清水谷スクールライフNo.2

清水谷スクールライフ
人権教育推進委員会発行 NO.2
2013/7/19
5月に人権意識アンケートをしたのを覚えていますか?今回は、2点にしぼって、結果とそこから感
じたことについて書きます。
まずは、「現在の学校生活をどのように思っていますか?」という質問に対して・・・
1年生
3年生の「あまり楽しくない」「全然
楽しくない」の割合が他学年に比べる
と高いですね。各クラスに6人ほど、学
校がおもしろくないと感じている人が
いるようです。
「受験のことが気になって、楽しんで
いられない」という理由なら少しは安
心なのですが、そうでないなら気がかり
2年生
です。
1・2年生についても、アンケートをと
ったあとに、体育祭や文化祭の決めご
と、テスト返却などがあって、気持ちに
変化があるかもしれません。
いずれにしても、楽しくない気持ちが
続くようであれば、誰かに打ち明ける
ことも必要だと思います。1階相談室
3年生
は毎日の昼休みに開いていますし、月
に1回程度スクールカウンセラーの先
生も来校してくれます。有効に活用し
てください。
と、言うのは簡単だけれど、実際に
誰かに打ち明けるまでが、難しいんで
すよね・・・。でも、頼ってもいい場所が
あることを覚えていてください。
次に、いじめに関しての質問に対して・・・
1年生
①「いじめ」を受けたことがある・・・25名(すべて高校入学前)
②「いじめ」をしてしまったと感じたことがある・・・26名(うち、高校入学後が1名)
2年生
①高校入学後、
「いじめ」を受けたと感じたことがある・・・3名
②高校入学後、
「いじめ」をしてしまったと感じたことがある・・・4名
③高校入学後、身近で「いじめ」を見たり聞いたりしたことがある・・・15名
3年生
①2年次に、
「いじめ」を受けたと感じたことがある・・・7名
②2年次に、
「いじめ」をしてしまったと感じたことがある・・・1名
③2年次に、身近で「いじめ」を見たり聞いたりしたことがある・・・17名
数字をそのまま受け止めると、2・3年生の特徴は、①・②のような当事者と、③のような周囲にい
る人との間に、「いじめ」に対する意識のズレがある ということでしょうか。「自分たちの間では普
通のやりとりで、いじめではない」のかもしれませんね。今は、「いじられキャラ」という言葉もテレビなど
でよく聞くようになったし、「いじり」と「いじめ」の境界線が曖昧です。時には、自分のことを客観的に
見て、お互いに心地よい対等な関係なのか、考えてみてほしいと思います。
また、LINE やツイッターなど、文字でコミュニケーションをとる機会も増えています。しかし、私たち
のコミュニケーションにおいて、大きな役割を果たしているのは、文字による言語的コミュニケーションで
はなく、表情・声の調子などの非言語的コミュニケーションです。
感情表現は、表情が50%の効果を持つのに対して、話している内容(言葉)はわずか
に7%の効果しかないと言われています。文字だけでのコミュニケーションは、表情や声の調子など
の情報がない分、誤解が生まれやすいと言えます。
集団の中では、常に楽しいことばかりでなく、腹が立ったり、傷ついたりすることもあります。現に、み
なさんの中に嫌な思いをしている人がいることも事実です。ありきたりな言葉しか思い浮かびませんが、
思いやり、歩み寄りの気持ちを大切にしてください。
夏休みが始まります。
クラブや勉強、遊びなど、
いろいろな経験をしてきて
ください。