レ モ レ モ ン レ モ レ モ ン

レモンの結実(品種:
「アレンユーレカ」。
25
家 庭 で 育 て る 果 樹 講 座 ○
な
ど
外
国
産
の
、
高
品
質
で
安
価
な
レ
モ
39
年
に
貿
易
が
自
由
化
さ
れ
、
ア
メ
リ
カ
し
か
し
、
第
2
次
世
界
大
戦
後
の
昭
和
盛
ん
に
栽
培
さ
れ
ま
し
た
。
で
降
雨
の
少
な
い
瀬
戸
内
海
の
島
々
で
、
う
に
な
り
ま
し
た
。
特
に
、
気
候
が
温
暖
培
が
始
ま
り
、
良
好
な
成
績
を
上
げ
る
よ
栽
培
技
術
の
改
善
が
さ
れ
て
本
格
的
な
栽
に
な
り
ま
す
。
5
月
中
旬
に
開
花
し
た
春
多
く
は
5
月
に
生
理
的
落
果
を
す
る
こ
と
た
花
は
、
3
月
ご
ろ
に
開
花
は
し
て
も
、
℃
で
枯
死
し
ま
す
が
、
暖
冬
で
冬
を
越
し
花
や
幼
果
は
マ
イ
ナ
ス
2
∼
マ
イ
ナ
ス
3
育
不
良
と
な
っ
て
落
果
し
て
し
ま
い
ま
す
。
ら
れ
ま
す
が
、
冬
の
花
は
低
温
の
た
め
発
開
花
は
、
温
暖
な
地
域
で
は
通
年
で
見
ま
し
た
。
ン
C
が
多
く
、
保
健
上
で
重
視
さ
れ
て
き
特
有
の
強
い
芳
香
が
あ
り
ま
す
。
ビ
タ
ミ
す
。
ま
た
、
果
皮
に
含
ま
れ
る
油
胞
に
は
、
エ
ン
酸
︶
が
5
・
5
%
も
含
ま
れ
て
い
ま
象
︶
。
果
肉
に
は
糖
分
が
少
な
く
、
酸
︵
ク
と で
も 冬
に を
再 越
び し
緑 た
色 果
に 実
な は
り 、
ま 気
す 温
︵ の
回か
い 上
青せ
い 昇
現 と
県
や
広
島
県
で
、
適
切
な
品
種
の
選
択
や
敗
に
終
わ
り
ま
し
た
。
そ
の
後
、
和
歌
山
な
ど
、
品
質
面
で
も
欠
点
が
目
立
っ
て
失
ど
い
の
と
、
果
皮
が
厚
く
果
汁
が
少
な
い
に
雨
が
多
く
て
か
い
よ
う
病
の
発
生
が
ひ
で
試
作
さ
れ
ま
し
た
が
、
果
実
の
発
育
期
長
し
ま
す
。
る
と
秋
枝
が
伸
び
始
め
、
11
月
末
ま
で
伸
一
時
伸
長
を
停
止
し
ま
す
が
、
10
月
に
な
8
月
に
な
る
と
夏
枝
が
伸
び
て
、
9
月
に
の
伸
長
と
開
花
が
同
時
に
行
わ
れ
ま
す
。
月 除
上 い
旬 て
に た
発 え
芽 ず
し 生
始 長
め が
、 見
5 ら
月 れ
に ま
は す
新しん 。
梢 4
で
あ
り
、
温
暖
地
帯
で
は
、
1
∼
3
月
を
レ
モ
ン
は
常
緑
で
四
季
成
り
性
の
果
樹
は 月
鋭 下
い 旬
刺と
げ に
が 収
あ 穫
り し
、 ま
作 す
業 。
の レ
妨 モ
げ ン
に の
な 枝
り に
果
は
、
秋
以
降
の
肥
大
が
遅
い
た
め
、
12
下
旬
に
な
り
ま
す
。
7
月
に
咲
い
た
夏
花
春
花
果
の
収
穫
は
、
10
月
中
旬
∼
11
月
死
し
ま
す
。
先
端
部
に
つ
き
ま
す
が
、
冬
の
寒
さ
で
枯
し
ま
す
。
ま
た
、
秋
