な し - JA尾道市

なし
Pear
高木性落葉果樹類・バラ科
作 型
月
生育段階
生育過程
1
2
3
4
5
6
休眠期
発芽・開花・結実期
花芽分化
胚のう・花粉形成
開花
花・果実の発育
7
栽培管理
結実管理
枝 管 理
接ぎ木・高接ぎ
整枝・せん定
施肥土壌管理
防 除 他
10
11
養分蓄積期
12
休眠期
花器形成
落葉
摘果
袋かけ
収穫
芽かき・夏季せん定・新梢誘引
整枝・せん定
草刈り
晩霜対策
9
生理的落果
細胞分裂
摘らい
人工受粉
8
果実肥大・成熟期
防ひょう対策
基肥
薬剤散布
土壌改良
防鳥・防ガ対策
棚の補修
1. 栽培と環境
(1)気 象
(気 温)ニホンナシは、北海道南部から九州まで広く栽培されているが、主産地は、
年平均気温12~16℃の地域を中心に分布している。一般に、低温地帯では、成熟
期が遅れ、果形は腰高になり、甘味に乏しい。逆に高温地帯では、熟期ははやく、
果形はへん平で、果肉は過熟となりやすく、酸味は少なく甘味は強い。
(降水量)生育期間中に雨が多いと、病害の発生が多くなる。主産地は、年間降水量1,200
~2,000㎜、生育期間中(4~10月)の降水量900~1,200㎜の地域に分布している。
(土 壌)一般に有機質に富む耕土の深い排水のよい壌土が望ましい。
2. 結果習性
葉芽
えき花芽
頂花芽
①1年目落葉後
ナシの花芽のつく様子
を図に示す。1年目に伸
びた枝は、落葉後は①の
②2年目着果
果そう葉
短果枝群
ような状態で、頂芽は花
芽(頂花芽)に、枝先か
ら中間までのえき芽は花
芽(えき花芽)に、もと
114
副芽
花芽
着果跡
③2年目夏
短果枝
④2年目落葉後
⑤3年目落葉後
なし
のほうのえき芽は葉芽になっている。
②は2年目の状態で、花芽は開花して結実する。その1つの果そうをみたものが③で、中心
部に副芽ができる。この副芽は発育して、落葉後には④のような短果枝ができる。
3. 栽培管理
①摘らい
主枝や亜主枝の延長枝の先端から3分の1くらいの蕾はすべて摘み取り、先端部から発
生する新梢の成長をうながすようにする。
②受粉
ナシのほとんどの品種が自家不和合性であるため、受粉樹を混植するか人工受粉をしな
ければならない。人工受粉を行う場合、花そうの3~5番花を対象として、開花後2日こ
ろまでに行う。
③摘果
(10a当たりの施用量)
品 種
予備摘果
(1回目)
本摘果
(2回目)
補正摘果
(3回目)
10a当たり
10a当たり
目標結果数(成木) 目標収量(t)
(成木)
開花後45日ころ
10,000~11,000
に2~3果そう
6月から7月上・
水 開花後20日まで に1果とする
に1果そうに1
中旬までに小果・
開花後45日ころ 変形果を除く
13,000~15,000
果とする
水
に3~4果そう
に1果とする
新
水
幸
豊
二十世紀
小袋かけを行うために開花後15日ころに1.5~2果
16,000~18,000
そうに1果とする
2.5~2.8
3.5~4.0
4.5~5.0
4. 施肥基準(成木)
(10a当たりの施用量)
時 期
区 分
9
土作り
月
第1週
肥 料 名
豊
N
P
K
穣
2000
ン
40
マ リ ン カ ル
60
0.2
0.12
0.04
尾道果樹用HB505
120
18
12
18
18.2
12.12
18.04
ア
肥 料
施肥量(㎏)
成
ズ
ミ
分
計
115