Ⅱ 持続可能な行財政基盤構築に向け、見直しを進める主な取組 (建設局) 様式3 【施策・事業内容・手法の見直し・再構築】 取組項目 新たな市政改 革との関連 取組の方針・目標内容 (いつまでにどのようなことをめざして取り組むのか) 平成23年度の取組内容 (取組事項の名称) 区役所と事業所の連携強化 事項2-② 事項3-⑥ (趣旨・目的) 区役所の相談・調整機能の充実に向けて、区と事業所の連携強化を図る。 (取組の概要) 局事業所の統合・再編を進め市民サービスの向上を図るとともに、区役所に配置される 生活基盤施設に関わる相談に対応できるOB職員を支援し、さらに局事業所と区役所並 びに公園事務所等各局事業所との連携強化を図る。 (目標) 平成23年度にモデル区に配置されるOB職員を支援し、局事業所との連携強化を図ると ともに、平成24年度以降、全区に拡大する。 (取組内容) 平成23年4月に道路、河川、下水道等の生活基盤施設に関わる事業所(7工営所、8下水道セン ター)を統合・再編して、8工営所を設置し、市民サービスの向上と事務事業の効率化を図る。 区役所並びに公園事務所等各局事業所との連携強化に向けて、関係局と協議を行う。 (目標) 8工営所を設置し、各工営所に市民サービス担当を設置する。 モデル区に配置されるOB職員を支援し、局事業所との連携強化を図るとともに、全区に拡大す るための検討を行う。 (取組事項の名称) 局から区への事務の移管(放置自転車の削減に向け た啓発事務) 事項2-⑧ (趣旨・目的) 市民協働の手法を活用している、放置自転車の削減に向けた啓発事務について、その 予算を区へ移管することで、地域課題である放置自転車問題の効果的な解決を目指す。 (取組の概要) これまで建設局が配置していた啓発指導員を、平成23年度から区役所が地域特性や地 元の意見などを反映させて配置する。 (目標) 平成23年度から全区が参加し、トライアルプランをDo!プランとして本格実施するのに 合わせ、啓発指導員配置に関する予算を区役所に移管する。 (取組内容) 各区役所の放置自転車問題への取組みの必要性が求められる中、平成23年度より全24区で市 民協働型自転車利用適正化事業を実施する。また、市民の地域活動への参加を促進するため、 効果的な情報発信手法の確立に向けた検討を進める。 (目標) 啓発指導員配置に関する予算を区役所に移管する。 (趣旨・目的) 民間の資金、技術等を活用するPFI手法の導入、共同研究制度の改善などにより効率 的に事業を実施する。 (取組の概要) 平野下水処理場における焼却炉の更新について、PFI手法を導入する。 下水道にかかる共同研究制度を改善する。 キタ・ミナミなど駐輪需要の高いエリアにおいて、民間事業者が自転車駐車場の整備及 びその管理運営を行う手法を推進する。 (目標) 焼却炉更新を汚泥固形燃料化PFI事業として、平成23年度に事業契約を締結し、平成 26年度に施設を稼動する。 共同研究制度を改善し、官民連携による技術開発を活性化・効率化する。 低コストでの自転車駐車場の整備を推進する。 (取組内容) 平野下水処理場における焼却炉の更新について、PFI手法を導入する。 継続的に取組んでいる下水処理の高度処理技術等の共同研究を実施する。また、現在の共同 研究制度をより活用しやすい制度へ見直しするとともに、利用しやすい研究フィールド(実験場所) の提供について当局の方針を示すなど、連携強化に向けた技術開発環境を整備する。 キタ・ミナミなど駐輪需要の高いエリアにおいて、民間事業者が自転車駐車場整備及びその管理 運営を行う手法を推進する。 (目標) 汚泥固形燃料化事業について、事業契約を締結し、施設設計を行う。 改善された共同研究制度を元に、大学・企業とで組織し共同研究を行う。 低コストでの自転車駐車場の整備を推進する。 (取組事項の名称) 事項3-① 民間活力等の活用(PFI手法の導入など、官民連携に よる事業の実施) 【組織・体制の見直し・再構築】 取組項目 新たな市政改 革との関連 取組の方針・目標内容 (いつまでにどのようなことをめざして取り組むのか) 平成23年度の取組内容 (取組事項の名称) 外郭団体等のあり方検討(外郭団体等の方向性) 事項3-③ (趣旨・目的) 外郭団体等の存在意義、事業内容の検証・見直し。 (取組の概要) 本市においても指定管理者制度が定着したことや、外郭団体等への競争性のない随意 契約による委託事業の見直しや派遣職員の引きあげを大幅に行なってきたこと、また平 成20年の公益法人制度改革により、本市の外郭団体等の存在意義や取り巻く環境は大 きく変化しており、すべての団体を対象として、今日的な視点から改めて存在意義、事業 内容の検証・見直しを行なうことが必要である。 (目標) ○(財)都市技術センター 近隣都市の水質保全等の技術支援などの水平都市間連携、官民連携による国際水ビジ ネスの事業展開、水辺空間における市民協働、局事業等にかかる技術関連業務の支援 等の業務推進を充実し、併せて、事業実施におけるコスト削減や効率化の観点から精査 を行い、本市の財政的・人的関与の見直しを行うとともに統合の効果が発現できる組織の 統廃合にかかる検討を行う。 ○大阪地下街(株) 地下街の設置管理者として防災機能の維持や公共地下歩道の適正管理、不動産賃貸の 役割だけでなく、地域振興などの新たな役割を担っていくため、安定的な経営を継続でき るよう注視する。 ○クリスタ長堀(株) 平成17年6月に特定調停を行っており、会社の再建状況について引続き監視・監督を行う 必要があることから、本市の関与を継続する。 ○大阪市道路公社 経営改善計画及び行動計画に基づき、平成43年度の解散に向け、道路公社経営監視委 員会の監視のもと、組織縮小、駐車場への施設管理者制度の活用など経営改善へのさま ざまな取組みを行っているため、団体を継続して活用する。 (取組内容) 本市においても指定管理者制度が定着したことや、外郭団体等への競争性のない随意契約によ る委託事業の見直しや派遣職員の引きあげを大幅に行なってきたこと、また平成20年の公益法人 制度改革により、本市の外郭団体等の存在意義や取り巻く環境は大きく変化しており、すべての団 体を対象として、今日的な視点から改めて存在意義、事業内容の検証・見直しを行なうことが必要 である。 (目標) ○(財)都市技術センター ・水平都市間連携 事業所排水管理の適正化に関する計画策定の支援及び近隣都市への技術援助の拡大の検討 ・官民連携による国際水ビジネスの推進事業 平成24年度設立予定の本市国際展開事業に係る機構事務局の運営 ・水辺空間における市民協働の推進及び災害時における本市との連携についての検討 ・統合の効果が発現できる組織の統廃合にかかる検討 ○大阪地下街(株) ・建設局外郭団体等監理委員会により、安定的な経営を継続できるよう注視する。 ○クリスタ長堀(株) ・特定団体経営監視委員会により、引続き、経営監視を行う。 ○大阪市道路公社 ・道路公社経営監視委員会により、引続き、経営監視を行う。 ・経営改善計画における債務処理方針に基づき、駐車場建設資金償還に伴う資金借入金の利子 補給補助(平成23年度:約3.8億円)を行い、道路公社の経営健全化を図る。 (取組事項の名称) 職員数の削減 事項3-⑥ (趣旨・目的) 社会経済情勢の変化に即応し、高度化、複雑化する市民ニーズに適切に対応するた め、局事業全般について精査・見直しを行い、効率的な業務執行体制を確立する。 (取組の概要) 効果的・効率的な職員の配置に努め、削減を実施する。 (目標) 平成22年10月1日現在2862名を、定年退職不補充ベースでの平成27年度職員数約 2500名まで、平成20年度から22年度までに実施された事業仕分けの指摘内容も踏まえ て、事業所の統合・再編、OB職員等の活用や、業務の委託化等により見直す。 なお、大阪市の職員数については、5年間で4,000人の削減を行なうこととしているが、今 後、「新しい大阪市をつくる市政改革基本方針」に基づく事務事業の再構築や、定年延長 なども想定されている職員の高齢期雇用問題や職員転任制度等の進展によって職員配 置等が大きな影響を受けるため、目標設定については、全市的な方針が確定しだい、改 めて取組内容の充実・精査を図る。 (取組内容) 現行職員の配置を見直し、職員の削減を行う。 (目標) 事業所の統合・再編、OB職員等の活用や、抽水所の遠方監視制御等により、約80名を見直す。 【財政収支の改善】 取組項目 新たな市政改 革との関連 取組の方針・目標内容 (いつまでにどのようなことをめざして取り組むのか) 平成23年度の取組内容 (取組事項の名称) 経費削減の徹底(道路照明灯のLED化) 事項3-① (趣旨・目的) 平成15年度より、道路照明灯の光源を水銀ランプから高圧ナトリウムランプに改良して きたが、さらに消費電力の削減が見込めるLEDランプに改良を行う。 (取組の概要) 生活道路(幅員8m未満)における水銀灯及び高圧ナトリウム灯の道路照明灯をLED灯 に改良する。総数約6万9千灯。 (目標) 総数約6万9千灯を平成23年度から10ヶ年計画で改良する。これにより、以降約 13,860,000kWh/年の使用電力量が削減出来る。 (取組内容) 生活道路(幅員8m未満)における道路照明灯のうち水銀灯及び高圧ナトリウム灯を対象とし、球 切れ時等に併せて消費電力の尐ないLED灯に改良する。 (目標) 生活道路(幅員8m未満)における道路照明灯約6千灯をLED灯に改良する。これにより、以降約 1,206,000kWh/年の使用電力量を削減出来る。 (取組事項の名称) 建設局におけるシステム運用の効率化 事項3-① (趣旨・目的) 下水道総合情報システム、道路・河川施設集中管理システムの再構築。 (取組の概要) 独自開発を見直しパッケージ利用の促進によって、システム経費を抑制する。 (目標) システムの再構築により、平成27年度までの運用経費を830百万円から548百万円に縮 減する。 (取組内容) 平成21年度からのシステム開発を終え、平成23年度から本格運用を開始する。 (目標) システム運用経費を平成22年度予算に対して28%縮減する。 (取組事項の名称) 公共事業費のあり方 事項3-⑤ (趣旨・目的) 「大阪市経済成長戦略」等を踏まえた公共事業の「選択と集中」。 (取組の概要) 全市の公共事業について、概ね平成22年度の事業費(税等ベース)の水準以下で実施 していく中、関係局と連携しながら、今後5年間の事業を厳選する。 (目標) 限られた財源の中で安全安心の確保や未来への投資、都市格の向上に資する事業な ど、効率的、効果的に都市基盤施設の機能維持、拡充を図る。 (取組内容) 予防保全の考え方に基づく戦略的維持管理を推進するとともに、未来の大阪の持続可能な発展 につながる施策・事業に選択と集中を図る。 (目標) 施設の特性に応じた維持管理手法を適切に選択し、アセットマネジメントを推進する。投資的な 事業については、投資効果の高い事業、緊急を要する課題に重点的に投資し、事業効果の早期 発現を目指す。 (取組事項の名称) 超過勤務手当の削減 事項3-⑥ (趣旨・目的) 中期的な財政収支概算のベースを確保する。 (取組の概要) 中期的な財政収支概算のベースを確保するために全市的に人件費を削減していく中、 関係局と連携しながら、今後5年間の超過勤務手当を削減する。 (目標) 「時間外勤務の縮減にかかる指針」に沿いながら、事務事業の点検・精査、施策・事業 の再構築などを行うことにより、さらなる超過勤務手当の削減に努める。 (取組内容) 事務事業の点検・精査、施策・事業の再構築などにより、超過勤務手当の削減を行う。 (目標) 平成22年度予算に対して10%削減する。 (取組事項の名称) 収入の確保(広告料等) 事項3-⑦ (趣旨・目的) 広告料等の収入を確保する。 (取組の概要) 【広告収入】 ・大阪駅前地下道や阿倍野南北線公共地下通路での広告掲載 等 【行政財産使用料収入】 ・公共施設用地での清涼飲料水自動販売機設置 ・道路予定地での時間貸駐車場使用 等 (目標) 平成23年度から平成27年度までの目標総収入額を約4億9千9百万円とする。 (取組内容) 【広告収入】 ・大阪駅前地下道や阿倍野南北線公共地下通路での広告掲載 等 【行政財産使用料収入】 ・公共施設用地での清涼飲料水自動販売機設置 ・道路予定地での時間貸駐車場使用 等 (目標) 目標収入額を約1億9百万円とする。
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