平成 26 年度 償却資産申告の手引き - 名寄市

平成 26 年度
償却資産申告の手引き(固定資産税)
日頃から市税につきまして、ご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
償却資産の申告は、地方税法第 383 条の規定により、毎年1月1日現在に所有している償却資産を、
1月 31 日までに資産が所在する市町村に申告していただくことになっております。
従来より申告いただいている事業者につきましては、事前に申告書等を送付しておりますが、この手引き
を参考に申告書等を作成のうえご提出願います。
1 提出期限
平成26年1月31日(金)
※個人の方で、確定申告時期に申告する予定の方は、3月 14 日までに減価償却計算
書の写しを添付して提出してください。
2 提出書類
償却資産申告書、種類別明細書
※申告時には国税に提出した減価償却計算書の写しを添付してください。
3 提 出 先
〈名寄庁舎〉
〒096-8686
北海道名寄市大通南1丁目1番地
名寄市役所市民部税務課資産税係(2階)
TEL(01654)3-2111
Fax(01654)2-0597
〈風連庁舎〉
〒098-0507
北海道名寄市風連町西町 196 番地1
名寄市役所市民部地域住民課総務・税務係(1階)
TEL(01655)3-2511
Fax(01655)3-2510
申告書を郵送で提出される方で、「控」の返送が必要な場合は、切手を貼付した返信用封筒を必ず同封
してください。
◆「申告書」、「種類別明細書(増加資産、全資産用、減少資産用)」は、名寄市ホームページよりダウンロ
ードできます。
http://www.city.nayoro.lg.jp/www/contents/1361402973558/index.html
名
寄
市
《目
次》
1 償却資産の概要
(1)償却資産とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(2)「事業の用に供する」とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(3)申告対象となる主な償却資産(種類別) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(4)申告対象となる主な償却資産(業種別)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(5)家屋と償却資産との区分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(6)資産の種類と主な償却資産の耐用年数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
2 償却資産の申告について
(1)申告していただく方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(2)申告の対象となる方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(3)申告の必要がない資産・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(4)留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
(5)国税との違い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
3 税額等について
(1)評価額の計算方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(2)税額の計算方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
(3)免税点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
(4)納
期・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
4 課税標準の特例及び非課税等
(1)課税標準の特例を受ける償却資産・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
