第3回: 2月19日開催(PDF:130.7KB) - 茨木市

会
会議の名称
議
録
第 3 回茨木市中心市街地活性化検討委員会
開催日時
平成 15 年 2 月 19 日(水)
午後 6 時開会、午後 8 時閉会
開催場所
ローズ WAM
議長
出席者
新田
4 階セミナー室
保次
○委員(市民)
堀内 定夫、西川 明、佐藤 由喜子、松田 紀子、田中 祥嗣、
杉山 英俊、岡市 正規
○委員(商工関係者)
加藤 眞一、木村 正文、山田 久敬、藤田 均、田峰 泰久
深谷 克己、前田 幸子
○委員(学識経験者)
新田 保次、久 隆浩、瀧端 真理子、綾部 貴子
(18 名)
欠席者
谷中 英雄(市民)
、鶴坂 貴恵(学識経験者)
(2 名)
事務局職員
議題
配布資料
吉川市民生活部次長、上野都市計画課長、
梅田都市計画課長代理、田中商工労政課長代理、
大塚都市計画課主幹兼計画係長、岡田都市計画課主査
(6 名)
○基本構想に盛り込むべきキーワード
○その他
別紙のとおり
会
発
言
議
者
司会(岡田主査)
の
経
過
議事・発言内容・決定事項等
ただいまより、第三回茨木市中心市街地活性化検討委員会を開催
いたします。
○配布資料の説明
久委員長代理
前回の委員会で各委員より出していただいたご意見も踏まえま
して、事務局と共に資料を作成しました。まとめすぎないように、
ざっと整理だけをしていますので、事務局の方から資料の説明をお
願いします。
事務局
まず『資料1』ですが、今まで取り組んできました平成13年度
の「魅力づくりを考えるワークショップ」と今年度の「これからを
考えるワークショップ」、そしてこの委員会でいただいたたくさん
のご意見を、キーワードとして事務局で拾い上げたものです。これ
をベースに本日の議論を進めていただければと考えています。
『資料2』ですが、こちらは『資料1』のキーワードを事務局で
整理するとこうなったという一例です。体系的に整理してみました
ので、議論の参考にしていただければと思います。
久委員長代理
まずは基本構想のまとめ方のイメージを、委員のみなさんで共有
したいと思います。
『資料3』は吹田の山田地区のまちづくりガイドラインですが、
まとめ方のイメージの参考に、私の方で用意させてもらいました。
通常はまず理念があって、そこから下につなげていくイメージの
ものが多いのですが、『資料3』は、みんなのアイデアをまとめる
形でキーワードとし、いくつかの段階でまとめたものです。今回の
基本構想も、ワークショップの意見を紡ぐ形でキーワードを作って
委員会で議論していくまとめ方はどうでしょうか。
『資料3』は大きく4段階にまとめていますが、『資料2』のよ
うにキーワードを図に整理し、イメージ化するやり方もあります。
まとめ方は色々ありますので、そこをまず議論したいと思います。
『資料1』の裏を見ていただくと、「キーワード表記例」を載せ
てあります。これは岡市委員の出されたキーワードを例に、私が『資
料3』のイメージで文章化したものです。このような形で、それぞ
れのキーワードとその説明文を骨格に、基本構想の第1章を形成す
れば面白いのではないかと考えています。それをまとめたものが第
2章以降につながっていくイメージです。
田峰委員
こういうまとめ方は必要だと思うが、キーワードを『資料1』の
ようにまとめる前に、ワークショップや委員会で出された生の声
を、その過程として残してみてはどうでしょうか。特にキーワード
が出てくる前の、「福祉」や「環境」など中心市街地に求められる
要素でまとめたストーリーがあれば、基本計画の策定や、また社会
福祉協議会などに協力を要請するときにもスムーズにいくのでは
ないでしょうか。
新田委員長
今日こちらへ来る前に堺へ行ってきました。堺では今「自転車の
まち」をキーワードにまちづくりに取り組んでいますが、交通部局
が窓口ではなく、産業振興が窓口になっています。また、バリアフ
リーといった福祉面からもまちを考えています。田峰委員の意見
は、このように色んな要素がどこかで関係しているので、キーワー
ドの整理の仕方をもう少し考えるべきということではないですか。
まとめ方としては一元的なものではなく、「福祉」や「環境」な
