みやぎの農業普及現場 NEWS LETTER No.9 2007/4 - 宮城県

県内9カ所の農業改良普及センターからの新鮮な現地情報をお届けいたします。
みやぎの
農業普及現場
NEWS LETTER No.9 2007.4
紹
介
内
○亘
理:きゅうり・いちご栽培後継者を対象とした
現地検討会の開催
○美 里:どうする?農産物の見せ方,食べ方
○美 里:「失敗しない経営のためのマーケティン
グ」を学ぶ
○大河原:丸森町産「プンタレッラ」の検討会開催
○栗 原:「大豆栽培農家の方へ・・・春に向けての
準備は進んでいますか?」
○石 巻:魅せる直売所づくりを目指して!
○石 巻:経営発展のために∼家族経営協定推
進研修会開催∼
○大 崎:鳴子の米のお披露目! 『春の鄙(ひ
な)の祭り』が開催されました
○大 崎:コミュニティビジネス経営体育成事業地
域推進会議開催
○大河原:角田市ふるさと安心米が環境保全型農
業推進コンクールで農林水産大臣賞
○大河原:「食材王国みやぎフェア」で「プンタレッ
ラ」のPRをしました
○大河原:女性のパワーで地域を元気に∼パート
ナーシップに関する研修会を開催∼
○大河原:農業士を対象に外食産業に関する研修
会を開催
○大河原:七ヶ宿町稲作研究会での品質向上や新
品種についての検討
○大河原:「水稲直播栽培検討懇談会∼水稲直播
栽培を経営に活かす∼」開催
○亘 理:JA名取岩沼主催「稲作講座」開催され
る!
○栗 原:「一集落一農場」に学ぶ遊休農地活用
促進研修会を開催
○大 崎:ササニシキの魅力,おいしさを再確認
○仙 台:JA仙台こめづくり研修会 −環境保全
米の推進と販売戦略について−
○大河原:平成18年度アグリビジネス研修会を開
催
○美 里:美里地区4Hクラブで「畜産技術交流コ
ース」移動研修会を開催!!
容(3/1∼31)
○亘
理:就農希望の生徒を対象にした視察研修
会を開催
○仙 台:料理店との情報交換会の開催
○仙 台:「おいしい☆七ヶ浜地産地消交流会」で
地域食材をPR
○登 米:平成18年度りんごせん定講習会開催
○登 米:平成18年度登米市農村教育青年会議
開催
○亘 理:平成 19年 産特別栽培米講習会始ま
る!
○亘 理:平成19年産麦集団転作現地検討会開
催される!
○本 吉:皆で力を合わせて頑張ろう!「南三陸春
告げやさい生産者大会」開催
○栗 原:遊休農地活用セミナーを開催
○栗 原:栗原地域農業経営セミナーを開催
○登 米:「楽しく元気な南沢づくりを考える研修
会」開催
○登 米:登米市南方のレストラン「野の花」で接
客研修会を実施
○大河原:第2回仙南地域農業普及活動検討会開
催
○石 巻:環境にやさしい いしのまき米 生産に
向けて
○石 巻:女性や高齢者も参加できる集落営農組
織を目指して
○登 米:農事組合法人「フォレストウィンド津山」
誕生!
○登 米:アグリパワーアップ講座でますますパワ
ー全開!
○亘 理:平成18年度カーネーション技術セミナ
ーを開催
○大河原:花でもエコファーマー! ∼エコファー
マー研修会開催∼
○本 吉:安全・安心な衛生管理講習会を開催
掲載は新着順。
1
みやぎの農業普及現場
No. 9
2007
このニュースレターは,ホームページでもご覧になれます。http://www.pref.miyagi.jp/nosin
きゅうり・いちご栽培後継者を対象とした現地検討会の開催
2007/03/30
亘理普及センター
亘理普及センターでは,就農後概ね5年以内の青年農
業者等(後継者)を対象に講座制による勉強会を開催し
ている。
勉強会の内容は,きゅうりやいちごに関する生理・生
態,病害虫防除や栽培・肥培管理の基礎知識,新技術の
事例検討など,開催毎に各々テーマを設けて実施してい
る。
今年度は既にきゅうりでは3回,いちごについては2
回開催しており,今回最後の勉強会を3月5日(いちご
見る機会がまだ少ないこともあり,栽培条件や耕種概況
栽培)と20日(きゅうり栽培)に実施した。
について自分のところと比較検討し,積極的に質問する
きゅうりの勉強会では9名が参加し,青年農業者の栽
など関心は高かった。
培ほ場を巡回しながらの現地検討会形式で,またいちご
の勉強会では8名参加のもと,新設のいちご栽培施設の
この勉強会を通じ,後継者の技術向上はもとより,経
見学と新品種「もういっこ」の栽培状況見学の内容でそ
営参画への意欲向上が期待されるが,対象者からも定期
れぞれ勉強会を実施した。
的にこのような勉強会を開催要望する声もあり,今後も
企画していく予定である。
就農後5年以内の対象者にとっては,他人のハウスを
どうする?農産物の見せ方,食べ方
2007/03/29
美里普及センター
平成19年3月8日,美里普及センターを会場に,新規
品目導入経営体,アグリビジネス実践者等を対象とした
販売促進研修会を開催した。近年,農産物直売所やスー
パーのイベント等で生産者が自ら販売促進を行う機会が
増えている。顔が見える販売ができる機会に,どれだけ
農産物を上手に見せ,手にとってもらうか。フードコー
ディネーターの早坂具美子先生に学んだ。
米や野菜の販売促進に係る演示法の留意点について,
実演も交えて講義していただき, その後,今話題の西
ポイントについての知識や技術を習得するとともに,話
洋野菜を使用した料理の実習を行った。食のトレンド,
題の西洋野菜を実際に見て,食べて,生活者の視点で農
ポップと スペックの違い,イベントで商品をPRする
産物を捉える大切さを知る研修となった。
「失敗しない経営のためのマーケティング」を学ぶ
2007/03/29
美里普及センター
近年,農業経営におけるマーケティングの重要性が高
ように販売
まっている。特に,新規品目導入,作付品目検討の際に
していけば
は,販売を見据えた商品開発が必要となっている。
いいのか,
そこで,美里普及センターでは,新規品目を導入する
また,どの
経営体,転作田での作付品目を模索している経営体を対
ような農産
象に,平成19年2月16日,「失敗しない経営のためのマ
物が売れる
ーケティング」について,中小企業診断士の波多野卓司
のか 」,消費
先生を講師に迎えて研修会を開催した。「農産物をどの
者の未充足
2
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
ニーズや,特徴の出し方のポイント等について,対話形
について考える良いきっかけになり,安定した農業経営
式で様々な事例を取り上げながらマーケティングについ
につながればと期待している。
て学んだ。この研修が,商品としての農産物と販売戦略
丸森町産「プンタレッラ」の検討会開催
2007/03/29
宮城県大河原普及センター
取引を中心に販促活動を展開したところ,固定レストラ
丸森町において,平成18年から取り組みを始めたイタ
ン等が確保され,ほぼ需要に見合った取引となった。
リアローマの伝統野菜「プンタレッラ」の検討会が開催
平成19年は,生産者8名が,10aのパイプハウスで栽
された。
培に取り組み,出荷率の向上のための技術対策を徹底す
平成18年実績は,生産者7名,パイプハウス7aで
ることが申し合わされた。なお,平成18年の苗は試験研
栽培に取り組み,販売量は1トンであった。
これまで,県関係各課,試験研究機関,農業改良普
究機関から供給を受けたが,平成19年は各自育苗に取り
及センター,町農業創造センター及びJA仙南が農業者
組むことになった。普及センターと しても,新野菜の
と提携し,生産から販売までの体制構築を図ってきた。
定着に向けて生産技術の指導等の支援を継続する。
レストランシェフ等の試食・販売相談会の開催等,相対
「大豆栽培農家の方へ・・・春に向けての準備は進んでいますか?」
2007/03/29
栗原普及センター
栗原地域の大豆生産は,生産調整の増加もあり生産組
織の取り組みを中心に年々栽培面積は増加し,平成18年
産は904ha(播種面積)と,宮城県全体の1割弱を占めて
いる。
しかし,県全体に比較し,単収・品質とも下回ってい
るのが現状で,その原因のひとつとして基本技術が徹底
されていないことがあげられる。平成18年は,栗原では
湿害と雑草の繁茂が多く,収量・品質の低下を招いた。
そこでJA栗っこと協力し,栗原産大豆の収量・品質の
現状並びに平成18年産の栽培の反省を踏まえ,「特に」
まる栽培前の講習会や,品目横断的経営安定対策の研修
注意すべき点を記載し,もう一方の面には4月からの品
会等にも活用する予定である。平成19年度はさらに大豆
目横断的経営安定対策加入推進を目的として,対策に加
の栽培面積の増加が見込まれており,普及センターでは
入した場合と未加入の場合の所得例をグラフ化したA4
大豆の安定生産と農業者の経営安定のため,活動を続け
版のチラシを作成した。
ていく。
このチラシはJAを通じて全戸に配布され,これから始
魅せる直売所づくりを目指して!