・
初
冬
花
は
夏
枝
の
ま
す
。
果
皮
は
レ
モ
ン
色
で
す
が
、
樹
上
日
本
へ
は
明
治
6
年
に
伝
わ
り
、
九
州
し
ょ
う
れ
ま
し
た
。
の
時
︵
1
5
0
0
年
ご
ろ
︶
に
も
た
ら
さ
元・園田学園女子大学教授
カ
へ
は
、
コ
ロ
ン
ブ
ス
の
2
回
目
の
航
海
現
在
の
レ
モ
ン
の
主
産
地
で
あ
る
ア
メ
リ
生
育
の
特
性
夏
・
秋
枝
の
先
端
部
に
つ
き
、
よ
く
結
実
夏
花
は
、
春
か
ら
伸
び
た
春
枝
か
前
年
の
ロ
ッ
パ
各
地
に
伝
播
し
て
い
き
ま
し
た
。
イ
ス
ラ
エ
ル
に
伝
え
ら
れ
、
そ
の
後
ヨ
ー
10
世
紀
、
ア
ラ
ビ
ア
人
に
よ
っ
て
ト
ル
コ
、
ラ
ヤ
西
部
山
麓
だ
と
い
わ
れ
て
い
ま
す
。
レ
モ
ン
の
原
産
地
は
、
イ
ン
ド
の
ヒ
マ
し
て
き
て
い
ま
す
。
優
良
系
統
が
導
入
さ
れ
て
、
栽
培
が
増
加
和
歌
山
県
、
広
島
県
な
ど
で
は
海
外
か
ら
国
内
産
レ
モ
ン
の
安
全
性
が
見
直
さ
れ
、
積
が
激
減
し
ま
し
た
。
近
年
に
な
っ
て
、
花
は
、
よ
く
結
実
し
ま
す
。
7
月
に
咲
く
西谷 好一
プ
ロ
フ
ィ
ー
ル
モ
ン
は
壊
滅
的
な
打
撃
を
受
け
、
栽
培
面
レ
モ
ン
ン
が
輸
入
さ
れ
始
め
た
た
め
、
国
内
産
レ
︵
ミ
カ
ン
科
︶
↑レモン「リスボン」
。
2005.
1.
園芸新知識
59
家庭で育てる果樹講座
第1図 花の構造
第2図 果実の構造
雌しべ(柱頭)
種子
やく
雄しべ(葯)
果皮
果芯
花びら
じょうのう
さじょうを詰
め込んでい
る大きな袋
( )
がく
胚珠
花床
さじょう
子房
こう
果梗
花梗
で
す
。
土
壌
の
酸
度
は
、
pH
6
・
5
∼
7
ピ
ー
エ
ッ
チ
地
で
、
な
お
か
つ
排
水
の
よ
い
所
が
最
適
腐
植
質
を
多
く
含
ん
だ
生
産
力
の
あ
る
土
品 種 名
品 種 の 特 徴
リスボン 樹勢は強く大木になる。刺は多い。耐寒性が強く豊産で、
フロストリスボン、 11∼12月どりが多い。果皮は滑らかで、縦長の果実が多
モンローリスボン い。品質は優良。ポルトガル原産で日本での栽培が多い。
( )
樹勢はやや弱く開張性。枝数は少なめで、刺は少ない。四
ユーレカ
アレンユーレカ、 季咲き性が強く結実良好。果皮は滑らかで果汁が多い。
フロストユーレカ 品質は優良。11∼12月と4月に収穫する。果実は球形で、
果頂部の突起は小さい。施設栽培向き。カリフォルニア原産。
( )
フェミロ
樹勢は中位で、樹は開張性を示す。枝の発生がやや少
なく刺も少ない。果実は縦長で果頂部の突起はやや大
きい。四季咲き性が強くハウス栽培に適す。イタリア原
産でイタリアの主要品種になっている。
4
∼
10
月
の
生
育
期
間
に
降
雨
量
が
少
な
病
に
弱
い
た
め
、
風
当
た
り
が
弱
く
て
、
レ
モ
ン
は
耐
寒
性
に
劣
り
、
か
い
よ
う
が
傷
み
、
か
い
よ
う
病
を
誘
発
し
ま
す
。
切
で
す
。
強
風
が
吹
く
と
刺
で
葉
や
果
実
