∪.D.C.る21.221.4 d2l.224.7+る2l.313.3 東京電力株式会社矢木沢発電所納 ポ プ 水 車 お よ び 85′000kVA発電電動機 87′000kW 87,000kW Reversible the Yagisawa ン Generator-Motor Pump-Turbine and85,000kVA Power Station,Tokyo Electric 外 英 岡 Power 徳* 長 容 内 CoリInc. 沼 Susumu HidenoriTonooka 梗 for 進* 永 Naganuma 田 良* 一 KazuyoshiNagata 概 東京電力株式会社矢木沢発電所は当初貯水池式の発電所であったが,「1獅l】32年頃より揚水の隅想がと㌢)入れ られ,種々検討の結果ポンプ水中3台を設瞑し,殺人出プJ210,000kWの方針が確立された。ポンプ水中を用 いる揚水発電所の計画にあたってほ,使用者側と磯諸賢の製作者側との密接な協力が必要であり,仕様決尽こあ たり東京電力株式会社と日立製作所の問で共同研究会が組織され,約1年半にわたる検討が行なわれた。 これらの検討内容とともに,可逆ポンプ水車および発電電動機の仕様などについて述べる。 1.緒 口 テ了 f珪 揚水発電所の計画に際しては,その特異性から計画の 盲嘩 # 鎌田発電 幡谷発電所 蚊 当初より使用者側と製作者側とが協力して検討を行なう ことが男ほれる。矢木沢発電所についても,揚水発電設 栓滝 発屯所 【】勺 下∴〔与党iに叶 r与利根節 岩▼左党i在所 一地一l-Jこ 備を信頼度が高く,高性能かつ経済的に設計するため, 上久尼発一iE所 これに必要な揚水発電用機器の仕様およぴその配置など ホ についての基礎資料を得る目的で共同研究が行なわれ, 伏田発電所 疇+ 子r川ゴ貝 発音巨所 木沢 か斤 爪 佐久斜に所 利根 ( 藤原発て卵子ー 昭和35年3月より研究会が発足した。 卜牧発花車′ト松発電所 ひ渋川市 岩本発電所 2.概 2.1計画 r二駅 要 赤 桃野党屯所 金井発電所 谷一 /締烏発電所 任よ呈Ⅰ=皇==皇=星呈些m の概要 ィ川北設荒屯所 八木沢地点は利根川最上流に位置する大容量貯水池地 グ 例 凡 溝 巾稲1■両党屯所 ノ乞 点であり,発電のはかに農業,水道両用水の目的にも利 第1図 用するため,群馬県,東京都,東京電力株式会社の三者で 欠木沢発電所付近水系一覧図 H.W.1-l,3即.0 総合的な開発計画を進めていたが,昭和33年末にはこれ 1,400 1,300 に駅水調節能力を加え,さらに下液かんがい区域への用 利 根 1.200 水補給をあわせた多目的ダムとして,建設省がダムの建 H.1V.Ll,125.0 1,100 設を担当することになり,35年度より本格的準備工事が 1,000 開始された(38年に水資源開発公団に引きつがれた)。 ダムは東京電力株式会社既設須田貝発電所の調整地表 終端付近に位置する高さ131mのアーチダムで,総貯水 量204.3×106Ⅲ13,発電用右設貯水量153.7×106m3の容 H.1lr.L朗00可 900 、主 植 軸0 利用水深 蘇原ダム 頃田貝発電所 i削東発7E所 H.W.L EL6510 ′J、森ダム(L牧) 水上発一定所 H.1l・r.L7430 600 ′・L □ 要は次のとおりである。第1,2図は矢木沢発電所付近の EL557 上牧発私析 小松発屯所 EIJ6240 例 EL559.6 岩本発電所 既設発′.かす 摘発一.El可i 水系を示す。 EL276.20 -既設水路 ダ ム 取 水 河 (b) 流 域 面 (c) 位 川措置 (a) 利根川水系利根川 90 80 名 形 群馬粍利根郡水上町大字 10 最大出力 (kW) 最大使用水立 有効落差 (m) 運転l凋始年月 _(仁・聖二卓_ 矢木沢 240,000 300.0 91.5 上越線水上駅および湯桧 須田 見 46,000 83.0 水 上 13,600 127.4 曽駅 藤 原 21,600 小 松 12,700 113.6 上 牧 30,000 143.4 アーチ式コンクリート造 岩 木 27,300 108.3 +- (水資源開発公団施工) 佐 久 66,000 118.8 3 式 式 20 9ハU 形 30 一一 ム 駅 40 和和和和和正和和和 昭昭暗唱昭大昭昭昭 ダ 寄 50 佐久発電所放水1_lよIjの距甑(km) 167.4km2 藤原字矢木沢 最 60 70 発一戸E所名 地 第2亡当l奥利根河川 日立製作所日立工場 ∼149- 真壁調ヤさ地 位久発電「くIi EL148.7 計加水絡 一一一一 * 須田貝ダム EL796.5 量を有し,ダム直下に発電所が設けられる。