１年１組学級活動授業指導案題材名「あなたが生まれたこと」日時場所指導者平成２０年１月２２日（木）５・６校時 1年1組教室担任万崎公彦，養教長谷川めぐみ（T１） (T２）１，題材の設定理由個人差はあるが，二次性徴を迎えることにより，自分の体が子どもから大人の体に変わっていくことを実感する時期である。二次性徴は人間の生殖に関わる大切な営みであると同時に，生命を生み出す力もできてくる。神秘的で厳粛な生命誕生について学び，正しい知識を持たせる。また，心の変化によって家族特に両親に対する葛藤も大きくなっている時期である。自分の名前の由来や生命の誕生と共に，妊娠から出産にいたるまでの家族のサポートや感情にもふれることで，家族の一員としての自分の存在にも気づかせたい。自分自身の生命の尊さを知り，周囲の人たちと共に豊かな人生を築くことへの意欲を持たせたい。２，生徒の実態本学級の生徒は，素直で明るい生徒が多い。しかし，家庭環境においては，経済的な問題を抱える生徒や両親の離婚や再婚を経験している生徒もおり，配慮が必要である。事前のアンケートでは，問１家族と自分がうまれた時の話をしたことがありますか？ある１８人ない７人問２自分の名前の由来を知っていますか？知っている１５人知らない１０人問３家族や周りの人たちの支えや愛情があって，自分自身が育っていることに感謝している。そう思う２０人あまり思わない５人思わない０人問４自分自身が大切だと思う。そう思う１８人あまり思わない７人思わない０人問５友達や先輩など自分以外の人のことはどうでもいい。そう思う０人あまり思わない５人思わない２０人という結果になった。問３と問４の「あまり思わない」と答えた生徒は男子に多かった。３，本時の目標 ○ ひとりひとりの命が大切で尊重されるものであることがわかる。 ○ 妊娠や出産を通して，家族がどんな気持ちで，新しい命を迎えたのかを知り，家族に対する感謝の気持ちを持たせる。４，授業の流れ学習活動・内容１小さいころの担任の話をする。（T１）２担任の子どもの名前に込めた願いを話す。（T１）３めあての確認をする。指導上の留意点・評価導入（１０）・パワーポイントでめあてを提示する。あなたが生まれるまでと生まれてからの家族の気持ちを考えてみよう。４小さいころの写真をみてだれなのか考える。(T１）家の人に書いてもらった自分の名前の由来を聞く。・全員の写真と名前の由来を取り上げる。展・パワーポイントをつかい一人一人の写真と名前の由来を取り上げる。 ☆名前の由来を聞き，親の願いや思いを理解できたか開５自分の名前の由来を知り，思ったこと・感じたこと・考えたことを発表する。・友達の発表を聞き，自分にはなかった思いを共有する。（７５）６命の始まりを考える。（T２）紙に０．２ミリの穴をあけたものを配る・命のもとである卵子の大きさであることを理解させる。７生命誕生の仕組みを知る。(T２）・３億の精子と１個の卵子・受精・人は３億分の１の確率で生まれてきた個人であり，その生命誕生の神秘にふれる。 ☆命の始まりについて理解できたか。８９胎児の母体内での成長を知る。(T２）・胎盤や子宮内での胎児の様子指しゃぶり，羊水を飲む，手足を動かす，心臓を動かす，おしっこをするなど・胎児自身の生命力に気づくことができる。妊娠中の両親の関わりについて知る。・どんなことに気をつけて生活をしていたか考えてみよう。（発問・・班ごとに考える）・T１から父親として,T２からは母親としての話をする。・アドバイスをしながら，生徒自身に考えさせてみる。つわり，薬の服用，栄養のある食事，酒やたばこの害，たい動を感じる検診ををうける， ☆家族の赤ちゃんへの思いが理解できたか。・１０妊婦体験をしてみる。 ☆妊婦の苦労を実感できた・妊婦体験ジャケットをつけて，体を動かしてみる。か。寝てみる，座る立つ，くつ下をはくなど T１が生徒を指名して行う。３名以上・ジャケットをつけた感想を聞く。１１出産の様子を知る。・母と赤ちゃんが力を合わせて産まれてきた。・うぶ声を聞く。・赤ちゃん人形を抱っこしてみる。２班に分かれ，全員が抱っこする。・抱っこした感想を聞く。・出産の時期も赤ちゃん自身がきめて，母子が力を合わせて生まれてきたことに気づかせる。家族への手紙を書く。 ☆今日感じたこと考えたことを素直に手紙に書くことができたか。６まとめ（１５）５ ☆胎児自身の生命力で生きていることが理解できたか。準備物（☆時間があれば，授業の感想を発表しあう。）赤ちゃん人形２体（保健室）妊婦ジャケット（竹田看護学校から借りる） ☆命の重みや，家族の感動を感じることができたか。