2007/03/29
石巻普及センター
平成18年3月16日に東松島市赤井公民館で魅力あふれ
コンビニの導線づ
る農産物づくりのための研修会を開催した。管内の直売
くりを例にして,
「お
所などで直売に取り組む生産者やJA担当者34名が参加
客様に次は?次は?
した。講師には,有限会社キャリアコムからラッピング
と期待も持たせる展
コーディネーターとカラーコーディネーターの資格を持
開でニーズを誘導し
つ千葉郷子氏を迎え,包装や陳列の仕方,商品をならべ
ていくことが大切
る順番などについて講演していただいた。
だ」との話しに,参
3
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
加者は熱心に聞き入っていた。また,籐製のかごを包装
らディスプレイを行い,春野菜をモチーフにいずれも個
紙で包むラッピング実習や,季節の野菜や身の回りにあ
性的で季節感あふれる「ライフスタイルの提案」を形に
る食器などを使ったディスプレイ実習を通して,「消費
することができた。この研修で得られた様々なアイディ
者があこがれる料理や食材を提案し,ここにくれば何か
アやテクニックを生かして,さらに魅力あふれる農産物
あると感じてもらえる」そんなお店づくりについて学ぶ
をつくっていきたい,そんな参加者の熱意や意気込みが
ことができた。
感じられた研修会となった。
参加者は,始めはとまどいつつも,次第に楽しみなが
経営発展のために∼家族経営協定推進研修会開催∼
2007/03/29
石巻普及センター
3月20日,石巻合同庁舎会議室を会場に「平成18年度
家族経営協定推進研修会」を開催した。
これは管内の農業後継者や女性農業者を対象として,
家族経営協定について,その意義や目的を理解してもら
うことにより,さらなる家族経営協定の締結と経営発展
につなげることを目的とした研修会。
研修会では,講演会とパネルディスカッションを行い
ました。
講演会では「家族経営苦協定の意義とは ∼よりよい
経営を目指して∼」と題して,静岡県浜松市の社会保険
を紹介頂いたり,実際に協定を結ぶ際の苦労など,具体
労務士,鈴木泰子氏に講演頂いた。
的な内容が話された。
・パネリスト
鈴木先生からは家族経営協定書の中で必ずうたってい
る経営方針や経営計画の作成について,きちんと行うこ
石巻市小船越 佐藤
順彦 氏
との重要性やそのためにも,家族内での話し合いが大切
石巻市桃生町 高橋
千代恵 氏
なことなどのお話があった。
東松島市大曲 阿部
聡 氏
・コーディネーター
パネルディスカッションでは,「家族経営協定に求め
るものとは ∼あなたはなぜ家族経営協定を結びました
宮城県農業振興課 技術補佐 相澤みき子
か∼」と言ったテーマで,宮城県産業経済部農業振興課
参加者からは,家族内ので話し合いの重要性とその中
の相澤みき子技術補佐をコーディネータとして,管内の
で,家族経営協定を締結することが必要との意見も聞か
農業者3名をパネリストとして,家族経営協定を結んだ
れるなど,今後,さらなる家族経営協定の締結が期待さ
きっかけや,どのような変化があったかなど自らの事例
れる。
鳴子の米のお披露目!
氏
『春の鄙(ひな)の祭り』が開催されました
2007/03/28
大崎普及センター
普及センターでは,県古川農業試験場が大崎市鳴子地
域で試験栽培している米「東北181号」を通じ中山間地
の農業と暮らしを守ることを目的として発足した『鳴子
の米プロジェクト会議』のメンバーとなり,米を使った
商品開発,ネットワークづくり等の様々な活動を支援し
てきた。この会議は平成18年9月に発足し,民俗研究家
の結城登美雄氏を総合プロデューサーとし,生産農家,
JA及び農産物直売所関係者,旅館経営者,こけし職人
ら30名で構成されており,大崎市鳴子総合支所が主体と
なり運営されている。
今回,これまでの取り組みの成果を発表するため,同
会議が主催し大崎市鳴子スポーツセンターにて発表会
4
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
生産者の声に耳を傾けていた。
『春の鄙(ひな)の祭り』が開催された。 当日は大崎
市鳴子地域の鬼首地区で試験栽培された米「東北181号」
また,地域の食文化を伝えるために,山仕事や田植え
を使って,直売所や主婦のグループが丹精込めて作った
時の食事・弁当や,漆器類についても展示され,参加者
多彩なおにぎりや,その米粉を使って地元の和菓子・洋
の関心を集めていた。
普及センターでは,今後も『鳴子の米プロジェクト会
菓子職人が作ったお菓子,パン等が披露された。
議』の活動を通じて,中山間地の米づくりと農業を守る
地域内外から集まった450名を超える参加者は,これ
活動を支援していく。
までの取り組みの映像記録やパネル展示を見ながら,お
にぎりやお菓子の試食を楽しみ,結城登美雄氏の語りや
コミュニティビジネス経営体育成事業地域推進会議開催
2007/03/28
大崎普及センター
農業・林業の普及指導活動の総合的な展開に向けコミ
ュニティビジネスに取り組む農業経営体を育成すること
を目的として平成19年3月15日大崎市三本木総合支所で
地域推進会議を開催した。
平成17年度から大崎市三本木の「さん・サンフラワー
会」を対象として実施しており,農業者,消費者,市職
員,農産物直売所を管理運営する(株)三本木町振興公社
職員等の構成員からなる地域推進会議で,モデル地区及
びモデル経営体の設置,支援方法などコミュニティビジ
重要な役割となる,等の意見も出された。
ネスの振興策等について検討した。
会議では,平成18年度の活動実績及び評価と19年度の
特に,昨年10月から取り組んできた学校給食への食材
活動計画について協議し,やまなみ(農林産物直売所)
供給については地産地消の継続した取組みや食育への活
での販売額も年々拡大し,会員の販売額も伸びてきてい
動として期待する意見が出された。
ることに一定の評価を得ることが出来た。反面,会員一
普及センターでは,今後も組織運営,生産技術指導等
人ひとりの売上もあるレベル以下の会員には限界も感じ
の支援と関係機関の連携を図りながら農産物販売を通じ
られる。今後とも継続した販売拡大の活動として,売上
たコミュニティビジネスを支援して行くことにしてい
向上のための仕組みづくりが必要。やまなみを運営する
る。
振興公社がリーダーシップを持った会への支援・指導も