その計画概 (d) 850.0 53、5m 70n 500 (1) 矢木沢ダム 矢木沢発電所 92.32 縦断面 図 ハU 一 〔YO 一 l 1 3 ▼ 一 → 一 一 1910 昭和39年11月 評 _1⊥ 論 利 Hll■IJ850,00 850 27 用 水 深 第11号 511T 常時満水位 32 毒=ぜ 840 第46巻 EL742,632 な七,矢木沢では充電のはか, 次の事業が行なわj・′しる。 24 31 --ド均 830 市 水 (a)治  ̄▲` ̄く卜 業 ′.‡印柑1i水位EL850,000より_1二4.5mの舛量22,100,000血}を \ 利川してきウし水調節を行ない,八斗鳥に二‡ゴける洪水量を200m3/s 30 軽減する.丁) 820 しこ 810 rb)か 練乳100町歩の農地に対し,かんがい用水の補礁を行なう√、 加古(都の水道詫要の増加に伴い新規水源を本件水他に求める トーーー一旦∠一旦土些堅----+ 7。。j 6 7 8 9 10 道 (C)水 LⅥ「L796.50 5 11 い 敵二千を本貯水i伽こためて史季渇水時に放流し, ̄F一流利根川汀† 800 4 が ん もの.。 12 1 2 3 (2)発馬所の規模 火 節3岡 木 沢貯 水 水 位 池 当イ那)規梓ほ70,000lくWx3台,210,000kW,戚大使用水壷 州 税 3001-13/sであったが,運転仕様に対してポンプ水中の特性をどの 墟 品 131m ように決定するか,一速度か,二速度かなど多くの問題があるの 堤 頂 長 402m で,機器としては単機容量70,000kWにF斗揺することなく,経済 堤 体 積 690,000m3 的容量の決定に検討が加えられた。 (e)上部貯水池(矢木沢) 貯 総 水 (3)貯水池の水位曲線 量 石設貯水量 用 利 深 水 水 矢木沢貯水池の水位曲線を弟3図に示す。 153,700,000m3(発電用) 常時満水位 湛 204,300,000ma ■面 積 (4)運転方法に関する基本事項 45m) 53.51Tl(ポンプ運転時 貯水池の使用ほ年間調整とし,揚水は口問調性とする。この場 EL850,000 合発電時の水量と揚水時の水量の関係ほ,各時期の口々において 5.67km2 3f「で発電に使用した水量から ̄F流への放流量を差引いた水量を (f)下部貯水池(須田貝) 設 有 3テナで揚水することとし,式で表わせば次のとこおりである。 量 容 6,000,000m3 3Qr如「24ヴ≦3()♪ゐ′】. 第1衰 A 葉 I 速 水 ポ 車 ホ 7 式 大 投 稿.落 最 低 流 註(81m にて)(m3/s) 回 転 数(rpm) 化 72MW 力(kW) 長 高 揚 捏(m) 応 低 松 草さ(m) 水 揚 76 込揚程(m) 一 一 重 畳 大 寸 法 75 1.0 C 物 付S 50 シャ さ 形 カ フト ーー ソ 容 ラ 40 立 シャ 物 物 固定子わ く 1,300×3,100 ×阜,7pp 固 定 子 フト 5 55.5 1 爪V 120 榊11。謹 景(t) 周 ラ王 子 1,500×3,500 _¥4!