平成19年度 川崎市かわなかじま保育園の管理運営に対する評価について 1 指定管理者 (1) 指定管理者 (2) 指定期間 (3) 業務の範囲 株式会社 こどもの森 平成18年4月1日~平成23年3月31日 ・児童福祉法第24条第1項に規定する保育 ・児童福祉法第48条の3第1項に規定する情報提供、保育相談等 ・延長保育事業 ・一時保育事業 ・その他保育園の管理業務に関すること 2 管理運営(事業執行)に対する評価 評価項目 平成19年度管理運営の状況 評価及び指導 (1) 管理業務の実施状況 ① よりよい環境のもと、 ・ 子ども達が健康で安全に生活し、情緒が安定する 子どもたち一人ひとりが情緒の安定し 自己を発揮し、健全な ような環境を整えて、自己を十分に発揮しながら た生活を送れるように、配慮しながら 心身の発達を図れる保 活動できるよう保育園の運営を行っている。 保育を行っている点が評価できる。 育の実施 幼児に対しては異年齢保育を採り入 れ、豊かな人間性と健全な心身を培う ・ 異年齢保育の実施や、隣接中学校の生徒との交流 ことができるように努めている点につ いても評価できる。 に対しても前向きな取り組みをしている。 ②特別保育事業の実施 ・ 午後6時から8時までの延長保育を実施した。 ③安全管理の取組 ・ 定期的な訓練の実施や、事故発生時又は不審者対 定期的に訓練を実施し、各種マニュア ルを作成してその実践を図るなど、安 応時のマニュアル等の整備・実践に努めた。 全管理への配慮がなされており評価で きる。 (2) 利用状況 ①入所児童数 ②延長保育 ③一時保育 ④障害児保育 多様化する保育ニーズに対し、さまざ まな保育サービスを提供し、これに応 ・ 保護者が週3日以内の就労や病気等により、一時 えており評価できる。今後とも民営な 的に保育を必要とする場合に、専用の保育室にお らではの多様で柔軟かつ迅速な保育 いて、専任保育士を配置し、可能な限りの対応を サービスの提供を期待する。 行った。 定員 120名 入所児童数 123 123 123 120 月平均利用児童数 18時~19時利用 18時~20時利用 合計 名 名 名 名 入所状況について福祉事務所と連絡を (19年4月1日現在) とりながら、定員以上の受入れに心が (19年7月1日現在) けており、本市の待機児童の解消対策 (19年10月1日現在) に前向きな認識を持っている。 (20年1月1日現在) 23 名 10 名 33 名 定員 非定型利用 緊急一時利用 年間延利用者数 非定型利用 緊急一時利用 合計 10 名 2名 公営保育所の延長保育より1時間延長 した保育を実施しており、保護者の ニーズに応えている。 保護者のニーズを把握し可能な限りの 対応を行っており、評価できる。 1,312 名 112 名 1,424 名 利用児童数 1名 1 個々のケースに応じて必要な対応を 行っており、評価できる。 評価項目 (3) 収支状況 ①収支状況 平成19年度管理運営の状況 収入金額 ①委託料収入 ②利用料収入 ③その他 158,121,903 151,181,800 5,423,490 1,516,613 支出金額 ①人件費 ②事務費 ③事業費 ④その他 157,039,091 98,023,163 35,453,718 12,562,210 11,000,000 収支差額 (4) その他 ①利用者からの意見・要 望等への対応 ②個人情報の保護 評価及び指導 円 円 円 円 支出金額中、その他として、財務活動 による支出が多くなっており、当初計 画・見積りなどと比べて、人件費、事 業費等で充実すべきところはないか、 検証の上、引き続き、安定した運営の 円 継続を望む。 円 円 円 円 1,082,812 円 懇談会、保護者アンケート、保育参観、個人面談等 を実施するとともに、園内に目安箱を設置し、保護 者が随時、意見を言えるような環境を整備してい る。 また、苦情解決のシステムとして、苦情・相談窓口 を設け、第三者委員を置くなど、苦情・相談があっ た場合の適切な対応に努めている。 懇談会、保護者アンケート、保育参 観、個人面談の実施など、保護者から 意見を聞く場を多く設けていることは 評価できる。 また、苦情解決の仕組みを確立し、第 三者委員を置くなど、苦情・相談に対 しても真摯に対応しようとする姿勢は 評価できる。 園児に関する個人情報は鍵付き保管庫にて管理する 園児や保護者の個人情報の保護につい とともに、就業規則等によって、個人情報の目的外 ては、その重要性を認識しており、評 価する。今後も職員全体で意識の向上 使用、第三者への提供等禁止を定めている。 に努めるよう望む。 3 管理運営(事業執行)に対する全体的な評価 川崎市かわなかじま保育園は、平成18年4月に指定管理者制度を導入し、株式会社こどもの森が運営を行っている。1 8年度から、特に大きな事故や問題もなく良好に運営されている。これは、子どもたちが健康で安全に生活をし、情緒が 安定するような環境を整えて、自己を十分に発揮できるような保育園運営を常に心掛けてきている結果であると思われ る。 また、異年齢保育の実施や隣接中学校の生徒との交流等を通して、年齢に応じた発育を促すなど、前向きな取り組みをし ている。 さらに、20時までの延長保育や一時保育といった保育サービスを提供できることは、近年多様化する保育需要に応える ものであり、指定管理者制度による公設民営保育所としてのメリットが生かされた運営がなされているものと認められ る。 4 来年度の管理運営(事業執行)に対する指導事項等 今後とも、子どもたちが健康で安全に生活をし、自己を十分に発揮しながら活動できるような保育園運営を期待する。ま た、長時間延長保育や一時保育等の多様な事業に今後も積極的に取り組んでいくこと、運営経費的な側面から、人件費や 事業費等、さらに充実すべきところはないか検討することが必要と考える。 2
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