角田市ふるさと安心米が環境保全型農業推進コンクールで農林水産大臣賞
2007/03/27
大河原普及センター
第12回環境保全型農業推進コンクールは,環境保全型
農業の確立を目指して意欲的に経営や技術の改善に取り
組んでいる農業者を表彰し,その成果を広く紹介してい
るもので,角田市ふるさと安心米生産組合協議会が大賞
(農林水産大臣賞)を受賞し,3月13日に山形市におい
て表彰式及び受賞者の事例発表が行われた。今回の受賞
は,角田市ふるさと安心米生産組合協議会が「生産者と
消費者がいっしょに考える農業」を基本に,会員全員(1,
092名)がエコファーマーの認定を受け,耕畜連携によ
るたい肥を使用した特別栽培米の生産に会員一体となっ
実践,
エコファーマーの認定等に対して支援してきたが,
て取組み,消費者との交流,食育にも積極的に取り組ん
今後とも生産者と消費者の信頼関係がより強固になるよ
でいる点が評価された。
う支援していく。
普及センターではこれまで,環境に配慮した農業技術の
5
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
「食材王国みやぎフェア」で「プンタレッラ」のPRをしました
2007/03/26
大河原普及センター
今年度から丸森町において県(県庁,試験研究機関,
普及センター)
,町(役場,JA)
,農業者が協力して個
性派野菜「プンタレッラ」の栽培と消費拡大に取り組ん
でいる。11月から収穫が始まり,仙台や首都圏のイタリ
アンレストランなどに出荷している。3月下旬に開催さ
れた「食材王国みやぎフェア」のイベントで,ベジタブ
ル&フルーツマイスター(野菜ソムリエ)であるカワシ
マヨウコ氏に「プンタレッラのおいしい食べ方」と題し
て,お話いただいた。
イベントではカワシマ氏による「プンタレッラ」のお
という意見が出された。イベント会場の隣で小分けにし
いしい食べ方,
調理の仕方の講演や試食などが行われた。
た「プンタレッラ」を販売したところ,売れ行きも好調
立ち見が出る盛況ぶりで,イベントに参加された方から
であった。普及センターでは今後も生産や販売について
は「ファンになりました」
「家でも是非料理してみたい」
支援をしていく。
女性のパワーで地域を元気に
∼パートナーシップに関する研修会を開催∼
2007/03/26
大河原普及センター
仙南地区農村生活研究グループ連絡協議会では,本年
の重点活動事項として「社会参画・経営参画へのチャレ
ンジ推進」「食育の推進」の2点を掲げ活動を展開して
いる。その事業の一環として70名の参加を得て男女共同
参画社会に関する研修会を開催した。
研修会は宮城県産業経済部農業振興課の相澤技術補佐
と,大河原普及センターの曽根所長との対談形式で進め
られた。
相澤技術補佐から「農村資源でもっとも重要でありか
つ活用されていないのは女性である」,という言葉を皮
きくうなずくグループ員も見られた。
切りに,農村女性が十分に力を発揮していない現況や,
普及センターでは,今後も農村女性の社会参画が進む
家族経営協定締結等により,女性が生き生きと農業経営
よう継続して支援を行っていく。
に参画している事例などについて話がされた。講師の軽
快なやり取りに会場からは幾度も笑い声が上り,時折大
農業士を対象に外食産業に関する研修会を開催
2007/03/26
大河原普及センター
大河原管内の農業士からの要望をもとに,外食産業に
その後,仙台市内で自然食レストラン‘旬菜食健ひな
おける農産物の流通についての研修会を行った。管内の
野’を経営している株式会社ピーエフ・コミュニケーシ
農業士30名のうち14名の会員及び3名の配偶者が参加し
ョンズ取締役副社長大宮牧
た。
子氏より講演をいただいた。
始めに普及センターより,国内外で生産される農産物
自然食レストランを出店
の中で外食産業・加工品向けの流通が年々増加している
した経緯や店のコンセプト
ことや外食における原産地表示に関するガイドライン等
について話がされ,使用す
について話題提供を行った。
る食材や調味料に課してい
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みやぎの農業普及現場
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2007
る厳しい採用基準が,小さな子供をもつ母親や健康に関
るような安全・安心な農作物生産を行いたい」,といっ
心のある顧客から強く支持されているということであっ
た感想が出され,それぞれの今後の農業経営の参考にな
た。
ったようであった。
農業士からは「自然食レストランでも使用してもらえ
七ヶ宿町稲作研究会での品質向上や新品種についての検討
2007/03/23
大河原普及センター
とから,小面積でもいいから栽培したいとの意見も出さ
平成19年2月22日に平成19年度七ヶ宿町稲作研究会
れた。
通常総会が開催され,勉強会にて品質向上試験の概要と
結果および水稲新品種の特性と導入について説明を行っ
19年は品質向上試験とあわせて3地区に試験ほと展示
た。また,今回は水稲新品種となる「東北177号」の食
ほを設置し,栽植方式や追肥について比較検討するとと
味も味わった。
もに,出穂期や成熟期等の経過観察を行っていく。
新品種については関心が高く,試食した感想も良いこ
水稲直播栽培検討懇談会
∼水稲直播栽培を経営に活かす∼」開催
2007/03/23
大河原普及センター
平成19年3月13日に角田市オークプラザを会場に宮城
直播栽培の拡大とブランド化の推進,県内の直播栽培の
県米づくり推進大河原地方本部と大河原農業改良普及セ
取り組み状況,古川試験場での試験結果について情報提
ンター主催による「水稲直播栽培検討懇談会∼水稲直播
供した。質疑・意見交換では,防鳥対策など様々な質問
栽培を経営に活かす∼」を開催した。当日は農業者,関
や意見が次々と出された。
管内では水稲直播栽培の面積や取り組む経営体が年々
係機関をあわせて53名の参加があった。
増加している。直播栽培の導入効果が発揮できるよう普
講師に亘理町で水稲直播を実践している高野誠一氏を
及センターでは支援をおこなっていく。
招き,直播栽培をどのように経営に活かしているかなど
を講演いただいた。また,管内の直播栽培の状況,水稲
JA名取岩沼主催「稲作講座」開催される!
