11月は児童虐待防止推進月間 元気な子どもたちの声が響き、活気に満ちたまちを望 む気持ちに反し、年々児童虐待対応件数が増えています。 月は、児 童 虐 待 防 止 推 進 月 間 。子どもたちの健やか での乳 児がいる全家庭を訪問し、 業〟を行っています。生後4ケ月ま 度から〝あかちゃん声かけ訪 問 事 な成長のために、私たちにできることを考えてみましょう。 児童虐待ケースで 見逃せないのは子育て不安 年度の児童虐待対応に 地 域や子 育て支 援に関 する情 報 平成 ついて、全 国の児 童 相 談 所が対 応 悩んでいることなどの話 を 聞き、 うとするものです。 地 域 全 体の子 育て意 識 を 高めよ 提供を行うほか、 困っていることや したのは4万618件 速( 報 値 。) 島根県の市町村が対応したのは、 281件で、 そのうち出 雲 市は 件。 いず れ も 前 年 度 を 大きく 上 は、地域全体で子どもが育てられ を 対 象 とした市 民アンケートで 昨 年 度 行った子 育て中の家 庭 これら、支 援の必 要なケースに ついては、児 童 相 談 所や市 をはじ ていると感じている人は、 %。 回っています。 め関係機関が連携し、 子どもたち のよりよい養 育 環 境 を 検 討し対 応しています。 一方、 子どもたちが地域で生き生 きと活動できる行事など、地域で りました。 の触れ合いを望む声が、数多くあ 虐 待にはさまざまな理 由が考 141 里 親 制 度 を知っていますか? ※17年度から出雲市に虐待相談窓口を設置 ちたいとの思いから、妻と児 童 相 談 所で里 親 登 録 をしま した。近くに里 親をされてい ともたくさんありました。 数 多 くありましたが、いいこ してきました。育てる苦労は、 隔てなく接することを信条と 私には実子もいますが、分け ができたと 感 謝していま す。 とは、忘れることができません。 二人の女の子が、我が家にやっ てきたときの、愛に飢え、小さ い胸を恐怖心でいっぱいにして震 えていた光 景は、今 思い出して も涙が出ます。やがて私たちと 信 頼 関 係ができ、学 校からも 落ち着いてきたからもう大丈夫 と言 われたころ、彼 女たちは、 親元に帰らなければならなくな 歳になるまで りました。その後どうしている のかわからず、 一 緒に暮らし、幸せな 行 く 末 を見届けたかったという思いがい 環境の整っていないところで生き ようとしている子どもたちを守 増えることを願っています。 親の登 録をしていただける人が を担う子どもたちのために、里 だと思っています。日本の将 来 子 どもに対 する 深い愛と熱 意 るために、里親制度があります。 人の子どもたちと暮らしまし 里 親 に 一 番 必 要 なことは、 た。いい子たちに出 会うこと これまでに里 親として、4 かもしれません。 まだにあります。 らその様 子 を 見 てき たこと 子どもは日本の宝です。育つ が、そんな気 持ちにさせたの た家があり、子どものころか 初めて里 親になったときのこ ら、自らの経験を踏まえた思いを聞きました。 長 年 、里 親として子どもたちに関わってきた岸 洋 造さんか 20 歳のころ、社会の役に立 岸 洋造さん(荒茅町在住) 少子対策課☎ 6604 89 10 島根県里親会出雲地区会長 することのないよう、 市では、 今年 実母 66件 19年度 18年度 表1 ■児童相談所と出雲市・県内市町村が対応した児童虐待相談件数の推移 里親として 子育て 年余 ほしい﹄ そ …んな若いお母さん方の声を受け、 年ほど前、 地 域の有 志の皆さんの協 力 体 制のもと、子 育てサロン ﹁す くすくひろば﹂は誕生しました。 参加したい人は、他の地域の親子も大歓迎。毎月2∼3 回、 木曜日に自由遊びや団子づくり、 健康教室や遠足など さまざまな企 画で開催しています。参 加 自由ですので、気 軽に出かけることができると喜ばれています。