イ
ナ
ス
4
℃
以
下
に
な
ら
な
い
こ
と
が
大
で
、
冬
の
最
低
気
温
が
マ
イ
ナ
ス
3
∼
マ
り
ま
す
。
年
平
均
気
温
が
15
∼
16
℃
以
上
県
に
、
比
較
的
条
件
に
合
っ
た
地
域
が
あ
し
ょ
う
。
滞
す
る
凹
地
や
斜
面
下
の
平
地
は
避
け
ま
・
0
が
適
し
て
い
ま
す
。
冬
に
冷
気
が
停
1
苗
木
と
植
え
付
け
栽
培
1
0
0
0
a
で
あ
り
、
外
国
に
比
べ
て
だ
8
0
0
a
で
す
が
、
国
内
産
地
の
平
均
は
だ
と
、
4
∼
10
月
の
降
雨
量
は
4
0
0
∼
す
。
ヨ
ー
ロ
ッ
パ
の
レ
モ
ン
産
地
の
場
合
寒かん 特
冷れい に
紗しゃ 冬
や の
防 寒
風 風
網 は
な 落
ど 葉
の を
設 促
備 進
が す
必 る
要 の
で で
、
﹁
ビ
ラ
フ
ラ
ン
カ
﹂
な
ど
が
あ
り
ま
す
。
主
な
品
種
に
、
﹁
リ
ス
ボ
ン
﹁
﹂
ユ
ー
レ
カ
﹂
環
境
に
合
っ
た
品
種
を
選
び
ま
し
ょ
う
。
違
い
が
あ
り
ま
す
。
栽
培
す
る
場
合
は
、
質
や
耐
寒
性
、
刺
の
多
少
、
樹
勢
な
ど
に
を
元
の
品
種
と
比
較
す
る
と
、
果
実
の
品
種
ご
と
に
系
統
が
あ
り
ま
す
。
こ
の
系
統
い
る
品
種
は
五
つ
ぐ
ら
い
で
す
が
、
各
品
現
在
日
本
に
導
入
さ
れ
、
栽
培
さ
れ
て
寒
害
を
受
け
な
い
よ
う
に
春
植
え
と
し
ま
も
の
を
選
び
ま
す
。
植
え
付
け
時
期
は
、
細
根
が
多
く
つ
い
た
病
害
の
恐
れ
の
な
い
く
、
枝
の
下
部
の
芽
が
充
実
し
て
い
て
、
苗
木
は
品
種
系
統
が
確
実
で
、
幹
が
太
よ
う
で
す
。
レ
オ
パ
ト
ラ
タ
ン
ゼ
リ
ン
が
適
し
て
い
る
ま
た
、
ウ
イ
ル
ス
を
防
ぐ
た
め
に
は
、
ク
で
は
サ
ワ
ー
オ
レ
ン
ジ
が
一
般
的
で
す
。
が
、
樹
勢
が
強
く
て
大
木
に
な
り
、
結
果
土
に
つ
い
て
は
適
応
性
の
あ
る
方
で
す
は
不
要
で
す
︵
第
1
表
︶
。
レ
モ
ン
は
自
家
親
和
性
の
た
め
、
受
粉
樹
え
穴
を
掘
っ
て
粗
大
有
機
物
を
埋
め
、
土
す
。
こ
の
た
め
、
前
年
の
秋
に
大
き
な
植
樹勢は強く、耐寒性に優れている。枝の刺は少ない。豊
ビラフランカ 産で果実は球形。品質は良好で12月の収穫が多い。イ
タリア、
シチリア島原産。
い
地
域
が
適
し
て
い
ま
す
。
瀬
戸
内
海
沿
い
ぶ
多
く
な
っ
て
い
ま
す
。
量
も
多
い
の
で
、
や
は
り
土
層
が
深
く
、
↑レモンの開花。
第1表 レモンの主な品種
岸
と
そ
の
島
々
や
九
州
、
四
国
、
和
歌
山
品
種
栽
培
環
境
※( )内は系統名
第3図 苗木の
植え付け方
支柱
30∼40㎝に
切り返しておく
接ぎ木部を地表に出す
マルチ
表面から20㎝
ほど盛り土する
苦土石灰
{
鶏ふん
熔性リン肥
腐熟積肥
粗大有機物
60
2005.
