) 2,500 ● 2,044 2,000 ● 事業所別CO2排出割合 1,846 1,500 ● 1,369 1,464 ● 広島事業所 1,000 ● 500 ● 0● 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 LPG使用量 (単位:m3) 250 ● 200 ● 150 ● 198 182 198 180 146 100 ● ● 白石事業所 50 ● 0● 2.0% ● 仙台事業所 948 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 15 64.0% 34.0% ■ 事業所での省エネ活動事例 1)ボイラー配管の保温による省エネ これまでもボイラー配管の保温化を進めてきました が、2001年度も引き続き実施し、徹底的に保温化を 実施しました。 その結果、熱の放散を最小限にすることができ、省 エネ目標達成に貢献しました。 ボイラー配管の保温 2)運転効率向上による省エネ 空気圧縮装置(コンプレッサー)やクーリングタワー など複数台で運転している装置を中心に運転管理方 法の見直しと配管経路の変更並びに負荷設備の保全 を実施したことにより運転効率の向上が図れ、省エネ に貢献しました。 運転効率向上によりクーリングタワー2台のうち1台停止 16 2. 産業廃棄物削減 NECトーキンでは、廃棄物に対しては3R(Reduce,Reuse,Recycle)の考えを基本スタイルとし、 ゴミを出さない、再利 用する、 リサイクルに回す運動を展開しています。 この取り組みにより仙台事業所は、ゼロエミッション*達成まであと一息のところまでに到達しました。 また、白石事 * 業所は昨年度同様にゼロエミッション を継続しています。 これらの活動により、2001年度は前年度比56%廃棄物量を削減することができました。 主要事業所(仙台、白石、広島)産業廃棄物排出量 仙台事業所排出量 (単位:t) 5,000 ● (単位:t) 1,000 ● 4,335 823 4,000 ● 800 ● 3,000 ● 600 ● 2,000 ● 400 ● 1,709 334 281 1,079 1,000 ● 200 ● 310 0● 244 119 137 0● 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 白石事業所排出量 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 広島事業所排出量 (単位:t) 4,000 ● (単位:t) 16 ● 3,512 13.6 3,000 ● 12 ● 2,000 ● 8● 6.8 1,375 4.8 1,000 ● 4● 784 59 13 0 ● 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 0● 1999年度 2000年度 *ゼロエミッションの定義 NECトーキンでは、ゼロエミッションをNECの定義を準用して次のように定義しています。 「廃棄物総発生量のうち99%以上が再資源化され、埋立処分が1%未満の場合」 17 2001年度 3. 一般廃棄物削減 一般廃棄物も産業廃棄物同様の取り組みを実施して削減を進めています。 2001年度は、前年度比28%削減しました。 [分別の徹底] プラスチックの再利用を推進するために、分別の徹底化を図りました。 一般廃棄物削減実績計画対比表 一般廃棄物排出量 (単位:t) 350 ● (単位:t) 400 ● 300 ● 250 ● 300 ● 138 200 ● 109 75.6 150 ● 100 ● 174 150 50 ● 0● 1.9 126.7 1.3 70.3 112.3 200 ● 0.9 37.8 100 ● 93.6 0● 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 仙台 白石 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 実績値 広島 4. 梱包資材の削減 計画値 梱包・包装資材購入実績 2001年度も、 グリーン調達委員会の中で梱包・包 装材の簡易包装・使用量削減を推進してきました。 250 ● その結果、梱包・包装資材は前年度比49%削減と 目標を達成できました。削減の方策としては、 通い箱化、 内箱の共通化などを実施しました。 200 ● (単位:万円) 43.8 48.8 150 ● 27.5 また、包装容器で塩ビ製のものは、2001年度に全 廃しました。 100 ● 23.8 190.0 131.2 50 ● 12.8 108.8 98.7 49.8 0● 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 段ボール系包装材 樹脂系包装材 5. 土壌・地下水汚染 NECトーキンでは、 重金属や揮発性有機溶剤による土壌・地下水への汚染について測定点を定め調査を行っております。 2001年度は、建屋の撤去に伴い土壌調査を実施しましたが、土壌汚染はありませんでした。 また、仙台事業所では、毎月地下水汚染調査を実施しておりますが、汚染はありませんでした。 白石事業所でも、地下水汚染調査を実施しておりますが汚染はありませんでした。 ■ 土壌・地下水への塩素系有機溶剤の影響に対する取り組み 事業所名 測定ポイント 汚染状況 仙台事業所 8ポイント (西浦2ポイント含) 汚染なし* 白石事業所 2ポイント 汚染なし* 今後とも、土壌・地下水汚染対策として継続して調査を実施する予定です。 *汚染なし:分析測定による調査の結果、環境基準を超える汚染はありませんでした。 18 6. 化学物質削減 (PRTR対応) NECトーキンでは、化学物質に対して有害性の視点から 「使用禁止物質」 「使用制限化学物質」を自主的に制定し、 使用量の削減を推進しています。 また、化学物質を新規使用する場合は事前審議制度により !化学物質の管理方法の確認 "使用環境の調査(安全をメインとした) #有害性・危険性がある場合、別物質への代替化の可否 等について検討を加え、環境負荷低減を念頭に置いた取り組みを実施しています。 さらに、年1回化学物質の棚卸しを実施し、使用状況・管理状況の確認を通して環境・安全面での問題点並びに遵法 状況の把握に努めています。 一方、お客様等利害関係者からの化学物質使用状況に対する問い合わせにも迅速に対応できるよう体制づくりも実 施しています。 (詳細はP25、 コミュニケーション 顧客環境調査依頼への対応に示しています。) ■ 2001年度中に廃止または代替化した化学物質 これまで使用してきた物質で、2001年度で廃止または代替化した化学物質は、以下の通りです。 下記、白石事業所関係の物質は、半導体事業の撤退に伴って使用中止したもので、会社としても全廃となりました。 物質名 廃・代 性状 金属砒素 廃 オキシ塩化燐 ■ 廃 対象事業所 物質名 液体 対象事業所 塩化水素 廃 液体 白石事業所 〃 四塩化硅素 廃 液体 〃 廃 気体 〃 白石事業所 固体 廃・代 性状 フォスフィン 廃 気体 〃 三塩化硼素 ジボラン 廃 気体 〃 二クロム酸カリウム 代 固体 つくば事業所 モノシラン 廃 気体 〃 二酸化マンガン 代 固体 〃 ジクロルシラン 廃 気体 〃 廃:廃止、代:代替 PRTR法対象物質 PRTR法に対しては、各事業所環境管理担当部門から各部門へ対象物質の収支管理実施の指示が出され、物質の 使用量並びに排出量の把握が進められてきました。 その結果、NECトーキングループでは、年間使用量5t以上の合計7物質について報告しています。 ●PRTR対象物質調査結果一覧表 物質番号 30 物質名 ビスフェノールA (単位:t/年) 仙台(事) 白石(事) 総取扱量 2.1 − 2.1 製品 大気排出(蒸発) リサイクル 2.1 − − 廃棄物 − 63 キシレン 1.4 2 3.4 − 0.4 3 − 68 クロム 30.5 − 30.5 30.47 − − 0.03 100 コバルト 64.5 − 64.5 64.43 − − 0.07 227 トルエン 40.1 366.8 406.9 − 315.4(燃焼処理) 91.5 − 230 鉛はんだ 41.1 0.1 41.2 35.5 − 5.7 − 231 ニッケル 306 − 306 305.88 − − 0.12 283 フッ化水素酸 311 マンガン 346 モリブデン 2.5 0.5 3 − − 3 14.3 349.9 364.2 351.2 − 13 0 6 − 6 5.99 − − 0.01 取扱量が年間1t以上の物質を記載しています。 「−」はなしを意味します。 19 環境配慮型製品 環境配慮型製品開発状況 NECトーキンは、環境保全中期計画(グリーンプログラム)を見直し、これまでの環境負荷低減活 動に加えて環境配慮型製品の提供を中期計画の重要な活動と位置づけ、全面に打ち出しました。 環境配慮型製品の開発事例をご紹介します。 ■ 圧電セラミックスを使った自発光型視線誘導標 圧電発電を利用した自発光型視線誘導標を (株) ハーディア殿と共同開発しました。 視線誘導標は道路トンネル内の路側や車線規制用パイロンの視認性向上のために使用します。 商用電源や電池が不 用であることから省エネルギー、使用済み電池等の廃棄物削減、 メンテナンス性の向上など環境への配慮と道路維持費 用低減のニーズに対応、2002年10月までに実用化を目指します。 試作機は直径125 のプロペラ風車型で、風車の回転により金属球が圧電素子 に衝突し発電する構造になっています。 この電気エネルギーで外周に取り付けられ た8個の発光ダイオードが瞬間的には最大3500mcd(ミリカンデラ) で発光します。 同機は太陽電池が使用できないトンネル内で、通過車両により常時発生する秒速4 ∼5m程度の自然風を利用して発光します。 自発光型視線誘導標試作機 特 長 ●電池交換不要 ● 半永久的な環境に優しい エネルギー 発電原理 応力 ●圧電セラミックスの特性 応力を加えると歪みに応じた電 圧を発生し、逆に、電圧を加える と伸びたり、縮んだりする圧電 セラミックスの特性を利用して います。 歪み + ー 応力 ■ スーパーキャパシタを用いたバックアップ用電源 スーパーキャパシタは、AV機器などのバックアップ 電源、 自然エネルギー貯蔵などに応用されているエネ ルギーデバイスです。 当社では、長寿命・メンテナンスフリーでパソコンに 内蔵できる無停電電源(UPS) を、従来のUPSのソフト と全体の構成を新しくすることで提案しています。 こ のようにスーパーキャパシタは利用方法を工夫するこ とにより様々な分野への応用が期待できる環境型デバ イスです。 5インチベイサイズ HV107 10個搭載 タワー型パソコン 20 電圧 ■ 鉛フリー対応型製品 LCDバックライトに使用されている冷陰極を点灯させる圧電型インバータを 鉛フリー化 (非鉛化) したものです。 