ど、多面的に整理することも考える必要があると思います。
田峰委員
『資料1』の整理の仕方はほぼ納得しているのですが、前回の委
員会から『資料1』のようにキーワードを分野別にまとめるまでに、
抜けている分野があると感じます。みなさんの意見にはもっと色ん
な意味があったのでは。
事務局
キーワードに多面性があるのはもちろん認識しています。説明の
中できちんと触れていけば良いのではと考えています。今日の資料
の段階でも重なっているところは出ています。
久委員長代理
構想や計画のまとめ方については、「環境」や「福祉」などの大
きなテーマの下にいろいろな施策をぶら下げるのが従来型でした。
ところが最初に枠組みを作ってしまうと、そこから動けなくなって
しまいます。
そこで、まず皆で共有できるキーワードを40ほど挙げてから、
「福祉」や「環境」などのまとまりでキーワードを整理する、2段
構えのやり方でできるのではと考えています。材料さえ共有できて
いれば、分野ごとにいろいろなまとめ方ができます。
新田委員長
「福祉」や「環境」といっても具体的な中身は分かりにくいし、
行政の仕事の区分で捉えても、実際の生活とは合っていないところ
もあります。みんなが何を願っているかをまず位置づけることが大
切でしょう。
久委員長代理
『資料1』のキーワードが多すぎるので、少し混乱を招いたので
しょうか。キーワードはもっと少なくて良いと思います。個人的に
は瀧端委員の「大人がデートできるまち」や、佐藤委員の「毎日ワ
クワクできるまち」などが気に入っています。みなさんと一緒にキ
ーワードのピックアップをして、本当に大切なものを共有していき
たいと思います。
田峰委員
私は都市環境と交通の2つでいいと思います。先に書いておかな
いと、構想で触れないということにはならないのですか。
久委員長代理
第二章では当然残ってきます。
木村委員
まずキャッチフレーズを決めて、それから具体的にということで
しょうか。
久委員長代理
そのとおりです。いつも反復できるようなキャッチフレーズをた
くさん出して、基本構想の柱にすれば良いと思います。これを大切
にしたい、こういうまちにしたいという掛け声的なものです。
ほかにご意見がなければキャッチフレーズを考えてみましょう。
堀内委員
「クリーン&グリーンのいばらき」はどうでしょうか。最近は門
掃きをしている人なども見かけなくなりました。みんなでまちをき
れいにしましょう、という思いを込めたいと思います。
久委員長代理
こんな調子で進めていきましょう。ワークショップの意見や資料
1から推薦してもらえればいいでしょう。
私が挙げるとすると、先ほども言いました「大人がデートできる
まち」、「毎日ワクワクできるまち」、あとは「みちから始まるまち
づくり」、
「まずはまちを好きになろう」、
「人からあてにされる商売
人になろう」でしょうか。
田峰委員
「歩いて暮らせるまち」と「低速交通から広がるふれあい文化」
も良いと思います。ワークショップの1班で挙げている「茨木10
0年物語、物語の主人公はあなたです」もぜひ入れてください。
瀧端委員
「収益があげられるまち」というのがありますが、“収益”とい
う言葉ではなく、「もうかるまちづくり」というのはどうでしょう
か。これがないと活性化しないと思います。
前田委員
「自分が住んでいるまちを好きになる」が良いと思います。茨木
市民である誇りや自慢を作りたいです。“これが茨木”と自慢でき
るものがあれば好きになれるのではないでしょうか。例えば「川端
康成が育ったまち」です。
新田委員長
茨木市と川端康成があまり結びついていないのが現状です。自慢
できるようでしたら、もっとPRすべきですね。
前田委員
そのためには、文学にこだわらず、人材の育成に取り組むという
ことで「茨木ノーベル賞」を提案したいです。
久委員長代理
個々の具体的な想いは来年度に議論するとして、今はそれにつな
がる柱の部分をお話したいと思います。ノーベル賞を例にすれば、
「みんなが自慢できるまち」があるということですね。
山田委員
“茨木童子”などもありますので、「ロマンと伝説にあふれるま
ち」というのも良いと思います。
加藤委員
茨木はパーマ屋が日本一多いとのことですので、まちを歩くとき