2007/03/23
亘理普及センター
JA名取岩沼では,売れる米づくりに向け,安定生産
や環境保全米の作付けを推進するため「稲作講座」を3
月14日に開催し,生産者50名程が参加した。
普及センターからは,平成18年産米作柄の概要と平成
19年産米の対策に加えて環境保全米の留意点について説
明を行い,併せて本年の気象経過予想についても説明し
た。資料としては,県の新しい指導指針を活用し,作柄
の分析を行い,
気象は過去の亥の年の気象経過を活用し,
「今年は暖冬であり,亥の年は天候不順の年が多いので,
全天候型の稲づくりを目指しましょう」ということを強
説明後の質疑では,「春肥の配送が既にされているの
調した。
に,
環境保全米への取組・説明が遅かったのではないか,
環境保全米については,
JA宮城中央会の方が見えて,
全県的に取り組むことになった経過やメリットなどを詳
メリットはあるのか」と指摘する農家もあったが,担当
しく説明していた。担当者は,これらの取組によって「宮
者は「今年はどんな栽培法がいいのか検討する年にした
城農業全体(米・畜産・園芸)の環境保全型総合農業(産
い」と説明しており,JAとしては,「価格を追求する
地)の構築を目指したい」と強く訴えていた。
ものではなく,JA米から環境保全米への転換である」
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みやぎの農業普及現場
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ととらえており,展示ほ等も設けながら,マニュアルづ
今後,JA名取岩沼として環境保全米のマニュアルづ
くりが早急に求められることになると答えていた。その
くりが求められてくるので,引き続き支援して行きたい
他,「斑点米防止のために,高速道路の草刈りをしても
と思う。
らいたい」との要望も出された。
「一集落一農場」に学ぶ遊休農地活用促進研修会を開催
2007/03/23
栗原普及センター
栗原地域は,担い手の高齢化率が県内一進んでおり,
水田転作等に伴う耕作放棄地が年々増加している。管内
10町村が平成17年4月に合併したことに伴い,全地区が
中山間地域直接支払制度の対象となっているが,制度の
活用は低いレベルにある。また,地域のコミュニティ組
織を活用した多面的機能の維持・増進や農業生産活動の
体制の再編成など,当地域は多くの課題を抱えている。
そこで,遊休農地の有効活用に係る栗原管内での取組み
の一助とするため,標記研修会を開催した。
研修先は岩手県遠野市宮守町の農事組合法人宮守川上
用に積極的である。また,地域の将来を担う後継者には
流生産組合で,同組合の理事を務める浅沼達雄氏より,
約400万円の所得保障をすることで11名が就農に応じ,
「一集落一農場で遊休農地を作らない農業の展開」と題
担い手として活躍しているという。浅沼氏は「地域の皆
し,地域全体での集落営農への取り組みについて講演を
で相談し,よく話し合い,協力することが重要」と語っ
いただいた。同組合は平成6年に始まったほ場整備事業
た。
を機に発足し,農地の整備に留まらず,地域の将来を考
地域全体での話し合いや集落営農に取り組む姿勢,後
えた集落農場を目指して活動している。ほ場整備により
継者の確保の仕方など,具体的で非常にわかりやすい講
水田の作業が効率化された結果,部会を立ち上げて他品
演であった。今後,栗原においても「遊休農地を作らな
目へ取り組んだり,地域内の世代間交流を活発にさせる
い農業」が展開されるよう,関係機関と連携した支援を
ためのボランティア活動を行ったりと「余剰労力」の活
行っていきたい。
ササニシキの魅力,おいしさを再確認
2007/03/19
大崎普及センター
3月3日,ササニシキの誕生の地であり,宮城県を代
表する米どころである大崎市古川で,「ササニシキまつ
り」を開催した。コシヒカリ系とは違うおいしさをもっ
たササニシキの良さについて,地元での認知度向上を目
的に,大崎市,古川農協と共催で当普及センター(大崎
地方振興事務所農業振興部)が開催した。
当日は,お寿司教室,おにぎり作り体験,試食・食べ
比べ,ポン菓子の配布,甘酒の試飲など,ササニシキを
様々な形で消費者の方に提供し,ササニシキの魅力,お
げたい」などの感想をいただいた。また,地元の直売所
いしさを再確認してもらった。
ササニシキは「シャリといったらササニシキ」と,お
の方を講師に行ったおにぎり作り体験では,大人から子
寿司職人からも高い評価を得ている。今回のイベントの
供まで,楽しそうにおにぎりを握り,おいしそうに自分
目玉でもあった,地元のお寿司店を講師に開催したお寿
で作ったおにぎりをほおばっていた。
司教室では,太巻きを実際に作りながら,家庭でもおい
各コーナーとも,予想を上回る来場者があり,ササニ
しくできるコツを学んでもらった。参加者からは,「と
シキの魅力を多くの方に伝えることができ,今後もササ
ても参考になりました」
,
「自宅で主人や子供に作ってあ
ニシキの認知度向上のため,
情報発信を行っていきたい。
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みやぎの農業普及現場
No.9
2007
JA仙台こめづくり研修会
−環境保全米の推進と販売戦略について−
2007/03/19
仙台普及センター
平成19年3月14日,JA仙台本店では生産者と関係機
関約70名を集め,環境保全米の作付け推進に向けて研修
会を開催した。基調講演では,講師の東北大学農学研究
科の伊藤助教授から「これからの地域水田農業経営」と
題して,消費者からの視点をふまえた販売戦略の重要性
を,その後の意見交換会では,みやぎ生協,全中,生産
者,県農業振興課がパネラーとなり,これからの環境保
全米の販売戦略について意見交換を行い,会場との意見
交換も活発に行われた。
JA仙台からは,「①価格訴求米としての「まなむす
意見交換会では,生協から,特別栽培農産物を取り扱
め」,②品質向上のための晩期栽培,③環境保全米,の
うようになったこれまでの経緯について,「まず,特別
3点を重点販売戦略として推進するので,組合員のご協
栽培農産物があったのではなく,
これまで数十年掛けて,
力を願いたい。
」と,挨拶があった。
組合員と生産者の交流の中で生まれてきました。また,
これからもそういう関係を続けていきたい。」と,話が
基調講演では,「消費者は一様ではない,顧客の要望
あった。
に応じた販売戦略を立てましょう。また,消費者を商品
作成に関与させる方法もある。
」という提案や,
「JA仙
会場の消費者からは,
台の優位性を考えてみましょう。そして,消費者のタイ
○米の売り場で,米袋から味が読み取れない。もっと
分かりやすくしてほしい。
プ別に販売戦略を立ててみましょう。また,加工部門の
○女性でも持ちやすいように,また,保管も場所をと
大いなる可能性にチャレンジしてはどうか。
」といった,
らないように,袋をもっと小さくしてほしい。
販売戦略が提案された。一方,単に消費者に売り込むだ
○イベント等で一度購入した農産物をもう一度食べた
けでなく,地域の‘お祭り’などに消費者を呼び込む工
いときのために,連絡先を付けてほしい。
夫も必要。と提案された。
という意見が出され,消費者が普段感じていることを
環境保全米については,「取り組みに関して強制にな
聞くことが出来,大変有意義な研修会となった。
らないよう,よく地域内で話し合ってほしい。」と,指
摘された。
平成18年度アグリビジネス研修会の開催
2007/03/19
大河原普及センター
「売れる農産物の仕組みづくり」というテーマでアグリ
ビジネスに取り組む農業者やこれから取り組もうと考え
ている農業者を対象に研修会を行った。
講師にブレイントラストアンドカンパニー(株)
代表
取締役社長 大志田典明氏を招き,実践での様々な事例
を中心に講演いただいた。
「マーケティングとは?」
「プ
ロダクトアウト,マーケットインとは?」といった内容
について整理しながら,「売る技術」をわかりやすく説
明し,生産者に足りないもの,すべきことをお話しいた
だいた。
講演後 ,「POP,チラシ作りをどうしたらいいの
交わされ 関心の高さがうかがわれた。普及センターで
か?」「これから直売を始める場合はどんなことから着
は,今後もマーケットインを意識した農業の展開を支援
手したらよいか?」など,具体的で積極的な質疑応答が
してゆく。
美里地区4Hクラブで「畜産技術交流コース」移動研修会を開催!!
