14/08/10 1 学生ボランティアの役割について - 北海道理学療法士会

14/08/10
はじめに
2014北海道マラソン 救護班 •  北海道マラソンは、四半世紀の歴史を刻み、全国的にも稀な
夏季のマラソン大会として、その意義は大きい。
学生ボランティアの役割について
•  今年は16,000名の参加者が予定され、拡大傾向にある。
•  救護体制は、医師、看護師、理学療法士、救命救急士、臨床
検査技師等の多職種および各種職能団体や学会、教育機
関等と、学生を中心としたボランティアから組織されている。
公益社団法人北海道理学療法士会
北海道マラソン救護班運営担当
学生業務の内容 ①
•  理学療法士養成校の学生ボランティアには、救護活動の円
滑な運営をサポートするとともに、将来の自らの理学療法士
としてのイメージを持つ機会の一つとして、積極的に関わって
ほしい。
担架搬送
1. 要救護者の搬送、要救護者の発見
ゴール後会場内各所より歩行困難な選手を安全
に救護テントまで搬送・誘導する。
担架搬送方法の基本(四人一組)
① 傷病者の片側に3人並び、1人は反対側に位置する(図1)
⑤ 指揮者(指揮者が以内場合は頭の方に位置したもの)の
② 3人の立て膝の上に乗せる(図2)
「立つ用意-立て」の合図で持ち上げる(図5)
③ 1人が担架を持ってきて、4人で降ろす(図3)
図1
図2
④ 位置について互いに向き合う、立て膝をして、担架を持つ(図4)
図3
図4
図5
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⑧ 指揮者の指示で、横についた者は担架中央に戻り、
⑥ 指揮者の指示で、横についた者が足側に寄り、「よし」
進行方向を向く(図8)
と合図する(図6)
⑨ 「前へ-進め」の合図で、頭の所にいる者は右足から、
⑦ 足側の者は向きを変えて「よし」と合図する(図7)
他の3人は左足から歩き出す(図9)
*担架を降ろすときは、上げるときの逆の順序をとる
図6
図7
図8
図9
※担架搬送における留意点
※ 搬送全般に関する留意点
特に乗せる場合には、記載の基本的な
方法がとれないイレギュラーな場合がほと
んどなので、臨機応変に対応する。
① 女性選手に対する配慮
② ゴール後の搬送
その他の搬送
完走メダルや各種持ち物を確認し、紛失の予防に配慮す
る。
① 車椅子
最初の声がけや接触は、可能な範囲で女子学生が担当
することで、トラブルを回避する。
③ その他
② ストレッチャー
③ その他
いずれも、搬送中の転落や選手の状況を観
察し、事故無く救護テントまで搬送する。
学生業務の内容 ②
搬送距離が長くなることが予想される場合は、ストレッ
チャーや車椅子などを使用し、選手・搬送者ともに負担を
軽減する。
一部の担架担当学生には、インカム通信機を持たせ、救
護テントからの指示や状況報告を行う。
テント内作業
2. 救護テント内作業、救護サポート業務
選手の水分補給・アイシングの準備
※テント責任者、PTの指示の下、臨機応変に
動き、 救護業務をサポートする。
3. アイスバッグ作り(事前準備)
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マラソンルールの確認 ①
アイスバッグ作り(事前作業)
・ビニール袋にアイスブロックを適量入れ、空気を吸い出してから、縛る。
・クーラーボックスにて保冷・保存。
・飲料水・スポンジおよび飲食物供給所
主催者または競技者が準備する飲食物は、競技者
が指定した供給所でとることができる。
定められた以外での飲食物をとった競技者は、失
格させられることがある。
マラソンルールの確認 ①
全体的な留意点
・助力
競技中、主催者が任命した医療スタッフにおける検
診は助力とはみなさない。
競技者は、医療スタッフから競技中止を命じられた
場合はただちに競技をやめなければいけない。
一般参加者は、テントでの処置・治療行為後、及び
AEDスタッフによるコールドスプレーや水の貸し出し
後も競技復帰可能である。
*ルールが厳格に適応されるのはトップ選手のみ
• 不明な事柄を自ら判断することなく、スタッフ
に指示を仰ぐこと。
• 夏季の日中、野外活動であるため、自らが熱
中症とならないように、随時、水分補給など
予防に配慮する。
以上、当日のご協力よろしくお願いいたします。
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