些旦 200×2 カ ラ シャ カ フト 固定子わ 5 3 ハUハU ハU(U O 5 5 5 ハU <U <U ハU 3O 4 00 O 3O 32 108,000 108,000 108,000 82,000 85,000 88,000 0.9 0.9 0.9 1.0 1.0 1.0 50 50 50 50 44 40 40 40/44 さ 形 28 ラ 立付か シ17 さ 形 ニノト 31 ■カ ラ 立柑か シャ さ 形 カ フト 35 ラ さ 形 立地か シャ カ  ̄7ト 35 固定 7▼わ く 【占ぃ志子わ く 固定子わ く 周忌三 千わ 固 固 定  ̄7・ 固 子 固 定 子 固 定 定 子 35 固 定 子 1,500×35,000 ×47,000 定 35 固 定 子 1,600×3,400 ×4浬pq 200×2 230×2 ー150- 39 L占1 定 1,600×3,600 子 ×5,9唄 250×2 子 定 l,600×3,600 ×5,0野 250×2 く 子 39 固 ラ 立 軸 ㌧/ヤ カ フト 39 く 1,300×3,000 ×4,700 36 物 立 樹 カ 軸 … 29 最大村道寸法(mm) レ 4 一75 78,000 最大輸送重量(t) 最 120,000 ー ■一13。.11。. 概 略ク 寸 法 4 0 八U0 0000一9.〇 画 量 5 5 O ハリ 0.9 点大荷造■+ ̄法(mm) 大 フランシス可逆式 4 一 27 75,000 最大輸送重去(t) 最 フランシス可逆式 〇〇 5 5 50 27 m抑 丑力率率数数式 察HIH力力 威儀機磯波 電動電動 計 ー50制限 動 120MW 5 300000M竺0000000・9川5040形 ㌃1一75.75, 40 ー30制限 送 吋遭式 1ユ「 ケーシン′グ人口径(mm) 主 軸 吏 量(t) 大 100MW 度 一 4,000 最 速 1〇 5,500 ナ 般 大 重 輸 100MW 度 5 立軸か 〔亀 速 二 78 川 径(mm) 発電発電周極形 発電機電動機仕様 電 監 ∴ス可逆式F7ラ 72 一 発 L 100MW 7ランシス可逆式 数(rpm) ン 速 150 量(m3/s) 転 ラ ランシス可逆式 虻1 速 G 町一 車 度 F 109 助 大 略押 速 二 E 72 要 回 D 〃一 プ C 表 差(m) ン 水 較 差(m) 清 大 比 力(kW) 所 接 案 名 B ンシス可逆式 最 器 と一72悪w度 度 72MW 形 撥 ‥(1) 44 国 定 了・ 1,800×3,100 ×5,400 280×2 ラ 41 固定 子わ く 固 定 子 41 周 定 子 13,00×3,100 ×5,400 280×2 1911 東京電力株式会社矢木沢発電所納87,000kWポンプ水車および85,000kVA発電電動機 各落差における発電時の使朋水量(m3/s) P 上記落差に対応する松組′こおける揚水量(mこソs〕 r 発 電 間(h) 時 間(h) も熱、 水 揚 P 時 2 0 \戦′ (U-0-丁〃-〃 r (首長 q:下流への放流量(mrソs) 吸込背水圧変動捌白 HJ=-10m \..1 \ 選頚 んT,ゐpi・こ ̄ついては需給面より,それぞれ5時間ニーb【にび7時間以 内とすることになった。 したがって(1)式においてんT=5,如=7とぉけ(上 \ \ \ \ トミ、 運転範開 GV()4/10 ¢T【1.6ヴ≦1.4(∼p.… ‰過 ‥(2) ----「筋 0.10 またポンプ水中の設計ほ水車に弔点が′ねかれることとなった.。 0.20 i方己;-1こ0√mシセノ 3.ポ ン プ水車 \ (1)出 \、ち 20 3.1ポンプ水車の仕様 \.亡ノ 力 H5=-10m ンング水J-1三変動振幅 【F盲与概容量については策1表のようなA∼G案について,主とし てポンプ水車の性能の比較検討が行なわれ,さらに模型試験結果 (言∈) をもとにして,水車出力に見合う発電機出力とした案(H繋)電動 l 彗出巾 機出力に見合う発電機出力とし,水中出力を制限する案 l rI,J \ l (ヰ転義頚 案)あるいは発電機を二屯定格にする案(K案)などについて検討 が行なjっれた結果最終的には80,000kW,使州最大水競】.00m為/s, ∴__⊥⊥_空翌___土二二ニヨ 0.10 一速度のポンプ水車3子†,総出力240,000kWと決定された.。 (2)回 転 数 0.20 流最Q(m㌢昌) 本発電所の場合地形上の制約から吸出高さ(吸込高さ)は-10111 第4図 程度で押える必要があり,回転数は150rpmが最も適当であF), 水.