従来は、 部品を搭載する際には鉛はんだを用いて部品をプリント基板に搭載し ていましたが、 使用される部品の耐熱性を向上させ、 又電気特性を損なうことなく 非鉛はんだを使用して部品を搭載した鉛フリー圧電型バックライトインバータです。 尚、 当社の鉛フリー対応製品については 「鉛フリー化への取り組み:P22」 に示 しています。 ■ 易解体ネジ・ツメ 様々な締結部に対応 家電等の解体コスト低減を目的に、熱を加えると容易にネジが外れることを コンセプトに開発を進めている形状記憶合金製の易解体ネジを紹介します。 尚、本開発は、経済産業省の外部団体である (財) 製造科学技術センター殿か らの委託開発です。 (シャープ (株) 殿と共同) <ネジ型> 製品リサイクルに威力を発揮! ! する 熱 加 け!! だ <丸ツメ型> <平版ツメ型> 製品リサイクルの現状と本開発による将来像 製品内の締結部品解体は主に手作業 現状 (電動ドライバー、バール等を使用) 製品 将来 加熱炉(コンベア付) 締結部品が自然分離 人手による締結部品解体時間は"0" 解体システムイメージ テレビ 指定取引場所 リサイクル工場 加熱解体炉に投入 このように加熱解体炉に入れるだけで、締結部がはずれ、無人解体できるシステムを開発する。 21 解体後 鉛フリー化への取組み ■ 弊社の状況 欧州のWEEE・RoHSを始めとし、鉛などの環境負荷物質廃絶に向けての取り組みが加速しています。 こうした背景の中で、当社では1999年3月からグリーン調達委員会の中に鉛フリーWGを設置し、鉛フリー化への 取り組みを進めて参りました。 これまでに、多くの製品で切り替えを進めています。 ■ 鉛フリー化マスタープラン ■ 鉛フリー切替製品例 2002年度下期から、新製品の鉛全廃 2002年度末までに、顧客指定の特定製品を除き、鉛全廃 チップ部品 コイル・トランス ※セラミック、 ガラス中の鉛、内部高温はんだを除く 内容/項目 2000年度 めっき はんだ Sn Sn - Sn Sn Sn Sn-Cu Sn-Ag-Cu Sn-Cu Sn-Ag-Cu Sn Sn-Cu Sn Sn-Cu Sn-Ag-Cu Sn-Ag-Cu - - Sn-Ag-Cu Sn-Ag-Cu Sn-Ag 2001年度 サンプル出荷 ・コンデンサ ・インダクタ 製 品 切 り 替 え 計 画 2002年度 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q ◎チップ部品 セラミックコンデンサ、積層L 端子鉛フリー化製品出荷 コイルトランス全般 (SS28V、SS11、ME) センサ・部品 OHD3、スーパーキャパシタ モジュール 圧電インバータ、ICカード ◎コイル、 トランス ・SMD ・ディスクリート ・ユニット (NF) はんだ鉛フリー化サンプル出荷 はんだ鉛フリー化製品出荷 ◎センサ、部品 ・温度センサ ・ジャイロ ・電流センサ ・スーパー キャパシタ はんだ鉛フリー化サンプル出荷 はんだ鉛フリー化 製品出荷 ◎モジュール ・圧電インバータ ・カードリーダ ・ICカード 内部はんだ鉛フリー化サンプル出荷 鉛フリー化製品出荷 ■ 鉛フリー評価内容 2 はんだ付け性信頼性試験 1 はんだ付け性(濡れ性)試験 はんだ槽平衡法(JIS C0053、EIAJ ET7401)による濡れ性評価 PCT:105℃ 100%RH 8h ゼロクロス時間(秒) 4● 鉛フリー端子 Sn-Pb 端子 3● 2● 1● 0● Sn-Pb共晶 Sn-3Ag-0.5Cu Sn-Pb共晶 Sn-3Ag-0.5Cu 235 245 255 235 245 255 235 245 255 235 245 255 はんだ付け温度℃ 環境試験前後の接合強度・断面観察 400 ● ※ゼロクロス時間 試験片がはんだ浴に浸漬 してから、はんだ浴から 受ける力(浮力)が0とな るまでの時間。試験片の 濡れ性を示す指標の一つ。 時間が短いほど濡れ性が よい。 鉛フリー端子 Sn-Pb 端子 300 ● 200 ● 100 ● 0● 0 Sn-Pb共晶 500 1000 0 Sn-3Ag-0.5Cu 500 1000 0 Sn-Pb共晶 500 1000 Sn-3Ag-0.5Cu 500 1000 鉛フリー端子と各種はんだとの環境試験前後の接合 強度試験結果 鉛フリー端子と各種はんだとの濡れ性 熱衝撃1000サイクル後の 鉛フリーめっき端子接合状態 鉛フリー端子は、従来のSn-Pb 端子に比べ 、若干濡れ性は落ち ますが、Sn-Pb共晶はんだと接 合では、従来端子とほぼ同等の 濡れ性が得られます。 0 鉛フリー端子の濡れ性は、 Sn-Pb端子とほぼ同等 鉛フリー端子は、Sn-Pb共晶 はんだでも従来通り使用可能 Sn-Pb共晶 はんだ Sn-3Ag-0.5Cu はんだ 鉛フリー端子の接合強度は、 Sn-Pb共晶はんだ、鉛フリ ーはんだに関わらず、従来 とほぼ同等 断面観察の結果から、良好なフ ィレットが形成されており、接合 強 度 試 験 結 果からも 従 来 S n Pb共晶はんだとほぼ同等な結 果が得られました。 SWET-2000(タルチン製) 3 銅喰われ試験 4 ウィスカ試験 Dissoluthin thickness(μm) 200 ● 極細銅線 の はんだ付けにお いては、銅喰われについて留 意する必要があります。