1.
園芸新知識
チ
が
用
い
ら
れ
て
い
ま
す
が
、
ア
メ
リ
カ
レ
モ
ン
の
台
木
に
は
、
普
通
は
カ
ラ
タ
を
よ
く
す
る
た
め
に
は
、
施
肥
を
合
理
的
レ
モ
ン
の
樹
勢
を
維
持
し
な
が
ら
収
穫
3
潅
水
と
施
肥
す
︵
第
4
図
︶
。
受
け
る
た
め
、
全
部
摘
果
し
て
し
ま
い
ま
結
実
し
た
果
実
は
、
冬
の
寒
さ
で
障
害
を
果
実
を
摘
果
し
ま
す
。
8
月
以
降
に
開
花
実
や
病
害
虫
被
害
果
、
平
均
よ
り
小
さ
い
き
る
の
で
、
そ
の
中
で
特
別
形
の
悪
い
果
↑収穫間近のレモン。果皮が滑らかに
なってきた。
2 よ な 長 は 月 盛 な に
樹 摘 う れ し 、 上 土 ど は
勢 果 に ば て 最 旬 を を 苦
を
し 、 隣 初 ∼ し 加 土
保
ま 間 の は 4 て え 石
ち
す 引 樹 3 月 お て 灰
︵ い の × 上 き 、 や
な
前 て 枝 3 旬 ま 表 鶏
が
頁 6 と c に す 面 ふ
ら
第 × 交 に 行 。 か ん
隔
3 6 差 し い 植 ら 、
年
図 c す て ま え 20 熔
結
b 成
︶
果
。 に る 、 す 付
を
広 よ 樹 。 け く リ
防
げ う が 株 は ら ン
ぎ
る に 生 間 3 い 肥
、
に
開
花
結
実
し
た
果
実
は
年
内
に
収
穫
で
行
い
ま
す
が
、
5
月
か
ら
7
月
下
旬
ま
で
摘
果
が
必
要
で
す
。
摘
果
は
8
月
下
旬
に
果
実
の
肥
大
と
品
質
の
向
上
を
図
る
に
は
、
く
、
果
実
の
横
径
に
よ
っ
て
判
断
し
ま
す
。
時
期
は
、
果
皮
の
着
色
の
度
合
い
で
は
な
穫
期
間
も
長
く
な
り
ま
す
。
一
般
に
収
穫
4 要 び は た せ 月 樹 て の 肥
レ 収 で 充 、 め る に 勢 有 生 料 肥
モ 穫 す 実 翌 、 と は の 機 長 を 料
︵ の 年 化 と 、 維 質 を 全 は
ン
第 た の 成 も 果 持 肥 促 面 、
は
2 め 初 肥 に 実 に 料 し に 元
開
表 、 期 料 貯 の 役 を ま す 肥
花
︶
期
。 少 生 を 蔵 肥 立 与 す き と
量 育 施 養 大 て え 。 込 し
間
の や し 分 、 ま 、 6 み て
が
化 花 ま を 成 す 果 月 、 3
長
成 芽 す 蓄 熟 。 実 に 開 月
い
肥 着 。 え を さ の も 花 に
の
料 生 11 さ 促 ら 肥 主 や 有
で
が お 月 せ 進 に 大 と 新 機
、
必 よ に る さ 9 や し 梢 質
収
第5図 収 穫
つぼみ
↑レモンの蕾。
r
を
潅
水
し
ま
す
。
10
日
間
隔
で
、
成
木
1
本
当
た
り
2
0
0
止
す
る
必
要
が
あ
り
ま
す
。
7
∼
8
月
に
ル
チ
や
潅
水
を
し
て
、
土
壌
の
乾
燥
を
防
に
行
う
と
と
も
に
、
夏
の
乾
燥
期
に
は
マ
第4図 摘 果
2
最大直径が
5.5∼6.0㎝あれば
収穫する。
3
11月には、未成熟の小果でもレ
モン色に着色するので、果皮の