「L三変動一亡デル試験紙果の一例 (辿′附き別転は必らず国中のハッチング山で行なわれる。) また二速度式に対する検討も行なわれたが,本発電所の場合ほ経 済的効果も少なく,また大容量二通性株の実例がない点から,150 97m以上では87,000kW rpm一速度を採用することに決定した。 する。 水 用 (3)利 (b)ポンプ運転時 深 揚 利用水深については53.5,50,45,40111のそれぞれ;・こつき検討さ れ,利用水深を縮′J、するほうが得筒であるとの結論になったが, 基 準 矢木沢ダムほ多目的ダムであF),対外的関連もあるため計画どお 値 高 り53.5mとされた。 批 低 (4)発生電力量の検fi、j' 川 発生電力量の検討ほ次の式によノJた。 数 85 流最(m3/s) m 112.5m 63 80以上 32 m lO411 以 150rpnT(水軋 卜 七 ボンノブとも) ポンプ水中では普通水車に比べ,ランナ「自二径が大きくなり,かつ I机=∑月5′′×24ヴ∫×り′∫ ホソプ運転が行なわれるために,種々の配慮が必要となるが,特に Ⅳ2=∑〃5′∫×(15()=124ヴ己うでf∫ 溝差損程の変動範閃が大きい場合,普通水中以上に水力的に過醗な 条件となる。すなわち, ・lγ=lれ十l取=∑〃g′∼・×り∠iX15(フ′J 銭`∫:各月別i一三均水位(静落差) (a)水中低落差時 (b)ポンプ高揚程時 り′′・:〃くHにおける水中効率 流分水量 q/:自 (C) ¢=:〃ぶりにおける水車使用水量 ョソ条件などより注意を要する。 (1)ポンプの平常運転時の水圧脈動 上述計算式により一速度と二速度の比較,利用水深の影響,機 械容量の検討などが行なわれた。 以上のような検討の結見 ポンプ低揚程時 についてほ,ランナの出入口における衝撃損失およびキャビテーシ 15(∋′f】24す/:揚水分水量 モデルによる突指程試験時のケーシングおよび吸込管内の水旺 劫揺の測定紡果を第4図に示す。実物の場合はコンクリート中に ポンプ水中の仕様ほ次のように決定 雌込まれるため,これらに起l勾する放伐振動についてほ模型試験 された。 (a) 転 程 ポンプ水車の運転特性 3.2 総発生電力量(lγ)=自流分り竹)+揚水分(Ⅳ2) ただし, に脚‖現 水中運転時 の状態とは必ずしも一致しないが,水力的振動はある程度の相似 有効落差 基 叫仁 損 何 歳 低 位 用 水 量 97m llln1 53m 出 性があるものとみられ,参考までに高揚程,少水量時に案内羽根 力 87,0001くW 悶度が適正でない場合も示す。国中ハッチングの範囲外の閃度の 87,000kW(制限) 運転ほあり得ないものであって,従来より各ポンプ水車について 33,500kW 同様の横形試験を行ない,実物運転時の予想を立てでぎゴi),本例 有効落差81ヘノ97mにて100m3/′sと につきこれらの一例を示した。.なおポンプ起動時などにおける水 し,97m以上では出力を一定とし, 圧動揺はこれらと多少異なったものとなっている。 実際上可動案内羽根を有するポンプ水車にては,揚程に応じた 流量を制限する。 出 力 基準落差97mにおいて87,0001くW, 適1E閃度で運転するが,揚水量の小さい場合(高揚程時),あるい ー151一 1912 昭和39年11月 _1土 評 論 第46巻 第11号 鉄管が葬る図のように水平に配置される場合は負圧に対し安全 U】=n2 /ウ ′′ ′一′// / 側にあるが,一部水平部を有し,あと傾斜をもってポンプ水車に / V2 つながるような鉄管においてほ,急激な水圧変化に対し安全なよ Wl うiこ鉄管の水うド部に牢気弁を設置して,水圧管を保護することが 望ましい。 4.発電電動機 添字1ほ100%落差(屁高効率時の落差) 2は 50%落差(低落差時) 第5陶 圧 4.1電 水中運転時入U速度三角形 負荷の中心が京浜_1二実地帯にあるものとし,発生電力は京浜工業 地帯に送られ,一方揚水運転時の所要電力は,負荷中心周辺の火力 EL 発電所から供給されるものと想定し,負荷地点における供給電圧を 805 +--⑥・ EL 850 一定とすれば J丘=(∫。