弊社 では、鉛フリーはんだの銅喰 われ促進効果に早くから着目 し、その抑制対策を検討して まいりました。 鉛フリーめっき、特にSnめっきでは、めっき表面から発生する針状のウィスカの 成長が、信頼性上問題となってきました。当社では、恒温高湿での放置試験を 実施、ウィスカ抑制効果のある表面処理方法について検討してまいりました。 150 ● Sn-Pb 100 ● 時間(Hr) 条件 下地・めっき 50 ● Cu添加 0● 0 20 40 60 80 Sn contensin sololers(wt%) 軟銅+Sn溶融 100 挿入 リード線 鉛フリーはんだでは、従来のSn-Pbはんだに比べ、約2倍の銅喰われが起こります。 Sn-Pb しかしながら弊社では、はんだ中のCu量を増やすこ とで、従来Sn-Pbはんだと同等の銅喰われ低減効果 をもたらすことを確認しました。 50℃x 85%RH 軟銅+Sn1%Bi 軟銅+Snめっき Sn-Cu 溶融 0 500 750 1000 3000 5000 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 端子ウィスカ観察例 (5000h) Sn-Ag-Cu Sn-Cu溶解めっきを施した端子では、ウィスカ発生は観察できませんでした。 Sn-4Cu 端子をSn-Cu溶解めっきすることによりウィスカ発生無し Cu4%添加にてSn-Pbと同等の銅喰われ低減効果 22 グリーン調達の推進 NECトーキンは、全社グリーン調達委員会の中に資材WGを設け、環境配慮型製品の提供に寄与させるための調達 管理を実施しています。 ■ 活動結果 項 目 目 標 活動結果 評価 ・エコマーク品の購入拡大 ・事務用品、 グリーン購入率の向上 事務用品のグリーン購入率:82% △ ・グリーン資材の購入促進 ・対象品の絞込みと代替材の選定 ・環境配慮資材の調達 対象品を絞込み、代替材の選定を完了。 2002年度、新製品より運用開始 △ ・取引先グリーン化レベルの 確認と取引先管理への反映 ・取引先レベルの確認(アンケート) ・取引先管理への反映(管理規程の整備) 取引先602社への環境アンケート実施(回収率57 %)、取引先管理へ反映しました ○ ・行政への対応力強化 ・PRTR法に準拠した管理対象化学物質の選定、絞込み ・購入情報の把握・提供システム化 PRTR対象化学物質の購入情報把握・提供をシステ ム化し、運用を開始しました。 ○ 評価:○=目標以上の成果 △=100%未満∼80%以上の成果 ×=80%未満 ■ 2001年度 『エコマーク品』 ・ 『グリーンマーク品』 の購入実績 事務用品等購入の場合には、 『エコマーク品』 ・ 『グリーンマーク品』の優先的購入を行っています。 購入実績データ 12,000 ● 10,000 ● 環境基準(マーク)の考え方 [単位:千円] 11,144 環境マーク 9,181 8,000 ● 7,481 82.4% 6,000 ● ∼% 100% 1,847 1,847 2,000 ● 76.9% 84.8% 970 823 0● 合計 a b c ・エコマーク品(リサイクル率70%以上) ・グリーンマーク (古紙利用の再生紙) 適正廃棄 ・再使用(リユース)が可能なもの ・再資源化(リサイクル)が可能なもの ・焼却可能なもの(ダイオキシン等有害物質 の発生がないもの) ・処理・処分の容易なもの(分離・分解・分別 性) エコ商品購入額 5,750 4,000 ● 資源の再利用 全購入額 100% 376 376 81.9% 470 385 d e エコ購入率 a(PPC用紙、ストックフォーム) b(ファイル、 ノート類) c(文具) d(包装用品、ガムテープ、 セロテープ) e(筆記具、各種ペン、替芯、修正具) ■ グリーン資材の購入促進 環境配慮型製品の開発のために、 グリーン資材(材料、部品)の購入促進計画を進めています。 2001年度は下記の方策を実施しました。 環境影響物質の社内使用状況調査 対象絞込み 環境配慮品(代替品)の選定 環境影響物質 プラスチック 代替品 バージン材 再生プラスチック 難燃剤 臭素・リン系難燃剤 非ハロゲン系 六価クロム クロメート処理部品 ノンクロム系処理 PVC PVCケーブル、チューブ、ケース類 PVCフリー 鉛 鉛はんだ、鉛含有ケーブル 鉛フリー 23 ■ 取引先環境アンケート 当社は、取引先グリーン化レベルの確認と取引先への反映を目的に、環境アンケートを実施しております。 2001年度は、602社へ配布し344社から回答を得ました。 ● 2001年度環境アンケート結果 (社) 140 ● 128 120 ● 107 100 ● 80 ● 67 61 60 ● ’ 00年 ’ 01年 40 ● 30 35 25 20 ● 11 6 7 配布●602社 回収●344社(回収率:57.1%) (前年度回収率:22.1%) 0● ClassA ClassB ClassC ClassD ClassE クラス分けの基準 Class クラス毎の対応 対応 基準 A ISO14001若しくは、EMASを認証または登録済みである。 B 自社システムを構築済みである。 C 2002年3月迄に、 AまたはBとなる予定である。 D 環境法(省エネ法・大気汚染防止法・水質汚濁防止法・騒音規制 法・振動規制法等)によって指定、若しくは特定されていない工場 を有する事業所であるか、 または、有害化学物質を年間1㎏以上 使用していない事業所で、上記A・B・Cに該当しない。 