(2)非課税となる償却資産・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
(3)減
免・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
5 その他
(1)少額の減価償却資産・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
(2)電子申告(eLTAX)について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(3)企業の電算処理により、全資産申告をされる場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(4)実地調査について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
(5)過年度への遡及について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
-1-
1
償却資産の概要
(1) 償却資産とは
~土地及び家屋以外の事業の用に供することができる有形減価償却資産で、所得税
法又は法人税法の所得の計算上減価償却の対象となる資産をいいます。
ただし、
自動車税・軽自動車税の対象となる車両は、課税の対象とはなりません。
また、次のような資産も、事業の用に供することができる状態であれば課税対象
となります。
・建設仮勘定で経理されているもののうち、事業の用に供している資産
・簿外資産(償却済資産を含む。)で、事業の用に供することができる資産
・遊休資産(稼働を休止しているが、維持補修が行われている資産)
・未稼働資産(まだ、稼働していないがすでに完成している資産)
(2)「事業の用に供する」とは
~「事業」とは、一定の目的のために一定の行為を継続、反復して行うことをいい、
営利又は利益を得ることを目的とすることを必要とはしません。したがって、公
益法人の行う活動は事業に該当します。
「事業の用に供する」とは、所有者がその償却資産を自己の営む事業のために使
用する場合だけでなく、事業として他人に貸し付ける場合も含みます。
直接的に事業に用いていない従業員の福利厚生施設(社宅、宿舎、寮等)の器具
備品、構築物等も償却資産として課税対象になります。
(3)申告対象となる主な償却資産(種類別)
資 産 種 類
1
構
築
物
構
築
課税の対象となる償却資産の例(事業用資産に限ります。)
物
受変電設備、予備電源設備、賃借人による内装・内部造作など
建物附属設備
2 機 械 及 び 装 置
3 船
4 航
空
舗装路面、門、塀、広告塔、庭園、屋外配管、緑化施設など
各種製造設備等の機械及び装置、旋盤・溶接機等の製造加工機械、ク
レーン等土木建設機械など
舶
はしけ、ボート、漁船、客船、貨物船、工作船など
機
飛行機、ヘリコプター、グライダーなど
5 車 両 及 び 運 搬 具
6 工具、器具及び運搬具
鉄軌道用車両、大型特殊自動車(分類番号「0、00~09、000~099」、
「9、90~99、900~999」の車両)、その他運搬車など
パソコン、応接セット、陳列ケース、ルームエアコン、厨房用品、電
子計算機、複写機、放送機器、電話機器、看板・ネオンサイン、理容
及び美容機器、医療機器、遊戯器具、自動販売機など
-2-
(4)申告対象となる主な償却資産(業種別)
業
種
課税対象となる主な償却資産の参考例
パソコン、コピー機、エアコン、応接セット、キャビネット、レジス
共
通
ター、金庫、ロッカー、事務用机、椅子、内装・内部造作等、看板(広
告塔、袖看板、案内板、ネオンサイン)、ルームエアコン、自動販売機、
舗装路面、LAN 設備、その他
製造業
建設業
印刷業
料理飲食業
娯楽業
小売業
理容・美容業
医(歯)業
クリーニング業
金属製品製造設備、食料品製造設備、旋盤、ボール盤、梱包機、その
他
ブルドーザ、パワーショベル、フォークリフト(軽自動車税の対象と
なっているものを除く。)
、大型特殊自動車、発電機等
各種製版機及び印刷機、断裁機、その他
テーブル、椅子、厨房用具、冷凍冷蔵庫、カラオケ機器、その他
パチンコ器、パチンコ器取付台(島工事)
、ゲーム機、両替機、玉貸機、、
カラオケ機器、ボーリング場用設備、ゴルフ練習場設備、その他
陳列棚、陳列ケース、
(冷凍機又は冷蔵庫付きのものを含む。
)日よけ、
その他
理容・美容椅子、洗面設備、消毒殺菌機、サインポール、その他
