2013年度の植物調査報告 2014.3.8 大鹿の100年先を育む会 ひるま あきら 南信州植物調査会 蛭間 啓 大鹿村の植生 図説日本の植生 (福嶋・岩瀬ほか)より 赤石岳 高山植物 ハイマツ、ミヤマハンノキ シラビソ、トウヒ、コメツガ シラビソ、トウヒ、コメツガ シラビソ、トウヒ、コメツガ ブナ、ミズナラ、ウラジロモミ 石灰岩地: ヤツガタケトウヒ、ヒメバラモミ イヌブナ、ハリモミ、ツガ ブナ、ミズナラ、ウラジロモミ 植林地 ケヤキ、フサザクラ 釜沢 イヌブナ、ハリモミ、ツガ カラマツ植林地 ケヤキ カラマツ植林地 水田、畑 畑 小渋川 アカマツ、コナラ、アカシデ、モミ 植林地 畑 畑 ケヤキ アカマツ、コナラ、アカシデ、モミ 植林地 アカマツ、コナラ、アカシデ、モミ 畑 ケヤキ 植林地 ケヤキ ヤナギ類 ヨシ、ススキ 水田、畑 大河原 高山帯 標高2,600m以上 ハイマツ群落,高山植物群落 出現する主な樹種 ハイマツ,ミヤマハンノキ,タカネナナカマド,ウラジロナナカマド, ダケカンバ 亜高山帯 2,000~2,600m 常緑針葉樹林 (シラビソ林,コメツガ-トウヒ林) 出現する主な樹種 シラビソ,オオシラビソ,コメツガ,トウヒ,オガラバナ, タカネザクラ,ネコシデ,ダケカンバ,カラマツ 山地帯 1,400~2,000m 落葉広葉樹林 針広混交林 (ウラジロモミ林,ミズナラ林, ブナ林) 出現する主な樹種 ウラジロモミ,ミズナラ,ブナ,イラモミ,チョウセンゴヨウ, イトマキイタヤ,ナナカマド,オオヤマザクラ,ミヤマザクラ, オオイタヤメイゲツ,ヒロハカツラ,ミヤマアオダモ 低山帯 800~1,400m 落葉広葉樹林 (イヌブナ林,モミ-ツガ林,クリ林) 出現する主な樹種 イヌブナ,クリ,コナラ,シオジ, カツラ,モミ,ツガ, オノオレカンバ,アカシデ, イヌシデ,クマシデ,ケヤキ, サワシバ,エンコウカエデ, カスミザクラ,イロハモミジ, オオモミジ,ハリモミ, ゴヨウマツ,ヒノキ,サワラ, トチノキ,ホオノキ, ヤマツツジ,マルバアオダモ, ヒトツバカエデ 大鹿村を囲む南アルプス 長野県環境保全研究所提供 八ヶ岳 赤色の濃い部分が葉緑素の活性が高い場所・ 秋期(常緑針葉樹林帯) 秩父山地 南アルプス 甲府盆地 大鹿村を囲む南アルプス 高山帯の南限 山体が 緩やかで大きい 標高差 奥深い谷 大鹿村を囲む南アルプス 大鹿村を囲む南アルプス 少雨 沿岸から内陸へ 西日本 多雨 東日本 甲府 飯田 大鹿村を囲む南アルプス 二児山 これまでに歩いた所 鹿塩 塩川 三伏峠 濃ヶ池 大河原 豊口山 大西山 御所平 釜沢 栂村山 鬼面山 小河内岳 夕立神 小河内沢 大日影沢 小日影沢 除山 前茶臼山 荒川前岳 青木川 燕岩 小渋川 天子岩 赤石岳 山行風景 山行風景 今年度は,総計210種の植物を記録 プロジェクト開始以来の合計は640種 本プロジェクトにおいて今年度初記録のもの キタダケトラノオ,コウシンヒゴタイ,レンゲショウマ(開花個体),オオメ シダ,ホタルサイコ,サラサドウダン,イヌヤマハッカ,ハンゴンソウ,シ ナノキンバイ,ビランジ,ミソガワソウ,ミヤマミミナグサ,ユモトマムシグ サ,イッポンワラビ,トキワトラノオ,カラクサシダ,カシワ,カシワモド キ,コマイワヤナギ,アオチドリ,カモメラン,イワネコノメソウなど カモメラン サラサドウダン タチカメバソウ ホテイラン フジシダ レンゲショウマ キタダケトラノオ コウシンヒゴタイ ビランジ ホタルサイコ アオチドリ 燕岩 青木川上流 の石灰岩地 天子岩 天子岩とヤツガタケトウヒ 背景は前茶臼山 天子岩頂上 カモシカ 石灰岩地植物群落 石灰岩地 ヤツガタケトウヒ(環境省準絶滅危惧ⅠB類) 石灰岩地 シナノコザクラ(環境省準絶滅危惧) 石灰岩地 イチョウシダ(環境省準絶滅危惧) 石灰岩地 イナデンダ(環境省準絶滅危惧) 石灰岩地 ヤツガタケシノブ(環境省準絶滅危惧) 石灰岩地 トダイハハコ(環境省準絶滅危惧Ⅱ類) 土石流氾濫原の植生 土石流が堆積した後に成立した植生 堆積した後年数が経過した場所 カラマツ-ウダイカンバ林 堆積して間もない場所 ケヤマハンノキ林 大鹿村未記録種(2011年現在) アオホオズキ 南アルプス初確認 シラオイハコベ 南信初確認 シラオイハコベの南限地・南信初記録 主な分布域 シラオイハコベ(ナデシコ科) Stellaria fenzlii Regel シラオイハコベの群生を大鹿村大河 原栂村山の標高2000m付近で確認し ました(2012.7.29). 大鹿村, 聖岳 オンリーワン! イナトウヒレン (環境省絶滅危惧Ⅱ類) オンリーワンじゃなくてもいい! 大陸との共通種で日本では南アルプス(大鹿村)に 隔離分布するシダ植物 石灰岩地に生育 トヨグチウラボシ (環境省絶滅危惧ⅠB類) まだまだ調査をおこなえば 新たな発見があるでしょう
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