敬老おたっしゃ会 - 社会医療法人 城西医療財団

敬老おたっしゃ会
∼聞かせてください、あなたのことを∼
9月16日(日)かたくりの郷、9 月 17 日(祝)白馬メディアと神城醫院で
87名のご家族にご参加いただいて、敬老会が開催されました。
今年は、ご家族からお話を伺って、入所しているお年寄りの人生を漢字一文字
で色紙に表してみました。
「優」いつも優しくもの静かだったお母さん
「支」夫を支え、家族を守ってくれたお母さん
「母」8人の子供を育ててくれたお母さんありがとう
「真」仕事一筋で頑張ってきたお父さん
「働」どんな仕事も厭わず一生懸命働いてくれたお母さんありがとう
「心」先祖を尊ぶ心は、自分を大切にする心に通じる
「活」何事にも興味を示し、いつも活き活きしていたお母さん
「樹」大地に根をおろし芯のしっかりした大樹のようなお母さん
「穏」常に皆の平和、平穏を望み心穏やかな人でした
デイケア山櫻ってどんなところ?
白馬メディアの通所リハビリテーション(デイケア山櫻)は、定員24名です
現在、小谷村、白馬村、大町市平・美麻の地域から通所していただいています。ご利用者の多くは、脳血管障
害や腰痛、膝痛とさまざまな病気を抱えています。リハビリをして歩けるようになりたい、元どおりの体になり
たい、痛みを緩和したい・・・と多くの方が望んでいます。デイケアの最大の目的である在宅での自立生活を実
現していただくため、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリの専門職員が個人個人のニーズに添
ったリハビリを計画し、そのお手伝いをすることがデイケアスタッフの仕事でもあります。「今日もデイケアに
来て良かった!」という声を支えに、これからもご利用者の体と心のケアをお手伝いしたいと思います
営業日時 平日、土曜、祝祭日
一日のスケジュール
8:40∼17:25
定休日 日曜、お盆、年末年始
11/11(財団創立記念日)
8:30∼
9:30∼
ご自宅までお迎えに伺います
到着順に健康チェック(体温・血圧測定など)
お茶
10:00∼ リハビリ室にてリハビリ開始(集団、個別)
12:00∼ えん下体操
昼食(管理栄養士によるバランスの摂れた食事を召し上がってい
ただきます。
)
口腔ケア、休憩
13:00∼ 入浴(白馬かたくり温泉より引湯している温泉にゆっくり浸かり
疲れをとっていただきます。
)
午睡
15:10∼ お茶、レクリエーション
16:00∼ トイレ誘導、整容、帰宅準備
16:15∼ ご自宅までお送りいたします
【冬期(11 月∼3 月)は15:30まで】
リハビリってどんなことをするのだろう?と興味をお持ちでしたら是非見学にお出でください。いつでもOKです。
編集・発行
特別医療法人
城西医療財団 白馬広報委員会
城西医療財団
かみしろ
神城醫院(内科・心療内科・皮膚科・精神科)
∼編集後記∼
‘S’ウェルネスクラブ神城(厚生労働省認定健康増進施設)
敬老おたっしゃ会の後、あらためて入所している方に色紙を見せていただいた。素晴らしい毛筆、力強い一文字、動きのある字、
貼り絵による文字等があり、どれも素敵で見入ってしまった。
一文字を選んだ理由をご家族から伺い、漢字一文字に込められた想いが一杯あるのに驚いた。名前の一文字を書いてもらってとて
も嬉しかったと大切そうに色紙を見せて下さった方もいた。
ご家族との共同作業で出来たこの色紙が、思っていた以上にお年寄りの気持ちを和ませ、周囲の人達をも幸せにしてくれた。
西澤
白馬メディア(介護老人保健施設)
かたくりの郷(認知症対応型共同生活介護)
北アルプス訪問看護ステーション
北アルプス訪問介護ステーション
しろうま(居宅介護支援事業所)
4
しろうま
〒399-9211
長野県北安曇郡白馬村大字神城 22844
TEL 0261-75-7100(代)
FAX 0261-75-7120
1
暑い夏
「こんにちは∼ヘルパーです」
白馬メディア
さいとう
北アルプス訪問介護ステーション
サービス提供責任者
ひらばやし
平林
み
よ
こ
美代子
「こんにちは∼ヘルパーの平林でございます」とご挨拶してご自宅を訪問させていただ
いて6年が経ちました。この6年たくさんのご利用者、ご家族とご縁があったこととても
幸せに思っています。
ヘルパー1年目のことです。笑顔いっぱいで挨拶すると、ベッドで寝ているご利用者か
らの返事が「おかしくない笑うな」でした。
笑顔が素敵なヘルパーになろうと必死だったときですから、これは強烈でした。
でも確かに一日中ベッドにおられる方にとって、楽しげに無用の笑顔を振りまくヘルパ