医療機器(レントゲン装置、手術機器、歯科診療ユニット、ファイバ
ースコープ等)
、その他
洗濯機、脱水機、乾燥機、プレス機、ボイラー、ビニール包装設備、
その他
不動産賃貸業
受変電設備、自家発電等の電気設備、屋外の給排水ガス設備、駐車場
舗装路面、門、塀、庭園、植込み、看板、広告設備、通信放送機器、
ビル・アパート
中央監視制御装置、集合郵便受、消火器、カーポート、サイクルポー
ト、その他
ガソリンスタンド
洗車機、ガソリン計量器、独立キャノピー、防壁、地下タンク、その
他
牛舎、豚舎、堆肥舎(家屋評価対象となっているものは除く。
)ビニー
農業
ルハウス、乾燥機、籾摺機、噴霧機(自走式除く)
、トラクター(大型
特殊自動車に該当するもののみ)、GPS装置、搾乳機、バインダー、
ロータリー、プラウ、除雪機、ハーベスタ、その他
-3-
(5)家屋と償却資産との区分
家屋には、電気設備、衛生設備、空調設備、運搬設備等の建築設備が取り付けられていますが、家屋
の評価に含まれないものは、償却資産として取扱います。
家屋として取り扱うもの
家屋の所有者が所有する建築設備で、
「家屋と構造上一体」となり「その家屋の効用を高めるもの」
償却資産として取り扱うもの
●構造的に家屋と一体でないもの(屋外給水塔、独立煙突、簡単に取り外して移動できるもの等)
●独立した機械・装置としての性格が強いもの(受変電設備、電話交換機等)
●工場等における特定の生産又は業務の用に供されるもの(電気設備、ガス設備等)
●サービス設備としての性格が強いもの(ホテル・病院等の厨房設備、洗濯設備等)
〈家屋と償却資産の区分〉※一般的な区分の例示です。
設備の種類
発変電設備
償却資産とするもの
家屋に含めるもの
自家用発電設備
動力配線配管
特定の生産又は業務用設備
左記以外のもの
電灯照明設備
ネオンサイン、投光器、スポットライ
屋内照明設備、分電盤及び分電盤
ト、家屋と分離している屋外照明設備
から内側の配線・配管
電話機、交換機等の装置・器具類
配線等
電話設備
電気時計設備
消火装置
中央監視制御装置
時計・配電盤等の装置
消火栓設備のホース、消火器
消火栓設備、スプリンクラー
中央監視制御装置
避雷設備、換気設備、衛
設備一式
生設備
し尿浄化槽設備
ガス設備、給排水設備
右記以外の設備
家屋と一体となっている設備
特定の生産又は業務用設備、屋外設備
左記以外の設備
冷暖房設備(エアコン) ルームエアコンのように取り外しが
可能なもの
厨房設備、洗濯設備
家屋と一体となっているエアコ
ン
接客の求めに応じる(百貨店、旅館、
飲食店、病院等)サービス設備
運搬設備
工場用ベルトコンベアー、垂直型連続
運搬装置
間仕切
つい立て程度のもの
※リース資産について
通常、リース会社からの申告となり、使用者側は申告の必要はありません。ただし、譲渡条件付リ
ース等の所有権留保付割賦販売に相当するものなど、使用者が申告する必要があるものもあります
ので、取扱いが不明な場合はリース会社にご確認ください。
-4-
(6)資産の種類と主な償却資産の耐用年数
資産種類
1
構築物
課税の対象と
耐用
課税の対象と
耐用
課税の対象と
耐用
なるもの
年数
なるもの
年数
なるもの
年数
簡易な間仕切り
3
コンクリート造下水道
15
ブロック塀
15
工場緑化施設
7
コンクリート舗装
15
金属造広告塔
20
庭園
20
アスファルト舗装
2
機械及び装置
10
総合工事業用設備
6
飲食料品小売業用
9
農業用設備
7
食料品製造業用
10
道路貨物運送業用
飲食用店用設備
8
飲料、たばこ又は
10
倉庫業用設備
飼料製造業用
飲食料品卸売業用
3
船舶
モーターボート
4
漁船(鋼船)
宿泊業用設備
洗濯業、理容業、
10
9
美容業又は浴場業
漁船(木船)
6
500t 未満
漁船(鋼船)
12
500t 以上
4
航空機
ヘリコプター・グライダー
5
5
車両及び運搬
フォークリフト
4
具
6
台車
その他のもの
金属製のもの
7
自走能力を有す
その他のもの
4
るもの
7
その他のもの
4
工具、器具及び
パチンコ台
2
複写機・レジスター
5
電話・通信設備
6
備品
パチスロ機
3
応接セット(接客業
5
冷暖房機器
6
看板・ネオンサイン
3
用)
電気冷蔵庫・冷凍
6
電子計算機
4
厨房用品(陶磁器
(パソコン)
電子計算機
5
製・ガラス製以外)
5
(サーバー)
プリンター
5