E 環境法によって指定、若しくは特定されている工場を有する事業 所であるか、 または、有害化学物質を年間1㎏以上使用している 事業所であるにも拘わらず、上記A・B・Cに該当しない。 環境的観点から推奨する取引先と位置づけ、社内各部門に取引 を推奨する。 標準の取引先と位置づけ、通常の取引を行う。 改善を希望する取引先と位置づけ、基本的に取引を妨げるもの ではないが、社内に薦めることは行わない。また、必要に応じて評 価を通知する。 ■ 行政への対応 PRTR対象化学物質購入情報の把握及び提供を目的に、データ管理を実施しております。 当社は、購買システムとリンクして、必要に応じて購入実績等をダウンロードし、データ管理、運用を図っています。 24 コミュニケーション NECトーキンは、様々なステークホルダーの方に、環境保全に関する正確な情報を迅速かつ積極 的に開示しています。環境方針を初めとし、環境アニュアルレポートなどのツールで考え方・取り 組み・活動状況・活動成果を明らかにするとともに、ステークホルダーからの要望等を反映させた 双方向のコミュニケーションを目指します。 ■ コミュニケーション概念図 ・環境年次報告書 ・ホームページ ・環境調査票 顧客 ・環境年次報告書 ・ホームページ ・環境年次報告書 ・環境保全調査票 ・グリーン調達依頼書 ・環境年次報告書 ・報告会、工場見学会 (環境管理統括部門) 株主・投資家 取引業者 ・環境研修会 ・環境二ュース ・掲示板 地域住民・NGO 社員 ■ 顧客環境調査依頼への対応 2001年度、顧客からの環境関連調査依頼は、約600件(月平均約50件)に対応しました。 本調査依頼に対しての回答納期は、受領後2週間としておりますが、短納期化への対応を図る為WEBシステムを構築し、 2001年8月より運用を開始しました。 顧客環境調査依頼WEBシステム 環境調査依頼ワークフロー 1 調査依頼から納期回答まで ●得意先・販売店 2 回答作成から回答送付まで NECトーキン イントラネット ●回答作成部門 環境安全 ●得意先・販売店 鉛WG 事業部 NECトーキン イントラネット ●回答作成部門 環境安全 鉛WG 事業部 調査回答作成 1.調査の依頼 調査依頼 Eメール自動送信 16.調査回答の受領 5.調査依頼 Eメール受信 15.調査依頼回答送付 ●営業拠点 ●営業拠点 6.調査依頼書受領 回答送付日Eメール自動送信 2.調査依頼受取 9.回答送付日入力 11.回答送付日確認 台帳更新 依頼内容確認 10.調査回答送付 1.Eメール添付F 3.調査依頼入力 or 2.社内メール紙 7.納期回答入力 4.調査依頼書送付 1.Eメール添付F or 2.社内メール紙 台帳登録 台帳DB 台帳更新 台帳DB 12.調査回答受領 台帳消込 8.納期回答受信 営業企画管理部 サーバー 13.回答受領入力 納期回答Eメール自動送信 営業企画管理部 サーバー 回答受領日Eメール自動送信 25 14.回答受領確認 ■ NECトーキンイントラネット (環境調査依頼状況) ■ 調査依頼件数実績(種別内訳) 件数 100 ● 96件 90 ● 10 80 ● 76件 70 ● 9 60 ● 54件 50 ● 48件 40 ● 9 30 20 ● 0● 54件 80 13 58 30 ● 10 ● 52件 6 8 7件 2 14 8月 16件 5 6 5 9月 34 43 36 9 12 9 3 6 5 10月 11月 12月 1月 2月 3月 ■ 鉛フリー ■ 化学物質 ■ 環境全般 ■ 白石蔵王エコフォーラム 白石事業所では、地域内のISO14001認証取得企業6社によるエコフォーラムを6回/年実施し、環境関連の情報交 換を行っています。 情報交換風景 省エネ事例見学風景 26 法遵守 NECトーキンでは、法遵守並びにその他の要求事項を考慮した行動をとることを方針の中で表明 しています。 ■ 法遵守状況 適用を受ける法規制の主なものは以下になります。 環境基本法 ● 大気汚染防止法 ● 水質汚濁防止法 騒音規制法 ● 振動規制法 ● 工場立地法 ● エネルギーの使用の合理化に関する法律 化学物質に関する法律 ●リサイクルに関する法律 ● ● ● 等総数で35に上ります。 また、 その他の要求事項には、顧客、地域住民、業界規範、行政等があり、広範囲の要求に対しても充分な配慮をした 活動を展開しています。 ● 体制 ● 法遵守 顧客、地域住民からの要望や情報、法規制の制定・改正情報及び 緊急時の連絡ルートは、以下の体制になっています。 昨年度においては、法違反、国・県等 からの指摘・指示事項はありませんで した。 法規制改正情報 一般情報・要望・連絡 顧客・地域住民・行政・関係会社 法規制改正情報 情報窓口部門 環境管理統括部門 (総務部、保全部、資材部、各部門等) ● 緊急事態発生件数 昨年度において、緊急事態の発生は ありませんでした。 事業所 環境管理担当部門 情報管理部門 (環境管理統括部門、事業所環境管理担当部門) 関係各部門 環境管理責任者 緊急事態 環境管理統括責任者 緊急事態連絡ルートにて報告 ● 苦情 昨年度は、仙台事業所において1件苦情が寄せられました。 発生日時 苦情内容 原因 2001年7月18日 午前1時12分 近隣住民からの 騒音苦情 モーター起動音 対応状況 作業方法の変更 (モーター使用の停止) 上記苦情に対して、即日対応し、 また対応内容を住民の方に説明し、御理解を頂きました。 