ーに腹が立ったのでしょう。
それからは訪問前には玄関先でひと呼吸おいて、その方の立場に立った対応をしようと
心がけています。
先日、あるご利用者から「来る身は楽し、待つ身は辛し」という言葉を知っているかと
聞かれました。その方は「ヘルパーが来るのを、時計とにらめっこして待っているのだ」
と話して下さいました。とても嬉しかったです。時間に正確に伺わなくてはいけないと改
めて思いました。
また、ご利用者だけでなく、家で介護されている方と話しをさせて頂くことも楽しみで
す。介護の話だけでなく、昔おじいちゃん(おばあちゃん)が若かった頃の思い出話や、
お料理の話などを伺ったりします。
介護しているお嫁さんからこんな話を伺いました。
「じいちゃんは頑固で90歳になっても人の世話にならないと、自分のことは何でもし
てきた。そんなじいちゃんが昨年脳梗塞で倒れ入院、施設そして家に帰ることになったけ
ど家で看る自信がなかった。でも在宅サービスを使って家で介護することになって、じい
ちゃんが私に初めて“ありがとう”って言ってくれたんだよ。そんときは嬉しかったよ」
と涙を浮かべていました。
それから3ヶ月おじいさんは他界されました。しかし幸せな最期だったのではないでし
ょうか。
在宅介護では不安や負担があると思います。在宅サービスをうまくお使い下さい。在宅
介護に私たちヘルパーも、出来る限り支援させて頂きたいと思います。
去る7月28日(土)天神原夜まつりが開催されました。
大勢のご家族ならびに地域の方々にご参加いただき、盛大に
行なうことが出来たことを心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
天神原夜まつり実行委員長
今年は暑い夏でしたね。白馬でこんな暑さを経験したのは初めてでした。
施設のお年寄りもこの暑さはかなりきつく、体調を崩される方がでるのではと心配しまし
たが、この頃の朝夕の涼風にほっとしています。
昨年から御利用者と個別で調理実習をさせていただいています。きっかけは食事が進まず
点滴を頼らないと生活ができない方との出会いでした。自分の好きな物を作って食べたいと
いう、あたりまえの思いをかなえてあげたいと思ったのです。材料を不自由な手で切って味
付けをして、薄焼き、すいとん、餃子を作りました。
「あ∼おいしいね」と顔がほころんでい
ます。なんと素敵な笑顔でしょう。
先日は長い間調理師として活躍していたIさんとカレー作りをしました。いつも物静かで
思いを表に出さないIさんですが、カレー作りの手際は抜群です。
今の生活の中で、お年寄りの活躍の場を私達若い世代が奪っているのだと痛切に感じます。
これからもお年寄りの心に添った自分でいられるよう、一人一人との出会いを大切にして
いきたいと思っています。
認知症専門棟で心がけていること
こまくさ棟
やまぎし
リーダー 山岸
ゆ
か
り
由佳里
私は今年6月から、こまくさ棟のチームリーダーを担当しています。リーダーとして何が
できるのかとても心配ですが、職員・ご利用者の皆さんに協力していただいています。なか
なか忙しくご利用者とゆっくり話をすることができないこのごろですが、時に見せてくださ
る笑顔や行動にいつも支えられている気がします。
仕事をする中で私が日頃気つけていることがあります。それはまず「ゆとりを持つこと」
「いらいらしないこと」「笑顔でいること」です。こまくさ棟は認知症専門棟です。認知症
の方は、時に私たちが思ってもいない行動を見せてくれることがあり、その時、自分にゆと
りが無くいらいらしているとお互いにつらい思いをしてしまいます。「何でこんなことする
の!」ではなく「しょうがないな」くらいの気持ちで接し、なぜこういう行動に出たかを考
えるようにしています。たとえばトイレ以外で排泄をしてしまう方がいます。それはやはり
トイレの場所がわからなかったのでしょう。排泄をしてしまう前に不穏な行動はなかったか
考えると、そわそわして落ち着きが無く、いつもと違う行動があります。そういった細かい
ことに気がつけるように心がけています。事前の行動に気がつくことができれば、トイレに
案内することもでき、お互いにつらい思いをしなくてすみます。
こまくさ棟は若い職員が多くとても明るいです。ご利用者と一緒に楽しく過ごさせていた
だいています。
宮澤 香名子
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ゆきこ
看護部長 斎藤 幸子
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