9
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
2007/03/16
美里普及センター
美里地区4Hクラブでは,2月21日に管内の農業後
継者等を対象として,登米・栗原方面へ「畜産技術交流
コース」移動研修会を開催した。先進農家の飼養管理を
研修し,技術向上を図るとともに,後継者間の情報交換
や仲間づくりの機会として,自らが研修先を選定し計画
した。石巻4Hクラブ員と本吉4Hクラブ員へも呼びか
け,9名が参加した。
現地視察では,まず親子2代で肉用牛一貫経営をして
いる登米市中田町の千葉農場において,一貫経営と肥育
成績について説明を受けた後,牛舎を見学させていただ
いた。
れた。
「牛は牛なりに育てていく」という考えを基本にしてい
る千葉さんの牛舎は,非常にきれいに管理されていた。
今回の研修では,飼養管理などの技術や後継者間の活
次に,酪農を経営している栗原市一迫の鈴木農場を見
発な情報交換のみならず,それぞれの牛との付き合い方
学した。ここでは家畜にストレスを与えない飼養管理を
を垣間見ることができた。参加者にとっては,今後の経
実践しており,
その管理法と経営について説明を受けた。
営形態について,想いを巡らせることができた研修であ
参加者からは牛の管理方法等について,多くの質問がさ
った。
就農希望の生徒を対象にした視察研修会を開催
2007/03/16
亘理普及センター
就農を希望する高校生を対象に,亘理農業改良普及セ
ンター管内の青年農業者の取組事例を視察してもらい,
将来の自己の農業経営のイメージ醸成を図る目的で,宮
城県農業高等学校との共催による視察研修会を3月14
日に開催した。学生は8名が参加した。
視察研修先は,青年農業者が中心となり経営している
施設園芸農家2カ所。大規模な施設や近代的なシステム
に驚く一方,青年農業者からは,就農に至った経緯や動
機,就農時の苦労や困ったこと,将来の経営目標など,
自身の経験を踏まえた内容について学生に対しアドバイ
スをしてもらった。
る情報を提供するとともに,「職業としての農業」をP
参加した学生は二人の説明に興味深く聞き入り,熱心
Rし,進路選択にいかしてもらうこととしている。
にメモをとるなど関心は高かった。
このような行事を通じ,今後とも継続的に就農に関す
地元仙台で我々の農産物を提供するために・・・料理店との情報交換会の開催
2007/03/15
仙台普及センター
業種(宮城県料理業生活衛生同業組合)との交流会を実
平成18年度仙台農業士会の研修会事業として,仙台管
施した。
内産の農産物が,大消費地仙台市内の料理店に何故,供
給・利用されていないのかを考えるため,供給する側,
まず,参加した農業士から自ら生産している農産物の
利用する側の情報を共有し,また今後,新たなビジネス
特徴や販路,こだわりや経営理念・コンセプトなどにつ
モデルにつながるようなきっかけづくりの場として,異
いて意見発表を行った。
10
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
その後,意見交換を行い,農業士からは「市場流通の
みでは値段が取れないため,量販店との直接取引や直場
所等での販売を行っているが,販路開拓・販売方法が難
しい」との意見が出された。また,料理店側からは「積
極的に仲卸に顔出ししているが,仙台市近郊産地の情報
が入ってこない。」,「仙台管内に野菜等農産物でこれだ
けの食材があるとは思わなかった。」,「いつ,どこで,
だれが作っているのか解らない。」,「メニューを組み立
てるのはタンパク質(魚,肉)で,副食材である野菜は
多少の変動(入荷減や無入荷)であっても調理人の腕で
調整は可能。
」といった意見が出された。
その後,仙台農業士会員が生産している農産物を,実
際に実需者(料理店)に調理して頂き,自社(自家)商
が課題となっている。その部分を誰がどのように調整・
品のアピールとビジネスとしての可能性も含め,食べな
コーディネートしていくのかがポイントで,今後も交流
がら交流し,情報交換を行った。
と情報交換ができるようにしていきたい。
生産者・実需者双方の情報の共有(伝達)とデリバリー
「おいしい☆七ヶ浜 地産地消交流会」で地域食材をPR
2007/03/15
仙台普及センター
七ヶ浜町を対象に,昨年度から3ヶ年の計画で,地産
品の料理を試食しながら,生産者と実需者の交流を行っ
地消による地域活性化の課題に取り組んでいる。今後,
た。赤ねぎ・はまぼうふう・ヤーコンのような従前から
生活者も巻き込んだ地産地消へ展開するための足がかり
栽培していた野菜については,その食感や味について実
として,七ヶ浜町働く婦人の家を会場に町内の生産者組
需者に改めて理解を深めてもらったり,プチヴェールの
織と,レストラン・旅館・学校給食関係者等の実需者70
ような比較的新
名で地域食材を囲んで,「おいしい☆七ヶ浜 地産地消交
しい野菜は,利
流会」を開催した。
用方法をPRす
る良い機会にな
はじめに,「七ヶ浜町における地産地消のすすめ」と題
った。
して民俗研究家の結城登美雄氏から講演を行い,生産者
と消費者の距離が,気持ちの上でも比較的近い七ヶ浜町
「おいしい☆七
は,取り組みやすく,海の資源とうまく結びつけると,
ヶ浜 地産地消交
七ヶ浜町ならではの地産地消ができあがるのではない
流会」の開催を契
か,との提案をいただいた。
機として,七ヶ
続いて,七ヶ浜地区転作組合,(有)サンフレッシュ七
浜町で今後,ま
ヶ浜,JA仙台七ヶ浜支店野菜倶楽部,JA仙台七ヶ浜
すます地産地消
支店稲作部会,町漁業協同組合の5組織が,パネル展示
が推進されるこ
の他,組織の活動や地域食材の紹介を行った。
とを期待したい。
最後にJA仙台七ヶ浜支店野菜倶楽部構成員が地域食
材を使って調理した「タラとトマトのガーット煮」他,10
平成18年度りんごせん定講習会開催
2007/03/14
登米普及センター
平成19年1月11日に登米市果樹振興協議会主催の平成1
の鵜飼真澄チーム
8年度りんごせん定講習会が行われ,約30名の参加者が
リーダーを迎え,
あった。
登米町の芳賀秀二
氏園地を会場に,
当日は講師に宮城県農業・園芸総合研究所果樹チーム
11
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
M26台木のわい性ふじを対象にせん定実技が行われた。
者として平成19年度のりんご防除暦について検討会を行
基本はどの主枝にもまんべんなく日が当たるようにし,
った。殺ダニ剤に抵抗性を持ったハダニ類の発生などの
果台枝を主体に成り枝を残すとの指導があり,参加者も
情報が鵜飼リーダーから提供され,多くの質疑応答が行
活発な意見交換があった。
われ,来年度に向けた防除暦案が整った。
午後からは普及センターと鵜飼チームリーダーを助言
平成18年度登米市農村教育青年会議開催
2007/03/14
登米普及センター
平成19年1月28日に平成18年度登米市農村教育青年
会議が登米市4Hクラブ主催で行われた。登米市農村教
育青年会議は,日ごろ農業の改良と生活改善に努めてい
る青年農業者が,クラブ活動,プロジェクト活動等を通
じて得た成果を互いに発表,意見交換し,農業と農村の
発展に資することを目的として毎年行われている行事で
ある。
当日は農業青年主張の部で4名,クラブ活動事例報告
の部で1名が発表を行い,青年農業士の阿部善文氏,普
及センター職員が審査を行った。また,当日は今後の4
ラブ活動事例報告の部では佐藤展氏が最優秀賞に選ばれ
Hクラブ活動の方向性についての意見交換会もあり,多
た。菅原達徳氏,千葉友美氏,佐藤展氏の3名は2月17
くの意見,提案が出されていた。 審査の結果,農業青
日に仙台で開催される平成18年度宮城県農村教育青年会
年の主張の部では,最優秀賞に菅原達徳氏,優秀賞に千
議で発表することとなった。
葉友美氏,優良賞に阿部江利子氏が選ばれた。また,ク
平成19年産特別栽培米講習会始まる!
2007/03/13
亘理普及センター
JAみやぎ亘理は,今年度から本格的に特別栽培米を
推進することになり,現地で栽培マニュアルに基づいた
栽培講習会が3月5日から開催された。初日の参加者は
23名ほどであった。
普及センターから栽培マニュアルについて説明した
後,JAからは今年度温湯消毒を導入したことにより,
特別栽培米に取り組みやすくなっており,「これからJ
Aが推進していく米づくり運動である」ということを説
明し,御理解いただいた。一方,参加者からは,農薬の
今後のスケジュールとしては,各地区での栽培講習会
成分数の数え方,化成肥料の計算の仕方がわからない等
を重ね,4月10日まで栽培計画書を出してもらうことに
の質問があったが,事例をあげながら説明し,理解して
なっている。
もらった。また,特別栽培米へ取り組むことのメリット
JAみやぎ亘理の「売れる米づくり運動」が,この特
はあるのかという質問もあったが,他のJAよりは後発
別栽培米への取り組みによって,さらに活発になること
であり,メリットの確約はできないが,営業努力をして
を期待したい。
いこうと考えていると説明があった。
平成19年産麦集団転作現地検討会開催される!