27 対応結果 異常音はなくなり住民の 方にも納得が得られた 社会貢献活動 NECトーキンは、社員一人一人の社会貢献活動への積極的な参加を啓発支援しています。 また、環境マネジメントシステム並びに環境保全活動に関わる経験・知識を生かした貢献活動を展 開しています。 ■ 清掃活動 ●仙台市主催 「ポイ捨てゴミ調査、蒲生干潟清掃活動」 (仙台事業所) ●地域清掃活動(白石事業所) 白石事業所では、通勤路及び斎川土手沿いのゴミ清 掃を年2回実施しています。地域住民や企業から延べ 202名の参加により実施しました。 蒲生干潟は渡り鳥の飛来地及び野鳥の生息地として 貴重な地域となっており干潟の環境保全活動に努めて います。 2001年度は延べ86名の参加により実施しました。 ● 地 域 清 掃 活 動 ︵ 広 島 事 業 所 ︶ ●地域清掃活動(つくば事業所) つくば事業所は、筑波研究学園都市に隣接し、周囲を 山林や原野に囲まれ自然に恵まれた環境にあります。 こ の自然環境保全の為の清掃活動を、昼休みを利用し全 員参加で年4回実施しました。 広島事業所では、東広島中核工業団地内の散乱ゴミ の回収活動を年2回実施しています。今回は25名(参加 率約80%) の参加により実施しました。 ●交通安全活動 仙台事業所正門前の道路で、守衛が毎朝交通整理を しております。 このことが社員のみならず、 地域住民の方々 の交通安全に大きく寄与していると認められ、仙台南警 察署より感謝状をいただきました。 ●献血活動 従業員に献血の大切さと協力を呼びかけ、年2回の献 血活動を行っています。 28 環境監査 NECトーキンでは、環境マネジメントシステムの継続的な改善を進めるために、監査制度を重要 な柱と位置付けし毎年計画的に実施しています。 ■ 環境監査 NECトーキンでは次の監査を実施しています。 ● 第1者監査(=内部環境監査) ● 第2者審査(=NEC関係会社相互環境審査) ● 第3者審査(=第3者による環境審査) 1)第1者監査は、 自社内で養成された内部監査員が、本社環境管理統括部門、仙台、白石、広島、つくばの各事業所内 の内部監査を実施しています。 内部監査において指摘されたシステムの問題点と、 それに対する改善を通して環境マネジメントシステムの継続的 改善を図っています。 2001年度の内部監査実施状況は、 以下の内容になっています。 時期 対象部門 指摘件数 2002年2月15日 環境管理統括部門 19件 2002年1月23日∼25日 仙台事業所 36件 2002年2月4, 5日 白石事業所 67件 2002年3月7日 広島事業所 5件 2002年3月11, 12日 つくば事業所 47件 2)第2者審査は、NECグループの関係会社で組織され ているNEC関係会社環境経営交流会の中でNEC関係 会社相互環境審査会として行われ、環境マネジメント システムに加えて環境パフォーマンスも含んだ監査が 毎年実施されています。 これは各社の活動状況も知ることになり、自社の環 境管理レベルの向上に向けて水平展開を図っています。 2001年度の相互環境審査会は、白石事業所が対 象事業所に指定され、平成13年12月18日に実施され ました。その審査会にて指摘された件数は以下のよう になっています。 主な指摘事項 評価を受けた点 12件 改善を要する項目 課題・要望 指摘件数 6件 10件 NEC関係会社 相互環境審査会インタビュー 29 3)第3者審査は、 日本品質保証機構(JQA) により、環 境マネジメントシステムの有効性と運用状況等につ いて審査を受けています。 2001年度は、 4月10日∼13日にかけて審査が行 われ、指摘事項は次のようになっています。 また、 この 指摘事項に対しては、全て対応終了し、 システムの改 善が図られています。 主な指摘事項 指摘件数 他の模範となるような優れている内容 (ポジティブオブザベーション) 3件 要求事項を満たしていないような事項 (カテゴリーB) 2件 改善を要する項目 (改善の機会) 13件 NEC関係会社 相互環境審査会 現場審査風景 労働安全衛生(OH&SMS)活動の取り組み NECトーキンは、労働災害防止活動を推進するために、労働安全衛生マネジメントシステムへの 移行を行っています。 ■ 安全衛生方針 当社の方針は、基本理念と行動指針から成り立っています。 基本理念 NECトーキンは、従業員の安全確保と健康管理の重要性を認識し、快適な職場作 りを追求するために、継続的な安全衛生管理活動を推進します。 行動指針 NECトーキンは、次の事項を達成するため厚生労働省指針にもとづき安全衛生マ ネジメントシステムを構築します。 1.全員参加により災害防止の活動を展開します。 2. 継続的な安全衛生マネジメントシステムの改善と共に、 危険及び有害要因の削減に努めます。 3.法規制及びその他の取り決め事項を遵守します。 4.健康増進に努め快適な職場づくりに努めます。 5.本方針を文書化し、全従業員に周知徹底すると共に、 その内容を理解し行動します。 6.本方針に基づく安全衛生管理活動を展開するにあたり、当該目標を定め、その施策を安 全衛生管理計画の中で明確にすると共に、 これを見直します。 ■ 活動結果 2001年度は、現行システム (安全衛生法に則った安全衛生管理活動) をベースとしたOH&SMSの構築初年度とし て、 安全衛生方針を定め目的目標の設定及び管理活動計画を作成し活動しました。 