仏教保育専攻 児童文化 担当教員 矢野 正 単位 2単位 開講期間 秋学期 成績評価 の基準 授業への取り組み・受講態度など10%、課題発表および制作物の作成30%、試験60%。 教科書 「社会福祉」山崎順子・和田上貴昭,一藝社,2013 「子どもの食と栄養」林俊郎,一藝社,2013 参考文献 「子どもと楽しむ年中行事のあそびと絵本」すとうあさえ他著 「マナーのえほん 心をこめて春夏秋冬」スギヤマカナヨ,あすなろ書房,2010 「絵本で子育て」秋田喜代美・増田時枝 「準備いらずの遊び・ゲーム大集合」木村研,いかだ社,2005 授業方法 講義 授業の概要・ねらい・到達目標・授業計画・注意事項など 児童文化は子どもたち自身がつくりあげた文化と、大人が子どもたちにつくって与えた文化に分類される。前者は主に古来より継 承される民族的、伝承的なあそびなどを、後者は童話や絵本など近代の児童文化で拡充した子どもの文化をさす。一方、日本人 の生活様式、身のこなし、ことば、行動の基準、道徳観念、礼儀作法、ものの見方などの総称を文化と呼ぶ場合、子どもの文化は 多様化する社会や福祉に応じて変化している。 本講義では、保育現場が継承する日本の年中行事や季節に因んだ伝承あそび、日本昔話などといった不易な文化を取り上げ、現 代社会の流行文化を促えなおしていく。さらには現代社会の保育者となる大人が、子どもに与えたい文化とは何か、食育や栄養、 健康・生活などの観点から考察してみたい。 [授業計画] 1. 現代社会における社会福祉(児童文化とは何か) 2. 社会福祉と子ども(日本昔話①) 3. 子どもの健康と小児保健活動(日本昔話②) 4. 小児の発育と発達(日本昔話③) 5. 子どもの発育・発達と栄養(日本昔話④) 6. 子どものこころの健康と課題(エプロンシアター①) 7. 子どもを取り巻く生活環境とその影響(エプロンシアター②) 8. 保育の安全対策と危機管理(エプロンシアター③) 9. 保育の衛生管理(エプロンシアター④) 10. 子どもの健康・安全を守る組織的取り組み(エプロンシアター⑤) 11. 子どもと文化財①(絵はおしゃべり) 12. 子どもと文化財②(まどみちおの世界) 13. 子どもと四季についての研究発表①(五節句について) 14. 子どもと四季についての研究発表②(二十四節季についてのまとめ) 15. 到達度確認および自己点検授業 [備考・注意事項等] 児童文化では、社会福祉の視点から子どもの食と栄養の在り方を見直すことからはじめる。子どもの「文化」全体を見つめなおし、 それを概観するとともおに、いかに子どもの生育環境へと影響を及ぼしているか、複雑化しつつある「児童」をとりまく文化の現状と 課題について考えていく。また、保育実践とも結びつけて、その創作と指導の体験を通して、実践者としての資質向上を図る。なお、 講義中の私語・飲食・携帯電話の使用を禁止する。20分以降の遅刻は認めない。違反する者、他者に迷惑をかけ得る言動をする 者には退出を命ずることがある。
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