テレビ・ビデオ
5
庫
歯科診察用ユニット
7
8
理容・美容機器
5
事務用机・イス(非
陳列棚(ケース)
6
金属製)
冷凍機付
陳列棚(ケース)
8
冷凍機なし
事務用机・イス金属
15
製
参考:上記耐用年数については、総務省の法令データ提供システムから「減価償却資産の耐用年数等
に関する省令」で検索ができます。http://law.e-gov.go.jp/
〔注〕耐用年数は、
「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」別表1、2及び5、6が適用されま
すが、例外として次の耐用年数も適用されます。
① 中古見積耐用年数・・・・・同省令第3条の規定により見積もった耐用年数
② 短縮耐用年数
・・・・・法人税法施行令第 57 条の規定により耐用年数の短縮について、国税
局長の承認を受けたときは当該耐用年数
-5-
2
償却資産の申告について
(1) 申告していただく方
工場や商店の経営、駐車場やアパートの貸付、農業、漁業など事業を行っている会社や個人の方
で、地方税法第 383 条の規定により、毎年1月1日(賦課期日)現在、名寄市内に償却資産を所有
している方です。
(2) 申告の対象となる資産
平成 26 年1月1日現在、事業の用に供することができる資産(土地及び家屋以外で事業用の有
形減価償却資産)で、次に掲げる資産を含みます。
ア 取得価格が 10 万円未満であっても、経理上資産として帳簿に計上されている資産
イ 減価償却が済んでいるが、まだ使用している資産
ウ 簿外資産(償却資産を含む。
)で、事業の用に供することができる資産
エ 建設仮勘定で経理されているもののうち、事業の用に供している資産
オ 遊休、未稼働の資産のうち、平成 26 年1月1日現在で事業の用に供することができる資産
カ 他の事業所等へリース等している資産
キ 代金が完済されていない割賦購入資産でも、すでに事業に使用されている資産
ク 減価償却を行っていない場合であっても、本来減価償却ができる資産
ケ 租税特別措置法の規定を適用し、即時償却等をしている資産
コ 賃借人等(テナント)が施工した内装、造作、建築設備等の資産
※賃借人(テナント)が償却資産として申告することになります。
(地方税法第 343 条第9項、名寄市税条例第 54 条第7項)
サ 「所有権移転外ファイナンス・リース取引」
(一般的なリース取引)に該当するリース資産に
ついては、これまでどおり原則リース会社(賃貸借)が申告することになります。
(3) 申告の必要がない資産
ア 自動車税・軽自動車税の課税対象となるもの(普通乗用・貨物自動車、軽乗用・貨物車、小型
特殊自動車等)
イ 無形固定資産(鉱業権、漁業権、特許権、営業権、商標権、ソフトウェア等)
ウ 繰延資産(開業費等)
エ 耐用年数が1年未満又は 10 万円未満の償却資産で税務会計上一時損金算入又は必要経費とし
ているもの(法人税法施行令第 133 条又は所得税法施行令第 139 条第1項)
オ 取得価額が 20 万円未満の償却資産を税務会計上3年間で一括償却しているもの
(法人税法施行令第 133 条の2第1項又は所得税法施行令第 139 条第1項)
カ 平成 20 年4月1日以降に締結されたリース契約のうち、法人税法第 64 条の2第1項又は所得
税法第 67 条の2第1項に規定するリース(売買扱いとするファイナンスリース)資産で取得
価格が 20 万円未満のもの
(4) 留意点(申告されない場合、虚偽の申告をされた場合)
申告すべき事項について、正当な事由が無く申告しなかった場合には、地方税法第 386 条の規
定により、過料を科せられることがあるほか、延滞金を徴収されることがありますので期限ま
でに必ず申告してください。また、虚偽の申告をされますと、同法第 385 条により罰金等を科
せられることがあります。上記の場合、もしくは、国税資料調査等により「申告漏れ資産」が
判明した場合には、固定資産税は地方税法により最大5年間遡って課税されます。
-6-
(5) 国税との違い
項
目
固定資産税の取扱い
国税の取扱い
暦年(賦課期日制度)
事業年度
一般の資産は定率法
建物以外の一般資産は定率法・
定額法の選択制度
前年中の新規取得資産
半年償却(1/2)
月割償却
圧縮記帳の制度(※2)
認められません
認められます
認められません
認められます
認められます
認められます
認められません
認められます
評価額の最低限度
