【第74回 組織再編その1 会社分割①】

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【第74回 組織再編その1 会社分割①】
○親会社が子会社に会社分割により事業を移転する場合の会計処理(対価が子会社株式のみの場合)
会社分割前
分割仕訳
分割前 P社B/S
資産 1,000
(S株式100)
(DTA 200)
親会社
(P社)
P社での会計処理
借方
負債 500
資本 500
会社分割後
貸方
負債
100
S株式
100
DTA
分割後 P社B/S
80
資産
200
DTA
80
負債 100
移転事業に係る
株主資本相当額
180
S株式の取得原価は移転事業に係る株主資本相当額から
移転事業に係る繰延税金資産・負債を控除して算定する。
P社で新たに計上されるDTAは?→ S社株式に対するDTA
株主資本相当額180をS社株式の取得原価としない理由
=S社株式に対するDTAを計上する理由
→P社B/SでDTAと同額のDTAを計上しないと
期末にDTA・法人税等調整額が適切に算定されないから。
分割前 S社B/S
借方
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資本
貸方
280
S株式
DTA
貸方
資産
200
負債
100
DTA
80
資本
180
S社では「DTA 80」の仕訳を分割する必要はありませんが、
会計処理の理解のために分割しています。
200
80
連結B/S
資産 1,000
(DTA 200)
負債 500
資本 500
分割後 S社B/S
S社での会計処理
資本 100
DTA=繰延税金資産
資本 500
借方
回収可能性は? → タイプⅠ~Ⅳ(但書)まではアリと判断。
資産 100
負債 400
連結仕訳
分割する資産・負債
資産 280
(DTA 80)
子会社
(S社)
資産 900
(S株式200)
(DTA 200)
資産 380
(DTA 80)
負債 100
資本 280