+J〃)之 二④二忙 D=7皿 †⑤1 ㌃十⊥62・5 (非常時水位)EL ̄子兎.5 EL742.632 EL 』虎:発電時と揚水時の発電電動機端子電圧の差 737.632 f。= 発電電動枚発電時の電流 んす‥充電電動橙揚水時の電流 9m 之:変圧器および送電回路のインピーダンス 第6図 水 圧鉄 管路略 図 となり,』且は送電系統,潮流などから大略15%と予想された。し かし変圧岩詩のタップ切替や他の電圧改善方法により減少し得るので は揚水量の大きい場合(低揚程時)は包絡線特性においても効率 』E=10% が低下し,この効率低下分の損失の一部が振動として表われるこ すなわち揚水運転時の発電電動枚端子電圧は,発電運転時のそれに とは普通水車におけると同様である。 比し約10%低いものと決定された。 (2)水車運転時の振動 発電電動検温度上昇 4.2 普通水車においても変落差範開の大きい場合振動に対し十分な 発電電動椒の経済性を左右する要素の一つとして,発電電動機各 検討を要するが,ポンプ水車においてはランナ直径が大きいため 部特に固定子および回転子の温度上昇がある。ポンプ水車の特性上 に,特に低落差時においては,ランナに流入する水の速度がラン 発電機出力と電動機出力では必ずしも同等でなく,各運転時におけ ナ羽根角度と一致しなくなるために,羽根入口部で衝撃が生じ, る電圧・力率とも変わるので,いずれかの温度上昇に余裕が生じる これが振動の原因となる。いま最高効率を出す落差lこ対し50%落 と不経済な機械となる。この場合,設肺全体としこの経済性を審議 差が下がった場合の羽根入口部における流速の変化の一例を示す するには,単に発電電動機のみでなく,ポンプ水車の経済性ならび と弟5図のとおりであり,低落差時の衝撃流れの様相がわかる。 にポンプ水車の特性と運転計画により決定する必要がある。 したがって,変落差範開の大きな場合は,この影響をさけるため (1)電動機出力に対する発電機容量 ポンプ水車の設計上特別の配慮が必要となる。 電動検出力を82,000kW一定とし,発電機出力に対する発電電 (3)ポンプ運転に対する鉄管の負匠 動楼の電量の変化を第7図に示す。ただし,端子電圧は発電時 ポンプ水車用の鉄管において考慮すべき事項として,ポンプ運 転時にポンプトリップ現象や急激な揚水停止などが行なわれた場 13.2kV,揚水時12kVとし,力率は発電時0.9,揚水時1.0とし てある。 合に,鉄管の各部における水圧変動,特に負圧の程度につき検 弟7図において@の領域は温度上昇その他についてほ,電動検 討した。 定格から決定され,電動校定格を満足すれば,発電機仕様を満足 鉄管の条件は弟占図のとおりである。 する亀城であり,◎はこれとは逆に発電機定格により決定される (a)鉄管の平均径と長さおよび伝播速度 筒域である。中間の⑧の領域は,回転子が発電枚出力によって決 平 均 長 伝 (b)計 播 算 速 条 径 d=5.64m 定される。 さ 上=125m (2)発電電動機の二重定格 度 α=1,000m/s 水車特性を十分生かすためには,発電機の出力を電動機の出力 件(落差揚程の関係) に比し相当大きくせねばならない(K案)。しかし年間の水位変動 氏′=58.868m,払=59.5m 下 計 C 部部算管 上 および流量の変化を考慮すれば,水車出力に見合う程度に発電機 水 位 796.5 出力を大きくしてもその利用率が悪くなる。このため豊水時の短 水 位 737.632 期間だけ発電枚を過負荷運転することも考えられる。この点より 式 定 鉄 発電機に約15%の過負荷容量をつけた二重定格について検討し 数 2p=αぴ0/∂仇 凡告=器欝×旦 (d)計 算 結 し∴ た結果を重量比で示すと策2表のようになる。 第2表 (7 果 一 定 重定 二 格 二束定格(Ⅰ) 出 ①点の水圧降下率(%)=38 力 車重Ⅰ二竺竺 竺†ナ取出竺 重 ㊦点の水圧降下率(%)=10.5 -152- 量 82MW 85MVA時のJ+Ⅴが 85MVA時の』.