取得価額の 100 分の5
備忘価額(1円)まで
改良費
区分評価
原則区分評価
償却資産の期間
減価償却の方法(※1)
特別償却・割増償却
(租税特別措置法)
増加償却(※3)
(所得税・法人税)
少額減価償却資産の即時償却
(※4)
(※1)平成 19 年度税制改正にかかわらず、固定資産税(償却資産)の「減価率」と「評価額の最
低限度」は従来のままです。
(※2)圧縮記帳の制度は認められていません。国庫補助金等で取得した資産で取得した資産で取得
価額の圧縮をしたものについては、圧縮前の取得価額を記入してください。
例)トラクター 取得金額 300 万円の場合(支払総額)
内訳 補助金
150 万円
国税における取得価格←自己負担額 150 万円
300 万円⇒固定資産税における取得価格
(※3)法人税法施行令第 60 条または所得税法施行令第 133 条の規定による増加償却(通常の使用
時間を超えて使用されたもの)
、法人税法施行令第 60 条の2または所得税法施行令第 133
条の2に規定する陳腐化資産(旧型等になったもの)の一時償却を行った資産については、
償却資産の評価上控除額の加算を行うことができます。
増加償却の場合は「税務署長への届出書」の写しを、陳腐化資産の場合は「国税局長の承認
通知書」の写しを添付してください。
(※4)租税特別措置法第 28 条の2及び第 67 条の5等の規定で、中小企業者等が平成 18 年4月1
日から平成 26 年3月 31 日までの間に取得し使用する取得金額 30 万円未満の減価償却資産
については、当該取得の年度で合計額 300 万円まで必要経費に計上または損金算入すること
ができますが、固定資産税(償却資産)では課税対象資産となります。
(※ )平成 20 年度の税制改正で「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」の見直しが行われ、
固定資産税(償却資産)においては、平成 21 年度分から改正後の耐用年数を適用していま
す。
-7-
3
税額等について
(1)評価額の計算方法
①資産を1件ずつ計算し、資産の評価額を算出します。
②資産の取得時期、取得価格及び耐用年数を基本として評価額を算出します。
ア
前年中に取得のもの
取得価額×前年中取得資産の減価残存率=評価額
イ 前年前に取得のもの
前年度評価額×前年前取得資産の減価残存率=評価額
※評価額は、毎年上記の計算方法で減価していきますが、取得価額の5%未満に達した以後か
らは、減価しません。
減価残存率表
耐
用
年
数
減価残存率
減価率
前年中
前年前
取得
取得
r
1-r/2
1-r
2
0.684
0.658
0.316
3
0.536
0.732
4
0.438
5
耐
用
年
数
減価残存率
減価率
前年中
前年前
取得
取得
r
1-r/2
1-r
19
0.114
0.943
0.886
0.464
20
0.109
0.945
0.891
0.781
0.562
21
0.104
0.948
0.896
0.369
0.815
0.631
22
0.099
0.950
0.901
6
0.319
0.840
0.681
23
0.095
0.952
0.905
7
0.280
0.860
0.720
24
0.092
0.954
0.908
8
0.250
0.875
0.750
25
0.088
0.956
0.912
9
0.226
0.887
0.774
26
0.085
0.957
0.915
10
0.206
0.897
0.794
27
0.082
0.959
0.918
11
0.189
0.905
0.811
28
0.079
0.960
0.921
12
0.175
0.912
0.825
29
0.076
0.962
0.924
13
0.162
0.919
0.838
30
0.074
0.963
0.926
14
0.152
0.924
0.848
35
0.064
0.968
0.936
15
0.142
0.929
0.858
40
0.056
0.972
0.944
16
0.134
0.933
0.866
45
0.050
0.975
0.950
17
0.127
0.936
0.873
50
0.045
0.977
0.955
18
0.120
0.940
0.880
55
0.041
0.979
0.959
※減価率は、