れいな女性にたくさん会えます。「歩いて暮らせるまちづくり」か
ら発展させて「きれいな女性が多いまち」というのも面白いかもし
れません。
久委員長代理
茨木にはギャラリーも多いですが、これだけの規模の市では珍し
いですし、それだけ文化も根付いているという証明になりますね。
木村委員
「もっと知りたいまち茨木」、
「居心地の良いまち」、
「好きでいて
もらえるまち」というのも良いと思います。
田峰委員
茨木弁を利用して、「ええまちみてみ、きてみてみ」というのは
どうでしょう。
綾部委員
沖縄では「ゆいまーる精神のまち」というキャッチフレーズを掲
げている市があります。これはお互い助け合えるまちという意味
で、福祉の視点からのキャッチフレーズです。このように方言を使
えば、オリジナルの良さが出てきます。理解してもらえないときも
ありますが、それも良いのではないでしょうか。
久委員長代理
例えば川西市の総合計画の愛称は、全国公募で選ばれたのですが
「川西こころ街(まち)計画」といいます。このように、計画自体
もやわらかく、みんなの心を打つような名前にしたいですね。
前田委員
若い世代は、自分が住んでいるまちをどのあたりまで意識してい
るのでしょう。若者がどう捉えているかの感性がこのキーワード集
には出てきていませんが、それはどのように表すのでしょうか。
堀内委員
もともと茨木に住んでおられる方自体が本当に一握りです。もう
.
.
ひとつ申し上げると、茨木は「イバラギ」ではなく「イバラキ」で
す。このようなことに地元民はこだわっています。
久委員長代理
ある地域でも、その地区の呼び方のイントネーションが違うだけ
で付き合ってくれなくなることがあります。
実際に私の娘はまだ小・中学生ですが、茨木が大好きで“茨木を
出ない宣言”をしています。人が温かいことですとか、モノがほど
ほどに揃っていることが良いそうです。
佐藤委員
茨木は公民館や学習する場所が多いです。小学校区ごとに公民館
がありますので、高齢者でも参加しやすく、交流が広がります。一
度入ったら茨木から出たくない人は多いです。そのあたりを何かキ
ャッチフレーズにしていただけると良いのではないでしょうか。
田峰委員
最近不動産屋でよく見かけるキャッチフレーズで、「あこがれの
まち茨木に住みませんか」というものがあります。あと「小川に名
前のあるまち」というのはどうでしょう。
新田委員長
潜在能力といいますか、空気感みたいなものが伝わりますね。先
ほどパーマ屋の話が出ていましたが、女性のベースには常に“美容
院”があるそうです。きれいにしたい、という潜在意識ですね。で
すから、美容院が多いということはすごいことだと思います。
加藤委員
茨木市のインフラ関係の整備はいかがなのでしょうか。また、日
本一ということで自慢できるものは何かありますか。
事務局
駐車場や駐輪場が多い、ということは良く言われますね。
久委員長代理
私は茨木の特徴は「日本一にこだわらないまち」だと思います。
自分が満足していればいいということですね。
木村委員
大阪と京都の間に位置してどちらにも付かない、というところは
ありますね。茨木の方言で“混ぜる”という意味で「あいくる」と
いう言葉があります。これを使えないでしょうか。
田峰委員
例えばまちづくりセンターができたら、「あいくるサロン」にし
ましょうか、ということも考えられますね。
松田委員
茨木の天気予報は大阪というよりは京都南部に近い感じですね。
岡市委員
歴史的には亀岡街道からきた文化が、吹田や能勢には行かず茨木
で止まっています。
久委員長代理
先ほど出てきた沖縄の「ゆいまーる」に相当するのが茨木では「あ
いくる」ということですね。
堀内委員
でも、「あいくる」はあまり良いことには使われません。整理整
頓ができていなくて怒られるときなどによく言われます。
久委員長代理
今は計画的に整理されたまちより、ごちゃまぜがいいというよう
な考えも出ています。
私からの提案ですが、『資料1』の裏にある表記例のように、そ
れぞれのキーワードに対してみなさんで3∼4行の説明文を考え
てみませんか。何か書いてみたいところがありますか。
田峰委員
確認しますが、本当にそういった作業をして、3月末に基本構想