2007/03/13
亘理普及センター
12
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
管内における麦生産は,JA名取岩沼管内において,
約90haが作付けされている。前年産から,NOSAI,
JA,そして普及センターが連携し,良質麦生産に向け,
生育調査を実施しており,
今年度は10箇所で行っている。
この生育調査ほの結果を活用するとともに,良質麦生
産のため,JA名取岩沼管内の生産者22名程を集めた現
地検討会が去る3月1日に開催された。
当日は,調査ほ場を巡回し,生育状況に応じた追肥の
施用等について指導助言を行った。特にグリーンメータ
ーを活用した葉色とほ場全体の葉色を見てもらい,自分
のほ場に比較してどうか判断してもらうことにした。
について説明を行った。
その後,JAの営農センターに集まり,普及センター
から追肥の量,排水対策,雑草防除,麦踏み等について
これからも,麦の生育調査を継続し,生育情報を適宜
指導を行い,併せて大麦の止葉葉耳間長による幼穂長の
伝達するとともに,2回目の現地検討会等の開催など,
推定という新技術について説明をした。また,JAの担
良質麦生産に向けて万全の体制で臨みたいと考えてい
当者からは,栽培履歴記帳や集落営農に向けた手続き等
る。
皆で力を合わせて頑張ろう!南三陸春告げやさい生産者大会開催
2007/03/09
本吉普及センター
3月7日,本吉町公民館を会場に,生産者,仙台・気
仙沼の青果市場関係者,管内市町担当者,70人の参加を
得て南三陸春告げやさい生産者大会を開催した。
講演では,岩手県を中心に活躍する野菜ソムリエ小原
薫氏から「提案型産地のあり方―春告げやさいの魅力を
伝えてみませんか−」と題して,生活者に自らの商品を
どのように伝えたらよいか,またブランド構築に関する
アドバイスを分かりやすい言葉で具体的な例を挙げなが
らお話頂き,最後に「たとえ10円,20円高くても春告げ
やさいを買いたいと思われるブランド作りを行って欲し
な消費者の使用場面を意識したブランド作り」「消費者
い。
」という力強い応援があった
に思いを届け,互いを知り合い,信頼関係を築ける産地
JA南三陸では,春告げほうれんそう販売額トップ1
を目指す」とする大会宣言を行った。
位,2位の生産者を表彰し,普及センターからは,産地
一丸となって取り組んだ今年のブランド化への取組みの
参加した生産者からは,「今までも,生活者の人が買
流れを紹介したのち,事例発表として,志津川地区の栽
いたくなるような商品作りをしたいと思っていたが,ど
培インストラクター菅原俊光氏が,自分の地域での生産
う取り組んだら良いかわからなかった。
大会に参加して,
振興の取組を発表し,「皆で頑張っていきましょう!」
ヒントを得ることが出来たので,行動に移したい。」等
と呼びかけた。最後に,JA南三陸ほうれんそう部会長,
の声が聞かれ,来年に向けての意欲が高まったようであ
園芸部会長,ふき部会長の3名が,「地域のつながりを
った。
大切にした,お互いに協力しあう産地づくり」「最終的
遊休農地活用セミナーを開催
2007/03/08
栗原普及センター
遊休農地解消普及活動事業の一環として,平成19年2
イドから取り組む遊休農地の活用について∼」を開催し
月21日(水),栗っこ農業協同組合築館支店2階大会議室
た。農家10名,農協関係14名,市関係7名,県関係14名,
において,「平成18年度遊休農地活用セミナー∼畜産サ
計45名が参加した。
13
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
栗原ではソーラー電気牧柵による放牧事例が県内でも多
いため,本事業ではソーラー電気牧柵による簡易放牧を
取り上げている。そこでセミナーの前半は放牧に関する
講演と事例発表を行なった。後半は遊休農地を活用した
飼料自給率の向上に向けて,稲ホールクロップサイレー
ジ及び自給飼料生産に係る事業について情報提供を行な
った。
基調講演は東北大学大学院農学研究科の佐藤衆介教授
による「遊休農地の放牧利用-利点と課題-」。遊休農地
への放牧について,全国各地の事例や放牧の利点,課題
を具体的なデータをあげて解説した。「放牧は収益性,
生草の飼料価値,家畜の健康面などに利点があるが,舎
飼いから放牧という管理の変化による牛への負担,環境
は公社の受託実績で主要な位置を占めており,県内でも
問題への配慮などの課題もある。それでも牛を放すと人
先進的な地域である。稲ホールクロップサイレージは公
も集まり,地域が活性化する」と講演を結んだ。
社牧場でも給与しているが,繁殖牛や繁殖廃用牛の肥育
事例発表として普及センター小林宏子技師より,平成
でも良好な成績を出している。良質な飼料を作るという
18年に管内で牧柵設置・放牧を行なった実践者6名から
意識を持って稲を管理し,地域の耕畜連携にも役立てて
の聞き取り調査結果について報告した。「放牧をやって
ほしい」と話した。
良かったのは牛がきれいになり飼養管理が楽になった
栗原地方振興事務所畜産振興部の庄司真知雄次長は,
が,牛が柵の外へ逃げないかと心配した。今後は放牧面
「飼料作物の作付面積が減少する一方で自給率の向上が
積を広げていきたいが,そのためには土地を借りること
求められている。自給飼料増産に係る各種支援事業を利
になるので貸し手と借り手の関係をはっきりさせること
用し,遊休農地の活用に役立ててほしい」と説明した。
が大切と思う」など実践者からの具体的な意見について
「自分の担当する地域で,取り組みの参考としたい」と
いう関係者,「遊休農地活用の選択肢として考えていき
まとめた。
情報提供では社団法人宮城県農業公社事業局の佐藤富
たい」という農業者など,出席者それぞれの反応があっ
雄次長より,稲ホールクロップサイレージについて,公
た。当普及センターでは3月にも中山間地直接支払制度
社の事業を中心に,公社牧場での給与実証試験結果や収
の活用による遊休農地の解消対策をテーマとした視察研
支の試算を交えて説明した。「農業公社では収穫調製の
修を計画している。
作業受託や販売先の斡旋などを行っているが,栗原管内
栗原地域農業経営セミナーを開催
2007/03/08
栗原普及センター
地域の担い手となるべく経営改善計画を作成し認定農
業者として認定を受け,経営の発展を図る農業経営体を
対象として,経理・財務管理や販売戦略など総合的な経
営管理能力の向上を目的に,平成19年2月8日にセミナ
ーを実施した。当日は市内認定農業者,関係機関の担当
職員等57人が参加した。
セミナーは,横浜市在住の農業経営支援組織「アグリ
・サポート」代表で農業経営コンサルタント志渡和男氏
から「農業経営の経営管理と集落営農への期待」と題し,
いて講演があった。
農業経営を,経営と家計が未分離で技術・作業等の生産
管理が主体に行われている"農家"といわれる状況から,
当所としては,認定農業者等の経営体に対して必要と
経営部分を家計から完全に分離し経営の独立性を確保す
する複式簿記記帳や経営管理等に関する支援を実施して
るとともに,収支記帳や経営目標を掲げてコスト低減を
いく予定である。
意識し,労働生産性を向上させる経営管理の必要性につ
14
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
「楽しく元気な南沢づくりを考える研修会」開催
2007/03/08
登米普及センター
登米市津山町南沢地区は,遊休農地が地区全体に点在
しており,遊休農地の解消がこの地区の課題となってい
る。課題解決には高齢化が進んでいるこの地区の活性化
