EXITチャート解析による RZH符号化IDMA方式の最適化 同志社大学 インテリジェント情報工学科 情報数理工学研究室 1G090082 上田拓矢 2012/2/15 研究背景 RZH(repeat-zigzag-Hadamard)符号という低符号化率通信路符号をIDMA(Interleave Division Multiple Access)と連結したRZH符号化IDMAについて,EXITチャートによって符号化・拡散の最 適化を行うことで,シャノン限界により近いシステムの構成を目指す.RZH符号は他の符号に比 べて符号器と復号器をよりシンプルに構成でき,符号を構成するためのパラメータを決定できれ ば,符号器を簡単に構成できる.さらに,システム全体の復号閾値とシャノン限界のギャップも 比較的小さい. RZH符号化IDMA方式 RZH 符号は他の符号に比べて符号器と復号器をよりシンプルに構成できるため,RZH 符号化IDMA 方式全体も比較的簡単に構成できる. RZH encoder d (1) Repetition code 2 繰り返し回数 d (K ) c (1) Spreading r (1) ZH code 拡散列の長さ b(K) rK 2 r qL 合計符号化率 x (1) L Hadamard Order Repetition code b(1) ZH code q ユーザ数がKのとき IDMA AWGN c(K ) Spreading (k ) r x(K) 図1:送信機のシステムモデル EXITチャート 1 目的 0.9 0.8 RZH符号化IDMA方式の符号化・拡散を最適化 合計符号化率を最大化 復号誤り率をほぼ0にする 0.6 0.5 RZH (q=4) RZH (q=3) RZH (q=2) ESE (L=4) ESE (L=5) ESE (L=6) ESE (L=7) ESE (L=8) e a 規範 IRZH/IIDMA 0.7 0.4 0.3 q Lを最小化 EXIT関数が交わらない 0.2 0.1 0 0 条件 固定: 2 r K 変化: q 0.05 0.1 0.15 IaRZH/IeIDMA 0.2 0.25 0.3 L 図2: RZH復号器とIDMA復号器のEXITチャート 図2の環境下では ( q, L ) ( 4, 4) が最適な組み合わせである ユーザ数をK=32,雑音レベルをσ=4.6, Hadamard Orderを2r=16とする 最適化によりシャノン限界に1.8 dBに近づく
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