県 外から嫁 いできた人からは、慣れない土地での不安いっぱいの子育て が ﹁すくすくひろば﹂ に参加したおかげで、 楽しいものになっ たとの声も寄せられました。 ﹁ すくすくひろば﹂ のスタッフをはじめ、大津地域のいろい ろな立 場で子どもに関わる人たちと子 育てネットワークを 構 築 するうちに、子 育ては、子どもを取り巻く多くの人た ちがつながっている必要があるのを感じるようになりました。 子育て中のお母さんには、 ひとりで悩んでいないで、自分 は地 域に守られているということを 知ってほしいと思いま す。 実父 15件 その他 4件 表2 ■主な虐待者(出雲市) 42 23 50 17年度 16年度 14年度 15年度 10年度 11年度 12年度 13年度 0 85 98 119 123 126 108 106 91 100 虐 待 ケースの中で気になるの は、 実母が加害者である事例が多 いことです。 その背景には、 核家族 えられますが、 いずれにしても、 地 平成19年度 児童虐待の現状 を 母 親 一 人が抱えている実 態が 域の見守りの中での子育ての必要 家庭の事情などで、親と暮らすことができ 見逃せません。子 育て中の若い世 性がうかがえます。 ない子どもを自分の家に迎え入れ、愛情を込 代の不安感を取り除くことが、 虐 子育て世代の支援者として、 あ めて養育しようとする人を里親と言います。 待 予 防にもつながると、市では考 なたも自分の立場でできることを 現 在 、島 根 県 内には、 組の里 親 登 録があ えています。 考えてみませんか。 り 、 人 の 子 ど も た ち が 、 里 親 の も と で 、生活 地域の見守りの中で をしています ︵平成 年 月末現在︶ 。 安心して子育てを あなたも里親登録をしませんか。関心のあ 市の児童相談窓口は 母親が、 孤立感の中で子育てを る 方 は 、 ぜ ひ 出 雲 児 童相談所にお電話くださ い ︵☎ 0007︶ 。詳細をお話します。 化や少 子 化により 、子 育て不 安 200 40,618 37,343 281 235 160 219 177 150 17,725 30 大津地区の子育て支援の取り組み 年 大津地区では、子育てしやすいまちづくりを目指し、 民生委員児童委員協議会を中心に地域で子育て支援 活動を展開しています。これら活動のひとつに、子育て サロン ﹁すくすくひろば﹂ があります。そのサロンの中心 的役割を担っている水上郁子さんに話を聞きました。 ﹃ 子ども同士で遊ばせたい﹄﹃ 育児について話し合いたい﹄ ﹃ 母親同士で友だちづくりをしたい﹄﹃ 遠慮なく遊べる場が ﹁すくすくひろば﹂誕生から すくすくひろば 10 10 32 30 スタッフ 水上 郁子 さん 今年8月に行われたすくすくひろばの七夕まつりコンサート。地域の人たちや日ごろ 参加しているメンバーの声がけで、多くの参加があり、大好評でした 4 2008.11.27 広報いずも 2008.11.27 5 広報いずも 10000 6,932 11,631 20000 11 19 34,472 ■ ■ ■ ■ 33,408 26,569 23,274 23,738 30000 (注) ①児童福祉法改正により、平成17年4月か ら市町村において、児童家庭相談窓口を 設置している。そのため、県内市町村対応 件数は、平成17年度から数字を計上。 ②県内市町村が対応した件数と、島根県が対 応した件数には重複あり。 ( 重複件数/平 成17年度41件、平成18年度80件、平成 19年度63件) 18 24 出雲市 県内市町村 島根県 全国 (件) 40000 85 オレンジリボンには、子どもの 虐待を防止するというメッセー ジがこめられています。 ∼助けての小さなサイン受けとめて∼ オレンジリボン 健やかな成長を願って… 子どもたちの
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