韮崎櫛形豊富線(PDF:70KB) - 山梨県

平成18年度公共事業等事前評価調書
1.事業説明シート
事業名
緊急道路整備改築・地域振興県道整備
事業箇所
南アルプス市浅原∼田富町臼井阿原
地区名
(浅原橋)
(1)事業の概要
①課題・背景
・甲府都市圏南部において釜無川を渡る交通の要衝にあり、一日約2万台の交
通を捌いている浅原橋は、昭和25年から37年にかけて設置されており、
これまで補修を重ねてきたが、現在は老朽化に加え、下部工の洗掘、沈下に
より安全性が著しく低下するなど、早急に架け替える必要が生じている。
②整備目標・効果
□主要目標
・災害に強い道路の確保(老朽橋架け替え 老朽度 0.92)
□副次目標
・生活圏中心都市(南アルプス市∼甲府市)のアクセス向上
・歩行者の安全性の確保
□副次効果
・アクセス機能の維持(迂回に2倍以上の時間が必要)
・渋滞ポイント(浅原橋東詰)の解消
③目標達成の方法
浅原橋架替えを含む 1,100 mの道路改良
車線数
2
→
2∼3
車道幅員
5.0 ∼ 6.0m →
6.5m ∼ 9.5m
歩道幅員
0.0 ∼ 2.0m →
3.0m
重量制限
20t
→
25t
(2)整備内容と整備量
①整備内容
道路詳細設計、用地測量
道路改良 L=1,100m W=6.5(10.5)
m うち橋梁部 L=407m
②整備期間
H18 ∼ H29(H26 供用開始)
③事業費
48 億円(国補 24 億円 県費 24 億円)
④全体計画
(年度別の整備内容)
(事業費)
H18 年度
詳細設計、用地調査
1.0 億円
H19 年度
用地取得
3.5 億円
H20 年度
用地取得、工事用道路工
3.5 億円
H21 年度
橋梁下部工事
8.5 億円
H22 年度
橋梁下部工事
8.5 億円
H23 年度
橋梁下部工事、橋梁上部工事
8.5 億円
H24 年度
橋梁上部工事
4.0 億円
H25 年度
橋梁上部工事、取付道路工事
3.0 億円
H26 年度
取付道路工事、舗装工事
2.5 億円.
H27 年度
旧橋撤去
2.0 億円
H28 年度
旧橋撤去
2.0 億円
H29 年度
旧橋撤去
1.0 億円
□既整備内容・期間・事業費
(区分)国補・県単
(主)韮崎櫛形豊富線
(3)中・長期計画等の位置付け
創・甲斐プラン21
山梨県第2次緊急輸送道路指定路線
社会資本整備重点計画
(4)事業位置等図
省
略
事業主体
山梨県
2.評価シート
(1)公共関与の妥当性(行政が行うべき事業か)
<妥当・妥当でない>
(理由)
・一般交通の用に供する県道であるため、極めて公共性が高い。
(5)整備手法の有効性
<妥当・妥当でない>
(理由)
・概略設計により、現位置架替案と上流架替案を比較検討し、経済性、
(2)事業執行主体の妥当性(県が行うべきか)
<妥当・妥当でない>
施工性、走行性、維持管理、地域に与える影響等を総合的に判断した
結果、上流側架替案とする。
(理由)
・県道であり、道路法第15条により県が行わなければならない。
・整備効果が早期に発現する最適な計画とする。
□他の整備手法の有無
<有・無>
(3)経済効率性
<妥当・妥当でない>
(状況)
・上部構造については昭和51年から平成10年にかけて逐次補修工事
(理由)
を、下部工については平成11年度に護床工等の対策工事を行ってき
・費用便益比(B/C)は国の採択基準(1.0)を超えている。
たが、これ以上の応急対策工事での対応は不可能である。
・費用(C)
= 38.9 億円 (内訳)改築費 38.0 億円 維持修繕費 0.8 億円
・便益(B)
= 120.2 億円(内訳)走行時間短縮便益 116.9 億円
(6)環境負荷への配慮
<妥当・妥当でない>
走行費用減少便益
2.8 億円
交通事故減少便益
0.5 億円
(理由)
・B/C=3.09
・橋梁架替えであるため、交通による大気、騒音、振動等の環境負荷の
増大はなく、アプローチ部交差点改良等を施すことによりピーク時間
(4)事業実施・規模の妥当性
<妥当・妥当でない>
帯の渋滞が改善され、大気汚染等の沿道環境はむしろ改善する。
・橋脚形状・位置、護岸形状・位置及び施工方法については河川法許可
(理由)
条件からも河川環境に配慮した計画とする。
・現橋梁の上部工については、これまでに出来る限りの補強補修工事
を実施してきたが、その後も老朽化が進行している。
下部工についても8橋脚はケーソン頭部から2∼4mまで洗掘され
ており(ケーソン長6m)、その結果約1度(P5橋脚)の傾斜及 (7)事業計画の熟度
<妥当・妥当でない>
び15mm程度の沈下(P5、P6橋脚)が確認され、安定計算上
著しく不安定な状態であり、早急に架け替える必要がある。
(理由)
・比較検討の結果一番経済的な上流側架替案とした。
・市長会(南アルプス市)より浅原橋架替の要望あり。
□同等施設等(計画を含む)の有無
<有・無>
・河川法に基づき国土交通省と協議中。
(状況)
・事業化後直ちに事業説明会を実施し、熟度を高める。
・本橋梁に代わる代替施設及び本事業の他に同等の計画は無い。
□必要整備量の根拠
(状況)
《総 合 評 価》
<妥当・妥当でない>
・区
域:現道通行を確保しながらの架替えとなるため、必要最低
限の取付道路を含めた区間とした。
(理由)
・道路構造:第 3 種 2 級
・(1)から(7)の項目の評価により、本計画は妥当と判断できる。
車道幅員:3.25m 車線数 2
歩道幅員:3.0m(片側、自転車歩行者道)
現況交通量 20,603 台/日(H16 実測値)
歩行者 41 人/日 自転車 211 台/日 (H11 センサス)
計画交通量 18,300 台/日