が不可欠であり,その後に農地の活用方法について議論
する必要がある。
普及センターでは,この地区の活性化を図るため,南
沢地区地域活性化推進委員会を対象に,景観作物栽培,
農産物を活用したイベント開催,農産物加工等の支援を
継続的に実施してきた。
平成19年2月28日(水)には,今年度最後の行事とな
とができた。
る「楽しく元気な南沢づくりを考える研修会」を活性化
委員会と共催で開催。この研修会は,活性化に向けた集
また,今年度,活性化委員会が主催となった活動が紹
落活動を先進事例から学び,現在の南沢の活動を地区住
介され,新規に参加した地区住民にも,活動の主旨,内
民を巻き込んだ活動へ発展させることを目的に開催した
容が理解されたものと思われた。
今後は,京津畑集落の先進事例を参考にしながら,組
もの。
織体制や行事運営等の支援,新規の参加者を巻き込む活
講演では,一関市大東町京津畑集落の伊東鉄郎氏から
京津畑の集落活動,推進母体となる京津畑自治会につい
動支援を展開していく。
て説明があった。集落活動を持続させるポイントは,①
※南沢地区地域活性化委員会:平成12年から南沢地区の
役割分担を明確にすること,②段取りは入念に行うこと
地域農業を考えるため旧津山町役場から委嘱され結成さ
等のアドバイスをいただき,今後の活動の参考とするこ
れた組織
登米市南方のレストラン「野の花」で接客研修会を実施
2007/03/08
登米普及センター
平成19年2月27日,登米市南方の道の駅もっこりの里
のレストラン「野の花」で接客研修会を実施した。平成
17年3月にオープンした「野の花」は,地元の農畜産物
をふんだんに使った料理を提供するバイキング方式のレ
ストランでもうじき2周年となる。平成17年度のレスト
ランの売上は当初目標を30%ほど上回るという順調な売
上となったが,オーナーの利益配当は出せなかった。
普及センターでは中小企業診断士による経営診断を支
援したり,道の駅以外への外販や従業員とオーナーが協
県在住)で,接客の重要性,接客6大用語,気の利く言
力して売上アップ策を練るように提案してきた。今回の
葉のかけかた等の講義とグループでの話しあい・実践と
研修会は,お客様から寄せられた苦情や意見に応えるた
いうスタイルで3時間に及ぶ研修だったが,従業員とオ
めにオーナーからの要望で企画実施された。
ーナーも真剣に実践研修に取り組んだ。
講師は,長年(株)イトーヨーカ堂の販売員教育を担当
普及センターでは今年度の実績をもとに経営分析を行
してきたセールスコーチングリーダー佐野浩平氏(埼玉
いオーナーとの検討会を3月中に実施する予定である。
第2回仙南地域農業普及活動検討会開催
2007/03/07
大河原普及センター
平成19年2月21日(水)に大河原合同庁舎において,
第2回仙南地域農業普及活動検討会を開催した。
15
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
今回は7名の検討委員のほかに各市町の農政担当課長に
も出席していただき,普及指導活動のあり方や19年度普
及計画について御検討いただいた。
まず,普及が取り組んだプロジェクト課題や調査研究
と19年度普及計画を説明し,その後の総合討議で委員か
ら主に次のような意見をいただいた。
①地場農産物を用いた商品づくりと産地の拡大が必
②食育を通じた消費者の農業理解の推進が必要
③新規就農者・小規模販売農家の経営基盤の強化が必
要
④人材を活かし,地域全体で営農するしくみづくりが
必要
委員の意見を要約すれば,担い手の減少はそのまま産
域農業を支える経営体の育成や多彩な品目への取組によ
地の縮小につながるため,認定農業者に加えて新規就農
る地域農業の展開等を明示しており,19年度普及活動が
や集落営農で担い手を確保しつつ,地元産品を売りにし
生産者や消費者ニーズに応えるものであると確認でき
た商品づくりで産地を拡大し,農家一戸あたりの所得向
た。
上を目指すことが重要となる。19年度普及計画では,地
環境にやさしい いしのまき米 生産に向けて
2007/03/07
石巻普及センター
石巻管内では,環境にやさしい“いしのまき米”の生
産に向けて,平成18年から水稲種籾全量を温湯により消
毒する取り組みが始まっており,今年で実施2年目とな
る。19年産米の温湯消毒は2月15日から始まっており,
管内水稲全面積分となる約360トンの種籾を処理する予
定となっている。
JAいしのまき種籾温湯処理センターは,
全国初となる全自動処理タイプの温湯消毒機10台を備え
ており,一日で21トンもの温湯消毒が可能である。
温湯消毒の実施により,使用する農薬を慣行栽培と比
一層の生産拡大が期待される。
べて3成分削減することができる。石巻全体で温湯消毒
に取り組むことにより,消費者へより安全な米を供給で
食の安全安心への関心が高まる中で,より環境にやさ
きるとともに,環境への負荷も軽減できる。また,17年
しい“いしのまき米”の生産のため,今後も産地全体と
度から本格作付が始まった特別栽培米生産においても,
して取り組んでいく。
温湯消毒の導入により農家が取り組みやすくなり,より
女性や高齢者も参加できる集落営農組織を目指して
2007/03/07
石巻普及センター
流生産組合環境部会の菊池清子部会長を招いて,これま
平成19年2月25日に石巻市北村地区の3つの特定農業
でのさまざまな取り組みについて研修を受けた。
団体「カントリーロード大沢」
「朝日の郷」
「パラダイス
研修会では,
宮守川上流地区のほ場整備事業を契機に,
ファーム大番所」の女性農業者や役員を対象とした「北
地域農業のあり方,地域づくりについて集落内で十分な
村地区集落営農システム研修会」を開催した。
今回の研修会は,昨年7月から8月にかけて設立され
話し合いを行い「一集落一農場」構想を掲げて集落営農
た特定農業団体の今後の組織活動の参考とするため,
「女
を推進するとともに,女性農業者の主体的な活動を行う
性が元気 地域も元気 誇れるふるさとづくりを目指し
ために環境部会を設立し,女性の立場から積極的に集落
て」をテーマに,岩手県遠野市の農事組合法人宮守川上
営農に参加することの必要性について説明があった。
16
みやぎの農業普及現場
No.9
2007
また,生産物に付加価値をつけて販売するため,農産
加工や直売所の運営などにより,
集落内の雇用を創設し,
地域の所得をいかに向上させていくべきかを十分に組織
の中で検討し取り組んでいくことが重要である,という
お話もいただいた。
参加者は,自らの集落営農組織でも幅広い活動が展開
できる可能性があることを認識することができたので,
今後,
新たな取り組みが行われていくものと期待される。
農事組合法人「フォレストウィンド津山」誕
生!
2007/03/07
登米普及センター
平成19年2月17日に農事組合法人フォレストウィンド
津山の設立総会が開催された。
平成16年度に採択された津山地区経営体育成基盤整備
事業の担い手として,平成17年3月に津山生産組合が8
名で結成されましたが,未来永劫続く足腰の強い形態と
して,法人化が早くから話し合われ,圃場整備完了地区
からの水稲受託を今年春に控え,8名のメンバーで「農
事組合法人フォレストウィンド」津山が誕生した。
事業内容は水稲作業の受託と稲わら収集が主体だ,圃
場整備完了後は地域の信頼を得て,担い手要件の60%集
積を目指し,湧き水で栽培したおいしい津山の米を消費
者の元に届けることが現在の目標。
さわやかな森林の風(フォレストウィンド)を津山農
業に吹き込み,新しい形の農業を実現するため,地域の
期待はますます高まっている!
