第2学年 国語科学習指導案 授業者 1 単元名 2 単元の目標 たんぽぽのちえずかんをつくろう 「たんぽぽのちえ」 ○ 時間や事柄の順序に沿って,説明的な文章を読もうとしている。 (関心・意欲・態度) ○ 季節を表す言葉,日にち,時間の順序や理由付けを表す言葉に着目し,様子とその わけを考えながら説明的文章を読むことができる。 (読むこと(1)イ) ◎ 大事な言葉や文章を書き抜き,感じたことや思ったことを書きそえながら体験と結 び付けて自分の思いや考えをまとめることができる。 (読むこと(1)イ・エ・オ) ○ わけを説明する文型を知り,文を書くことができる。 (伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項(1)イ(ウ)) 3 単元と児童 (1) 単元について 本単元は,児童にとって身近な花が題材となっており,未知の要素があり,それを 解明,発見できる喜びを実感させることのできる説明的文章である。 時間を表す言葉を使って,時間の順序どおりにたんぽぽの様子を示している。そし て,それに続くそれぞれの段落でその様子の理由付けをしている。また,最後の段落 で「このように-」という形で,文章全体をまとめている。他にも, 「はじめ」 「中」 「終 わり」という説明文の文章構成をもっており,様々な要素を手がかりとして,児童が 自ら進んで説明文を読むのにふさわしい単元と考える。 (2) 児童について ( 省略 ) (3) 指導について 本単元では,学習を行う前にたんぽぽの観察を行ったり,文章を読み進めながら様 々なたんぽぽの様子を想像させたりして意欲付けをしながら,たんぽぽの知恵を読み 取っていく。そして,最後にちえをまとめた図鑑づくりをする。 本文の内容の読み取りでは,時間や順序を表す言葉やようすやわけを表す言葉にサイ ドラインを引いて事象に着目させながら,たんぽぽの生態の変化をとらえるようにし たい。実物や写真を提示したり動作化することで学習意欲が継続できるようにしたい。 学習シートに書き込んだことや読み取ったことを友だち同士で交流することで,自 分の考えと友だちの考えを比較し,違いに気付いたり自分の読みを見直したりして, 読みが深められるようにしたい。児童が目的意識をもち,自分の興味があるたんぽぽ について調べたり,書いたりする表現活動に意欲的に取り組めるように学習の中に1 年生や家族に紹介するための「たんぽぽのちえずかんづくり」を位置づけておくよう にする。 本時では,前時までの学習からたんぽぽの様子には理由があることを予想し,様子 と理由をしっかりと関連付けて読み取らせたい。そのために,たんぽぽの様子を動作 化することでより理解を図りたい。「たんぽぽのちえ」の発表では個人差に配慮し,学 習シートを準備し支援していきたい。また,読み取ったことをペアで交流することで 自分の考えと友だちの考えとを比較し,違いに気付いたり自分の読みを見直したりし て読みを深めることができるようにしていきたい。 4 単元の指導計画(全12時間 本時7/12) 次 時関 主な学習活動 評 価 規 準 評価方法 第 1 ・ た ん ぽ ぽ に つ い て 知 っ 関 たんぽぽについて学ぶことへの意欲 学 習 シ 一 ていることを話し合い , や見通しをもって ,何回も発表したり, ート 次 学 校 の 周 り の た ん ぽ ぽ 描いたりしようとしている。 発表 の様子を調べる。 2 ・「 たんぽぽのちえ」を音 読 時間や事柄の順序に沿って全文を読 発表 読 し , 初 発 の 感 想 を も みたんぽぽの不思議や感想を発表して つ。 いる。 3 ・さし絵と時間的順序を 読 さし絵と対応させたり時間や事柄の 学 習 シ 表す言葉を手がかりに, 順序を示す言葉を捉えたりして話の順 ート 全 文 を 6 つ の 場 面 に 分 序を捉えている。 発表 け,内容のだいたいを つかむ。 4 ・ 1 段 落 を 読 ん で , 美 し 読 「黄色い 」「きれいな」に着目して 学 習 くさくたんぽぽの花の様 美 し くさ く 花 の 様子 を 読 み取 っ てい ート 子を読み取る。 る。 発表 5 ・ 2 , 3 段 落 を 読 ん で , 読 「しぼんで」「くろっぽい 」「ぐった 第 地 面 に 倒 れ て い る 様 子 り 」「たおれて」に着目して倒れてい 学 習 二 と 理 由 を 読 み 取 り , 知 る様子を読み ,「休ませて 」「たくさん ート 次 恵をまとめる。 のえいよう 」「~のです」からその理 発表 由を読み取っている。 6 ・ 4 , 5 段 落 を 読 ん で , 読 「すっかり 」「かれて 」「白い 」「落 落 下 傘 の よ う な 綿 毛 の 下傘のように」に着目して綿毛の読み, 学 習 様子と理由を読み取り , 「ふわふわ 」「とばす」からその理由 ート 知恵をまとめる。 