色を収穫の目安にはできない。
1
↑レモンの未成熟果、果面がやや粗い。
第3表 レモンの生育経過と主な作業(露地栽培)
月
1
2
休眠期
3
4
5
6
7
発芽 春枝
(4月上旬)
春花
8
9
夏枝
10 11 12
秋枝
休眠期
生
育
夏花
秋花
経
春花果実肥大・成熟
過 春花の花芽分化 夏花の花芽分化
生理的落果 夏花果実肥大・成熟(7月下旬までに咲いた花)
主
な
作
業
苗木植え付け
剪定(枯れ枝、下垂枝など)
摘果する果実
1.病害果
2.変形果
3.小果
摘果
※1
摘果
※2
剪定
(徒長枝のみ)
収穫
春肥(元肥)
夏肥
秋肥 冬肥(お礼肥)
※1 5月開花の果実
※2 7月開花の果実で直径が2.5B以下の小果は全部摘除する。
第2表 レモンの施肥計画例
肥料
鶏ふん 高度 熔成 硫安
化成肥料 リン肥
施肥期
(成木1本当たり量kg)
塩化
カリ
苦土
石灰
積肥
施肥目的
初期の生長、開花・
20.0 結実をよくして、春果
の肥大を図る。
春果、夏果の肥大を
− 促進するとともに、樹
勢の衰えを防ぐ。
春肥
3月
5.0
1.0
−
0.3
0.9
4.0
夏肥
6月
5.0
1.0
−
0.5
0.9
−
秋肥
9月
−
3.0
0.5
−
−
−
−
果実の肥大成熟をよく
するとともに、樹勢を維
持し、養分を蓄積させる。
冬肥
11月
−
2.0
0.3
−
−
−
−
樹 勢の回 復と耐 寒
性の増強、花芽分化
と充実を図る。
※10a当たり30本植え
2005.
1.
園芸新知識
61
家庭で育てる果樹講座
上
旬
に
長
く
突
き
出
た
徒
長
枝
を
除
き
、
す
︵
第
4
表
︶
。
剪
定
は
、
防
寒
前
の
12
月
下
旬
∼
1
月
ま
す
。
か
い
よ
う
病
、
黒
点
病
が
問
題
で
ま
す
。
春
花
の
場
合
は
、
前
年
の
春
枝
や
に
咲
く
春
花
は
、
1
月
に
花
芽
を
分
化
し
て 四
樹 季
冠 成
の り
外 性
側 の
を た
覆 め
い 、
ま 常
す に
。 新
内うち 芽
成なり を
︵ 出
木 し
︵
半
円
形
︶
に
仕
立
て
ま
す
。
レ
モ
ン
は
芽
が
つ
い
て
結
実
し
ま
す
。
枝
や
2
∼
3
年
生
の
古
い
枝
の
節
に
も
花
夏
枝
の
先
端
部
の
ほ
か
、
昨
年
結
実
し
た
る
地
域
で
は
、
発
生
・
被
害
と
も
増
加
し
あ
り
ま
せ
ん
が
、
生
育
期
に
雨
が
よ
く
降
7 保 に 冷 ト 若
6 を り 2
乾 病 護 厚 紗 や 枝 暖 防 剪 除 月
燥 害 し く で 防 の 地 寒 除 い 下
地 虫 ま マ 被 風 寒 の
し て 旬
で
す ル 覆 垣 害 露
ま か ∼
︵ チ し を 防 地
は
す ら 3
︵ 、 月
第 を ま 設 止 栽
レ
第 枯 上
9 し す 置 の 培
モ
6 れ 旬
図 て 。 し た で
ン
・ 枝 に
︶
の
、
幼
ま
め
は
。
第 や 防
病
地 木 す に 、
7 下 寒
害
際 は 。 、 冬
・ 垂 材
虫
部 幹 樹 防 の
第 枝 料
は
や の 体 風 落
8 な を
多
根 下 は ネ 葉
図 ど 取
く
を 部 寒 ッ や
︶
。
4
カ
月
前
に
見
ら
れ
ま
す
。
5
月
中
下
旬
レ
モ
ン
の
花
芽
分
化
は
、