アグリパワーアップ講座でますますパワー全開!
2007/03/07
登米普及センター
平成19年1月17日から毎週水曜日5回シリーズで,近
年就農した方を対象にアグリパワーアップ講座を開催し
ました。参加のべ人数は45名で,認定農業者の参加もあ
り,
農閑期に農業の基礎を学ぼうという参加者が集った。
講座内容は,
第1回:良質米生産のためにできること
第2回:土作りはなぜ必要か?
第3回:良い堆肥の見分け方,使い方教えます
第4回:農薬の基礎知識
第5回:インターネット販売を知る
1∼4回目は普及センターの職員が講師を務め,基本
ている(有)板倉農産の阿部善文氏から,インターネッ
的な学習と,実際に食味を調べたり,堆肥の完熟度合い
ト画面を見ながら販売を始めるときの出店方法,売れる
を目で確認したり,ダニを顕微鏡で覗いたりしながら実
ためのポイント,代金回収方法,顧客とのつきあい方等
習も行った。第5回は実際にインターネット販売を行っ
のアドバイスをいただいた。
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みやぎの農業普及現場
No.9
2007
平成18年度カーネーション技術セミナーを開催
2007/03/07
亘理普及センター
平成19年2月21日(水),亘理農業改良普及センター
会議室を会場に,
カーネーション技術セミナーを開催し,
カーネーション生産者23名が参加した。
内容は,「カーネーション栽培における土壌管理のポ
イント」というテーマで,元宮城県農業・園芸総合研究
所園芸環境部長の安井孝臣氏に講演をいただいた。セミ
ナーの開催にあたり,事前に参加者のほ場の土壌分析を
実施し,現在の各ほ場の状態を生産者自身に把握しても
らうと同時に,植物体の養分吸収に基づく施肥量と土壌
分析結果の活用法について講師から説明していただい
は過剰施肥改善の重要性について認識がさらに深まった
た。
と思われる。
普及センターとしては,今後とも土壌分析や研修会な
管内のカーネーションは,作付け年数が長いため,塩類
どを通して,適正な土壌管理について指導していく。
集積がみられ,一部では土壌環境の悪化による品質や収
量の低下が生じてきている。今回のセミナーで,参加者
花でもエコファーマー!
修会開催∼
∼エコファーマー研
2007/03/07
大河原普及センター
JAみやぎ仙南花卉部会では,キク生産者約100名を
はじめとして,アルストロメリア,ストック生産者等が
エコファーマー認定を受ける準備を進めている。
平成19年2月15日,「JAみやぎ仙南花卉部会エコファ
ーマー研修会」が開催され,主にキク生産者80名が参加
した。
大河原地方振興事務所から,持続性の高い農業生産方
式技術の主旨を説明し,環境に配慮した持続性の高い農
うだとの感想が聞かれた。
業の推進の意志を確認した。
普及センターでは,土壌分析に基づいた適正な施肥設
多くの人が「持続性の高い農業生産方式」を行うこと
計等について支援していく。
は難しいと敬遠していたが,これなら自分達にもできそ
安全・安心な衛生管理講習会を開催
2007/03/07
本吉普及センター
・安心な食品製造企業として発展することを目的として
2月27日(火),本吉町のモーランド本吉で,農事組
開催した。
合法人モーランドの役員,職員を対象に,「安全・安心
はじめに,財団法人
な衛生管理講習会」を開催した。農事組合法人モーラン
蔵王酪農センター
理事兼生産
ドでは,モーランド牛乳をはじめ,ヨーグルト,ババロ
部長の菅井啓二氏より,「異物混入と5S」と題して講
ア,
アイスクリーム等の乳製品の製造販売を行っており,
話を頂いた。
食の安全・安心が求められる現在において,製造する乳
食品製造においては大きな問題である異物混入の防止
製品等の衛生管理に対する意識をさらに高め,より安全
には,①職場環境の整備,②従業員の衛生管理,③有害
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みやぎの農業普及現場
No.9
2007
全安心な乳製品の提供を行っていく。
生物防除,④食品等の衛生的な取り扱い,⑤監査及び確
認活動 の5点が重要であり,そのための手法として,
蔵王酪農センターで取り入れている「5S」(整理・整
頓・清掃・清潔・躾)の考え方と,実際に蔵王酪農セン
ターや他の企業での事例を基に説明を頂いた。
また,気仙沼保健福祉事務所 食品薬事班 中田 聡
技師から,「食品製造業における危機管理について」と
題し,実際に起こった事例を基に,食品製造業における
衛生管理の徹底,危機管理の重要性,危害防止のため,
「衛生管理マニュアル」
「標準作業手順書」
「危機管理マ
ニュアル」などの必要性,記録の重要性などについて説
明を頂いた。
農事組合法人モーランドではホームページを開設(ht
tp://www.mooland.jp/)しており,今後とも消費者へ安
「地域の食と農の相談窓口」
を設置しています。
地域の食と農の相談窓口
(農業改良普及センター内)
農業者だけでなく,県民の皆様からの食べものや
地域の農業・農村に関する相談窓口を県内9ヵ所の
農業改良普及センター等に設置しております。
<栗 原>
TEL:0228-22-9404
<登 米>
TEL:0220-22-8603
<石 巻>
TEL:0225-95-1411
<本 吉>
TEL:0226-46-6902
宮城県農業振興課 TEL:022-211-2833
<大河原>
TEL:0224-53-3516
<亘 理>
TEL:0223-34-1141
<仙 台>
TEL:022-275-8320
<大 崎>
TEL:0229-91-0727
<美 里>
TEL:0229-32-3115
お気軽に御相談下さい。
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みやぎの農業普及現場
No.9
2007
国家資格を持つ普及指導員が県内9ヵ所の普及センターで,農業者を支援します。
<大河原>
〒989-1243
大河原町字南129-1
TEL:0224-53-3516
<亘 理>
〒989-2301
亘理町逢隈中泉字本木9
TEL:0223-34-1141
<仙 台>
〒981-0914
仙台市青葉区堤通雨宮町4-17
TEL:022-275-8320
<大 崎>
〒989-6117
大崎市古川旭四丁目1-1
TEL:0229-91-0727
<美 里>
〒987-0005
美里町北浦字笹舘5
TEL:0229-32-3115
<栗 原>
〒987-2251
栗原市築館藤木5-1
TEL:0228-22-9404
<登 米>
〒987-0511
登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
TEL:0220-22-8603
<石 巻>
〒986-0812
石巻市東中里一丁目4-32
TEL:0225-95-1411
<本 吉>
〒986-0768
南三陸町志津川字御前下51-2
TEL:0226-46-6902
このニュースレターは,ホームページでご覧になれます。http://www.pref.miyagi.jp/nosin
<編集後記>
「富県宮城」の実現に向け,組織の迅速性と機動力の強化
みやぎの農業普及現場
NEWS LETTER no.9 2007/4
を図るとともに,農林水産業への県の取組姿勢を明確化する
発行日:2007年4月9日
ため,産業経済部を再編し,第一次産業を所管する「農林水
発行:宮城県農林水産部農業振興課
産部」(12課1室)と,第二次・第三次産業を所管する「経 編集:宮城県農林水産部農業振興課普及計画班
済商工観光部」が平成19年4月より設置されました。
部の体制は変わりましたが,普及指導員は引き続き現場で
今野
誠(編集長),高澤和寿(レイアウト担当)
〒980-8570
宮城県農林水産部農業振興課
農業者の方々とチャレンジして参りますので,本年度もよろ
TEL:022-211-2837(4/1から変更) FAX:022-211-2839
しくお願いいたします。
E-mail:[email protected]
みやぎの農業普及現場
No.9
2007