項 目 目 標 方針・目的目標の明確化 ○方針の策定、目的目標の設定 OH&SMS管理体制の確立 ○全社OH&SMS組織の再編成 ○全社活動計画の作成 ○マニュアルの作成 ○作業手順書の整備 災害ゼロ活動の再構築 ○5Sのリニューアル ○パトロール方法の見直し ○健康増進活動の推進 ○危機管理体制の実態調査と改善計画の策定 教育・法遵守体制の見直し ○関係法令の入手、運用体制の見直し ○社内教育の充実 ○安全衛生関係資格取得者の育成 30 ■ 安全活動 当社は災害ゼロを目標に、社員の安全意識高揚のため各イベントにあわせた自主的活動を展開しています。 ● 業務災害推移 ● 通勤災害推移 (件) (件) 12 ● 8● 10 ● 7● 6● 8● 5● 6● 4● 3● 4● 2● 2● 0● 1● 1997 年度 1998 年度 1999 年度 2000 年度 0● 2001年度 1997 年度 1998 年度 1999 年度 2000 年度 2001年度 静電気災害防止対策講習会(仙台) 年2回の普通救命講習(白石) ■ 健康管理 当社は安全衛生法に基づき、全社員に対して定期健康診断及び特殊健康診断を実施し、疾病の予防と早期発見を めざしています。 また、35歳以上の社員に対しては、生活習慣病予防健診を実施し、45歳・50歳・55歳・59歳の社員に対して、1日人 間ドック健診を義務付け、更にきめ細かい管理体制を行っています。 ● 定期健康診断受診率の推移 99 98 99 ● 1日人間ドック受診率の推移 99 100 100 ● 100 ● 90 ● 90 ● 80 ● 80 ● 70 ● 70 ● 60 ● 60 ● 50 ● 50 ● 40 ● 40 ● 30 ● 30 ● 20 ● 20 ● 10 ● 100 100 99 99 100 1997年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 10 ● 0● 0● 1997 年度 1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 受診率(%) 受診率(%) ■ 健康保持増進 生活習慣病などの予防と改善を目的に、有所見者のフォローとして専門医による健康作り講演会、保健師による保 健指導、管理栄養士による栄養指導を定期的に行っています。 尚、健康に対する意識の向上と健康増進の徹底を計るため、安全衛生委員会を通じて、又安全衛生ニュース等への 掲載により啓蒙しています。 31 海外活動状況 N E Cト ー キン は 、環 境 保 全 中 期 計 画( グリーンプログラム )に基 づ き 海 外 全 生 産 拠 点 の ISO14001認証取得と環境管理活動の目標達成に向けて行動しています。 1. NEC東金電子 (厦門) 有限公司(NEC TOKIN Electronics (Xiamen) Corporation) 住 所 総 経 理 従業員数 事 業 No.9 Ri-Xen Rd, Xing-Lin Zone Xiamen, China 岡部 政和 5,443名 フェライト、 トランス、 コイル、 ジャイロ、 温度センサ、基盤組立て、製造 電池 ■ NEC東金電子 (厦門) 有限公司(NTEX) の環境活動 NTEXは2001年5月にISO14001 (認証機関XECC) を取得し、 活動の定着化が進んでいます。 昨年度は環境先進企業とし て認められ、 厦門環境局の方等が視察に来られ、 活動の状況、 及び新たに設置した排気処理設備等を御覧いただきました。 ● 2001年度環境管理活動の結果 目標 1 大気排出基準の遵守 2 固体廃棄物の削減 (分別開始) 3 宿舎の節水 (前年比5%削減) 4 緑化率の向上 35%以上の確保 方策 活動の結果 評 価 ・活性炭−燃焼方式・排気処理設備を 新設、稼働(7月) 排気基準を大幅にクリア (達成) ○ ・リサイクルによる付加価値(収入) 0→132,181(元) (達成) ○ ・環境方針の周知 ・環境教育 ・水漏れの迅速な修理 ・メーターによる管理 前年度0.338t/人 →実績0.321t/人 △5.02%削減 (達成) ○ ・緑地拡大 緑化率36.8% (達成) ○ ・排気処理設備の導入 ・分別の徹底による リサイクル率向上 紙類、プラスチック 銅線、金属類 ( ) 新設した排気処理設備 工場外観 32 2. 台湾恩益禧東金電子股 有限公司(NEC TOKIN Electronics(Taiwan) Co.,Ltd.) 住 所 総 経 理 従業員数 事 業 51-1,Kai-Fa Rd, Nan-Tze Export Processing Zone, Kaoshsiung Taiwan 米倉 淳 130名 フェライト、 トランス、 コイル、積層チップインダクターの製造 ■ 台湾恩益禧東金電子股 有限公司 (NTTE) の環境管理活動 NTTEは2001年5月にISO14001 (認証機関SGS) を取得し、廃棄物の削減やリスク対策を重点として取り組み、特に廃 棄物削減については計画以上の成果を挙げています。 ● 2001年度環境管理活動の結果 目標 方策 1 廃棄物の削減 ・発生汚泥量の削減 (前年度比50%削減) 80%節減 2 省エネルギー 節電率1% ・管理体制強化によるこまめな節電 ・社員教育・啓蒙 節電率 0.5% (未達成) △ リスク対策等 ・汚泥貯蔵方法の改善 ・分別廃棄の実施 ・廃水処理設備・導入 ・環境保全の教育 ・毒化物管理強化 (管理場所の見直し管理責任者育成) ・完了 ・実施 ・完了 ・計画通り実施 ・完了 (達成) ○ 3 活動の結果 会社外観 評 価 (達成) ○ 新設した廃水処理設備 33 3. トーキンエレクトロニクスマレーシア (Tokin Electronics (Malaysia) Sdn.Bhd.) 