「小児医療 2008 年度」 静岡赤十字病院小児科 大河原 一郎 第 13 号(不定期) 厳しい寒さもやややわらぎ、春の訪れを待つばかりです。これから卒業・卒園、進学を控えて皆 様お忙しくなることと思います。今回は漠然としていますが、小児医療についてです。 小児医療にはさまざまな問題があります。小児科医の不足、小児救急のコンビニ化、病棟の相 次ぐ閉鎖、小児科医の過労などなど。ネットや新聞、TV でも皆様周知のことと思います。 小児科医の不足・過労、病棟の閉鎖は小児の医療費が安い(=儲けにならない)ことが問題とな っています。大人よりも手がかかるこどもを治療しても大人の半分の儲けにもならない、すなわち 病院としては収入にならないのです。今の不況の中、利益を上げられなければ職を失う。これは 医師でも変わりありません。小児科・産婦人科は忙しく、儲からず、やりたくない医学生が増加して いることも事実です。 当院でも病棟の編成が行われます。小児病棟に入院できるお子さまも以前に比べ人数が少な く設定されます。遊び場のプレイルームも狭く感じる方もいることでしょう。今までと違い、肩身の狭 い思いを感じる方もいらっしゃるかもしれません。 入院が減ってくれば外来も減ってくる。そして小児科が削られる。これは小児科に限らずどの科 も同じことでしょう。近隣の病院で産婦人科撤退後の様子を見るたびに、我々も危機感を感じずに はいられません。 我々もいろいろ考えてやっていこうと考えています。静岡市の周産期・小児医療に少しでも貢献 できればと思います。 皆様もご近所でこまっている患者さんがいましたら当院小児科を受診されるようお声かけくださ い。現在のところ西澤部長は不登校などの心の相談やぜんそく、私自身はアトピー性皮膚炎・ぜ んそく・花粉症などのアレルギーとおねしょを専門に外来を行っています。その他の病気について もスタッフ一同でとりくんでいきますので、お気軽にご相談下さい(午前の 8:30-9:00 が比較的空 いています) 2009/2 月作成 今年度も 1 年 おせわになりました! 来年度もよろしく おねがいします! 2009/2 月作成
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