Ⅳが 100MVA時の 35%となる値 35%となる値 』ノⅤが35%となる値 GD2 ㊥点の水圧降下率(%)=21 二重定格(Ⅱ) 壷壷表 ̄丁 ̄ ̄盲壷表 発電機i電動機 発信機!芯動機 2〝=7,凡旦与=0.015 (才 格 比 較 表 100% + 104% 107% 東成電力株式会社矢木沢発電所納87,000kWポンプ水中および85、000kVA発電電動駿 1913 14D 130 婆120 〔nl' ±ゴ 〒て雫110 22.000 1句 100 紘 nS 1号■ラ 謂 756.882、 唱 90 七・鯨 50 1・000 は油タンク 阜タワ旦 .∃空山ぺタンク EL730.132 1,800 El二才2モ払翌 第7図 110 量 重 比 較 731.000 可逆式揚水発電所においてポンプ起動の方法 一小=オノ ̄ r-8,500 としては Jlこ油タンク(BV用) 29,50()・- -ト 電 100 電動機起動について ム4 EL 発 90 「 串才ニヰノ′ 第8図 80 し信助樺山力82MW-一定とした上!.壬合) 書† EL737.000 「lll.rl L.1l・r.L737.6:52 「水面抑卜げ) ”三油タンク(制御叫 +十1 れ 70 --㊤ 発電機出力(ト川A) 1†.1V.l-742.632 油ポンプ用モータ 60 り-/クーー1 El+745.632 (制御用)、\ ④一斗----⑥---一十--- 縦 所 断 L¥1 面 同 期起動 法 自 己起動 法 起 法 動 機 などがあるが, 特別の設備を必要としない自己 起動法が採用された。また自己起動法にも 鉄 管 分割巻線起動 F 低減電J王起動 -25・213。。Ⅴ…槽ぎ言19・£500.ほ占官ぢJOプチ 7「  ̄ ̄ ̄⊂⊃ などがあるが,主変圧器二次側半分の電圧のと ころに中間タップを設け50%電圧で起動する …; 方式が採用されている。 J; 堅慧二喜肇頂牒 一占 5,機器配置について (=) 揚水発電所用ポンプ水車においては,付属機 喜T器が多いため,建屋内機器配置については十分 工1 ll †N 一軍 な検討が行なわれた。 隅喜子二書芸 ̄_妄・踪琵監藍三三竺‡ (=〉 ⊂⊃ 主機の据付様式ほバーレル半二床式で,弟8 卜 `,・`て【\l ̄ ̄,+ 1J ---し書 N iJ ナーープ・′LシャフトL一一一ケ迩・タ∴ミ十,Lポ1ソク・乙・水柵卜げJ口∫モユて槽。 卜l!l 晩由 】 図のような配置である。EL741.132は組立室と し,この階には主として電気関係のキユーピク ル煩が設置されている。その下の階EL734.132 i・こは,圧油ポンプ,圧油槽関係が設置され, 第9図 発 電 所 輔 什 平 面 L望1 EL732.632には空気圧締棟および水面抑下装 置の空気槽などが設置される。第9図は水車宅 4.3 発電電動機仕様 三戸両国を示す。 ポンプ水車の特性と運転計l何ならぴに発電電動機・ポンプ水中の d.緒 経済性を検討のうえ決定された発電電動践の仕様を次に示す。 発電電動機什梯 形 式 言 本稿においては,主として矢木沢発電所の仕様決定に至る共同研 二こ!滴拍ゝさ形回転界磁問鈴通風術環形(空気冷 究の内容とポンプ水車および発電電動機の一般的仕様などにつき述 却器付) べたが,第1期工事2台は昭和40年8月,第2期工事1台は昭和41 年8月に通水され,社内試験を行ない引きつづき運転にはいる予定 定 格 連続 容 景 85,000kVA 電動機として87,000kW である。なおこれらの主機および運転制御装置などの詳細について 電 正 13,800V 電動機として12,弓00V は,後日稿をあらためて紹介する次第である。 力 率 O.94 電動機として1.0 終わりに本主概仕様の決定にいたる共同研究については,種々貴 周 波 数 50c/s 重な指針を与えていただいた東京電力株式会社関係者各位に本稿を 回 転 数 150rpm かりて厚くお礼を申し上げる次第である。 ー153¶
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