所 3009-3022, 3rd. Floor, Block B Resource Complex, 33 Jalan Segambut Atas, Segambut 51200 Kuala Lumpur, Malaysia 社 長 勝亦 薫 従業員数 325名 事 業 ADSLスプリッター、EMCトランスコイル 住 ■ トーキンエレクトロニクスマレーシア (TEM) の環境管理活動 TEMはISO14001の認証取得を2002年6月に定め、廃棄物の削減(2002年中に15%削減)、 リスク管理の強化 (化学物質の施錠管理)等を目標に活動の全社展開を図っています。又社員への教育啓発も計画的な実施で意識 の向上を図っています。 工場外観 環境教育の実施状況 改善後の化学物質保管状況 施錠管理 改善後の廃棄物分別状況 34 4. NECトーキンエレクトロニクスベトナム (NEC TOKIN Electronics (Vietnam) Co.,Ltd.) 住 所 社 長 従業員数 事 業 A5&A6 Long Binh Techno Park EPZ, Long Binh Ward, Bien Hoa City Dong Nai Province, Vietnam 多田 雅行 721名 EMCトランスコイル、 アイソレータ組立 ■ NECトーキンエレクトロニクスベトナム (NTEV) の環境活動 NTEVは2002年度中にISO14001を認証取得する事を目指して、既に環境負荷初期調査及び経営者幹部社員 への教育も実施しており、社員一丸となって着々と準備を進めています。 工場外観 緑化保持向上の風景 幹部社員への環境教育 経営者も参加しての勉強会 35 環境負荷マスバランス NECトーキンの事業活動と環境負荷の関係を「マスバランス」に示します。 ■ 環境負荷状況 (年間) 主なアウトプット 主なインプット ・金属ニッケル 原 材 料 ・金属クロム 31 t ・金属コバルト 65 t ・サマリウムコバルト 10 t ・酸化鉄 460 t ・マンガン化合物 373 t 大 気 放 散 ・その他排ガス 10,000 Nm3/h ・溶剤自然蒸発 1.0 t ・酸化亜鉛 55 t ・電磁石 ・インク ・フェライトコア 1t ・ トランス・コイル 加工 製 品 ・EMI対策部品 ・ トルエン 436 t ・メチルエチルケトン 144 t ・磁気カード ・MI BK 179 t ・ICカード ・圧電ジャイロ ・IPA 5t ・フェライト粉末 ・その他の溶剤 5t ・その他 ・フッ酸 ・その他の酸類 ・鉛はんだ エ ネ ル ギ ー 22,200 Nm3/h ・磁性金属 120 t ・電気 41,000 t ・ボイラー排ガス 41 t 化 学 物 質 ・二酸化炭素 ・鉛化合物 ・ポリエステルフィルム INK. CO2 306 t 3 t 排水 2t 50 kg 8,968 kR ・ガス 2,370 km3 24,000 m 3 廃 棄 物 44,000 Mwh ・液体燃料 ・生産系排水 再 資 源 化 ・産業廃棄物 137 t ・一般廃棄物 133 t ・廃プラスチック 650 t ・金属くず 180 t ・汚泥 720 t ・廃油 660 t ・紙 200 t ・木 60 t ・ガラス・陶磁器 60 t ・はんだ 36 240 kg 社外表彰一覧 環 境 安 全 ・ 衛 生 No. 受賞組織 1 広島事業所 2 受賞名 表彰者 受賞年月 緑化推進表彰 中国経済産業局長 2001年10月 白石事業所 電力活用推進表彰 東北七県電力活用推進委員長 2001年10月 1 白石事業所 交通安全表彰 宮城県白石警察署 2001年6月 2 白石事業所 労働衛生対策優良賞 宮城労働局長 2001年10月 3 白石事業所 献血推進表彰 厚生労働大臣 2001年7月 4 仙台事業所 交通安全表彰 宮城県仙台南警察署長 2002年1月 公的資格者数 資格の種類 取得者数 公害防止管理者(大気関係) 9名 公害防止管理者(水質関係) 13名 公害防止管理者(騒音関係) 8名 公害防止管理者(振動関係) 6名 特別管理産業廃棄物管理責任者 21名 産業廃棄物処理施設技術管理者(中間処理) 5名 エネルギー管理士(熱) 8名 エネルギー管理士(電気) 5名 エネルギー管理員(熱) 7名 エネルギー管理員(電気) 12名 高圧ガス製造保安責任者(甲種他) 23名 毒物劇物取扱責任者 12名 作業環境測定士 1名 37 〒982ー8510 仙台市太白区郡山六丁目7ー1 NECト−キン 環境安全部 T e l .022-308-0022 Fax.022-308-1141 NECトーキン株式会社 〒982-8510 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 ホームページ: http://www.nec-tokin.com 発 行: 2002年8月 次回発行予定: 2003年8月 お問合せ先 発行月日:2002年8月21日 環境安全部 Tel:022-308-0022 Fax:022-308-1141 当レポートには再生紙を使用しております。 また、植物性(大豆)インクを使用しております。
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