を作り上げるのですか。
事務局
基本的に、3月末に基本構想をまとめる、という期限にはこだわ
っていません。イメージの合意やキーワードのピックアップができ
ればと思っています。ワークショップも次回がまとめですし、そこ
からフィードバックしていただく必要もあります。まとめ方の方向
性ができていれば、時期については先になってもみなさんの合意で
あればかまわないと考えています。
岡市委員
私が昔から考えているのは、電柱や信号で歩く人は立ち止まった
り避けたりして歩いていかないといけない、つまり今のまちには安
全で快適な道が1本もないということです。腕を組んでさわやかに
歩ける道やにぎわいのある道、水を感じられる道がありません。
今はJRなどで分断されていますが、茨木には古くからの京街道
や判官道などがあります。そこで若い人が待ち合わせをするよう
な、歴史的なものと新しいもののミックスがあっても良いと考えて
います。
久委員長代理
今おっしゃっていただいた「ずっと信号がなく歩けるまち」とい
うのは、「道から始まるまちづくり」や「歩いて暮らせるまちづく
り」などのキーワードのミックスだと思います。このように、いく
つものキーワードを組み合わせて来年度の部分を作りたいと考え
ています。できるだけたくさんのキーワードから形成されるものほ
ど、価値があるのではないかと思います。
それでは、事務局の方で本日挙がってきたキーワードを整理して
配ってもらいますので、みんなで分担して説明文を書いていきませ
んか。
田峰委員
みんなに全部送ってもらって、できるところだけを書けばいいの
ではないですか。
重なっても良いので、30個ほどのキーワードであればすべてを
みんなで考えてきて、あとで一緒にすればもっと面白いものができ
るのではないでしょうか。
久委員長代理
キーワードだけではいろいろな解釈が可能となってしまいます。
その内容まで少し説明しておいた方が、そのキーワードが出てきた
意図が明確に伝わるのではないでしょうか。
他に何かないですか。
田峰委員
商工会議所のTMO検討委員会の意見なども聞きたいですね。
実は今、商店街の若者たちが集まった“茨木市商業ジュニアクラ
ブ”でTMO委員会を立ち上げ、商業者の立場からまちづくりを考
えていこうとしています。そちらの方のご支援もまたよろしくお願
いします。
(事務局より資料2の説明)
久委員長代理
今日のお話のように多面性のあるものを、まとめるのは難しいで
すが、ダイナミックにまとめていきたいと考えています。理路整然
ではないはずですから、あっちこっちへ行ったりでもいいと思いま
す。がんばったら良いものができるはずですので、よろしくお願い
します。
今挙がっているキーワードの下に説明文をぶら下げる作業をみ
なさんにしていただくわけですが、これらのキーワードは大きく2
つの視点に分けられると思います。その2つとは、“まちづくりの
姿勢”と“まちの将来像”です。この2つの視点から、並べ方の工
夫をして事務局でまずまとめていただきたいと思います。
従来の委員会は課題ばかりを挙げるので暗くなってしまいます
が、今日のように前向きな話が出てくると、笑いも起こるし話が発
展しやすくなります。今後もぜひこのような形で話し合いを進めて
いただけたらと思います。
新田委員長
私も今日は非常に楽しかったです。自慢する点をどんどん出すと
楽しくなりますし、不思議な点を出すと会議が盛り上がります。そ
ういう点も、茨木の良さではないでしょうか。
「あいくる」
、つまり
交じり合うことも重要なので、大切にしていってほしいと思いま
す。
久委員長代理
次回の委員会は、岡市委員のご協力で、茨木神社の参集殿で開催
させていただきます。委員のみなさんに実際にまちの空気を感じて
もらえれば、議論も深まるのではと思います。そういう趣旨で次々
回以降も委員会を開催したいと考えていますので、お薦めのところ
がありましたらぜひ提案してくださいますよう、よろしくお願いし
ます。
事務局
3月26日(水)午後6時でよろしくお願いします。
また、本日出てきました以外にもキーワードがありましたら、宿
題にご記入いただきますよう、お願いいたします。
以上で第3回茨木市中心市街地活性化検討委員会を終了します。