を読み取っている。 発表 7 ・ 6 , 7 段 落 を 読 ん で , 読 「 おき上がり」 「 せのびするように 」 本時 軸 が 起 き 上 が っ て の び 「ぐんぐん」に着目して軸が起き上が 学 習 る 様 子 と 理 由 を 読 み 取 って伸びる様子を読み ,「それは 」「~ ート り,知恵をまとめる。 からです」の文型と ,「風がよくあた 発表 って」からその理由を読み取っている。 8 ・ 8 , 9 段 落 を 読 ん で , 読 「 いっぱいにひらいて」 「 すぼんで 」 天 候 に よ る 綿 毛 の 変 化 に着目して天候による綿毛の変化の様 学 習 の 様 子 と 理 由 を 読 み 取 子を読み ,「とおくまで」からその理 ート り,知恵をまとめる。 由を読み取っている。 発表 9 ・10段落を読んで,た んぽぽのちえをまとめ る。 10 ・ 自 分 が 探 し て き た た ん ぽぽの様子と知恵につ 第 いてまとめる。 三 11 ・ 身 近 な 場 所 で 見 つ け た 次 たんぽぽの様子を ,「た んぽぽのちえ」と比べ て考えをまとめる。 12 ・友だちと読み合う。 シ シ シ シ シ 読 たんぽぽが仲間を増やすためにして 学 習 シ いるちえを4つにまとめている。 ート 発表 伝国 文末表現や文型などに気を付けて 学 習 シ 文にまとめている。 ート 発表 読 本文と見つけたたんぽぽについて比 学 習 シ べながら文にまとめている。 ート 関 友だちが書いたちえ図鑑を楽しく読 学 習 シ んでいる。 ート 発表 5 本時の実際 (1)ねらい 花のじくが起き上がり,伸びていく理由を「~からです」の文型や動作化 から読み取り,たんぽぽのちえをまとめることができる。 (2)学習過程(本時 過程 つ か む 見 通 す 7/12) 時間 学習活動( ○主な発問 ・予想される子どもの姿〈 形態〉) ・教師の支援 ◆評価 7 1 前時の学習を想起する。 ・花が枯れると綿毛ができ ・前時の内容を確認す ます。 る。 ・種をふわふわと飛ばしま 2 6・7の段落を音 す。 読する。 ○ た ん ぽ ぽ の 様 子 は ・ 花の軸が起きあがります。 ・軸の様子が書かれて どうなりますか。 ・ぐんぐんのびていきま いるところにサイド す。 ラインを引かせる。 3 本時の課題を確認する。 どうして,たんぽぽはまたおきあがってのび ていくのでしょう。 15 4 綿毛を遠くまで飛 ばすための理由を読 み取る。 <個>→<全体> ・ 時 間 や 順 序 を 表 す ・「 このころになると」だと ・綿毛ができるころであ 言葉を確かめる。 思います。 ることを絵や写真で ○「このころ」は,い 押さえるようにする。 つのことでしょう。 ・たんぽぽの様子に ついてサイドラインを引 く。 ○花の軸がまた起き 上がり,ぐんぐん 伸びていくのはど うしてでしょう。 ・動作化する。 ・理由が分かるとこ ろにサイドライン を引く。 ・「 またおきあがります」 ・ぐんぐんのびていきます。 ・様子を表す言葉に線 を引かせる。 ・たんぽぽが起き上が りぐんぐん伸びる理 由に気付けるように たんぽぽになって動 ・綿毛に風を当てるためで 作化する。 す。 ・せいを伸ばす理由が ・種を遠くまで飛ばすため 書かれているところ です。 にサイドラインを引 ・仲間を増やそうとしてい かせる。 読み取ったことをもと るからです。 深 め る 5 20 ・ に「たんぽぽのひみ つ」 を書き,ペアで交流す る。 ・たんぽぽになりきっ <個>→<ペア> てシートにまとめる ○ 分 か っ た こ と を ま ・背を高くする方が風がよ ように言葉かけをす とめ,ペアで発表 く当たって遠くまで飛ん る。 し合いましょう。 でいけるよ。 ・これまでに見てきた ・たんぽぽも仲間を増やそ ことも加えてまとめ うといろいろ工夫してい るよう促す。 ることが分かりました。 ◆わた毛を 遠くまで とばす知 恵を読み とりまとめている。 ◆自分の考 えを加え 6 まとめをする。 ・今日のたんぽぽはぐんぐ てたんぽぽの知恵 んたんぽぽかな。 をまとめている。 (発表・学習シート) 振 り 返 る たんぽぽがせいをのばすのは,わた毛に風をあ てて,種を遠くまでとばすためです。 3 7 次時の見通しをも つ。 ・次はどんなたんぽぽの話 ・本時のがんばりを賞 かなあ。 揚し,次時への意欲 ・次のたんぽぽはどんなち 付けを図る。 えがあるのかな。
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