開
花
の
3
∼
ど
を
剪
除
す
る
程
度
に
と
ど
め
ま
す
。
避
け
て
、
徒
長
枝
や
枯
れ
枝
、
下
垂
枝
な
な
良
果
が
多
い
の
で
、
大
枝
の
間
引
き
は
の
内
部
に
な
る
果
実
︶
に
果
皮
の
滑
ら
か
ほ
か
の
ミ
カ
ン
類
同
様
、
開
心
自
然
形
5
整
枝
・
剪
定
く
る
の
で
す
︵
第
5
図
︶
。
レ
モ
ン
色
を
表
す
シ
ト
ロ
ニ
ン
や
キ
サ
ン
緑
素
と
と
も
に
果
皮
に
含
ま
れ
て
い
て
、
す
る
こ
と
が
原
因
で
す
。
こ
の
た
め
、
葉
色
を
表
す
葉
緑
素
が
破
壊
さ
れ
て
、
消
失
気
温
が
13
℃
以
下
に
な
る
と
、
果
皮
に
緑
ン
色
に
着
色
す
る
か
ら
で
す
。
こ
れ
は
、
れ
ば
、
果
実
の
大
小
に
か
か
わ
ら
ず
レ
モ
昨年の春(夏枝)
今年伸びた結果枝
第7図 レモンの樹形
開心自然形(半円形)
〔側面図〕
開心自然形〔平面図〕
側枝
主幹
亜主枝
主枝
主幹
主枝
亜主枝
側枝
第8図 剪定
剪 定
切り返し剪定
果実が大きくなると重みで枝が下垂して、
枝の頂上近
頂上近くから新しい枝が伸びてくる。
1
レモンに寄生するダニで、肉眼では見え
チャノホコリ ない。果実に寄生すると、果皮が白くな
ダニ
って商品価値がなくなってしまう。ケル
セン乳剤を散布する。
幼虫が若い葉の葉肉内に侵入して、葉
緑素を食害し、
その跡が白く絵を描いた
ミカン ようになるのでエカキムシとも呼ばれる。
ハモグリガ 夏、秋枝の葉に多く寄生して葉を変形
(エカキムシ)させる。傷跡からかいよう病菌が侵入し
て発病する。硫酸ニコチンやモスピラン
水溶剤、
アディオン乳剤を散布する。
62
2005.
1.
園芸新知識
果
実
の
一
番
太
い
部
分
の
直
径
が
、
5
・
2年前の枝
葉や果実に黄色い病斑を生じ、
その後表
皮が破れ、病斑がコルク化して粗く盛り
上がったようになる。果実の商品価値が
なくなり、葉が落ちやすくなる。ハモグリガ
かいよう病
の被害葉に発生する。対策としては、
ま
ずミカンハモグリガの駆除をする。次にか
いよう病予防のため、
コサイドボルドーか
アグリマイシン100水和剤を散布しておく。
黒点病
5
∼
6
・
0
b
に
な
れ
ば
収
穫
し
ま
す
。
3年前の枝
第4表 レモンの病害虫
成木や老木の被害が大きい。葉や果
実に黒点状の病斑が数多く出て、外観
が悪くなる。枯れ枝がさめ肌状になり、
雨が降ると胞子が出て伝染発病する。
枯れ枝は必ず切り取って焼却する。
6月
中旬、
8月下旬にマンネブダイセンかオ
キシンドー水和剤を散布する。
理
由
は
、
レ
モ
ン
の
果
実
は
11
月
に
な
第6図 レモンの結果習性
第9図 幼木の冬のマルチの仕方
幼木の根幹部を寒害
から守るため、
わらやコ
モなどで覆う。
ト
フ
ィ
ル
な
ど
の
色
素
が
、
表
面
に
出
て
2
3
剪定する枝
1.徒長枝 ほかの枝の生育を妨害する。
2.枯れ枝 黒点病の発生源になるので、
見つけ次第剪除する。
3.下垂枝 結実の見込みがないので除く。
ここで切り返す。
剪定の時
ここで切り返す。
太い枝の近くに結果枝ができて、養水分の
流れがスムーズになり、果実の生育がよくなる。