「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」別表7の「旧定率法の償却率」を適用
(2)税額の計算方法
税額
(100 円未満切り捨て)
=
課税標準額
×
(1,000 円未満切り捨て)
※課税標準額とは平成 26 年1月1日現在の償却資産の評価額の合計です。
-8-
税率(0.014)
(3)免税点
課税標準額が 150 万円未満の場合は、課税されません。
(4)納期
年税額は4回(5月、7月、9月、11 月)に分けて納めていただく予定です。
ただし、過年度において申告すべきであった資産について、遡って課税となった場合の納期は
1回になります。
4
課税標準の特例及び非課税等
(1)課税標準の特例を受ける償却資産
地方税法(第 349 条の3、同法附則第 15 条、同法附則第 15 条の2、同法附則第 15 条の3)
に規定する一定の要件を備える償却資産については、課税標準の特例が適用され固定資産税が
軽減されます。該当する資産があると思われる場合は、お問い合わせください。
例)農業協同組合等共同施設、公共の危害防止施設等、高度テレビジョン放送施設等
(2)非課税となる償却資産
地方税法第 348 条及び同法附則第 14 条に規定する一定の要件を備える償却資産については、
固定資産税が課税されません。該当する資産があると思われる場合は、お問い合わせください。
(3)減免
災害等により被害を受けた場合など、名寄市税条例等で定める要件を備えた償却資産は、所有
されている方の申請により固定資産税が減免される場合があります。詳しくはお問い合わせく
ださい。
5
その他
(1)少額の減価償却資産
地方税法第 341 条第4号及び地方税法施行令第 49 条の規定により、固定資産税(償却資産)の
申告の対象から除外する、
「少額資産」とは、次に掲げるものをいいます。
●取得価額 10 万円未満の資産のうち一時に損金算入したもの
●所得価額 20 万円未満の資産のうち3年間で一括償却したもの
●平成 20 年4月1日以降に締結されたリース契約のうち、法人税法第 64 条の2第1項・所得
税法第 67 条の2第1項に規定するリース資産で取得価額 20 万円未満のもの
以上のことから、租税特別措置法の規定により中小企業者等の少額資産特例を適用して損金算入し
た資産については、固定資産税(償却資産)の申告の対象となります。
(申告対象一覧)
経理区分
取得
価額基準
10 万円未満
10 万円以上
20 万円未満
一時の損金・
必要経費と
(3年間の)
一括償却と
固定資産勘定に資
産計上したもの
中小企業者等の
全額損金算入特例
したもの
したもの
(法人の場合)
を適用したもの
×
×
○
―
×
○
○
○
○
20 万円以上
30 万円未満
-9-
(2)電子申告について
名寄市では、平成 25 年度申告分から、地方税電子化協議会が運営する地方税ポータルシステム
(eLTAX:エルタックス)を利用した、インターネットによる固定資産税(償却資産)の電子
申告も受付を行っています。詳しくは「eLTAX」のページ(http://www.eltax.jp/)をご覧
ください。
(3)企業の電算処理により、全資産申告をされる場合
事業者自らの電算システムにより全所有資産について、事業者側で評価額等を計算したうえで、
申告していただきます。
償却資産申告書
全国的に統一された様式(第 26 号様式)
種類別明細書(全資産用) 全国的に統一された様式(第 26 号様式別表1)
※課税標準の特例の適用がある資産を所有されている場合
添付資料
特例適用資産一覧表、規定に該当する根拠書類(認定書等の写
し)等
(4)実地調査について
申告書受付後、申告内容を確認するために、名寄市では次のような調査を行っていますので、ご
協力をお願いいたします。
(※未申告事業者に対しても同様の調査を行っています。)
①国税資料調査(減価償却費の計算書等の閲覧と照合)
②資産所在地における実地調査
③本社(事業所)における帳簿等調査
(5)過年度への遡及について
申告もれ等の場合の課税に関しては、申告された年度だけでなく、資産を取得された翌年度まで
遡及することになります。ただし、地方税法第 17 条の5第3項の規定により、最大5年を限度
とします。
過年度分の課税が発生した場合は、一括で納付していただくことになります。
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