LEC東京リーガルマインド 複製・頒布を禁じます 司法試験 論点ブロック 問題 科 目 刑法(各論) 放火 刑 各論 48 法 建造物の意義 ①甲が、A神宮の、宿直室と木造廊下で結ばれた祭具庫 (建造物の一 に火を放ち、これを炎上させた場合、甲に現住建造物放 体性) 火罪(108)が成立するか。また②甲が、1階が無人で、 2階以上に住人のいる完全耐火構造の鉄筋マンションの 1階部分に放火した場合はどうか。 「建造物」の一体性の 判断基準が問題となる。 刑 各論 49 法 「焼損」の意 甲が、A宅に火を放ち、天井の一部を燃焼させた場合、 義 現住建造物放火罪(108)の既遂は成立するか。「焼損」 の意義が問題となる。 刑 各論 50 法 不燃性建造物 以下、2 点を論じること。 の焼損 (1)甲は、耐火構造のマンションに設置されたエレベータ ーのかごに放火し、かごの側壁には燃え移らなかったも のの、側壁に張り付けてあった耐火性シートが溶解・炭 化し、人体に有害なガスが発生した。甲に現住建造物放 火(108)の既遂罪が成立するか。 まず、甲が放火しようとしたエレベーターは現住建造物 放火罪の客体といえるか、エレベーターとマンションの 一体性が問題となる (2)では、「焼損」は認められるか。 刑 各論 51 法 非現住建造物 公共の危険が発生することはないと思い自己所有の建造 放火罪におけ 物を焼損し、もって公共の危険を発生せしめた甲に自己 る「公共の危 所有非現住建造物放火罪(109Ⅱ)は成立するか。109 条 険」の認識 2項の故意の内容として「公共の危険の発生」の認識が 必要かが問題となる。 刑 各論 52 法 建造物等以外 公共の危険が発生することはないと思い自己所有の自動 放火罪におけ 車を焼損し、もって公共の危険を発生せしめた甲に建造 る「公共の危 物等以外放火罪(110Ⅱ)は成立するか。110 条の故意の 険」の認識 内容として「公共の危険の発生」の認識が必要かが問題 1 LEC東京リーガルマインド 複製・頒布を禁じます となる。 2
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